2023年02月01日

〔 ひと昔前のカタログ 【モンブラン】 その4−1〕アーカイブ 2006年7月

この記事を書いた当時は、まだ1070年代のNo.12xの調整は苦手だったようだ。60年代の2桁番台を絶賛していたようだ。

今になって考えれば、拙者が調整に手を染めたのは、後輩が持っていたこの時代のNo.12xの方が拙者の1983年製ル・マン100よりも書き味が良かったから。

値段が6倍ほど高いのになんでNo.12xの方が書き味が良いのかわからずに苦悶した。

それで手当たり次第に万年筆を買いまくって書き味の良い万年筆を捜した。それでも満足がいかなかったのだが・・・

あたしの父はサンドペーパーの上でペリカンのペン先を削っていてよ。すんごく書き味が良いわよ〕という秘書の言葉で調整に目覚めた。

そこから地獄のち天国が始まった。その起点となったのがNo.12xなので、おそらくは一番たくさん買った万年筆だろう。

今では、こいつの調整は得意中の得意!60年代に2桁番台とは違った味付けで依頼者を唸らせることが出来る!




2006-07-30 01このカタログは1970年代の商品が中心。価格が記載していない事から考えて、商品ラインナップがある程度(長期間)変わらないという前提で作られている。

当時は現在と違って、年に何本も限定品を出すような時代ではなかったので、それでも十分間に合ったのだろう。

この表紙は【シーン演出型】だが、日本の消費者に何を訴えかけているのだろう?

毛皮のコートを着て、ブレスレット型の時計を右手に嵌め、左手に大きな指輪をした女性がNo.1296+No.1296+No.1596【18金無垢軸3本セット】を男性におねだりしている。

トム・ジョーンズのようなモミアゲの男性は六つボタンのブレザーにカフスをしているが、左手に時計はしていない・・・かオーデマピゲのような薄い時計をしているのかも?

女性からこれだけたくさんの白い歯を見せられたら、拙者ならおびえてしまうなぁ・・

【その3】の表紙のすがすがしさとは違う、退廃的な香りがする表紙。おそらくは石油ショック前の米国を舞台とした演出だろうな。

2006-07-30 02こちらの写真に出てくる男性もモミアゲが鬱陶しい。当時はこうしたモミアゲを強調する髪型がはやっていたのかな?

この時期は拙者も長髪だった・・・ 真ん中の女性のような髪形で、ベルボトムのジーンズ、男性用のハイヒール着用、さらにはパーマをかけていた。

世の中狂っていたころじゃな・・・セーターはクレイジー・ポップ・パターン・・・思い出すだけでも恥ずかしい!

拙者はたしなまなかったが、男子学生は麻雀ばかりしていた。150人用教室に学生が20人で、あとは全員サボっていたこともあった。

学生運動が盛んで休講が多かった。拙者も授業なんぞ出ないで、古い万年筆あさりでもしていれば良かったなぁ。


2006-07-30 03そのころ売られていたのが、この1970年代モデル。当時はまったく興味が無かったので知る由も無いが、すごく贅沢な軸が作られていたのじゃな。

純銀のNo.1266はここ5年で何度か手にしたが、No.1286とかNo.1296は見たことすらない。

1970年代のMontblancの書き味はNo.14Xシリーズを除けば、なかなか厳しいものがある。

調整によってある程度までは書き味を上げられるが、50年代や60年代のような書き味には逆立ちしてもならない。

また極細用であってもイリジウムは小さくはない。大きな玉から横幅が薄くなるように削ったような形状だった(古い記憶)。

従って極細の字幅はインクフローを絞り、イリジウムの円の一点で紙に接するような調整になっていた。

こういう調整は拙者のように筆記角度を変えずに書く者にとってはおいしいところが無い。

イリジウムを小さく研いで、紙にイリジウムの腹を当てて書いても字幅は細く、インクフローは潤沢という調整にするのだが、これがなかなか難しい。

拙者が今までにペン先調整を失敗した数の75%以上が70年代No.12X。今なら何とかなるが、当時は一番苦手なペン先だった!

逆に言えば、No.12xのおかげでペン先調整のワザが磨けたとも言える。
  
この頁の万年筆にはまったく興味が無いが、ペンシルは一本持ってみたい気がする。ちなみにペンシルの芯の太さはいかほどなのじゃろう?0.5弌0.92弌1.18弌ΑΑΑ



Posted by pelikan_1931 at 22:53│Comments(1) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
この記事へのコメント
>ちなみにペンシルの芯の太さはいかほどなのじゃろう?0.5弌0.92弌1.18弌ΑΑΑ

芯径は0.92mm

#156
https://aucfree.com/items/f359156237

#1586
https://fullhalter.exblog.jp/24410678/

#1566
https://www.kingdomnote.com/item/3717002999948

Posted by Mont Peli at 2023年02月02日 13:23