2020年05月15日

真鍮古美仕上萬年筆の妙味

@01ずいぶんと長い間楽しんできた真鍮古美仕上げ萬年筆だが、だんだんとコツがわかってきた。

左画像上側は少し前に作ったピンクラッカー軸。軸に傷をつけた上に、ピンクのラッカーで塗装し、その上から透明ラッカー(艶出)をかけたもの。

この状態では古美仕上げしていないので、面白みに欠ける。

これを耐水ペーパーで磨いてところどころ地肌を出し、再度真鍮劣化液を塗ると面白いのだが・・・

こういうピンクと小汚い錆色というのは日本では人気が無い。中国、韓国でもダメ。でも台湾や欧米育ちの人にはけっこうウケる。

そして、もっと小汚いのが、下の画像の品。こちらはラッカー類は一切使用していないので、これ以上の変化は乏しい。

@02@03左側画像をクリックして大きな画像を見ると、水疱のようなブツブツがいっぱいある。

これはアンモニアに長時間(一週間ほど)浸して内部の金属が溶け出す際、気泡出るのだが、その気泡が固まった物かもしれない。

とにかく汚いのだが、これをご覧になった tono & lims の tonoさんが【良いですねぇ〜!】と感激し、インスピレーションで【樹海】インクの色を思いついたのじゃ。

【樹海】の中に入っているラメは、この固まった気泡が光に反射してキラキラしていたところから発想したのかな?

左右の画像を見比べると、尻軸側は仕上げが違うのがわかるだろう。

尻軸にキャップが挿せることが高級版のスペックだと考えているので、塗装を厚くは出来ない。

そこで真鍮劣化液を何度も塗っては擦り、塗っては擦りを何十回も繰り返して出来上がった物じゃ。これならストレス無くキャップを後ろへ挿せる。

@04@05@06そして首軸も仕上げが違う。実は、こちらは真鍮にブラックの厚い層を鍍金で固定してある物らしい。

すなわち、一切塗装していないオリジナル(ただし数世代前)。

ペン先は一昨年の泉筆五宝展の際の限定品に着いていたモデル。去年密かに再生産してもらっていたのじゃ。

そしてこの軸につくペン先はJOWO製の18金バイカラーのペン先。このEFのペン先は素晴らしく良い書き味なのだが・・・

BBに至っては書く必要など無い。たたずまい自体が美しい。書くために調整すると美しさを損なってしまいそうじゃ。

これを拙者の手に合わせて調整するとすれば・・・10年前ならStub調、今なら太鉈研ぎにするだろうな。筆記に使うならStubが好きだが、研ぐのが楽しいのは鉈研ぎじゃ!


Posted by pelikan_1931 at 23:45│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック