2020年09月23日

真鍮古美ペンシルを作ってみたのだが・・・

@03真鍮古美萬年筆は、左画像のタイプが真骨頂だ。最も手がかかっているし、危険な作業を経て作られている。

そしてアマビエの黒いペン先を取り付けたことで、これ以上は考えられないほど芸術的な作品になった(と自分だけで悦に入っている)

ちなみに日本人で興味を示した人は一人もいない・・・

もう極めたと思っているので、これ以上は真鍮古美仕上げ万年筆は作らないつもりなのだが、ふと見ると薄汚れた真鍮製のペンシルがある。

@01これを古美にしてみようかな?と考えて、一本だけ作ってみた。

古美仕上げ前が下で、仕上げ後が上。黒く見えるが濃い茶渋で擦ったような仕上がりになっている。

実際にはこれらの2本は別のものだが、同じように汚れていた。

それを良く洗い、塩素系洗剤に浸してから水で流し、真鍮劣化液を軸に筆で塗りつけていく。

真っ黒になったら、その状態で数時間空気にさらす。その後、水で劣化液を完全に流し落としてから、メラミンスポンジで軸を擦って余分な汚れを落とす。

最後に紙で擦るようにして仕上げればできあがり。


@02拡大してみると、真っ黒ではなく少し茶色がかっているのがおわかりいただけよう。

これはすでに劣化しているので、あたりまえだが、これ以上は錆びない・・・はず。

換気を良くし、炊事用手袋を着用しての作業になるが、意外と簡単。

コツは試験管立てと、長い割り箸を使うこと。こうすれば数本をまとめて古美処理することも出来る。

今回は口金部分と、ツイストノブには古美処理を施さなかった。全体が黒っぽくなると見つけにくいのでな。

あまりに気に入ったので、手持ちの同型ペンシルに全て古美処理を施そうかと考えている。

やめた方が良いという意見は早めに下され。もうすでにその気満々なので理性が働いていない状態・・・


Posted by pelikan_1931 at 17:42│Comments(1) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
この記事へのコメント
真鍮が酸化して変色しているが、使用にともなう磨かれた部分の色の違いは
独特の迫力があってかっこいいですね。
私はこういう加工は素敵だとおもいます。
私もやってみようかな。

昔、新品のジーンズを買って古ッポサを出すためにブリーチで洗濯してから履いたのを思い出します。
Posted by 乾 護継 at 2020年09月23日 22:47