萬年筆研究会【WAGNER】では、10年ほど前から〔万年筆の高みに堕ちる〕という表現をしていた。
もう万年筆を狂ったように買うことはない、これからは皆さんの右往左往狂喜乱舞を高みの見物ですわ・・・
との境地に達した(と言い始めた)人こそが本格的に万年筆にのめり込む=堕ちるという教え。
ペントレを始めた頃は、”〜の世界に勧誘する場、〜沼に落とす場”というのはペントレ会場が中心だった。
ただそれだけだと万年筆愛好家の人数はさほど増えていかないと考え、萬年筆研究会【WAGNER】という定期開催の交流会を作った。
そこでの交流の楽しさや情報交流から、万年筆の世界はもう十分に理解した、これからは布教の時代だ・・・と考えて当Blogを始めた。
そう、自分自身は万年筆の高みに到達した・・・と考えていたのだが、そこから本格的に万年筆を研究のためと称して爆買いし始めた。
Blogを書くために調べているうちに、それが欲しくなってしまう、、、となってしまった。
それを表して、足澤氏が〔万年筆の高みに堕ちる〕と表現した。そしてこれが萬年筆研究会【WAGNER】のたった一つの教義となった。
〔A Space Walk 2022 TOKYO〕に2日間参加し、オープン直後から閉幕までの入場者の動きを見ていて、まだまだビッグバンは収束してないなと感じた。
今や勧誘する場の多くをSNS(特にtwitter)が担い、沼に落とす場(大規模イベント)を製造者と販売者が作り、高みに到達したと思われる人々がサポーターとして支援している。
しかしよく見ると、そのサポーターの人たちこそが、大量にインクやガラスペンを購入している・・・そう、高みに堕ちているのじゃ。