2022年11月06日

〔Pelikanが創った逸品【Dupont クラシック 純正漆 フラーメ 】〕アーカイブ 2006年12月

下の記事の最後の方に〔言い返す時には万年筆でもバキっと折るしかないか〕と書いたが、本当に万年筆をバキっと折られた人に数年前に出会った。

Pelikan M200かM400だと記憶しているが、いずれにせよ、相当な力が無いと折れないだろう。

しかも折ったのがうら若き女性だとか。

そうとうアドレナリンが出ないとそこまでの力は出ないだろう。

拙者は万年筆を折ったことはないが、鉛筆を真っ二つにたたき折ったことはある。

新入社員教育の合宿研修のグループワーク。新入社員と前年度に中途入社した人が同じグループにで議論する。

ところが中途の人は、まったく議論に参加しないが、グループワークなので、最後に一応は意見を聞いた。

その途端に成果物の不備や、配慮不足の項目などを延々と15分くらいしゃべりまくった。

さすが他社で同じ仕事を5年ほどされていた方なので、ごもっともなのだが・・・

グループワークに一切参加せず、咎めるだけ咎めるというスタンスが許せなかったので・・・

鉛筆を中指の上にので、薬指と人差し指を上からかぶせて、思いっきりテーブルに平手をたたきつけた。

その途端に鉛筆はバキっと折れ飛び散った。そして中途の人は黙った。

じゃ、続き始めましょうか・・・といって議論を何も無かったかのようにみんなで続けた。ひとりを除いて。

でも発表は散々だった。上司から中途の人が指摘したのと同じツッコミが入って立ち往生。

その途端に中途の人が上司の指摘を切り返して事なきを得た。

やっぱりバキっとやるのは良くないなぁ〜 感謝すべきだったかなぁ。




2006-12-04 01今から25年ほど前、拙者がまだ万年筆を持っていない時代のことじゃ。常務の部屋に上司といっしょに相談に行った。

部屋に入ると、常務はスーツの上着の内側左に特別に取り付けた小さなポケットからライターを取り出しては火を付ける動作を繰り返していた。

 【あれ、常務は煙草吸わなかったのでは?】

 【吸わんよ】

 
【でも、ライターを・・・】

 【ああ、これは商売の小道具ょ】

 【こ、小道具?】

 【俺が営業に同行してお客様の所へ行く場合、90%は謝罪する為なんょ。行くとお客様の情報システム部長はカンカンに怒って、怒鳴りまくるわけ】

 【こちらはただただ平身低頭しているんょ。で、部長が怒り疲れて煙草を口にくわえる。その時に素早くライターを差し出すわけょ】

 【デュポーン!という大きな音がするんで、相手は一瞬たじろいだ後、煙を吸い込む。当然しゃべりは止まる。そこから怒涛のようにこちらの言い分を言うわけょ。】


それが拙者がDupontという名に出会った最初じゃ。

影響されやすい拙者は、それからDupontの鞄、システム手帳、時計、ボールペンなどを買い捲った・・・が万年筆に出会うのはもっと後じゃ。



2006-12-04 02このクラシックシリーズのペン先はPelikanがOEMで作っていた。しかしどちらかといえば、Pelikan暗黒時代のペン先なわけで、それほど評判は良くない。

拙者もたいしたペン先ではないとの先入観から本気で調整などしないで放置していた。

半年ほど前に、調整の練習用に引っ張り出して本気を出してみたら、凄く良い書き味になった。

ヌラヌラではなく、サラサラという感じで中字が書ける。原稿用紙の升目を埋めるのにはちょうど良い大きさじゃ。


2006-12-04 03インクの出も極めてよい。ハート穴の無いペン先の場合、空気はペン芯横のヒダか、ペン芯の穴から入る。この万年筆の場合は後者じゃ。

左の図で見える穴が2僂曚票鷦瓦涼罎貌り、そこから上に回ってペン芯上の空気通路に空気を供給しているのであろう。

最近、インクフローが悪いという万年筆を預かることが多いが、80%はペン先のイリジウムが詰まり過ぎで、のこり20%は空気の通路が途中で遮断されているせいじゃ。

最近のペン芯は気圧や温度変化に対応するため、空気通路を長く取って、なかなか空気が入りにくくしているような気がする。

そのせいで、インクの出がVintage物に比べて悪いような感じがするのだろう。

インクを引っぱる力は、設計が新しいほど強いが、空気が入りにくくなっている分で相殺されて、差し引きするとVintage物よりインクフローが悪いのかな?

もっともVintage物を、最近の品と同じように胸に挿して酷使したら、インク漏れによる酷い事故にあう確率が高いので止めた方が良い。

Vintage物は自宅で、いたわりながら使うのが正しいのじゃ。


2006-12-04 04左はフラーメの漆の拡大画像。金粉というのはもう少し大きなものと考えていたが、ここまで細かくなるとはビックリ!ゴールドダストとは良く言ったものじゃ。

この軸の模様はフラーメというらしい。真暗闇の中で、残り火がゆらゆらと揺れながら燃えているような気になってくる。

最近は煙草を吸う人が少なくなって、Dupontのライター作戦は使えなくなった。言い返す時には万年筆でもバキっと折るしかないか・・・
 


Posted by pelikan_1931 at 23:59│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック