2022年10月06日

〔Tono&Lims 主催イベント〕参加に対する想い

Tono & Lims イベント〕の概略はこちらを参照して下さい。


泉筆五宝(Pen Paper Case Ink Maintenance)に関係するイベント参加に対する拙者のスタンスは、参加する屋号によって少しずつ異なっている。


総論は 10月1日 に 記載したので、本日はTono&Lims イベントへの参加に対する想いを書いてみる。



Tono&Limsさんが主催するイベントは何種類かあるが、多くの出展者が参加するイベント(かつ拙者が出店するもの)は A Space Walk 2022 と 年末のクリパ。


Tono&Limsさんが主宰するイベントは、出展料も入場料もすべて無料。

普通に考えれば、Tono&Limsのインクを販売しないブースはありえないと思うのだが、主催者はインクを売ることをイベントの主目的とは考えていないようだ。

インクを大量に消費する文化を作ること、インクを消費する筆記具を増やすこと、さらには将来インクを大量筆記する筆記具を購入する可能性のある人を集めることを狙っている。 

紙小物はインクを消費する受け皿だし、ガラスペンや万年筆はインクを消費する筆記具という位置づけ。

故秋山道男氏が無印良品のプロデュースをされた時、オープンの前日に無印良品と大きく印刷されたごみ袋を店舗近辺の家にポスティングしたそうだ。

朝通勤途中にふとごみ置き場を見ると、無印良品と書かれたごみ袋が山のように並んでいる。

無印良品てなんだろう?とみんな疑問に思って会社に行き、帰りに駅前に行くと新しい無印良品という名前の店舗がオープンしてる。ああ、これか!と入ってみる。

これは秋山氏ご本人から直接うかがった話なのでホラでなければ真実じゃ。スケールの大きな仕掛けだったのは確か!

当初よりTono&Limsさんのビジネスモデルが秋山道男モデルと似たアプローチだなぁと思って興味を持っていた。

ひょっとすると同じ空間に集まった人(店舗)を、すべてTono&Limsの友達にしてしまおう。その中の何割かはビジネスで繋がれるという読みかもしれない。

実際Tono&Limsさん主催なのに、他社製インクを販売している店も少なくない。どこの会社のインクであれ、インクの消費量を増やせば勝ち!ということ。

以前、万年筆談話室をどこに設置しようかと考えていた時、アメ横商店会会長のマ〇〇商店のお兄さんから、アメ横商店街内に空き店舗が出るからそこでやらないかと誘われた。

理由を聞くと、万年筆を扱う店が減ると、愛好家がアメ横に来る回数が減り、結果、アメ横全体としての売上が減る・・・という危機感が初めにあったとうかがった。

万年筆談話室が商店街に出来れば、商店街への愛好家の滞在時間が長くなり、帰りにもう一回りしてから帰る際に、思わぬ出費をする・・・大いにありそうじゃな。

水回りが店舗内に取れなかったので残念ながら断念したがな、そのお話は!

外食産業はレジでのお会計時間が少ないほど売り上げが上がる。ピーク時の売上は時間当たりのレジ回転数×客単価。

だからレジを打つ回数が少なく、単品よりも客単価が大きいセット商品を薦める。そして本音は買ったらとっとと出ていってほしいのかも?

物販では、逆に店舗での滞在時間が売り上げと正相関にあるので、広い店の方が売客単価が大きい。客が回遊しているうちにパクっと食いついてしまう。

Tono&Limsさんのイベントでは、インクを消費しない回遊目的商材がペンケースやボールペン、ペンシル、ペンクリなどだろう。

Tonoさんは太字万年筆が好きだが、これもインクの消費量が多いから(本能的に)好きになるのかもしれない。

で、拙者は A Space Walk にも クリパ にも万年筆談話室という屋号で出店している。

さほど珍しい万年筆を出品するわけではなく、書き味の悪い万年筆を直したり、ペン先調整などの回遊目的商材をメインにすることにしている。

そして販売する万年筆は基本的に太字中心。インク好き女子はインクがちゅるちゅる流れるのが好きというのは過去の購入歴からもわかっている。

去年はタキシードで笑いを誘ったが、今年もやりまっせ!クリパでの正装!これも会話時間を増やし、会場内滞在時間を増やすたこ吉戦略だが・・・

万年筆談話室の販売には効果がないようだ。さてどうしたもんかなぁ〜?



夜露死苦 / 夜露死紅


Posted by pelikan_1931 at 23:59│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック