2020年10月27日

KAWECO の 14K-BB ニブは極上の書き味! by 追い込み調整

@01左はKAWECO DIA2のペン先を14K-BBに変更した物。なんとペン先ユニットの価格の方が本体よりも高い!

そんなアホな・・・と思いながらペン先を購入したのだが・・・

多少研磨したあと、毎週のように少しずつ不具合を解消していった。いわゆる追い込み調整というやつ。

追い込み調整とは、金ペン先を極上の書き味にする最適な方法じゃ。

その時点で最高の書き味に調整しても、金属に力をかければ必ず時間と共に少しは元に戻る。

それを一定期間が経過する都度、微調整を繰り返して行くことを追い込み調整と呼んでいる。

毎日追い込むやり方、毎週追い込むやり方、たまに追い込むやり方(随時追い込み)がある。

期間はそれぞれ一週間、1ヶ月、数年間・・・だが、もっとも効果的なのは1ヶ月だと思う。


@02@04ちなみに、調整師は自分の万年筆にはこまめに調整を施している。

最初は一週間追い込みをやり、その後は随時追い込みを繰り返している。すくなくとも拙者はそうしている。

ただ、昨日のBlogのように、突然スランプに陥ることもある。

そうなると、今までの追い込みを全てダメにしてしまう可能性もありうる。


@03@05そういう場合は、他の調整師に見て貰う事によって、ぱっと視野が開けることがある。

体操選手がお互いの技を仲間やコーチに見て貰う事によって、少しずつ技の完成度を上げるのと同じで、調整も他人の目を通すとずっと進歩が早い。

形が悪いのに書き味が良いペン先に自己満足していても、他の調整師から形が悪い!と言われれば、気分は良くないがさらに努力しようとする。

指摘されたときには反論することもあるが、冷静に考えて向上の余地があると思えば努力せずにいられないのが調整師。

いいかえれば、自分の万年筆の書き味に永久に満足出来ないのが調整師と言えるかもしれない。

上のペン先も完璧な書き味!と思っていたのだが、拡大画像で見ると、背中側のペンポイントのスリット研磨がそろっていない。

おやおやと(普段はやらない)背書きをすると、たしかにそろっていないところで引っかかる。

自分では完璧と思っていたのだが、拡大画像を見て数ヶ月ぶりに気付いた。

これを定例会で他の調整師と見せっこし、正直な意見をもらえると、腕はさらに上がる。

日曜日の定例会で、金ペン先から研いだふででまんねんもどきの書き味をたこ娘さんから・・・

縦書きの漢字を書く際に、第一画の書き出しが尖ってくれない〕というようなニュアンスの率直な意見をもらって、しっくりこなかった原因がわかった。

昔と違って、今は調整師が、他者の調整を見ることに興味を失ったり、見るのを遠慮しているように見える。プロアマ問わず・・・

これ危険な状況かも? 米国では5年前に万年筆に興味を持ちました・・・というキャリアの調整師が何人も育っているらしい。

それぞれに得意分野を持っているそうなので、カーシブイタリック専門調整師なんて若手もいるのだとか。

20歳そこそこの海外の若者が自作した3枚重ね(溶接)ニブを神戸ペンショーで見せられたこともある。

日本の調整師も、他人の技を研究したり、教え合ったりしておかないと、あっというまに海外勢に抜かれてしまうかも? 

拙者もまだまだがんばらねばな! 


Posted by pelikan_1931 at 22:45│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック