WAGNER 2007 インクは、Gary さんが調合した古典インク。最高級の薬品や染料を使い、凝りに凝って作った。
それにこの凝ったラベルを貼った瓶は60ml入り。5L作って一瞬で完売。
その後も毎年のように作り、一時はソウルペンショーでも一瞬で完売。そう韓国での限定インクブームのはしりとなったのが、このインクかも?
万年筆関係の流行は韓国の方が日本よりも3年から5年は早い。
ソウルペンショーではプラチナのミクサブルインクを使ったインク工房が早い時期から行われていたし、belomoのルーペの流行も数年日本より早かった。
でもラベルまで凝った限定インクはこのWAGNER インクの方が確実に早かったように記憶している。
萬年筆研究会【WAGNER】との共同開催で〔第一回のソウルペンショー〕が実施されたのは2010年だった。このインクが作られたのは2007年!
昨日、スキャナーの後ろ側に落ちた紙の山(中には萬年筆もあった!)をかたづけていたら・・・
WAGNER 2007用のインクラベルを発掘した。これを作成するには莫大な工数がかかっている。
まずはポンちゃんがイラストを起こす。それをパイタンさんとaurora_88さんが特殊な処理をしたインクラベルに印刷する。
素人が入手できるものではなく、プロの世界の産物なのじゃ。それほど気合いを入れて作ったもの。
当初はラベルは一種類のはずだったのだが、ポンちゃんがノリでいろいろ作ってくれた。
こちらは当時の調整師ラベル。左が拙者で右はらすとるむさん。
当時の拙者はキャップを外す際に右手でキャップをつかみ、力のある左手で軸を捻っていた。
そういう癖をうまく見抜いて書かれている。
またらすとるむさんは右目にルーペをはさみ、左手にヤスリを持ってどう削ってやろうかと思案している様子。
こちらも上出来!ただ左手にヤスリを持っていたか、右手にヤスリを持っていたかは定かでは無い。
ぜひご本人からの回答を待ちたい。らすとるむさんは、最近慶事が予定されているらしく、家の改装に余念が無い。
数十匹の猫に荒らされた家を大改装しているらしいが・・・またすぐに荒らされるのではないかな?
そして極めつけがこちらの2枚。左側は文鎮王子!
70g以上の萬年筆は文鎮倶楽部に入会できるが、文鎮王子は手持ちの萬年筆のほとんどが文鎮倶楽部入り!ということでこの称号を得た。
ここ2年ばかり見かけないが元気かな?一説によると職業は傭兵で、カダフィ大佐の信頼が厚かったとも聞いた。
無事であれば良いのだが・・・
この文鎮王子のイラストが最も完成度が高かったような気がする。ちゃんと王子様らしく肩の飾りも見事!拙者もこちらの衣装を着せてもらいたかったなぁ・・・
そして誰もが最高傑作と呼ぶのが右側!敢えて名前を言わずとも萬年筆研究会【WAGNER】参加者なら誰でもわかる。
最短時間で書き上げたそうだが、書くのに必要な時間とインパクトは無関係とよくわかる逸品じゃ。
その後、拙者が作った〔おっちゃんコイン〕のデザインの原型もこちらじゃ!