2022年09月11日

万年筆談話室 開室4周年記念限定品 に 新しい研ぎが登場?

2022-08-15左画像は〔万年筆談話室 開室4周年記念限定万年筆〕のペン先。このペン先をまとう万年筆が今月末までには納品される。

67%は18K-Cのペン先で、残り33%が18K-Mのペン先。軸はプラチナのプレジデントだ。

今回のモデルは〔二度と作らない〕と通告されていたプレジデントの半透明軸。

幻のクリア・デモンストレータ・プレジデントを過去に作った際に非常に苦労されたらしい。幻の逸品で拙者も一回しか見ていない。

その時に苦労した点をお聞きし、妥協点を探りながら開発にこぎ着けた逸品。

濃い紫の半透明モデルでマット仕上げ。そしてキャップリングには何も刻印を入れないことにした。

今回の目玉は研ぎのバリエーション。

18K-Cには、バトラフのF/M/Bに加えて、匙研ぎ(さじとぎ)を準備した。いわゆるスプーンの裏側のように平たく丸く研ぐ方式。

国内向けにはやっていたが、今回初めて海外会員向けに研ぐ。


2022-09-11そして18K-Mの方に準備したのが左の5種類。

ありのままは段差直しとひっかかりの排除のみで楽そうだが、もし納品時に背開きなら大変なことになる。

ぬるぬら仕上げはWAGNER 2022で海外会員に大評判だった wet&creamy。海外からの引き合いはほぼこれ一辺倒だった。

今回追加したのは鉈研ぎの海外版。アジア向けには縦書き用に使いやすいM鉈研ぎ。

一方で横文字圏の国用には axe shape for architect。いわゆるStubと研ぎの向きが90度違う研ぎ。横太縦極細だ。

日本ではあまり人気が無いが、米国にはアーキテクト研ぎのスペシャリストもいるらしい。

軟弱Italicは、角を丸めた薄いペンポイントで、形を研ぎ上げるのはほんの数秒。

だがその後の調整には1時間以上かかる難物。14金ペン先ではやる気はあまり起きないが、今回は18金ペン先なので出来るだろう。

そして本当に出来るんかいな?と誰もが考える18K-Mの〔中軟クーゲル〕

(1)最初にペンポイント先端部の上側のハート穴寄りをえぐってターンドアップ・ニブのような形状にする。

(2)抉った厚さを維持するようにハート穴までペン先の上を研磨する。

これで形状も柔らかさも中軟とKugelの特徴を兼ね備えた物になるはずなのだが、加減を間違えると柔らかくなりすぎる。

研ぎの種類は上の表を作った段階で構想は出来上がっている。一本も研いでいないのだがな・・・

この仕様書さえあれば、どのように研げば良いかは想像できる。長年の経験でな。

けっこう時間がかかり神経も使うので、1本は研ぎたいが5本は研ぎたくないといったところかな? それなりに研ぎ代も高いでーす。

今回はありのまま以外の研ぎは、萬年筆研究会【WAGNER】会員/会友限定です。お楽しみに!


Posted by pelikan_1931 at 23:59│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック