2021年04月07日

筆記具関連四方山話 【 My Pen of The Year 2010 】(アーカイブ 2010年12月)

実はTWSBIは2010年のペントレ用に注文したのだが、直前までなかなか到着しないのでやきもきした。

理由を問い合わせると、表面処理に納得がいかないので、何度も作り直しているとのこと。

不満足というものを見せてもらったが、良品とまったく区別が付かなかったので、その状態のまま送ってもらった。

ずーっと待っていたらあと半年ほどは遅れていたのかもしれない。胃がシクシクと痛くなったのを覚えている。

いずれにせよ、品質改善には並々ならぬ意欲を燃やす会社であることは、数年前に工場見学してわかった。

書斎館で会った若者が、実は社長で、お父上が会長。会長は日本で働いていた事があり、日本語もペラペラ。

会長部屋の机の上には、趣味の文具箱が読みかけで置かれていたのが印象的であった。



そろそろ今年の My Pen Of The Year を考える時期が来た。

数えるのがイヤになるほど購入した萬年筆の中からただ1本を選ぶというのは酷な話。そこでカテゴリー別に分けて考えることにした。



【1】長い間探し続けていたが、2年続けて入手出来た萬年筆

   ★Dupon't タージマハール 18K-M   2本目

発売された年の年末、書斎館の女性の方から個人の持ち物として見せていただいてからずっと捜していた物。

海外相場は3000ドルを超えていて、それでも欲しかったが毎回競り負けていた。そこを昨年運良くWAGNER会員からペントレで当時の価格で譲っていただいた。

今年、さらにもう一本に国内オークションで出会いゲット!なんと2本目も入手出来た!拙者最愛の萬年筆だが、まだどちらにもインクを通せないでいる。



【2】本年もっとも酷使した萬年筆(本年購入)

   ★WAGNER 2010 SP2  18C-BB

調整によってインクフローを改善した後の書き味はこの世の物とは思えないほど。試筆した人はみな、ワーワーと言葉にならない音を発するのみ。

これだけは入手してから自宅にいる日には毎日使った。これは拙者の萬年筆人生で初めての快挙。そろそろここから抜け出さないと次のステージに行けないかも?



【3】本年もっともエネルギーを使った萬年筆(本年購入)

   ★TWSBI Diamond  530 カラー軸 

TWSBIのオーナーと真夏に、クーラーの無い書斎館のテラスで見せてもらった時に惚れ込み、なんとしても欲しい!と210本注文。

なかなか出来なくてヤキモキしたが、出来てみればしばらくは日本独占販売?の趣!やっと今週海外でも発売されたが、WAGNER向けが初ロットだったよう。

210本全てが箱入りだったので、運搬に非常にエネルギーを使いました・・・(冗談)。本当は、ユーザの事を最も考えてくれている萬年筆!という称号が適切であろう!


こうやって整理すると、My Pen of The Year は、透明軸を含むTWSBI Diamond 530 となる!おめでとう!TWSBI


Posted by pelikan_1931 at 23:59│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック