9月20日(日)に開催が予定されている秋の泉筆五宝展に向けて萬年筆をいくつかリリースする予定にしている。
限定品だけではなく、海外では普通に売られているし、国内でも入手可能な万年筆も対象なのだが・・・
違うのは全ての万年筆を徹底的に整備してから出荷することじゃ。
もちろん【絶対に使わないから未使用新品を購入したい!】という要望があれば手を入れないまま出荷する。
ただ、日本の環境に受け入れられるような万年筆にするには、一工夫必要!それをするだけで、フルパワーで使えるようになるまでの時間を大幅に縮められるはずだ。
たとえば、インク止め式であれば、ロッドに(昨日紹介した)シリコングリースを塗り、漏れ防止とスムーズな動きに変える。
また(ペン芯がインクになじむまで)尻栓を緩めてもインクが出にくいという症状を軽減できる処置を施してから出荷する。
左のインク止め式は、尻栓を絞めてからペン先についたインクを拭き取ると、次に尻栓を緩めて、ペン先を散々トントンしてもインクが紙につかないという症状があった。
これをほぼ解消してから出荷する予定にしている。これによってインクがペン芯に馴染むまで待つ時間がほぼ不要になるだろう。
こちらは過去の泉筆五宝展で、スチール製ペン先付きで販売したモデルじゃ。
超長軸が特長だったのだが、実は発展型も計画していた。例の胴軸部品を交換するアレだったのだが・・・
コロナの影響か、胴軸部品を作るプロジェクトの進捗が思わしくないようなので、急遽方針を変更した。
そう、ペン先をスチール製から14金に変更した。
そしてペン先にアマビエと疫病退散の文字を入れた。ペン先に入ったアマビエが実にカワイイ!というところが売りかな?
デザイナーは両方ともポンちゃんなので、アマビエがなんとなくオッチャンコインのオッチャンに似ているかも?
そしてさらに別の展開も予定している・・・お楽しみに!
補足:よく見ると、スチール製ペン先の方がハート穴から先が長いんだな。それにしても金ペン先は美しい形状だ。PF刻印時代のM800のペン祭に匹敵する美しさ!