〔歴史130年。ドイツ万年筆No.1の伝統を誇る〕と表紙に書かれている。
ドイツではMontblancの方が万年筆を作ったのは早いですぜ。
なんせ最初のPelikan製万年筆のペン先はMontblancが作り、それと交換でMontblancにインクを供給していた。
すなわち、PelikanはMontblancよりも先に万年筆を作れるわけがない。





今回は1974年4月1日付けのPelikanのカタログの紹介じゃ。ペリカンの創業は1938年だから歴史130年といえば1968年となる。
従って1974年は創業から137年目にあたる。130年の歴史とは・・・1桁台を切り捨てたのかな?
今回のカタログには久保さんが当時の販売価格を鉛筆で記入している。価格変動が激しかったのか、当時は定価を印刷しないことが多かった。
価格表は別途挿入していたのじゃろう。今でもFountain Pen Hospitalから送られてくるカタログではPrice Listは別途挿入してある。
そういえばヴィトンのカタログもそうじゃな。一方で国内製品のカタログは定価を印刷しているものが多い。
やはり円相場の影響を受けにくいものは価格表示しても再印刷のリスクが少ないのじゃな。
気難しそうな顔のおじさんの下のコピー【ドイツのドイツ】って何? 【独逸のどいつ(誰?)】ではなさそうじゃ。
これだけが意味不明。【蘇る名品】とか、【一徹なドイツ人気質から生まれた手造りの粋】ってのはわかるがな。
表紙にある懐中時計もよくわからない。精巧時計といえばスイスじゃ。独逸の宣伝に時計を出す意味は無いと思うがなぁ・・・
【ペリカン・コンバーター。歴史を綴って130年】・・・何だろう? ペリカンが万年筆を作ったのは1929年でしかもピストン吸入式。
当時、コンバーターの歴史は30年も無いはずじゃ。
【万年筆正統派の書き味です】・・・万年筆正統派はコンバーター式? ちなみに写真ではコンバーターの説明に【吸入式】と書かれている。
やはり糸井重里以前のコピーライターはダメなのかな?製品も仕組みも歴史もっまったく理解していないコピーライターが書いたとしか思えない。
ペリカン史上最悪のカタログであろう。中に掲載されている万年筆に罪は無いがな。
今回の中ではM477-Bというのが面白い。表紙の万年筆はM488じゃな。
#400を復刻して【蘇る名品】呼ばわりしながら表紙で紹介しないのはどういう事?まだ価格が決まってなかったのかも。書き込みもされていないしな・・・