左画像は拙者が持っているSheaffer コノソアールの一部。先日万年筆談話室を訪問された方が最近気になるとおっしゃっていた。
昔はずいぶんとたくさん持っていたが、今では飽きてコレクションも散逸してしまった。
左端は New コノソアールとか、プレステージ・コノソアールと呼ばれた高級ライン。純銀とかラッカー仕上げだった。
左から2番目と3番目が発売当初からコノソアールと呼ばれていたモデル。黒のチェイス模様に緑軸。
いずれも発売当初は日本では販売されていなかったと記憶している。
右端はコノソアールと同じ形状だが、米国の通販サイトLevengerが発売した半透明軸のモデル。
比較してみると、プレステージコノソアールのペン先の大きさが際立っている。
また、コノソアールは18金ペン先付きだが、Levengerでは14金ペン先モデルであることもわかる。
プレステージコノソアールは6万円前後、コノソアールは35,000円前後だったはずだが、Levengerモデルは100ドル程度。
しかもよく見るとLevengerモデルは14K-580という刻印がある。
普通は14K-585と刻印するはずだ。これは安く売るための方便として580と表記したのだろう。
わざわざ金の配合率を変えてまでLevenger専用のペン先を作るメリットは無かったと思われる。
それにしてもLevengerのペン先の作りは酷い。安かろう悪かろうの象徴かも?
このLevenger ModelのころからSheafferの迷走がはじまったのではないかな?
製品の品質に企業体力の差が如実に表れる。海外企業では、企業が左前になったとき、品質管理の人材を一番に切るのかも?
それがさらに企業体力を奪う最悪の方法なのだがな・・・