2022年11月09日

〔斑模様の Sheaffer Balanced Lifetime 硬いけれども柔らかい?〕アーカイブ 2005年8月

下記の記事を執筆したのは2005年の8月。その年の12月17日に萬年筆研究会【WAGNER】が創設された。

従ってまだ〔こと細字に関しては、Sheaffer Balanced Lifetimeの右に出るものは無い
〕てなことを言っていたようだ。

良いか良くないかは拙者が決めることではなく、使う人が感じること。

インクがほとんど出ない状態でも非常に満足している人もいる。その人にインクフローを上げる調整を施した場合の感想も様々。

(1)うゎ〜何これ〜! といって感激するパターン

(2)首をかしげて・・・時が太くなってしまいました といって途方に暮れるパターン

調整を始める前にどちらかを判断できるようになる事が調整師の第一歩なのじゃ。



Sheaffer Balanced Lifetimeは非常に優れた万年筆だ。先日、古山画伯と話をしたが、この時代のRigidなペン先の魅力については、完全に意見が一致した。

Rigidは【硬くて曲がらない様】をあらわすが、本当にこの時代のSheafferのペン先は曲がらない。

ペン先のスリットの間隔を拡げようと指でペン先を変形させようとしてもビクともしない。スリットの間に強引に紙やすりを入れて削るしかない。

調整に一番苦労させられるのがこの時代のSheafferだがうまく調整出来た時の感激も大きい。

まったく筆圧をかけなくとも同じ太さの線がニュルニュルと書ける。インクフローは安定しており、細字はインクが盛り上がる。まさに理想の書き味だ。

太字や極太の書き味は細字とは違うので一緒には論じられないが、こと細字に関しては、Sheaffer Balanced Lifetimeの右に出るものは無いのではなかろうか。

左はグリーンのマーブル軸。多少派手目のSheafferの模様の中では一番落ち着いているように思われる。1935年くらいの製品だ。【Marine Green pearl & black MBL】が色の正式名称。

右は同じ大きさに見えるが、かなり小さい女性用だ。こちらの方は書き味云々よりも純粋に模様の珍しさを楽しんでいただきたい。

こちらも1935年くらいの発売。【Silver gray MBL red vein】



2005-08-31 AM FP Sheaffer Balance2005-08-31 AM FP Sheaffer Balance lady 

蛇足だが、1997年に復刻された、右の写真の大型モデルは、Sheaffer Balance LE という商品名だった。

どうしてBalanced が Balance に変わったのだろうか?米国における表記が変わって、Balanced の 意味で Balanceが使われるようになったのかなぁ?

【ぜんぜん書き味が良い!】なんていう表現を我々の世代が使うご時世だから米国でも用法が変わったのか? 変えた理由をメーカーに確認してみたいもんじゃ。
 

Posted by pelikan_1931 at 23:59│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック