
拙者は萬年筆研究会【WAGNER】の主催者ゆえ、今までローラーボールには偏見を持っていた。ペンシルやボールペンよりも下に見ていた。
一番の理由はインクの消費量が極めて多く、コスパの最も悪い筆記具だと考えていたから。
以前、MontblancやOMASのローラーボールをために使っていたが、しばらく使わないで久しぶりに使おうとすると・・・
水分が蒸発して書けなくなっとるやないか! という状態が頻発し、一切の興味を失ってしまった。

苦情を言うのも大人げないので、そのまま放置していたのだが、今回ペンケースに万年筆を整理していると・・・
このローラーボールだけが入れる場所が無い!全てカテゴリーやメーカー毎に分類しているのだが、ottohutt 万年筆という分類からはみ出してしまう。
しかたなく、なんとか使うしかないなとキャップをとって書いてみて、その書き味の良さにびっくり仰天!


ピンクのottohutt D06の万年筆はキャップ込みの重さ48gでキャップ無しで33g。一方の黒軸はそれぞれ51gと36g。
この重さのせいで、まったく筆圧をかけなくてもぬらぬらと書ける。ちなみにレフィルはMの青色。本当に素晴らしい書き味!
この重さだとEFのペン先を持つ万年筆では太刀打ちできない。もっともレフィルはMを使うことが前提だがな。
Fのレフィルは書き味が極端に落ちるので、ラインナップに加えていないメーカーも少なくない。ottohuttもMだけ。
ちなみにフリクションのレフィルに少し加工すれば使えるが、書き味が比べものにならず却下!

MontblancやParkerやCrossはこれとは違うらしいが確かめてはいない。
またパイロットのレフィルが適合するとの噂もあるが・・・フリクションと同じなら使い物にはならないだろう。
筆圧も不要だし、速記にも向いているし、筆記角度異存がほぼ無い。
レフィルさえ大量に準備しておけば、司法試験は税理士試験など、筆記量が多い資格試験には最適ではないだろうか?
資格試験 Pelikan M400最強説 は覆されたと確信した。
重い軸のローラーボールに、ヨーロッパ標準のMのブルーインクは本当に良い!ブラックは今後試してみたい。