2023年01月28日

〔 ひと昔前のカタログ【パーカー】その1-3 〕アーカイブ 2006年7月

二枚目の画像の下の方に、〔当社にて完全なアフターサービスを行っております〕という文章が有り、その左上にSUNRISEというロゴが印刷されている。

これは現在の株式会社サンライズ貿易のことだと思われる。

まだパーカーペン・ジャパンが日本に存在しなかった時代にはサンライズ貿易がアフターサービスを行っていたようだ!

ちなみに、サンライズ貿易ではパーカーやアウロラをはじめ数多くのブランドを取り扱っているが、パーカーに関しては・・・

ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社のライティング事業部が総代理店だと思われる。

取り扱う筆記具の代表的ブランドは・・・

パーカー(高級筆記具)

ウォーターマン(高級筆記具)

ロットリング(製図・デザイン用品)

パーカーウォーターマンがニューウェルの傘下に入ったのは知っていたが、実はロットリングもグループに入っていたのは知らんかった。

現在既にパーカー万年筆のペン芯がウォーターマンのレタロンに使われていたものが採用されていたりする。

パーカーとウォーターマンという米国に起源を持つ万年筆メーカーの製造の共有化は行われているようだが・・・

ドイツのロットリングが米国の企業思想に馴染むのかなぁ?

ロットリングには日本語のHPもあるのだが、最近のことについては記述が曖昧で
ニューウェルとの関係はよくわからない。



2006-07-24 Parker 1-03Parker 45には、いったいどれくらいのバリエーションがあったのかな? 

形状はどれも似たりよったりだが、ペン先の素材と太さ、軸の素材に関しては数限りない組み合わせが考えられそうじゃ。

カートリッジ式のため、特に高度な技術やワザも不要。特殊なゴム製部品も不要。従って世界各国で生産されていた可能性も高い。

以前、フェンテ会員でParker 45の全ての軸色を集めたいと書いた人がいたが、目標は達成できたのだろうか?

当時はeBayなんてのはメジャーではなかったので、かなり収集に苦労していたようだった。

拙者が最も気に入っていたParker 45はキャップがステンレス梨地+一部金鍍金で軸がオリーブグリーンの物。ペン先は14金だった。

これは英国の通販サイトから5本購入したのだが、既に手元には一本も無い。

手ごろな価格の割りに書き味は安定し、何よりも軸色が綺麗な為、一目ぼれする人も多い。

欠点はキャップの開け閉めを長年繰り返していると、首軸の一部が痩せて凹みが出来ること。

購入する際には首軸の曲線に触ってみて凹みが無いかどうかを確認した方が良いだろう。

日本国内で販売されたParker 45のペン先はほとんどがXFじゃ。

拙者もXFとMしか体験していない。ぜひ極太なんぞあれば調整してみたいものじゃ。


2006-07-24 Parker 1-04下のペンスタンドにはビックリ!左の大理石セットなんぞはSheaffer製のほうがはるかに綺麗じゃが、スタンドが二分割されているのは非常に珍しい。

素材自体は安そうだが大きなデスクに置けば映えたことだろう。

1962年7月に印刷されたと小さく記されている。東京オリンピックが1964年に実施され、そのプロセスを通じて日本経済は大きく伸びた。

このカタログは東京オリンピックのちょうど2年前に日本で発行されている。

1964年は東京オリンピック開催と同時に、Parker75の発売年じゃ。

パーカー社にとっても日本に取っても大きな区切りとなるのが1964年だった・・・

このカタログはpre-Parker 75の最後のParker 総合カタログだったのかもしれない(日本にとってはだが)。

すばらしい夢を見せてくれそうな予感のするカタログですな!
 


Posted by pelikan_1931 at 23:59│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック