2022年09月09日

秋の泉筆五宝展2022で手こずった調整

先日開催された秋の泉筆五宝展2022では、さほど調整は来ないだろうとたかをくくっていた。

そこでフライングゲットで行き先が決まらなかった万年筆の書き味を整えながらまったり・・・する予定だった。

@01その第一候補に挙げていたのが、このKaweco Studentの14金ペン先バージョン。

ペン先を見たときに嫌な予感はしていた。Bock製の14金ペン先はガチガチに硬い上に、ペンポイントも手強いのじゃ。

まぁ一日かけてゆっくり〜なんて始めたのだが、調整希望者が次から次へ! その間でちょこちょこといじっていたのだが・・・

調整師の人にはアルアルなのだが、集中できない状態での研磨は賽の河原の石積み・・・クソぅ、ひん曲げたろか!というほど苦戦した。

ペン先に柔軟性が全くないので書いていて気分が滅入る。これならスチール製ペン先の方が数段マシ!


ということで、ウェバリーに加工することにした。幸い工具はそろっていたので始めたのだが・・・

ペン芯とペン先の折り合いが悪く、ペン先がペン芯の上で左右にすべる。

またペン芯にのせるとスリットが開いてむごい書き味に!

さらに背開きが直らない・・・そこでペン先を左右からひん曲げて、カモメのようにスリットがくぼむ形状にした。


@02そこあとでスリットより上にある部分を耐水ぺーパーで削ってからバフかけして鏡面にした。

左画像で上の方は金色に反射しているが、これは上に曲がっている部分。

またペン先を固定するために紫外線硬化樹脂をペン先の上側(首軸内部)に塗って乾かした。

さらにはペン先のスリットとペンポイントを研磨したり指で曲げたりの大手術。

なんとなく、指のトゲ抜きに全身麻酔するような気もしたのだが・・・結果オーライ!

表書きでも裏書きでもまったくストレス無くインクが出てくれるようになった。


@03@04ウエバリー化具合はこの程度。

ほんの少しだけ上に曲げて、腹の部分で書くように研磨しておいた。

このごくわずかのカーブが書き味を激変させらのじゃ。とはいえ、普通になった程度。

舌なめずりするような書き味には到底なっていない。まだまだ追い込みが必要なのだが、もう飽きたなぁ〜!

実はタッチが柔らかくなったのはウェバリー化だけではない。

微妙にハート穴までを研磨したので、それも柔らかさを演出しているのだ。


Posted by pelikan_1931 at 23:59│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック