左は、その昔は【プラチナ・カーボンペン】とか呼ばれていたような気がする。その前は漫画ペンだったかな?
このデスクペンのような、漫画を書くようなペン?についていたカーボンインクが欲しくて見つける度に買っていた記憶がある。
これもプラチナのデスクペンラインの整理の一環で廃版となってしまった。でも書き味良かったんだよなぁ〜!
ということで、廃版の噂を聞きつけると同時に何十本も注文してしまった・・・
この【カーボンインク専用万年筆】は、その名のとおりプラチナのカーボンブラックを使っても詰まらないというのがウリだった。
このプラチナ・カーボンインクは、そのむかし神田金ペン堂さんが販売していた【金ペン堂・カーボンインク】と同じ配合だと思うのだが・・・
金ペン堂・カーボンインクを使うには、それ用に特別に調整した万年筆を買わない限り、それ(金ペン堂・カーボンインク)を売ってくれなかった。
で、結局は一度も金ペン堂・カーボンインクを試していないので、同じだったかどうかはいまだに不明。
【カーボンインク専用万年筆】の書き味が良いのはペン先のスリットを見れば一目瞭然!
スリットが見事に開いている。だからインクフローは良いし、書き出しで掠れにくいし、詰まりにくいのだろう。
しかも中字のペンポイントなので、ある意味ぬらぬらの書き味も体験できる。調整すればだがな。
これを定価800円で売っていては利益が出ないので、メーカーに取っては廃版にするのはやむなしだろう。
しかし、この漫画ペン?が無かったら、万年筆画家【古山浩一】は生まれなかったはずじゃ。
もし、そうなら万年筆の再興もなかったかもしれない。少なくとも【四本のヘミングウェイ】は出なかっただろう。
そういう意味では万年筆界にとって、最も貢献した万年筆かもしれない。
その廃版は少し寂しい気がするので、死ぬまで使えるだけの在庫は確保しておいたのじゃ。