セーラーが自社ブランドで18金ペン先をつくらなくなったのは、DAVIDOFFに独占供給するからだと、以前に聞いたことがある。
その瞬間から、いつかはDAVIDOFFを買おうと決心していたのだが、思わぬところから入手できた。
このDAVIDOFFのペン先はセーラー製で、ペン芯もセーラーが作っているし、セーラーのカタログにも掲載されている。
しかし付属のコンバーターはシュミット製とまったく同じで、セーラーのカートリッジは入らない。付属のカートリッジもヨーロッパ型。
プラチナのグラマーがヨーロッパ型のカートリッジなのは丈が足らなくてプラチナのコンバーターは使えなかったからだが・・・
DAVIDOFFでは、ヨーロッパ・ブランドであることを強調したいというのかもしれない。
セーラーの18金ペン先は、23金や14金よりも評判が高かったので、ラインナップから消えたときには残念だった。
その後、y.y pen でノッペラピンのペン先が復活したときにはうれしかったが、DAVIDOFF登場で消えてしまった。
今回、DAVIDOFFの万年筆を少しだけ試してみたのだが、重量感は素晴らしい。
インクを入れない状態で39gあり、ある程度重い万年筆でないと筆圧不足となる拙者にとってはありがたい。
18K-EFのペン先は購入したままでは、かなり引っかかる。ルーペで見ても、どこにも破綻は無いのだが、カリカリする。
セーラーの細字ではMFが一番安定して書き味も良いと言われており、EFはけっこう味を出すのが難しいと聞いた。
だからこそ今回、EFを選んでみたのじゃ。ワクワク!
さっとインクをつけて書いてみたのだが、インクが紙にのらない。
ひょっとしてDAVIDOFFではインク誘導液に浸さないで出荷しているのかな?
セーラーの製品ならインク誘導液に浸してから出荷してると聞いたので、店頭でつけ書きしてもすぐにインクが乗るはずなのになぁ〜?
ブランド物は、ブランド側の基準に合わせるのか?たまたまインクが乗りにくい個体だったのか?
インク誘導液は売るほどあるので、それに浸してみたが・・・インクが出にくい!
どうやら拙者の筆圧ではインクが出にくいくらいペン先が寄っているようじゃな。
少し寄りを弱くし、少しエッジを丸めて楽しむことにした。
こういう時に、自己調整できる事の喜びを感じるなぁ〜!
約15分間、徹底的に調整したらシルキータッチのEFに変貌した。ええでぇ〜