2022年04月15日

【 WAGNER 2010 21K-MS すこし筆記角度に自由度を・・・ 】(アーカイブ 2011年月)

本日、NTT東日本から送られてきたモデムと電源コードを、だめだったものと交換したら、2分ほどでインターネットが使えるようになった

モデムが壊れて何が困るって、ネットでの調べ物が出来ないことが一番困る。

読むだけならiPadでもiPhoneでも問題無いが、コピペしてハードディスクに保存するので、そこが出来ないのが如何に痛手なのかが良くわかった。

またメールを送ろうにも、メールのアドレス帳がインターネットと繋がらないデスクトップパソコンのHD内にあるのでダメ〜!

とうとう明日開催の萬年筆研究会【WAGNER】関西地区大会@神戸(元町)の案内を送れなかったなぁ・・・

この WAGNER 2010は出来上がったのを見た時、こりゃあかん!売れんな・・・と思った。

案の定購入希望の出足は良くなかったのだが、結局は全部お嫁に行った。そう、万年筆の在庫はいつかは完全にはけてしまい、そこから人気が出る!

WAGNER 2022 はウクライナ戦争の影響で、6月末のペントレに公開できるかどうかというところ。

今年はタイガーをイメージした軸で、軸色もペン先刻印も実に綺麗。おおおおおお・・・と驚くほどの出来になるはず

その後の、万年筆談話室4周年記念は8月ごろに販売開始。こちらではバトラフが復活します(わかる人だけにわかる)。また奪い合いになりそう・・・

で、年末の創立17周年が最高峰になるのだが、今回はJOWOが製造中止と決めた#8号ペン先を特注で作ってもらってそれを搭載する予定。

F/M/Bの3種類の中でも、今後作られる可能性の低い18K-Bニブを多めに確保した。

今まで、太字スキーさんを残念がらせていたWAGNER創立周年記念万年筆だが、今年はBをたっぷり供給できそうじゃ。

そのほかにも珍しい素材の軸を(多数)準備しているのでお楽しみに。



2011-08-29 01こちらは拙者が日常的に使っているWAGNER 2010 21K-MSを極太に研いだもの。

書き出し掠れを防ぐためにかなりインクの出を良くしてあるのに加えて、ペンポイントの表面を1200番の耐水ペーパーで荒らしてある。

日常的に使っている萬年筆の中で最も太字が書けるのだが、最近の細字傾倒もあって、インクの出の多さに辟易してきた。

またミュージックを基調とした極太なので、筆記角度の変化にも厳しく、もう少し筆記角度の自由度が欲しい・・・ということで、インクを抜いて再研磨することにした。


2011-08-29 022011-08-29 03こちらは再研磨前のペン先。オリジナルのMSをかなりの時間をかけて調整してある。

ペン芯は詰まっているように見えるが、ペン芯に乗せれば、この状態からさらに開いてインクの出が良くなる。

すばらしく書き味が良いのだが、ペンポイントの表面を(書き出し掠れ対策のために)ざらつかせてあるため、筆記時の音がややがさつ。

摩擦音も書き味の一部と考えている拙者には100%満足出来る状態ではない。


2011-08-29 042011-08-29 05そこでリュータに2000番程度のヤスリのついたユニットを差し込み、高速回転でペンポイントを丸めた。

ポイントは紙に当たる面が幅広の平面だったのを、丸めること。同時に先端部にも丸みを持たせて書き出し時に、眼にも覚悟を感じさせるような調整とした。

先端部が四角だと、どうしても手も四角を前提とした動きになるので、ペンポイントは丸研ぎだよ・・・ということを眼に理解させるための措置。

背中部分の丸めはひっくり返して筆記しない限りは通常の書き味には影響を及ぼさない。拙者がこの萬年筆をひっくり返して書く事はないので、いわば無用の研磨。

書き味のためではなく、書き手に覚悟を与えるための視覚的効果を狙った研磨じゃ。


2011-08-29 06ペン先を外しての研磨が終わったらペン先を萬年筆にセットしての微調整を行う。WAGNER 2010は濃い茶色の軸色なので室内光で見ると黒にしか見えない。

プロフィット30周年記念で改良されたバランス変更が施されていないので重心がやや前寄りになっている。

そういう場合、鉛テープをコンバーターに貼り付けてバランスを変えている人も多い。拙者はそれほど字を書かないので、萬年筆のバランスには、実はそれほどうるさくない。


2011-08-29 072011-08-29 08こちらが仕上げ後のペン先。表面の24金鍍金を完全に剥がしたこともあるが実に美しく輝くペン先じゃ。

スリットもペン芯の上で少し開きインクフローは望みどおりとなった。

ペン芯の上に載せたとき、どのくらいペン先が開くかを計算した上で素のペン先の寄りを微調整してからペン芯に乗せるのだが、今回は一発で成功した。

ペン芯に乗せてから寄りを調整するとペンポイントに段差が出来やすい。

それを直しているよ無駄な力が働いてペン先の左右の動きが乱れて書きにくい!というほど鋭敏な感覚を持つ人もいるので、調整師の方は気をつけてな。

拙者は鈍感なので気にしたことはないが、それを聞いてから、寄りはペン先単体の時に調整するようにしている。


2011-08-29 092011-08-29 10こちらが横顔。特に特徴のなさそうな形状をしているが、書き味の差は歴然。

ペンポイント表面をツルツルに研磨しているのもかかわらず、書き出し掠れは皆無。どの筆記角度でもインクが途切れることなくついてくる。しかも滑らか!

インクフローが多すぎることもない。何かと問題のあるレーシング・グリーンを入れて試しているが、まったく問題が発生しない。実にイイ感じ!

線幅はセーラーのBよりは太く、MSやZよりは細い。今までにない線幅に非常に満足!

この時代のセーラーは金色パーツに24金鍍金をしていたようでかなり金色がきつい。

ところがペン先は金磨き布で丹念に擦ったので、24金鍍金は消え、綺麗な金地金の色が出てきた。

昔からこの薄い金色が大好きなので大満足。コストのかかる24金鍍金はいらなかったなと今となっては思う。



【 今回執筆時間:3時間 】 画像準備1修理調整1.5記事執筆1h
画像準備
とは画像をスキャ ナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整
とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間
記事執筆とは記事を書いている時間
 


Posted by pelikan_1931 at 23:47│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック