当時は(まだ)使用する目的で万年筆を購入していたので、調整しても書き味の向上度合いが低い万年筆には満足できなかったのだろう。
今、MintのParker VP(万年筆)を見つけても見向きもしないだろうが、ペンシルなら買うだろうな。この垢抜けないスタイルが良い!
Parkerで一番垢抜けたデザインは、やはりParker 51だろう。それ以降は頑張ってるけど野暮・・・てな感じがする。
でもパーカーは垢抜けてはいけない。泥臭く、野暮なカウボーイハットをかぶった農夫が天候や放牧地の様子をメモするにふさわしい筆記具だと勝手にイメージを膨らませている。

だがパーカーの場合にはParkerと書くよりもパーカーと書いた方がしっくりくる。
思うにMontblancなんて拙者の高校時代までは名前をかろうじて知っていた程度。
Pelikanでさえインクしか知らなかった。田舎の高校生にとって世界最高の万年筆ブランドはパーカーという認識であった。
父もパーカー75を使っていたこともあって、遠い国の万年筆というよりも、かなり近しい存在の万年筆メーカーがパーカーだった。
パーカーの万年筆、ロンソンのライター、オメガの時計が三種の神器といわれた時代からパーカーは少年の憧れであり、かつ、身近な存在だった。
従ってどうしてもParkerと書くと違和感がある。拙者にとっては【パーカー】なのじゃ。
そのパーカーの中でも、もっとも爺の心をどきどきさせてくれるのはVPじゃ。初めて手にしたのは、既にボケが始まっていたころだが、それでもどきどきさせてくれた。
先端が回せて筆記角度が調整できる仕組み。今までに無い形状のお辞儀したペン先。そして何よりも割れやすい吸入機構。全てが良い?悪いのは書き味だけ・・・ _| ̄|○
もっとも15種類あるというペン先のうち、XFしか試していないので、ひょっとするとすばらしい書き心地のニブに出会えるかもしれない・・・
いったい15種類とはどういうバリエーションなのかご存知の方がいたら教えて欲しい。
このカタログの文章を書いている人がそれらを把握していないことは明らか。全てが日本に輸入されていたのだろうか?
今回のカタログでVPのペンシルの存在を知った。これは欲しい!買ってまでとは思わないが、欲しい! ・・・・っておねだりか・・・・ _| ̄|○ ・・・・
パーカー T-Ballは次回紹介するパーカー45と同じデザインのボールペンじゃ。これは高校生の時に叔父からもらった。
丸善にグリーンのレフィルを買いに行った件が日記に残されている。しかしあまりに色が薄くて数日で元の青に戻していた。当時は青インクが標準だったのかな?
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2005-09-20 パーカー混乱期の名品 Parker 65
これまでのパーカーのカタログ
2006-07-10 ひと昔前のカタログ 【パーカー】 その1−1
2006-06-26 昭和51年の【THE PEN】 その5