2021年11月05日

Sheaffer  ニュー・コノソアール? プレステージ・コノソアール?

@01左の万年筆は、拙者が万年筆を狂ったように購入し始めて以降で考えれば、残っている一番古いもののはずだ。

書き味に飽きてくると、すぐにプレゼントしたり、分解して構造を調べたり(=壊したり)ということがほとんどだった。

最初の方に購入したル・マン100や、オマス・ジェントルマン、モンブラン・クラシック、ペリカン・#500などはとっくに壊した。

ではなぜこれが残っているかといえば・・・まったく理由がわかんらない。

これは発売と同時にアメ横で購入した。コノソアールを購入した店に一か月後に行ってみると、このニュー・コノソアールが置いてあった。

ペン先はどちらも18金ペン先だが、大きさがかなり違うような気がして速攻で購入。

その一週間後に初めて神田金ペン堂におじゃましたところ、このニュー・コノソアールが入って左側のショーケースのど真ん中に展示してあった。

よく見ると拙者のものよりもペン先が首軸に押し込まれているようだったので、店主に”押し込んでいるんですね・・・”とつぶやいた。

店主は【おお、よくわかったな!気づいたのはあんたが初めてだ】といって、ペリカンM400の調整前と調整後のペン先を見せられた。

〔なるほどすごいですね〜〕とか適当に言ったのだが、実はその違いは全く分からなかった。

おそらくはペン芯を少し前に出していたのだと思うのだが、どこを見ればいいのかちっともわからなかった。

プロに褒められたのはそれが最初で有頂天になったが、すぐにM400でガツンとやられたのが印象深かった・・・手放せなかった原因はそれかもしれない。

@02このペン先は腹が森山スペシャルのようにスプーンの背中風に研がれている。

ペン先の裏にインクがうっすらと残っているので、使っていた万年筆なのだろう。ただし、最後に加工してからはほとんど使っていないはずだ。

ニュー・コノソアールのペン先はバイカラーだった。そこもコノソアールとの差別化ポイントだったのだが・・・

これは自分で24金で鍍金してあるようだ。ペンポイントも金色になっているからな。

胴体に銀色部分が無い軸にバイカラーのペン先が付くのが死ぬほどいやだった時期があるので、そのころに鍍金したのだろう。

ただしペン先の裏には24金鍍金は施していない。ペン先の裏にロジウムメッキをするとインクフローがなぜか良いとセーラーの川口さんに聞いたからだろう。

こうやって過去の万年筆を眺めていると、自分は独学で調整を覚えてきた・・・なんて口が裂けても言えないと気づかされる。

先人に教えてもらいながらここまで来たんだなぁ〜と感慨深い。


Posted by pelikan_1931 at 23:53│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック