2020年10月30日

プラチナ・センチュリーで好きな字幅は・・・

@01ここ何年かは、プラチナで萬年筆研究会【WAGNER】の限定品を作っている。

当初から中軟(SM)のニブ付きの限定品をたくさん世に出しているので、拙者もSMが好きと思われているようだが・・・

字を書く際にはSMのペン先は使っていない。集めるのは楽しいが、字を書くとなると拙者の筆圧では楽しめないのじゃ。

ソフトなペン先で楽しむには、ある程度以上の筆圧が必要。筆圧をかけたり抜いたりしながら字幅の変化を楽しむのが真骨頂!

筆圧の弱い拙者など、ソフトのペン先で長時間書いていると酔っ払いそうになる。拙者には、プラチナの中軟(SM)を楽しむに必要な筆圧は備わっていない。


@02唯一の例外が細軟(SF)で、これは柔らかいペン先でも、けっこう大好物じゃ。

オリジナルで使っても良いのだが、拙者はチビ鉈に研いで使っている。

ソフトニブを縦書きに適した形状にするには、鉈研ぎにすれば良い。

SFは削る量が少ないので、比較的簡単に研ぎ上げることが出来る。

注意すべきは画像のようにペン先の先端部がかなり下にお辞儀しているので、どこにスイートスポットが来るのかを、紙やすりの上で試筆して見つける必要があること。

ちなみに、EFやFから研ぎ上げたものは、チビ鉈研ぎとは呼んでいない。あくまでもSFから研ぎ上げた物だけをそう呼ぶ。

そう、チビ鉈研ぎは、縦書き専用の研ぎ方なのじゃ。



@03プラチナ・センチュリー用のペン先は、UEF、EF、F、SF、M、SM、B、C、Musicなど多数あるが、拙者が一番好きなのはMじゃ。

ペン先への刻印が綺麗なのも事実だが、もっといえばいろんな研ぎ方に変化させるのが容易だからというのが一番大きい。

せいぜい200〜300本しか限定品を作らない場合には、ペン先の太さは一種類のみ(ペン先模様刻印も一種類のみ)という暗黙のルールがある。

一種類のペン先だけなら100本販売するのは結構大変。過去ではプラチナ・センチュリーのSM付きが一回だけその記録を達成している。

最近では、ある太さのペン先を選び、そこから様々な形状に研いでいく・・・というオファーを出している。

ちなみに、今年のWAGNER 2020 では〔何もしない〕という希望がけっこう多かった。

実は狙い目は〔ありのままの〕なのだがな。〔何もしない〕は本当に何の調整も施していない。メーカーから届いたままの状態で送り届けられる。

これは、コレクションは〔絶対に人の手が入っていない〕状況がベストだから。

実際にインクを入れて使う予定があるのなら、最低でも〔ありのまま〕調整品を選ぶべきだろう。

ありのまま調整にはAdjustment調整を施してあるので、筆記角度とひねりが想定と大きく違わない限りは・・・使える!

Mのペンポイントのバリエーションには・・・

(1)何もしない
(2)ありのまま
(3)細鉈研ぎ
(4)M鉈研ぎ
(5)超絶M
(6)M-Stub
(7)研出F(M→F)
(8)研出EF(M→EF)
(9)研出UEF(M→UEF)

があるが、これにカーシブ・イタリックをはじめとする数種類を追加してみようかと考えている。お楽しみに!


Posted by pelikan_1931 at 23:59│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック