秋の泉筆五宝展2020 記念万年筆は、いよいよ残り8本。
値段は軸とペン先が3つ選べて12,000円(国内送料込)です。
どなたでも申し込めるので、pelikan @ hotmail.co.jp までお問い合わせ下さーい。
今回の限定品の特徴は、萬年筆研究会【WAGNER】会員以外の方からのお申込みが多いこと。実は、それを狙ったところもある。
アマビエ・ニブ付きの軸を11,000円で販売すると、一人の会員が複数本購入して、50本なんてあっというまに売り切れてしまう。
そこで、値段を1,000円上げ、追加で2本のペン先を選べるという案を捻りだした。見事に当たった!ちなみにペン先的には大赤字〜
こういうコストパーフォマンスの良い万年筆は、出来るだけ多くの万年筆愛好家に購入して欲しいのでな。
残念ながら8月末で製造中止になったセーラーのプロムナードもコストパフォーマンスの良い軸だった。
製造中止になると聞いて、迷わずロジウム鍍金の14K-MFニブ付きを10本購入した。
今でもamazonでは8000円以下で販売されている。これは買っておくべき!
ものすごい金の値上がりに、1万円で金ペン付き軸を売るのがいよいよ不可能になってきたのだろう。
このプロムナードはずーっとスチール製ペン先付きだと思ってうっちゃっていたのだが、ある時、14金ペン先付きだと気付いた。
そして、その時からロジウム鍍金の黒軸で、ペン先はMFというのを買おう買おうと思っていて買い逃していた。
今回、8末で製造中止と知った時に、思い切って10本購入した。MF付きだけね。
それを少しだけ調整してみたのだが・・・
ほんの10分ほどでそれは素晴らしい書き味に変わった。激変したと言って良い。
ひょっとすると最期の調整を経ないで市場に出ていたのかもしれない。
人件費を考えればそれもあり得たはずだ。なんせ1万円+消費税!その半額以下で作らなければ、取次や販売店に利益は残らない=売ってくれない!
万年筆を一本売る工数は、値段とあまり関係しない。従って高価な万年筆ほど小売店に喜ばれる。
それで国内シェアを伸ばしたのがモンブラン。仕入れ値は安くて定価が高かったから、販売店が競って売った。
そしてブランド力がついたところで、販売権を小さな販売店から奪った!
直売のブティックと同程度のサービスを提供出来る大手文具店だけに販売権を継承。
経営的に見れば、極めて妥当な判断。もっとも効率よく経営する為の判断は素晴らしかった。
この経営方針を出した当時の社長は、出世してグループ全体のトップにまで登りつめたという噂を聞いたことがある。知らんけどな・・・
そういう世界の潮流のなかで、コツコツと安くて性能の良い万年筆が作られていたことに敬意を表したい。
このプロムナード、調整すると素晴らしいですよ!当然、万年筆談話室からでもお嫁に出しますよー!