左は本日更新された2020年11月の万年筆談話室の開室スケジュールじゃ。
詳細記事は2020年11月30日の記事に掲載されているので、そちらを参照してくだされ。
11月は大きなイベントが2個あるが、WAGNERの定例会は無し。
その分、万年筆談話室は可能な限り開けておくので、予約を取っておいで下され。
本日は自分の万年筆も何本か調整したのだが、15:00〜21:00くらいまで絶不調!どうも書き味が気にいらない。
この原因が気分にあるのか、紙にあるのか、インクにあるのか、体調にあるのか・・・などと考えていると、余計イライラしてくる。
本日特徴的だった2本を紹介しよう。
いずれも書き味が今一歩(95%)くらいのものだった。
それを100%まで向上させようとしたのだが、一本は約3時間、もう一本は1分弱必要だった。
時間がかかったのがこちら。プラチナのスターウォーズ・シリーズの一本。
ペン先は全てF。WAGNERではプラチナ・センチュリーの限定品でFのペン先も作ったことはある。
違うのは、その時はレーザー刻印であり、今回はバキバキに打刻印が入っていること。
とはいえ、それでそれほど書き味が変わるわけではないはずなのだが・・・ドツボに嵌まってしまった。
スリスリ・シャラシャラとたこ娘調整シートやラッピング・フィルムで擦ってみたのだが、いくら擦ってもどこかが引っかかる。
うーん、この感覚は30年ぶりくらいだ。思い通り調整出来なくて、ペンポイントを研磨し尽くし、最期に机にたたきつけて壊す・・・
幸いにして、薄皮一枚くらいまで削ったとき、ついに極上の書き味になった。それにしても長かったなぁ〜。
コロナで調整する本数が減って、感性が鈍ったかなぁ〜
書き味を良くする策として、スリットを拡げれば問題は解決するのだが、狭いまま極上の書き味にしようというのが難題だったらしい。
一方でこちらはラッピングフィルムで30秒ほど擦ったら書き味が激変した成功例。
14K Flex-EFのペン先だが、何度か調整して95%暗いにはなっているが、もう一息・・・というところだったのじゃ。
Lichtopeの試筆トレイにあるLaban with 14K Flex-EF の方が書き味が良いのでくそぅ!と思っていたもの。
ラメ入りインクの深海を入れてあるので、一番上の写真では窓にラメが沈殿しているのがわかる。
そしてスリットを拡大すると、キラキラしているものがスリットの中に見える。これがラメ!
ラメをインクに入れると、多少なりとも粘度が上がるのか、書き味は向上する。乾燥させない限りは書き出し掠れも発生しにくい。
なのになんで書き味悪いのかなぁ〜と考えて気付いたのが、調整戻りの可能性。
以前に調整してから時間が経っているので、どのくらい戻ったのかは定かではない。
そこで拙者の筆記角度に合わせて、ほんの少しだけラッピングフィルムで擦ったら、あっという間に書き味が良くなった。極上に!
ただし、今夜はたこ娘調整の14K Flex-EFと書き比べるのはやめておこう。寝られなくなったら困るから・・・