すっかり弱り、病院から帰って6時間も寝たが、ちっとも気分が優れない。歳とともにますます腰が椅子センシティブになってきているようじゃ。
下の記事では【今、高知に来ている】という記述があるが、高知大会は企画はしたが実現はしていなかったはず。
ということは仕事で行っていたのだろう。はりやま橋を19時くらいに歩いて渡った記憶はあるので宿泊出張だったはず。
歩き回って一軒も文具屋に行き当たらなかったのが残念だった。いまなら検索しながらあちこち歩き回っただろうが。
【とってつけたようなシリーズ】は当時はイカロスしか興味が無かったが、Wall StreetもGolfも何本も購入した。
特にGolfは、当時は売れなくて定番品以下の$200程度でeBayで売られていた。
拙者はp.f. ニブが欲しいと言うだけの理由でGolfを購入していたなぁ〜。
ただ現在ではGolfは、けっこう値上がりしている。昔の値段を知ってるだけに手を出せないがな。

もっともPelikan社が名づけているわけではなく、拙者がそう呼んでいるだけ。
この【とってつけたようなシリーズ】にはまったく興味がなかったのだが、ある時期から好きになった。ただGolfだけは今でも好きになれないが・・・
このWall Streetが発売されたころは、PFニブ付で販売されていた。
限定品がどのあたりげ現行ニブになったのか気にしていなかったが、純銀軸のシャルロッテにはPF付と現行ニブが混在していたので、そのあたりであろう。
定番品では、M800の赤縞軸の発売と同時にペン先が変わった。発売と同時に丸善に行ったところ、ペン先の形状が変わっていたので買うのを思いとどまった記憶がある。


Montblanc No.149の開高健モデルのペン先にも、MながらBと同じ角砥ぎのものがあった。
拙者はStub調の字形が好きということもあり、Mであっても角砥ぎにしている。角砥ぎにすれば、現行のPF無しMニブは驚くほどのパーフォマンスを出してくれる。
今回のPF付ニブは、現行品より素材が多少軟いので、この程度のスリットでは、現行Mニブの角砥ぎには負けてしまう。微調整が必要じゃ。


ただエッジの処理があまいので、右上から左下の線や、左下から右下にハネるような場合にエッジが引っかかる。
ほんの少しだけ5000番の耐水ペーパーでさらっておこう。この程度の調整で8の字旋回をやると馬尻になってしまう。時と場合によって調整手法は変えるのじゃよ。
各調整師は、そういう【引き出し】をいくつも持っており、相手の書き癖とペン先の状況、ペンクリの込み具合によって手法を変えているのじゃ。
【引き出し】の数は調整経験本数の関数で表現される。すなわちアマチュアがいくら工夫しても、【引き出し】の数ではプロにかなわない。
とくに単位時間あたりの調整本数に関しては、プロはアマ(拙者など)の4倍以上の生産性がある。
これは道具の差ではなく、【引き出し】の数の差ということが最近わかった!

このように尻軸部分に貼ると、インク吸入の都度、ラベルを擦ってしまうので印刷がはがれてしまう。
従ってラベルをいつまでも残しておきたい人は、ラベルを胴軸部分に貼り替えたほうがよい。
拙者は限定品を(基本的には)使わないので、ラベルがあればそのままの位置で保存している。


ソケットから外すと、ペン先のスリットは開いている!ソケットでHoldするとペン先が詰まってしまうようじゃ。
理由はあまりにもソケットに突っ込みすぎていること。
ペン先とペン芯との位置関係にはさほど問題がないのに、ソケットを力いっぱい押しこんだ形跡かある。それによってペン先の左右が寄ってしまったのであろう。

あの加工を施すとインクフローは格段に良くなるが、二次流通はさせにくくなるので、拙者としてはオリジナルのままにしておこう。

ソケットに差し込まない状態で開いていた状態が、そのまま維持されているだけ。これが本来の姿。
前の状態はソケットにペン先を押し込みすぎたため、寄りがきつくなっていたのじゃ。根元部分に力を加えて寄せると、背開きになりやすいのでやめた方がよい。
最後に多少の引っ掛かりをとり、仕上げをして完成。M800のPFニブらしい書き味になった。しかも拙者の好きなスタブ調の筆跡を残してくれる。
ことMに関しては現行ニブの方が書き味は良いかもしれないが、やはりPFニブの方が別嬪さんじゃ。実に美しい・・・
別嬪といえば・・・今、高知に来ているが、来る便のスチュワーデスは別嬪だったなぁ・・・ほとんど眠っていて気付いたのが着陸状態にはいってからだったのが残念!
【 今回執筆時間:3時間 】 画像準備1h 修理調整1h 記事執筆1h
画像準備とは画像をスキャナーでPCに取り込み、向きや色を調整して、画像ファイルを作る時間
修理調整とは分解・清掃・修理・ペンポイント調整の合計時間
記事執筆とは記事を書いている時間