2025年02月22日
2025年2月22日（土）は萬年筆研究会【WAGNER】 中国地区大会@岡山 ＊＊＊将来日付でのご案内 ＊＊＊
日時：2月22日（土） 10:30〜16:30 （開場は10:30） ペンクリは会員限定（開催日当日に会員登録された方も調整は受けられます）
場所：岡山国際交流センター 4階 交流サロン 住所：岡山県岡山市北区奉還町2-2-1
2025年の予定 → ここ を押して！ 名札をお持ちの方はお忘れなく！
場所：岡山国際交流センター 4階 交流サロン 住所：岡山県岡山市北区奉還町2-2-1
2025年の予定 → ここ を押して！ 名札をお持ちの方はお忘れなく！
新規入会希望の方は左記の記入用紙に会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。
会場へ入るには、萬年筆研究会【WAGNER】への会員登録が必須条件となりますが退会も再入会も自由です。
入会資格は〔万年筆が好き！〕ということだけで、年齢制限も入会審査もありません。
記入例は ここ にあります！ 携帯メールアドレスを記入される方はPCからのメール拒否を外して下さいね。
18歳未満の方は参加費無料です。友人を誘って・・・勇気を持って覗いてみてね！
★ペンクリを依頼する万年筆は、インクを抜き清掃してからお持ち下さい。インクが入ったままだと清掃料（500円）がかかります。
神戸大会と岡山大会限定の〔じゃんけん大会〕を開催します。逸品・粗品・珍品を（忖度せず）多数お持ち込みください！ただし重量は10kg以内であることが条件です。
今回に限り4階の交流サロンが会場となります。狭い会場(18人用）ですので一階のロビーや こちら もご利用下さい。
なにかと変な万年筆と、それを求める変な人が集まりがちな岡山大会ですので、今回はそれにふさわしい逸品（逸脱した品？）を持ち込みます。
★また3月3日に初日が開幕する 〔春の泉筆五宝展2025 フライングゲット予約〕 の出品物をお預かりします。奮ってお持ち込み下さい！
室内での飲食は可能ですが、ゴミは全て各自の持ち帰りです。室内にゴミ箱はありませんのでご注意下さい。
次の行の左端に〔続きを読む〕という表示がありますので、クリックして下さい。地図と時間割が出ています。
2025年02月16日
2025年2月16日（日）は萬年筆研究会【WAGNER】 裏定例会@横浜 *** 将来日付でのご案内 ***
日時：2月16日(日) 10:30〜16:30 （開場は10:30） ペンクリは会員限定（開催日当日に会員登録された方も調整は受けられます）
場所：セルテ オフィスフロア貸会議室 801 住所：神奈川県横浜市中区真砂町3-33 セルテ（CERTE) 内
2025年の予定 → ここ を押して！ 名札をお持ちの方はお忘れなく！
新規入会希望の方は左記の記入用紙に会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。
会場へ入るには、萬年筆研究会【WAGNER】への会員登録が必須条件となりますが退会も再入会も自由です。
入会資格は〔万年筆が好き！〕ということだけで、年齢制限も入会審査もありません。
記入例は ここ にあります！ 携帯メールアドレスを記入される方はPCからのメール拒否を外して下さいね。
18歳未満の方は参加費無料です。友人を誘って・・・勇気を持って覗いてみてね！
★ペンクリを依頼する万年筆は、インクを抜き清掃してからお持ち下さい。インクが入ったままだと清掃料（500円）がかかります。
勉強会や新製品発表などを企画されている方はお知らせ下さい。当欄で紹介しま〜す。
★また3月3日に初日が開幕する 〔春の泉筆五宝展2025 フライングゲット予約〕 の出品物をお預かりします。奮ってお持ち込み下さい！
室内での飲食は可能ですが、ゴミは全て各自の持ち帰りです。室内にゴミ箱はありませんのでご注意下さい。
次の行の左端に〔続きを読む〕という表示がありますので、クリックして下さい。地図と時間割が出ています。
2025年02月08日
2025年2月8日（土）は萬年筆研究会【WAGNER】 中部地区大会 in 名古屋 *** 将来日付でのご案内
日時：2月8日（土） 10:30〜16:30 （開場は10:30） ペンクリは会員限定（開催日当日に会員登録された方も調整は受けられます）
場所：名古屋国際センター 4階 第三研修室 住所：愛知県名古屋市中村区那古野1-47-1
2025年の予定 → ここ を押して！ 名札をお持ちの方はお忘れなく！
新規入会希望の方は左記の記入用紙に会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。
会場へ入るには、萬年筆研究会【WAGNER】への会員登録が必須条件となりますが退会も再入会も自由です。
入会資格は〔万年筆が好き！〕ということだけで、年齢制限も入会審査もありません。
記入例は ここ にあります！ 携帯メールアドレスを記入される方はPCからのメール拒否を外して下さいね。
18歳未満の方は参加費無料です。友人を誘って・・・勇気を持って覗いてみてね！
この名古屋国際センターの会議室にはゴミ箱が設置されているので、食料品やお菓子類の持込みが可能です。お菓子を食べながらの万談もできま〜す。
前回の名古屋大会（12月21日）には25人の方が参加されました。今回も大勢の方に参加いただければ幸いです。ちなみに2025年の名古屋大会参加者数目標は30名！
春節は2月4日までですので、名古屋も少しは混雑が解消されているでしょう。
萬年筆研究会【WAGNER】で最初の限定万年筆は当時の中部万年筆倶楽部が作った物でした。2025年はそれから18年目。そこで・・・
当会場にて 名古屋限定万年筆〔鯱（しゃちほこ）〕の仕様についてのアンケートを実施します！
次の行の左端に〔続きを読む〕という表示がありますので、クリックして下さい。地図と時間割が出ています。
2025年01月25日
2025年1月25日（土）は萬年筆研究会【WAGNER】 表定例会＠浜松町 *** 将来日付でのご案内 ***
日時：1月25日（土） 10:00〜16:30 （開場 10:00） ペンクリは会員限定（ 開催日当日に会員登録された方も調整を受けられます ）
場所：東京都立産業貿易センター 浜松町館 4F 第2会議室A 住所：東京都港区海岸1-7-1
2025年の予定 → ここ を押して！ 名札をお持ちの方はお忘れなく！
新規入会希望の方は左記の記入用紙に会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。
会場へ入るには、萬年筆研究会【WAGNER】への会員登録が必須条件となりますが退会も再入会も自由です。
入会資格は〔万年筆が好き！〕ということだけで、年齢制限も入会審査もありません。
記入例は ここ にあります！ 携帯メールアドレスを記入される方はPCからのメール拒否を外して下さいね。
18歳未満の方は参加費無料です。友人を誘って・・・勇気を持って覗いてみてね！
★ペンクリを依頼する万年筆は、インクを抜き清掃してからお持ち下さい。インクが入ったままだと清掃料（500円）がかかります。
勉強会や新製品発表などを企画されている方はお知らせ下さい。当欄で紹介しま〜す。
来場者全員に出遅れお年玉（万年筆 or インク）を差し上げます。お楽しみに！
室内での飲食は可能ですが、ゴミは全て各自の持ち帰りです。室内にゴミ箱はありませんのでご注意下さい。
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2025年01月23日
〔 Parker Encyclopedia その３ 〕アーカイブ
この記事の後半に、販売員は背中を押してあげるのが役目 と書いた。それはそれで真実なのだが、もっと高度な技もある。
マルイ商店のご兄弟の戦術がそれ。
少なくとも拙者には一切購入を勧めてはこない。〔これいかがですか？〕なんて一度も言われたことはない。
こちらが、〔これを見せて下さい〕とか、〔〇〇ありますか？〕とお願いすれば見せてくれる。
そして一言、〔もっとたくさんあったのですが、結構人気で、あと数本しかありません。ただ、Bは何本か残っています〕
これ、拙者が太字しか買わないことを知った上でおっしゃっているのだが、こちらはすぐに引っ掛かってしまう。
〔え〜ラッキー、じゃB下さい〕てなもんで、あっというまにお金払って帰ってた。
相手が欲しい情報だけを与えると、相手は自分の判断で購入を決断する。
まさに、現在のネット世界での販売促進活動を、現実世界でやっていたのがマルイのご兄弟！
”マルイ笑点”というコンビ名でM1グランプリに出てくれるなら、すぐにネタを作って差し上げられる！仲間内でしかウケないネタだがな。
今回はParker 75。拙者にとっては【父の万年筆】という意識が強い。
ずっと経理一筋だった父は、通常記帳には細軟のFERMEの万年筆を愛用していたが、手紙や葉書を書く時にはParker 75を使った。
ペン先はMで、まん丸いペンポイントがついていた。本当の球形で、クーゲルとでも呼びたいような形状。ただペン芯には【M】と彫ってあった。
1960年代に買っていたはずだが、フラットトップではなかった。
ディンプルトップになった最初の年ぐらいに購入したのではないかな。いつのまにか持っていたという感じ。
筆記具に特にこだわりがなかった父は、拙者が勝手に使っても、分解して掃除しても文句は言わなかった。
当時既に写真部員だった拙者は１５倍のルーペでペンポイントを眺めたりしていた。お月様のクレーターのように表面がザラザラだったのを、今でも覚えている。
一番好きだったのは、キャップを閉じる時の【パチン！】という音。これを聞き慣れていたので、プリミアの【プスン・・・】という音が貧乏くさくてどうしても好きになれなかった。
父は筆圧がマイナスでは？と思うほど軽く書いていた。ひとえに細い線が好きだったからじゃ。
従ってParker 75はまったく彼に合っていなくて、いつも【太てぇ・・・】と愚痴を言っていた記憶がある。
拙者が30才の時、ふと思い立って父母に万年筆を贈ることにした。
母にはPilot 65の青軸、父にはParker 75のFを贈った。
それをきっかけに自分でも万年筆が欲しくなって買ったのが【Waterman ル・マン100】。拙者の萬年筆遍歴の一本目じゃ。
このEncyclopediaのすばらしいところは、単に機能をや仕様を説明しているだけではなく、未熟な販売員を戦力化する武器でもあること。
純銀のモデルと茶漆のモデルでは、奨める相手を変えるような内容になっている。
純銀モデルはビジネスエリート、ヤングエグゼクティブの方にお奨めし、茶漆は年配の方、和服とコーディネイトされる方にお奨めする・・・
なるほど！良くできている。
もっともビジネスエリート、ヤングエグゼクティブをどうやって嗅ぎ分けるのかのノウハウは記載されていない・・・
Parker 75のボールペンは当初からノック式だが、ペンシルははじめは回転繰出式で、途中からノック式に変わった。
拙者はペンシルの回転繰出式を愛用している。もちろん0.92�仗弔任△蝓△海海脳匆陲気譴討い�0.5�仗弔離皀妊襪任呂覆ぁ�
この二種類のモデルは、あまり目に入らなかった。
まったく興味がなかったので、展示されていたのかどうかすら思い出せない。
ただ、この二本はキャップに名前を刻印するスペースがある。他のモデルにはない。
従って記念品やプレゼントで名前入りで贈るときには、このモデルにならざるを得なかったのであろう。
いま気付いたのだが、このゴールドモデルは良いなぁ！金属部分は全て金色というのは綺麗！
ただ、欲しがってもあまり市場に出ていなかったはずなので見つかるかいなぁ・・・捜してみようっと。
ボールペンの黒レフィルのBは太い字が書けて大好きだった。ただParker 75ではなく、ジョッターに入れて楽しんでいた。
ボールペンの世界ではジョッターの方が、はるかに粋！と聞いていたのでな・・・・
この黒軸は欲しかった・・・。ただ首軸の金一色のリングが気に入らなくて逡巡しているうちに無くなった・・・
この資料の中に、【同じ黒でもプリミアのトラディショナルと比べますと、ラッカー仕上げですから、幾分重厚な感じがあります】と書かれている。
プリミアの黒軸は金型に樹脂を吹き込んで固める方式ではなく、樹脂を削りだしている。
それが【クリスタルに匹敵する輝きを持つ】と自慢していたのに、ここではParker 75を持ち上げている。
販売員の言葉を鵜呑みにしてはいけない！とも言えるし、販売員は背中を押してあげるのが役目 なので・・・
お客様が一番気に入っている物を褒めてあげるノウハウを提供しているとも言える。
インクを入れて使うことこそ無いが、拙者はParker 75が大好き！Mintの純銀軸を見るとつい買ってしまう。ただし首軸先端が銀色のもののみだがな。
マルイ商店のご兄弟の戦術がそれ。
少なくとも拙者には一切購入を勧めてはこない。〔これいかがですか？〕なんて一度も言われたことはない。
こちらが、〔これを見せて下さい〕とか、〔〇〇ありますか？〕とお願いすれば見せてくれる。
そして一言、〔もっとたくさんあったのですが、結構人気で、あと数本しかありません。ただ、Bは何本か残っています〕
これ、拙者が太字しか買わないことを知った上でおっしゃっているのだが、こちらはすぐに引っ掛かってしまう。
〔え〜ラッキー、じゃB下さい〕てなもんで、あっというまにお金払って帰ってた。
相手が欲しい情報だけを与えると、相手は自分の判断で購入を決断する。
まさに、現在のネット世界での販売促進活動を、現実世界でやっていたのがマルイのご兄弟！
”マルイ笑点”というコンビ名でM1グランプリに出てくれるなら、すぐにネタを作って差し上げられる！仲間内でしかウケないネタだがな。
今回はParker 75。拙者にとっては【父の万年筆】という意識が強い。ずっと経理一筋だった父は、通常記帳には細軟のFERMEの万年筆を愛用していたが、手紙や葉書を書く時にはParker 75を使った。
ペン先はMで、まん丸いペンポイントがついていた。本当の球形で、クーゲルとでも呼びたいような形状。ただペン芯には【M】と彫ってあった。
1960年代に買っていたはずだが、フラットトップではなかった。
ディンプルトップになった最初の年ぐらいに購入したのではないかな。いつのまにか持っていたという感じ。
筆記具に特にこだわりがなかった父は、拙者が勝手に使っても、分解して掃除しても文句は言わなかった。
当時既に写真部員だった拙者は１５倍のルーペでペンポイントを眺めたりしていた。お月様のクレーターのように表面がザラザラだったのを、今でも覚えている。
一番好きだったのは、キャップを閉じる時の【パチン！】という音。これを聞き慣れていたので、プリミアの【プスン・・・】という音が貧乏くさくてどうしても好きになれなかった。
父は筆圧がマイナスでは？と思うほど軽く書いていた。ひとえに細い線が好きだったからじゃ。
従ってParker 75はまったく彼に合っていなくて、いつも【太てぇ・・・】と愚痴を言っていた記憶がある。
拙者が30才の時、ふと思い立って父母に万年筆を贈ることにした。
母にはPilot 65の青軸、父にはParker 75のFを贈った。
それをきっかけに自分でも万年筆が欲しくなって買ったのが【Waterman ル・マン100】。拙者の萬年筆遍歴の一本目じゃ。
このEncyclopediaのすばらしいところは、単に機能をや仕様を説明しているだけではなく、未熟な販売員を戦力化する武器でもあること。純銀のモデルと茶漆のモデルでは、奨める相手を変えるような内容になっている。
純銀モデルはビジネスエリート、ヤングエグゼクティブの方にお奨めし、茶漆は年配の方、和服とコーディネイトされる方にお奨めする・・・
なるほど！良くできている。
もっともビジネスエリート、ヤングエグゼクティブをどうやって嗅ぎ分けるのかのノウハウは記載されていない・・・
Parker 75のボールペンは当初からノック式だが、ペンシルははじめは回転繰出式で、途中からノック式に変わった。
拙者はペンシルの回転繰出式を愛用している。もちろん0.92�仗弔任△蝓△海海脳匆陲気譴討い�0.5�仗弔離皀妊襪任呂覆ぁ�
この二種類のモデルは、あまり目に入らなかった。まったく興味がなかったので、展示されていたのかどうかすら思い出せない。
ただ、この二本はキャップに名前を刻印するスペースがある。他のモデルにはない。
従って記念品やプレゼントで名前入りで贈るときには、このモデルにならざるを得なかったのであろう。
いま気付いたのだが、このゴールドモデルは良いなぁ！金属部分は全て金色というのは綺麗！
ただ、欲しがってもあまり市場に出ていなかったはずなので見つかるかいなぁ・・・捜してみようっと。
ボールペンの黒レフィルのBは太い字が書けて大好きだった。ただParker 75ではなく、ジョッターに入れて楽しんでいた。
ボールペンの世界ではジョッターの方が、はるかに粋！と聞いていたのでな・・・・
この黒軸は欲しかった・・・。ただ首軸の金一色のリングが気に入らなくて逡巡しているうちに無くなった・・・この資料の中に、【同じ黒でもプリミアのトラディショナルと比べますと、ラッカー仕上げですから、幾分重厚な感じがあります】と書かれている。
プリミアの黒軸は金型に樹脂を吹き込んで固める方式ではなく、樹脂を削りだしている。
それが【クリスタルに匹敵する輝きを持つ】と自慢していたのに、ここではParker 75を持ち上げている。
販売員の言葉を鵜呑みにしてはいけない！とも言えるし、販売員は背中を押してあげるのが役目 なので・・・
お客様が一番気に入っている物を褒めてあげるノウハウを提供しているとも言える。
インクを入れて使うことこそ無いが、拙者はParker 75が大好き！Mintの純銀軸を見るとつい買ってしまう。ただし首軸先端が銀色のもののみだがな。
2025年01月22日
WAGNER 都市シリーズ 〔博多祇園山笠〕完成
萬年筆研究会【WAGNER】の限定万年筆の〔都市シリーズ〕の第三弾〔博多祇園山笠〕が完成した。先日の九州地区大会＠博多で初披露したのだが、気付かなかった方も少なくなかったようだ。
都市シリーズ第一弾の〔新潟野朱鷺〕と同じ大きさの胴体で、ペン先も18金5号ペン先付き。
いずれも独逸製エボナイトの削り出しで、キャップのネジはリバーシブル。
にも関わらずキャップを尻軸側からねじ込むと回り止めは必ずペン先の延長上に位置するという精密さも同じ。
カートリッジ専用ではなく、Kaweco製のミニコンバータが付属している。このコンバータが入る最短の長さの万年筆だろう。
キャップを閉じた時の長さは約11�僉�左画像のようにキャップを尻軸にねじ込んだときの長さはペンポイント先端部から約13�僉�
これはキャップを外したセンチュリー（約12�僉砲茲蠅�1�僂曚苗垢�、筆記するのに違和感は全くない。
ペン先のロゴは、ポンちゃん作成で、祇園山笠のシンボルを上手く織り込んだ傑作だ。実は案は3つあったのだが、これが一番シンプルでインパクトが強かったので採用した。
ペン先はJOWO製の5号18金ペン先。これは早晩廃番になると聞いた。
幸い3年ほど前にペン先だけは確保していたので、この博多祇園山笠までは、18金の5号ペン先を使う事が出来た。
長さの短い万年筆は、自然と首軸の前の方を持つものだが、その状態で書くと筆圧が寝かせて書く時よりもかなり高くなる。
博多祇園山笠では、筆記角度を65度〜70度くらいで書くのが最も無理の無い使い方だ。
そしてその角度で、筆圧を上げたり下げたりしながら書くのに適したペン先がこの5号の18金ペン先。
EFは少しスリットを拡げ、低筆圧で速記した方が気持ち良いが、Fは低速で筆圧を上げ下げしながら書くのに向いている。
そしてMはシャイベンに研いで、ヌルヌルヌラヌラの書き味を実現！
Bは小太刀や森山スペシャル風、はたまたCursive Italic SoftやStub、鉈研ぎなど研出しのベースにピッタリだ。
短軸の森山スペシャルなんて、M300のBBがあった頃の夢だったが、同じような感触を味わうことも出来るだろう。
なをBで書く時には研ぎにかかわらず寝かせて書く方が気持ち良いが、その際には胴軸に被さったキャップの口の部分をつまむようにすれば最高の感触となるだろう。
2025年01月21日
〔 【 Pelikan M320 緑 14C-M 背開き 】 調整報告 〕アーカイブ
元々、調整報告の連載を始めたのには３つの理由がある。本音から順番に並べると・・・
（１）自分でも出来ると思わせ、やったあげく失敗して後悔しながらも新しい万年筆を買ってもらうことで万年筆業界に貢献する。（古山画伯の意図そのもの）
（２）自分で調整出来る人を増やし、その人々が新たな調整師となることによって、書き味の良い万年筆が増え、万年筆ファンが増え、万年筆業界に貢献する。
（３）書き味の良い万年筆を求める市場で、メーカーに対し、どういう不満/要望を持っているかを間接的に伝え、より良い万年筆を作ってもらい、万年筆業界に貢献する。
いずれも、〔でべそ+画伯+たこ吉〕で始めた〔万年筆業界を盛り上げよう〕という想いを実現するための手段だ。
（１）と（２）については確実の成果が出ていると感じている。
（３）に関しては、思い通りの万年筆画増えてきているのは確かだが、それがこのBlogのせいかどうかはわからない。
★スリットを開いて出荷するメーカーが増えた。寄りを弱すくするメーカーが増えた。
★極細を実現するのに円盤研ぎを止めるメーカーが増えた。
★首軸先端部の金属をやめるメーカーが増えた。
のはたしかだが、素人に指摘されるまでもなく、ペン先をいじれば誰でもわかることなのでな。
PelikanのM300シリーズは名品じゃ。
拙者にとって一番書きやすいPelikanはM800ベースのトレド型限定品だが、装飾を施していないものに限定すればM300系が好き！
M300はM800、M600、M400の弟ではなく、M1000の妹。これは発売当初から感じていた。
ペン先とペン芯をホールドするソケットの形状がM1000系なのがその理由。発売当初のニブはM1000に似て柔らかかった。
今回の依頼品はM300シリーズの最新作の緑軸。以前のオレンジ軸と同じく１ロット作成したら製造打ち切りというもの。
軸の原材料をまとめ買いして、１ロットで生産を打ち切り、材料在庫を持たないという方式は、全ての業界でトレンドになっている。
なぜ１年間で製造を打ち切るかと言えば、年度をまたぐと製品在庫になり、材料在庫よりも金額がかさんでしまうから。
従って単年度生産、単年度出荷で製品在庫ゼロにする。あとは若干の修理用部品在庫を持つのみという戦法。
限定品が万年筆業界に好影響をもたらしたのは、期末在庫ゼロ戦略も大いに貢献している。
創立記念日の10月に限定品を出すPilotなど、実質販売期間が期末までに半年しかないので不利なのだが、全体売り上げに占める万年筆の比率が低いので誤差の範囲かも知れない。
さて今回の依頼内容だが。例によってインクフローが悪いということ。
スリットをよく見ると、途中までスリットが通っているのに、先端部で詰まっている。
しかもペンポイントの上部は隙間があるのに、下部がくっついているように見える。
これが【背開き】の典型的な症状じゃ。
横顔は端正で美しい。ペンポイントの形状も【M】だけあって綺麗に丸められている。しかし当然のことながらスイートスポットは無い。
まあ【M】であれば無理にスイートスポットを作らなくても、そこそこ書き味は良い。BやBBではスイートスポットを作らないと書き味が下品になる。
EFやFではスイートスポットを作ろうとすると、書き味が悪くなる、あるいは、字幅が太くなってしまう。
こちらはソケットを装着されたペン先とペン芯。最近のペン先なので、当然メタボ型のニブ。
もしM300発売当初のニブを見つけたら迷わずGetすることをお奨めする。
書き味に大きな差は無いが、見映えは古いニブの方が良い！もっともほとんどの人は判別できないだろうがな。
これが背開き画像。左右の段差がまったく無いのだが、背中側が開いて、腹側が閉じている。
メーカーが望ましいと考えている状態は、上下にスリットが真っ直ぐにそろい、背開きでも腹開きでも無い状態。
ただそれでは書き味が今一歩なので、日本の店頭調整師は伝統的に【腹開き】状態に改良して販売していたらしい。
拙者も以前は【腹開き】状態に直していたが、最近では【平行】状態に戻した。書き味よりも美しさを優先しているのでな。
こちらはツボ押し棒でペン先のエラ部分を拡げて【腹開き】状態にした。かなりエラが開いているのがわかるかな？
この状態から根元を絞ってソケットに入れれば【腹開き】が【平行】状態に戻るのじゃ。このあたりは経験というか、勘というか・・・微妙なところ。
こちらが首軸に取り付けた画像だが、スリットもさることながら、ペン先のメタボ形状が改善されて、多少ウェストが絞られたのがわかるかな？
最近では単にエラを張らせるだけではなく、その後で根元を絞るようにしてエエストを出しているのじゃ。まぁ、メタボ腹をベルトで締め付けるようなもの。
多少ピントがボケているが、スリットは下まで真っ直ぐに入っている。こうなればインクフローや書き味は激変する。
下から三番目の画像と、上から４番目の画像を比べるとわかるが、ペン先のソケットの中に入っている部分の長さは、ソケットの全長よりもはるかに短い。
これがPelikanの弱点。
No.149ではソケットの長さは15�个如▲愁吋奪箸涼罎�14�亢瓩�ペン先が入っている。M800ではソケットの長さは9�个如�中に8.5�估�っている。
このペン先を押さえている長さの差5.5�个�ペン先が左右にずれやすいかどうかを決めている。しかも、Pelikanは手でソケット毎外せる。
Montblancでは外せないようになっている。このあたりが設計思想の違いであろう。
トラブルを徹底的に排除しようというMontblancと、使うなら多少の微調整は自分でやりなさいというPelikan。拙者はPelikan派じゃ。
従ってユーザにもある程度のペン先微調整が出来るようにと、調整講座を連載している。
眺めているだけではなく、実践しないと意味ありませんぞ。技能は読んでも身につかない。実践して壊した本数で上達し、極楽浄土を味わえるのじゃ！
（１）自分でも出来ると思わせ、やったあげく失敗して後悔しながらも新しい万年筆を買ってもらうことで万年筆業界に貢献する。（古山画伯の意図そのもの）
（２）自分で調整出来る人を増やし、その人々が新たな調整師となることによって、書き味の良い万年筆が増え、万年筆ファンが増え、万年筆業界に貢献する。
（３）書き味の良い万年筆を求める市場で、メーカーに対し、どういう不満/要望を持っているかを間接的に伝え、より良い万年筆を作ってもらい、万年筆業界に貢献する。
いずれも、〔でべそ+画伯+たこ吉〕で始めた〔万年筆業界を盛り上げよう〕という想いを実現するための手段だ。
（１）と（２）については確実の成果が出ていると感じている。
（３）に関しては、思い通りの万年筆画増えてきているのは確かだが、それがこのBlogのせいかどうかはわからない。
★スリットを開いて出荷するメーカーが増えた。寄りを弱すくするメーカーが増えた。
★極細を実現するのに円盤研ぎを止めるメーカーが増えた。
★首軸先端部の金属をやめるメーカーが増えた。
のはたしかだが、素人に指摘されるまでもなく、ペン先をいじれば誰でもわかることなのでな。
PelikanのM300シリーズは名品じゃ。拙者にとって一番書きやすいPelikanはM800ベースのトレド型限定品だが、装飾を施していないものに限定すればM300系が好き！
M300はM800、M600、M400の弟ではなく、M1000の妹。これは発売当初から感じていた。
ペン先とペン芯をホールドするソケットの形状がM1000系なのがその理由。発売当初のニブはM1000に似て柔らかかった。
今回の依頼品はM300シリーズの最新作の緑軸。以前のオレンジ軸と同じく１ロット作成したら製造打ち切りというもの。
軸の原材料をまとめ買いして、１ロットで生産を打ち切り、材料在庫を持たないという方式は、全ての業界でトレンドになっている。
なぜ１年間で製造を打ち切るかと言えば、年度をまたぐと製品在庫になり、材料在庫よりも金額がかさんでしまうから。
従って単年度生産、単年度出荷で製品在庫ゼロにする。あとは若干の修理用部品在庫を持つのみという戦法。
限定品が万年筆業界に好影響をもたらしたのは、期末在庫ゼロ戦略も大いに貢献している。
創立記念日の10月に限定品を出すPilotなど、実質販売期間が期末までに半年しかないので不利なのだが、全体売り上げに占める万年筆の比率が低いので誤差の範囲かも知れない。
さて今回の依頼内容だが。例によってインクフローが悪いということ。スリットをよく見ると、途中までスリットが通っているのに、先端部で詰まっている。
しかもペンポイントの上部は隙間があるのに、下部がくっついているように見える。
これが【背開き】の典型的な症状じゃ。
横顔は端正で美しい。ペンポイントの形状も【M】だけあって綺麗に丸められている。しかし当然のことながらスイートスポットは無い。まあ【M】であれば無理にスイートスポットを作らなくても、そこそこ書き味は良い。BやBBではスイートスポットを作らないと書き味が下品になる。
EFやFではスイートスポットを作ろうとすると、書き味が悪くなる、あるいは、字幅が太くなってしまう。
こちらはソケットを装着されたペン先とペン芯。最近のペン先なので、当然メタボ型のニブ。もしM300発売当初のニブを見つけたら迷わずGetすることをお奨めする。
書き味に大きな差は無いが、見映えは古いニブの方が良い！もっともほとんどの人は判別できないだろうがな。
これが背開き画像。左右の段差がまったく無いのだが、背中側が開いて、腹側が閉じている。メーカーが望ましいと考えている状態は、上下にスリットが真っ直ぐにそろい、背開きでも腹開きでも無い状態。
ただそれでは書き味が今一歩なので、日本の店頭調整師は伝統的に【腹開き】状態に改良して販売していたらしい。
拙者も以前は【腹開き】状態に直していたが、最近では【平行】状態に戻した。書き味よりも美しさを優先しているのでな。
こちらはツボ押し棒でペン先のエラ部分を拡げて【腹開き】状態にした。かなりエラが開いているのがわかるかな？この状態から根元を絞ってソケットに入れれば【腹開き】が【平行】状態に戻るのじゃ。このあたりは経験というか、勘というか・・・微妙なところ。
こちらが首軸に取り付けた画像だが、スリットもさることながら、ペン先のメタボ形状が改善されて、多少ウェストが絞られたのがわかるかな？最近では単にエラを張らせるだけではなく、その後で根元を絞るようにしてエエストを出しているのじゃ。まぁ、メタボ腹をベルトで締め付けるようなもの。
多少ピントがボケているが、スリットは下まで真っ直ぐに入っている。こうなればインクフローや書き味は激変する。下から三番目の画像と、上から４番目の画像を比べるとわかるが、ペン先のソケットの中に入っている部分の長さは、ソケットの全長よりもはるかに短い。
これがPelikanの弱点。
No.149ではソケットの長さは15�个如▲愁吋奪箸涼罎�14�亢瓩�ペン先が入っている。M800ではソケットの長さは9�个如�中に8.5�估�っている。
このペン先を押さえている長さの差5.5�个�ペン先が左右にずれやすいかどうかを決めている。しかも、Pelikanは手でソケット毎外せる。
Montblancでは外せないようになっている。このあたりが設計思想の違いであろう。
トラブルを徹底的に排除しようというMontblancと、使うなら多少の微調整は自分でやりなさいというPelikan。拙者はPelikan派じゃ。
従ってユーザにもある程度のペン先微調整が出来るようにと、調整講座を連載している。
眺めているだけではなく、実践しないと意味ありませんぞ。技能は読んでも身につかない。実践して壊した本数で上達し、極楽浄土を味わえるのじゃ！
2025年01月20日
kugel_149さんの【 開高先生と高橋サンを偲んで… 】
まだ、Linkが生きていたので、画像を見ていたら、PLAYBOY (プレイボーイ) 日本版 2008年 03月号に昔の定例会の様子が出ている！
この本自体は引越の際に紛失したが、まだamazonの中古で購入出来るのでさっそく申し込んだ。
1月23日〜27日の間に到着するので、ひょっとすれば土曜日の表定例会に間に合うかも？
拙者が56歳くらいの時の定例会の様子。WAGNER発足2年ちょっとのころ。
この本自体は引越の際に紛失したが、まだamazonの中古で購入出来るのでさっそく申し込んだ。
1月23日〜27日の間に到着するので、ひょっとすれば土曜日の表定例会に間に合うかも？
拙者が56歳くらいの時の定例会の様子。WAGNER発足2年ちょっとのころ。
昨年末の定例会での取材が、どう料理されたのか楽しみ！
2025年01月19日
〔 Pen Doctors' Rules その３ 〕アーカイブ
この Pen Doctor's Rules に対する拙者の意見は、現在とほとんど変わっていないようだ。
相手がどんな要求をしてきても、まずは万年筆を正しい状態に戻すことが先決。その状態での筆記へ依頼者をどう誘導するかを考えてペン先調整出来れば最高！
すなわち、ペン先調整した万年筆を使っているうちに自然と書き癖が変わるように言葉とペン先とで誘導するのじゃ。
まずは自分がどんな握り方をしていて、それが万年筆にとって負担になるのか、大丈夫なのかを、万年筆の都合から教えてあげる。
万年筆に寄りそう事が出来そうな人なら、持ち方を変えた時に最高の書き味になるように調整する。自然と持つ位置が変わっていく。
寄り添うことが難しそうな人には、現在の書き味より少しだけ理想の位置に寄った調整を施しておく。書いているうちに、少しだけ理想に近づく。この繰り返し！
現在の書き癖に合わせた調整なんて至極簡単。これは1,000円万年筆を対面調整する時のやり方。
高価な万年筆の調整依頼が来て、その方の握り方が万年筆にとってかわいそうなら、書き癖を変えさせる調整をする。
これは各種調整器具でペンポイントを研ぐだけではなく、言葉で相手の心を研ぐ必要もある。いわゆる〔目から鱗〕状態にせねばならない。
指先が首軸から大きく前に出て、人差し指がペン先に触れそうな位置を握り、前に10度ほどペンを倒したう上で、左に90度ほど巻き込んで書く人でも変えられた！
この時のやり方は・・・いつもの位置を握ると、書き味は非常に良いのだが、イヤな音がするようにしておく。
しかし、理想に近い握りで書けば、音は完璧に消え、書き味もさらにUpするように研ぐ。そして、そのことを相手に熱心に万年筆側の立場から教える。
これは韓国PenHoodの会長のカウンセリングと研ぎ方を見て思い立った。なるほど、狙いはこれか！と。
そこから拙者も萬年筆研究会【WAGNER】の会員に対しては、因果を含めて口調整＋研摩で対応している。
この研ぎは、会員以外の人にはやらないので、経験してみたい方は、ぜひ萬年筆研究会【WAGNER】の定例会へお越し下さい。
定例会に入る＝会員登録するということなので、会場内なら調整を受けられます。
定例会に参加経験の無い”会友”の方は、この調整は受けられません。それが唯一の会員と会友とのサービスの違いです。
持ち方が気になる方はぜひおいで下され。
今回は３回目。
まずは青字の文章を読む。
それに対する拙者の 本音ギャグ を下に書いてある。
これを真似て、青字の部分に関する【浅はかで愚かな解釈】をコメント欄に書いて下され。
�…砲猊�位の診察を必ず行うこと。その部位に手をあてなさい
→インク漏れが疑われる部分は眺めるだけで触らない方がよい。特にMontblancの60年代2桁番には要注意。
��握手だけ、脈をとるだけでも良いから患者に触れること。高齢者ではとくにそうであるが、パラノイド患者は例外である
→まったく興味が無くても【良い味が出ているでしょう】と万年筆を差し出されたら手にとって褒めること。
→ただし鼻の脂を擦り込んだと自慢するピカピカのブライヤー軸は例外である。褒めるだけで触らない方がよい。
�８〆嵯覯未篆巴之覯未砲鰐技襪靴覆�てはならないものが少なくない。どれを無視するかは熟慮の上決めること
→依頼者が言っている要望は無視しなさい。万年筆を正しい状態にもどす事に努めなさい。
→診断は分解すれば出来る。どう直すかには経験と勘と部品がいる。度胸は要らない。
�し豈娶〆困簀�検査の結果で病人と健康人を識別することは不可能
→インク検査と持ち物検査すれば、どの程度症状の重い万年筆パラノイアか判断出来る。
→萬年筆で書いた文章があれば、筆圧と書き癖は70%程度はわかる
→どらえもん持ちか、正しい万年筆の持ち方かは萬年筆で書いた文章だけではわからない。
�タ佑�健康か病気かは【話を聴き、注意深く観察し、適切に質問を発し、適切な臨床決断を下す事】によってのみ知ることが可能
→人が萬年筆パラノイアかどうかはWAGNERの定例会に来た瞬間にわかる。全員がそうだ。
→人の書き癖は320番の耐水ペーパーの上で書かせた時にのみ出る。それ以外の時は気取って書いている。
→８の字旋回しているときに質問されると回数を忘れる。８の字旋回中だけは話しかけるな！
��精神状態を測定できる血液検査や尿検査はない。将来においてもけっして測定できるようにはならないであろう
→個々人の書き味の良さを測定できる検査はない。将来においてもけっして測定できるようにはならないだろう
→【ほうら、書き味が良くなったでしょう】とペンドクターが言うと、書き味が良くなる。
��痴呆を疑ったなら、精神状態について評価せよ
→インクフローを疑ったなら、ペン先のスリットを調査せよ
→インクフローを疑ったなら、エボ焼けを調査せよ
→インクフローを疑ったなら、使っているインクを調査せよ
→偽物の疑いがあったら、WAGNER定例会へ持ち込みなさい
→なぜ毎日配偶者宛に宅急便が届くのか疑問を持ったら、ヤフオクのマイオークションの【落札分】タグを確認しなさい
�╂鎖西�態の評価は順序立てて行い、後に記録用紙の項目毎に記入する【気分/情動/態度/外見/支離滅裂度合/妄想/幻覚】
→修理作業においては、症状を把握するのに全体の60%の時間を費やしなさい。そしてプロセスは全てスキャナーで記録しなさい。
→書き癖は分析専門用紙に詳細にゆっくりと書き込みなさい。正確である必要はありません。依頼者に信頼感を持たせるのが目的だから・・・
→EFをぬらぬらに・・・というような支離滅裂な幻覚/妄想は即座に、しかも徹底的に否定しとどめを刺しなさい。
相手がどんな要求をしてきても、まずは万年筆を正しい状態に戻すことが先決。その状態での筆記へ依頼者をどう誘導するかを考えてペン先調整出来れば最高！
すなわち、ペン先調整した万年筆を使っているうちに自然と書き癖が変わるように言葉とペン先とで誘導するのじゃ。
まずは自分がどんな握り方をしていて、それが万年筆にとって負担になるのか、大丈夫なのかを、万年筆の都合から教えてあげる。
万年筆に寄りそう事が出来そうな人なら、持ち方を変えた時に最高の書き味になるように調整する。自然と持つ位置が変わっていく。
寄り添うことが難しそうな人には、現在の書き味より少しだけ理想の位置に寄った調整を施しておく。書いているうちに、少しだけ理想に近づく。この繰り返し！
現在の書き癖に合わせた調整なんて至極簡単。これは1,000円万年筆を対面調整する時のやり方。
高価な万年筆の調整依頼が来て、その方の握り方が万年筆にとってかわいそうなら、書き癖を変えさせる調整をする。
これは各種調整器具でペンポイントを研ぐだけではなく、言葉で相手の心を研ぐ必要もある。いわゆる〔目から鱗〕状態にせねばならない。
指先が首軸から大きく前に出て、人差し指がペン先に触れそうな位置を握り、前に10度ほどペンを倒したう上で、左に90度ほど巻き込んで書く人でも変えられた！
この時のやり方は・・・いつもの位置を握ると、書き味は非常に良いのだが、イヤな音がするようにしておく。
しかし、理想に近い握りで書けば、音は完璧に消え、書き味もさらにUpするように研ぐ。そして、そのことを相手に熱心に万年筆側の立場から教える。
これは韓国PenHoodの会長のカウンセリングと研ぎ方を見て思い立った。なるほど、狙いはこれか！と。
そこから拙者も萬年筆研究会【WAGNER】の会員に対しては、因果を含めて口調整＋研摩で対応している。
この研ぎは、会員以外の人にはやらないので、経験してみたい方は、ぜひ萬年筆研究会【WAGNER】の定例会へお越し下さい。
定例会に入る＝会員登録するということなので、会場内なら調整を受けられます。
定例会に参加経験の無い”会友”の方は、この調整は受けられません。それが唯一の会員と会友とのサービスの違いです。
持ち方が気になる方はぜひおいで下され。
今回は３回目。まずは青字の文章を読む。
それに対する拙者の 本音ギャグ を下に書いてある。
これを真似て、青字の部分に関する【浅はかで愚かな解釈】をコメント欄に書いて下され。
�…砲猊�位の診察を必ず行うこと。その部位に手をあてなさい
→インク漏れが疑われる部分は眺めるだけで触らない方がよい。特にMontblancの60年代2桁番には要注意。
��握手だけ、脈をとるだけでも良いから患者に触れること。高齢者ではとくにそうであるが、パラノイド患者は例外である
→まったく興味が無くても【良い味が出ているでしょう】と万年筆を差し出されたら手にとって褒めること。
→ただし鼻の脂を擦り込んだと自慢するピカピカのブライヤー軸は例外である。褒めるだけで触らない方がよい。
�８〆嵯覯未篆巴之覯未砲鰐技襪靴覆�てはならないものが少なくない。どれを無視するかは熟慮の上決めること
→依頼者が言っている要望は無視しなさい。万年筆を正しい状態にもどす事に努めなさい。
→診断は分解すれば出来る。どう直すかには経験と勘と部品がいる。度胸は要らない。
�し豈娶〆困簀�検査の結果で病人と健康人を識別することは不可能
→インク検査と持ち物検査すれば、どの程度症状の重い万年筆パラノイアか判断出来る。
→萬年筆で書いた文章があれば、筆圧と書き癖は70%程度はわかる
→どらえもん持ちか、正しい万年筆の持ち方かは萬年筆で書いた文章だけではわからない。
�タ佑�健康か病気かは【話を聴き、注意深く観察し、適切に質問を発し、適切な臨床決断を下す事】によってのみ知ることが可能
→人が萬年筆パラノイアかどうかはWAGNERの定例会に来た瞬間にわかる。全員がそうだ。
→人の書き癖は320番の耐水ペーパーの上で書かせた時にのみ出る。それ以外の時は気取って書いている。
→８の字旋回しているときに質問されると回数を忘れる。８の字旋回中だけは話しかけるな！
��精神状態を測定できる血液検査や尿検査はない。将来においてもけっして測定できるようにはならないであろう
→個々人の書き味の良さを測定できる検査はない。将来においてもけっして測定できるようにはならないだろう
→【ほうら、書き味が良くなったでしょう】とペンドクターが言うと、書き味が良くなる。
��痴呆を疑ったなら、精神状態について評価せよ
→インクフローを疑ったなら、ペン先のスリットを調査せよ
→インクフローを疑ったなら、エボ焼けを調査せよ
→インクフローを疑ったなら、使っているインクを調査せよ
→偽物の疑いがあったら、WAGNER定例会へ持ち込みなさい
→なぜ毎日配偶者宛に宅急便が届くのか疑問を持ったら、ヤフオクのマイオークションの【落札分】タグを確認しなさい
�╂鎖西�態の評価は順序立てて行い、後に記録用紙の項目毎に記入する【気分/情動/態度/外見/支離滅裂度合/妄想/幻覚】
→修理作業においては、症状を把握するのに全体の60%の時間を費やしなさい。そしてプロセスは全てスキャナーで記録しなさい。
→書き癖は分析専門用紙に詳細にゆっくりと書き込みなさい。正確である必要はありません。依頼者に信頼感を持たせるのが目的だから・・・
→EFをぬらぬらに・・・というような支離滅裂な幻覚/妄想は即座に、しかも徹底的に否定しとどめを刺しなさい。
2025年01月18日
2025年1月18日（土）は萬年筆研究会【WAGNER】 九州地区大会 in 博多 *** 将来日付でのご案内 ***
日時：1月18日（日） 10:00〜16:00 （開場は10:00） ペンクリは会員限定（開催日当日に会員登録された方も調整は受けられます）
場所：エイムアテイン博多駅前貸会議室 5I 住所：福岡県福岡市博多区博多駅前3-25-24 八百治ビル5階
2025年の予定 → ここ を押して！ 名札をお持ちの方はお忘れなく！
新規入会希望の方は左記の記入用紙に会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。
会場へ入るには、萬年筆研究会【WAGNER】への会員登録が必須条件となりますが退会も再入会も自由です。
入会資格は〔万年筆が好き！〕ということだけで、年齢制限も入会審査もありません。
記入例は ここ にあります！ 携帯メールアドレスを記入される方はPCからのメール拒否を外して下さいね。
18歳未満の方は参加費無料です。友人を誘って・・・勇気を持って覗いてみてね！
★ペンクリを依頼する万年筆は、インクを抜き清掃してからお持ち下さい。インクが入ったままだと清掃料（500円）がかかります。
★当会場でWAGNER 開催地シリーズ（福岡）万年筆 〔博多祇園山笠〕のお披露目と先行予約受付けを開始します。地元の方優先ですので、お楽しみに！
なを参加者数が15人を切りますと、しばらくお休みとなりますので、ご家族ご友人とお誘い合わせのうえ、こぞってご参加下さい。
次の行の左端に〔続きを読む〕という表示がありますので、クリックして下さい。地図と時間割が出ています。
2025年01月17日
〔 解説【萬年筆と科學】その６５ の かわりに【 Pelikan SAHARA 】〕アーカイブ
サハラはM600と同じペン先だが、キャップが後ろにぴったりと挿す事が極めて難しいM600とは違いぴったりと納まってくれた。
当時なにがなんでもキャップを後ろに挿して書きたかった拙者は、それだけの理由でサハラを褒めていたのだろう。
現在ではキャップを挿さないで書くようになってきたので、長い万年筆が好きになってきている。
短ければキャップを後ろに挿すが、長ければ挿さない。でも筆記時にある程度の長さが欲しい・・・ということで、キャップを後ろに挿せない長軸に嵌まっている。
これなんぞその代表的な物だが、スチール製ペン先付きなので敬遠している人もすくなくないようだが・・・
（1）プラチナのセンチュリーやプレジデントは首軸毎装着可能（味変軸になる）
（2）上（右）と同じ首軸に、Pilotの5号/10号/15号ペン先とペン芯を収納出来るアダプターが存在する。
（3）左と同じ首軸に、セーラーの小型ニブ、大型ニブ（プロギアなど）とペン芯を収納出来るアダプターが存在する。
（4）JOWOの6号ペン先であれば、どの会社のモデルでも首軸に押し込めば使える。
など、万年筆としての機能の他に、他社のペン先を使って長軸を楽しむことも出来る。
この（1）〜（4）までを考慮した上で企画した万年筆なので、今後のアダプターの登場をお楽しみに！
本物は写真よりもはるかに綺麗で〜す！
やっとPelikan SAHARAを入手した。発売後しばらくして販売店に【頂戴】と言って代理店に聞いてもらったら・・・
日本での出荷数分は終了してしまったので、独逸からの取り寄せになるとのこと！
そ、そんなに人気が出ていたのか！店頭に並べているところも多いので、安心していたのだが・・・
昨今の萬年筆ミニブームを見込んで、販売店がストックに走っているのかもしれない。
これはパッケージに同封されていた取扱説明書の表紙。本当にSAHARA砂漠かどうかはわからないが、砂漠に対する憧れを感じさせてくれる。
軸にこの雰囲気が出ているのだとしたら楽しみ！
特徴は軸に砂漠の尾うねり模様が彫られ、その上に透明樹脂か工業用漆が塗られている。
インクを入れない場合の重量は32gであり、ナイアガラの滝よりも若干軽い。胴体の刻印で削り取られた部分の差かな？
ちなみにM800は28.9gなので、はるかに重い。メタボな胴回りのせいであろう。
ずっとキャップを後ろに挿して使っていたのだが、持つ位置がメタボ腹の一番太い部分になってしまい、疲れが早い。
そこでキャップを挿さずに、ややペンを立てて書いてみると絶妙！ネジの部分を中指に乗せるような位置が一番拙者にフィットする。
キャップを挿さない方が書きやすいのはM1000、No.146に続いて3本目じゃ。もっともNo.146は挿せないのだがな・・・
ナイアガラの滝のペン先（銀一色）と違いSAHARAのペン先はバイカラー。M650の18金ペン先と同じもの。
従ってM650用のBBニブを装着する事も出来る。２本購入したうちの一本にはBBニブを装着して飾ってある。
既に何度も提案しているが、Pelikanは日本でのペン先の検品を強化した方が良い。
拙者のSAHARAは独逸からとはいえ、Pelikanの正規代理店経由での購入じゃ。なのに購入直後で左画像の状態！
ペン先の左右に大きな段差がある。もう一本は多少マシだった。
これはらペン芯の上で、ペン先が左右にずれた場合に発生する現象で、爪で横に押せばすぐ直る。出荷時点でピコっとやれば直るのだがなぁ・・・
根本的には、根元を長くして、ソケットとの密着度を向上した方が良い。すなわちNo.149のようにするわけじゃ。
コストの問題もあろうが是非考えて欲しい。同じような現象はM400にもM800にも発生している。
こちらは横からの画像。ペンポイントは大粒で良いのだが、スイートスポット無しでは極上の書き味とはいかない。
今回は調整しないで、どんな感じなのか一ヶ月ほど楽しんでみようと思う。
段差が無くなっただけでも書き味はずいぶん向上するのでな。
こちらは全体分解画像。M800を分解するのと同じ工具で分解・組み立て出来る。このあたりはすばらしい設計思想じゃ。
No.146などと違うのは、ピストンの装着に接着剤を使っていないこと。ネジの精度に対する自信がうかがえる！
この設計思想だけは後世に引き継いでもらいたいものじゃ。
こちらはソケットから外したペン先の拡大図。現行品のM800のニブと同じく、ややメタボな形状。
別ルートで入手したM650用のBBニブはウェストがやや締まった美しい形状をしている。気のせいかも知れないが・・・
こちらが段差を修正した状態。拙者は全て分解して微調整しないと気が済まないのでこうやってしまうが、爪で押すだけで直る確率が６割以上ある。
爪でダメな場合は、ソケットからペン芯とペン先をタタキ出して微調整することになる。
この作業を繰り返すと、ソケットが緩くなって、書き出しで筆圧を書けただけでズレが発生するようになってしまうので、あまり神経質に抜き差しを繰り返さない方がよい。
こちらがちゃんとセットした状態の画像。スリットも開き、ズレも無くなった。
書いてみると、なんとも下品な書き味。スイートスポットが無いからじゃ。
初めての人ならBってこんなものか・・・と我慢して使うだろうが、スイートスポットを作った太字に一度嵌ると、この書き味では満足できない。
ただし、今回は、スイートスポット無しでしばらく使ってみようと考えている。多少ワクワクしている。手になじむプロセスがあるのかな？という期待じゃ。
最後に注意事項！ M600系はペン先ユニットをつまんで左に回して外し、内部を清掃して右にねじ込んでソケットを固定する作業を終えた段階で、ペン先がペン芯とズレますぞ。
この作業自体を止めた方がよい。【pf】付ニブ時代のM800では考えられない事じゃが、最近のモデルではM1000を除いてズレる事が多い。
もともとメーカーは推奨しているわけではないので、止めておいた方がよい。このSAHARAでも100%ズレた。最後の爪での微調整が日課になっている。
当時なにがなんでもキャップを後ろに挿して書きたかった拙者は、それだけの理由でサハラを褒めていたのだろう。
現在ではキャップを挿さないで書くようになってきたので、長い万年筆が好きになってきている。
短ければキャップを後ろに挿すが、長ければ挿さない。でも筆記時にある程度の長さが欲しい・・・ということで、キャップを後ろに挿せない長軸に嵌まっている。
これなんぞその代表的な物だが、スチール製ペン先付きなので敬遠している人もすくなくないようだが・・・（1）プラチナのセンチュリーやプレジデントは首軸毎装着可能（味変軸になる）
（2）上（右）と同じ首軸に、Pilotの5号/10号/15号ペン先とペン芯を収納出来るアダプターが存在する。
（3）左と同じ首軸に、セーラーの小型ニブ、大型ニブ（プロギアなど）とペン芯を収納出来るアダプターが存在する。
（4）JOWOの6号ペン先であれば、どの会社のモデルでも首軸に押し込めば使える。
など、万年筆としての機能の他に、他社のペン先を使って長軸を楽しむことも出来る。
この（1）〜（4）までを考慮した上で企画した万年筆なので、今後のアダプターの登場をお楽しみに！
本物は写真よりもはるかに綺麗で〜す！
やっとPelikan SAHARAを入手した。発売後しばらくして販売店に【頂戴】と言って代理店に聞いてもらったら・・・日本での出荷数分は終了してしまったので、独逸からの取り寄せになるとのこと！
そ、そんなに人気が出ていたのか！店頭に並べているところも多いので、安心していたのだが・・・
昨今の萬年筆ミニブームを見込んで、販売店がストックに走っているのかもしれない。
これはパッケージに同封されていた取扱説明書の表紙。本当にSAHARA砂漠かどうかはわからないが、砂漠に対する憧れを感じさせてくれる。軸にこの雰囲気が出ているのだとしたら楽しみ！
特徴は軸に砂漠の尾うねり模様が彫られ、その上に透明樹脂か工業用漆が塗られている。インクを入れない場合の重量は32gであり、ナイアガラの滝よりも若干軽い。胴体の刻印で削り取られた部分の差かな？
ちなみにM800は28.9gなので、はるかに重い。メタボな胴回りのせいであろう。
ずっとキャップを後ろに挿して使っていたのだが、持つ位置がメタボ腹の一番太い部分になってしまい、疲れが早い。
そこでキャップを挿さずに、ややペンを立てて書いてみると絶妙！ネジの部分を中指に乗せるような位置が一番拙者にフィットする。
キャップを挿さない方が書きやすいのはM1000、No.146に続いて3本目じゃ。もっともNo.146は挿せないのだがな・・・
ナイアガラの滝のペン先（銀一色）と違いSAHARAのペン先はバイカラー。M650の18金ペン先と同じもの。従ってM650用のBBニブを装着する事も出来る。２本購入したうちの一本にはBBニブを装着して飾ってある。
既に何度も提案しているが、Pelikanは日本でのペン先の検品を強化した方が良い。拙者のSAHARAは独逸からとはいえ、Pelikanの正規代理店経由での購入じゃ。なのに購入直後で左画像の状態！
ペン先の左右に大きな段差がある。もう一本は多少マシだった。
これはらペン芯の上で、ペン先が左右にずれた場合に発生する現象で、爪で横に押せばすぐ直る。出荷時点でピコっとやれば直るのだがなぁ・・・
根本的には、根元を長くして、ソケットとの密着度を向上した方が良い。すなわちNo.149のようにするわけじゃ。
コストの問題もあろうが是非考えて欲しい。同じような現象はM400にもM800にも発生している。
こちらは横からの画像。ペンポイントは大粒で良いのだが、スイートスポット無しでは極上の書き味とはいかない。今回は調整しないで、どんな感じなのか一ヶ月ほど楽しんでみようと思う。
段差が無くなっただけでも書き味はずいぶん向上するのでな。
こちらは全体分解画像。M800を分解するのと同じ工具で分解・組み立て出来る。このあたりはすばらしい設計思想じゃ。No.146などと違うのは、ピストンの装着に接着剤を使っていないこと。ネジの精度に対する自信がうかがえる！
この設計思想だけは後世に引き継いでもらいたいものじゃ。
こちらはソケットから外したペン先の拡大図。現行品のM800のニブと同じく、ややメタボな形状。別ルートで入手したM650用のBBニブはウェストがやや締まった美しい形状をしている。気のせいかも知れないが・・・
こちらが段差を修正した状態。拙者は全て分解して微調整しないと気が済まないのでこうやってしまうが、爪で押すだけで直る確率が６割以上ある。爪でダメな場合は、ソケットからペン芯とペン先をタタキ出して微調整することになる。
この作業を繰り返すと、ソケットが緩くなって、書き出しで筆圧を書けただけでズレが発生するようになってしまうので、あまり神経質に抜き差しを繰り返さない方がよい。
こちらがちゃんとセットした状態の画像。スリットも開き、ズレも無くなった。書いてみると、なんとも下品な書き味。スイートスポットが無いからじゃ。
初めての人ならBってこんなものか・・・と我慢して使うだろうが、スイートスポットを作った太字に一度嵌ると、この書き味では満足できない。
ただし、今回は、スイートスポット無しでしばらく使ってみようと考えている。多少ワクワクしている。手になじむプロセスがあるのかな？という期待じゃ。
最後に注意事項！ M600系はペン先ユニットをつまんで左に回して外し、内部を清掃して右にねじ込んでソケットを固定する作業を終えた段階で、ペン先がペン芯とズレますぞ。
この作業自体を止めた方がよい。【pf】付ニブ時代のM800では考えられない事じゃが、最近のモデルではM1000を除いてズレる事が多い。
もともとメーカーは推奨しているわけではないので、止めておいた方がよい。このSAHARAでも100%ズレた。最後の爪での微調整が日課になっている。
2025年01月16日
〔 【 Montblanc No.242 なんとか一人前に 】調整報告 〕アーカイブ
昔の記事を読んでいると、度々間違った認識をしていたことに気付く。
今回のペン先は表書きと裏書きを繰り返したために、ペンポイントが酷い状態に摩耗したと書かれているが・・・
どうやら砥石を使って両側を擦って、少しでもItalic調の文字が書けるように研摩したのだろう。
しかし、このインクフローの悪さではItalicを書くにしても掠れて役に立たない。そこで出品した・・・ということだろう。
それがめぐりめぐって会員の手元にたどり着いた。それまでに何人の人の手を経由したのかなぁ・・・とか考えるのも楽しい事だ。
一本の万年筆でも、作られてから今に至るまでに、いろんな人の手に渡り、色々な歴史を記録してきていると思うと愛おしくなる人もいるだろうな。
今回は修理依頼ではなく生贄！直る保証無しで引き受けた。というのも拙者はMontblancのNo.24X系の修理をしたことがない。
買って壊して・・・を繰り返していたころ入手していたかもしれないが、記憶には残っていない。従って分解方法を知らない。これでは修理は保証できないのでな。
依頼者によるとボディはNo.242だがペン先はNo.342の物がついているとか。それにしてもペンポイントは異様に硬い。
なかなか研げないので相当イライラする。やはり現行品の柔らかいペンポイントの方が調整はしやすいし、紙あたりも柔らかい。
昔はペンポイントの耐久性に重きが置かれていたので、かような硬いペンポイントだったのであろう。
スリットは例によってガチガチに詰まっている。しかも何度も寄せた形跡がある。開いては寄せ、開いては寄せ・・・を繰り返しながら愛用していたのだろう。
ペンポイントの摩耗も凄い！
先端が尖っている。これは通常筆記と、背中筆記の両方をやっている。むしろ背中筆記が中心だったようじゃな。
綺麗な形状に研ぐと、ペンポイントが無くなってしまうので、多少不細工なままで我慢しなければなるまいな。
図を見ても左右の段差がよくわかる。ペン芯先端から先が曲がっている。通常筆記であればこのようなことは発生しない。
ペンを逆さに持って強筆圧で、かつ左に捻って書く場合には、画像の手前側が押しつけられる。通常は押しつけられたとしても曲がりはしない。
しかし背中筆記時にはペン芯で逃げ場がなくなり、曲がってしまう。
ペンを逆さにして書くな！というのはこういう現象を避けるための言い伝え。従って筆圧が低い人には当てはまらない。
正面から眺めた画像。これもスキャナーを利用。ペンポイントに段差があるが、ペン芯のうえでペン先が左右にずれているわけではない。
向かって左側だけが曲がっているのじゃ。
こういう場合は、ペン芯を外さなくても調整可能。左側を爪で上に押せばよい。
ただし下手こくと波打ってしまうので、慎重を期すならペン先とペン芯をばらしてから微調整をするのがよい。
いずれにせよスリットを拡げる作業は必要なので、まずは分解してみた。
ペン先の根元に【342】との刻印がある。まさにMontblanc No.342用のペン先を、No.242に取り付けた事が証明された。
何となく全体に右下に向かって曲がっているような気がする。これはスキャナーだからこそわかるもの。ルーペでは周辺歪みに見えてしまうだろう。
拡大してみると、スリットが途中でくっついてから先端で離れている。これではインク切れを起こす確率が大きくなってしまう。
スリットはペンポイントまで、徐々に細くなっていくのが理想的じゃ。
曲がりの修正とともに、スリット幅の調整も必要！ それにしてもどうやったらこんなに器用に曲げられるのかなぁ。
独逸にも【くの字調整】する名人がいるのかな？ （いるわけない！）
こちらはペン先とペン芯を外した首軸を入り口から見た画像。通常ならソケットが外れるはずなのだが、専用工具を使ってもソケットはビクともしなかった。
首軸が痩せたのか、はたまたネジにこびりついたインクが接着剤の役目を果たしているのか・・・
こういう時には無理をしてはいけない・・・ということを、数百本の天に召された生贄が教えてくれる。あきらめてこのまま修理を続行する。
幸いなことに首軸は簡単に外れた。ここが外れればピストンの清掃は簡単・・・と考えたが分解してみると、ピストンのコルクは新品と交換してあった。
ということはコルク交換は得意だが、ペン先調整は出来ないという、海外の店から出たものに間違いない。
修理して長く使うことが習慣となっている独逸では、修理工具や修理部品も充実していて羨ましい。
反面、今回のようなハイブリッド品も非常に多いので、高くても信頼の置ける店で買うのが良い。
こちらが使うのに支障がない程度に曲がりとスリットを直した状態。まだペンポイントは研磨していない。
曲がりを直すには、色々な技法があるが、この程度の曲がりなら、図の上側は隙間ゲージの1�个鮑垢傾�んで、根元に力を入れるようにしてクイと捻れば完了じゃ。
反対側に力を入れると、ペンポイントだけが開いてしまう。
下側については割り箸の先端で曲げる技法を使う。過去記事を参照されたし。
こちらが首軸にペン先とペン芯を装着して、ペンポイントに研磨を施した状態。
スリットもペン芯に乗せてから多少はいじっている。また熱湯でペン先とペン芯をなじませる作業も必要。プロは蒸気を使うことが多いらしい。
長崎のマツヤ万年筆病院では薬缶を改造して使っていた。実に良くできていたのだが、撮ったフィルムをローライB35と一緒に無くしてしまった。残念！
こちらが研磨したペンポイント。どうにか筆記できる程度にはペンポイントは残った。ただしかなり筆記角度を立てないと良い味は出ない。
幸い依頼者は筆圧は弱いが、筆記角度は高いので、なんとか使えるであろう。
以前テレスコープやスノーケルの修理の時にも書いたが、インクが金属部品と、コルクやゴムサック１枚を隔てて接しているという状態は好ましくない。
少しでもインクが漏れたら錆びてしまう。当時は強固な樹脂が作れなかったのでやむなくそうしたのであろう。
テレスコープやスノーケルを復活させたいという夢は、萬年筆愛好家なら誰しも一度は持つものであるが、トラブルの事を考えればあり得ないのじゃ。
今回のペン先は表書きと裏書きを繰り返したために、ペンポイントが酷い状態に摩耗したと書かれているが・・・
どうやら砥石を使って両側を擦って、少しでもItalic調の文字が書けるように研摩したのだろう。
しかし、このインクフローの悪さではItalicを書くにしても掠れて役に立たない。そこで出品した・・・ということだろう。
それがめぐりめぐって会員の手元にたどり着いた。それまでに何人の人の手を経由したのかなぁ・・・とか考えるのも楽しい事だ。
一本の万年筆でも、作られてから今に至るまでに、いろんな人の手に渡り、色々な歴史を記録してきていると思うと愛おしくなる人もいるだろうな。
今回は修理依頼ではなく生贄！直る保証無しで引き受けた。というのも拙者はMontblancのNo.24X系の修理をしたことがない。買って壊して・・・を繰り返していたころ入手していたかもしれないが、記憶には残っていない。従って分解方法を知らない。これでは修理は保証できないのでな。
依頼者によるとボディはNo.242だがペン先はNo.342の物がついているとか。それにしてもペンポイントは異様に硬い。なかなか研げないので相当イライラする。やはり現行品の柔らかいペンポイントの方が調整はしやすいし、紙あたりも柔らかい。
昔はペンポイントの耐久性に重きが置かれていたので、かような硬いペンポイントだったのであろう。
スリットは例によってガチガチに詰まっている。しかも何度も寄せた形跡がある。開いては寄せ、開いては寄せ・・・を繰り返しながら愛用していたのだろう。
ペンポイントの摩耗も凄い！
先端が尖っている。これは通常筆記と、背中筆記の両方をやっている。むしろ背中筆記が中心だったようじゃな。綺麗な形状に研ぐと、ペンポイントが無くなってしまうので、多少不細工なままで我慢しなければなるまいな。
図を見ても左右の段差がよくわかる。ペン芯先端から先が曲がっている。通常筆記であればこのようなことは発生しない。
ペンを逆さに持って強筆圧で、かつ左に捻って書く場合には、画像の手前側が押しつけられる。通常は押しつけられたとしても曲がりはしない。
しかし背中筆記時にはペン芯で逃げ場がなくなり、曲がってしまう。
ペンを逆さにして書くな！というのはこういう現象を避けるための言い伝え。従って筆圧が低い人には当てはまらない。
正面から眺めた画像。これもスキャナーを利用。ペンポイントに段差があるが、ペン芯のうえでペン先が左右にずれているわけではない。向かって左側だけが曲がっているのじゃ。
こういう場合は、ペン芯を外さなくても調整可能。左側を爪で上に押せばよい。
ただし下手こくと波打ってしまうので、慎重を期すならペン先とペン芯をばらしてから微調整をするのがよい。
いずれにせよスリットを拡げる作業は必要なので、まずは分解してみた。
ペン先の根元に【342】との刻印がある。まさにMontblanc No.342用のペン先を、No.242に取り付けた事が証明された。何となく全体に右下に向かって曲がっているような気がする。これはスキャナーだからこそわかるもの。ルーペでは周辺歪みに見えてしまうだろう。
拡大してみると、スリットが途中でくっついてから先端で離れている。これではインク切れを起こす確率が大きくなってしまう。スリットはペンポイントまで、徐々に細くなっていくのが理想的じゃ。
曲がりの修正とともに、スリット幅の調整も必要！ それにしてもどうやったらこんなに器用に曲げられるのかなぁ。
独逸にも【くの字調整】する名人がいるのかな？ （いるわけない！）
こちらはペン先とペン芯を外した首軸を入り口から見た画像。通常ならソケットが外れるはずなのだが、専用工具を使ってもソケットはビクともしなかった。首軸が痩せたのか、はたまたネジにこびりついたインクが接着剤の役目を果たしているのか・・・
こういう時には無理をしてはいけない・・・ということを、数百本の天に召された生贄が教えてくれる。あきらめてこのまま修理を続行する。
幸いなことに首軸は簡単に外れた。ここが外れればピストンの清掃は簡単・・・と考えたが分解してみると、ピストンのコルクは新品と交換してあった。ということはコルク交換は得意だが、ペン先調整は出来ないという、海外の店から出たものに間違いない。
修理して長く使うことが習慣となっている独逸では、修理工具や修理部品も充実していて羨ましい。
反面、今回のようなハイブリッド品も非常に多いので、高くても信頼の置ける店で買うのが良い。
こちらが使うのに支障がない程度に曲がりとスリットを直した状態。まだペンポイントは研磨していない。曲がりを直すには、色々な技法があるが、この程度の曲がりなら、図の上側は隙間ゲージの1�个鮑垢傾�んで、根元に力を入れるようにしてクイと捻れば完了じゃ。
反対側に力を入れると、ペンポイントだけが開いてしまう。
下側については割り箸の先端で曲げる技法を使う。過去記事を参照されたし。
こちらが首軸にペン先とペン芯を装着して、ペンポイントに研磨を施した状態。スリットもペン芯に乗せてから多少はいじっている。また熱湯でペン先とペン芯をなじませる作業も必要。プロは蒸気を使うことが多いらしい。
長崎のマツヤ万年筆病院では薬缶を改造して使っていた。実に良くできていたのだが、撮ったフィルムをローライB35と一緒に無くしてしまった。残念！
こちらが研磨したペンポイント。どうにか筆記できる程度にはペンポイントは残った。ただしかなり筆記角度を立てないと良い味は出ない。幸い依頼者は筆圧は弱いが、筆記角度は高いので、なんとか使えるであろう。
以前テレスコープやスノーケルの修理の時にも書いたが、インクが金属部品と、コルクやゴムサック１枚を隔てて接しているという状態は好ましくない。
少しでもインクが漏れたら錆びてしまう。当時は強固な樹脂が作れなかったのでやむなくそうしたのであろう。
テレスコープやスノーケルを復活させたいという夢は、萬年筆愛好家なら誰しも一度は持つものであるが、トラブルの事を考えればあり得ないのじゃ。
2025年01月15日
〔 【 Montblanc モーツァルト生誕250周年 時々切れる・・・ 】調整報告 〕アーカイブ
ここで紹介したのが、書き癖を徐々に変化させるための調整方法。
今の書き癖に徹底的に合わせてしまうと、その書き癖を良しとして万年筆を使うようになってしまう。
そこで、スイートスポット作り込み調整を行い、スイートスポット周辺だけ極端に書き味が良く、他の部分は敢えて良くない書き味にしておく。
そうすると自然と書き味の良い部分を捜して使うようになり、自然と書き癖（捻しや倒しや筆圧）が変化していく。
このblogを書いた時点では、こういう誘導型ペン先調整をやられている調整師はいなかったし、拙者も公言はしてこなかった。
しかし、最近では、”一番書き味が良いところを捜して書きなさい。そうすればあんたの悪い癖が直せる”とか憎まれ口を叩きながら調整している。
この依頼品は【ダメ出しの女王】から・・・
ペン先を見ると、既に十分に調整されている。症状としては【時々インクが出ない】ということのようじゃ。
女王様からの要望にしては珍しい。だいたいどこかの角度でひっかかるというのが多い。
女王様は試し書きに慣れている。ペン先の能力を試すために、一日中試し書きをしていた事があるらしい。
従って萬年筆の弱点を発見する事に関しては天才的に鋭い感覚を持っている。その女王様が引っ掛かりを指摘しなかったと言うことは・・・
この萬年筆は引っ掛かりを発見されにくくするために、スリットを締めているはずじゃ。
スリットを締めてしまえば、引っ掛かりは発見しづらくなる。そしてインクフローが悪くなるのじゃ。
ペン先の拡大画像を見ると、果たしてスリットはガチガチに詰まっている。しかし・・・美しいペン先じゃ。無駄な装飾が無くて引き締まっている。
ペンポイントの形状にも破綻がない。ここ数年のMontblancのペンポイントへの力の入れ方には感心してしまう。
Montblancの総合ブランド戦略は萬年筆愛好家からは何かと批判されがちだが、どっこい萬年筆の命ともいうべきペンポイントの研ぎはすばらしさを増している。
その充実した萬年筆を生かすも殺すも店頭での接客次第。如何に商品知識を売るかが大事じゃ。まずは萬年筆を好きになって欲しいな・・・
こちらは首軸から外したニブ。やはりスリットは詰まっている。ただしハート穴付近が詰まっているだけではない。
ペンポイント近辺だけが詰まっている。こういう現象はペン先を多少お辞儀させた場合に発生しやすい。
もう少し拡大してみると、毛細管現象の実験器具のように綺麗に先に行くほどスリットが詰まっている。
何度も述べてきたが、萬年筆のインクは毛細管現象によってのみ供給されるものではない。筆圧によるポンプ運動でも供給される。
幸い女王様は、それほど弱い筆圧ではない。ポンプ運動を機能させるには必要十分な筆圧の持ち主じゃ。従ってスリットはもう少し拡げてインクフローを良くしよう。
その場合、せっかく閉じ調整が施されていたペンポイントが開くことによって、女王様に引っ掛かりを発見させれる確率が増えてしまう。
それに対しては、スイートスポットを作ることによって回避してみよう。
こちらはペン芯。実に良く出来ている。ペン先の設計との整合性が見事にとられている。
こういう小さい萬年筆用のペン芯を、エボナイトから削りだして、樹脂製と同じ性能を引き出すことは、不可能。樹脂製のペン芯だからこそ出来る複雑ペン芯じゃ。
こちらはスリットを拡げ、清掃も調整も終了したペン先。スリット部分はかない開いているように見えるであろう。
実際にはほんの数秒で、ここまで調整できる。素材自体が柔いので、昔のように曲げても曲げても戻ってしまう・・・という心配もない。
こちらがペンポイント近辺の拡大図。ペン先が開いていると、インクがペン先に来るまでの時間が若干長くなる。
毛細管現象は狭い場所ほど速度が速い。ただし吸入式萬年筆や、コンバーターを使う場合・・・
インク吸入が終了した時点でペン芯にはタップリとインクが含まれているので、毛細管現象でインクを素早く引っ張る必要はない。
隙間を狭くすることに血道を上げるよりも全体としてのインクフローを考えるべき。
このペン先では左右のペンポイントの厚み（上下）が異なっていた。
一方が厚く、一方が薄い。従って正面から見て、上を合わせると腹が段差になり、腹を合わせると頂上が段差になるというやっかいな状態だった。
そこで頂上の高さを合わせて、腹は書き癖に合わせて、ガシガシ研磨し、スイートスポットも作っておいた。
そうしておけば、今後、他の調整師に持ち込まれても、多少の微調整で済む。
スイートスポット無しで調整するには、相当時間がかかる。
また女王様くらい繊細は感覚を持っている人を、スイートスポット無しで調整してもお気に召しますまい。
ここでスイートスポットを入れておくことによって、今後数多くの調整師が救われるのじゃ！
こちらが横顔。ペン先の一番後ろに三角形の切れ込みがあるタイプは、ペン芯にストッパーが設けられているので、位置調整が出来ない。
No.149やNo.146では、もう少しペン芯を後退させたいな・・・と思うのだが、モーツァルトの場合には位置関係はこれで問題ない。
先端部を拡大したのがこちら。女王様は筆記時の角度、捻りが縦横無尽に変わる。
通常そういう場合はスイートスポットを作らず丸研ぎにする調整師の方が多いが、女王様には通用しない。
そこで敢えてスイートスポットを作り、そこから丸めていったのがこちらじゃ。スイートスポット周辺は書き味が桁違いに良いので、自然とその周辺を使うようになっていく。
そうやって時間が経過すれば縦横無尽が一点集中に変わるのではないかと期待している。
今の書き癖に徹底的に合わせてしまうと、その書き癖を良しとして万年筆を使うようになってしまう。
そこで、スイートスポット作り込み調整を行い、スイートスポット周辺だけ極端に書き味が良く、他の部分は敢えて良くない書き味にしておく。
そうすると自然と書き味の良い部分を捜して使うようになり、自然と書き癖（捻しや倒しや筆圧）が変化していく。
このblogを書いた時点では、こういう誘導型ペン先調整をやられている調整師はいなかったし、拙者も公言はしてこなかった。
しかし、最近では、”一番書き味が良いところを捜して書きなさい。そうすればあんたの悪い癖が直せる”とか憎まれ口を叩きながら調整している。
この依頼品は【ダメ出しの女王】から・・・ペン先を見ると、既に十分に調整されている。症状としては【時々インクが出ない】ということのようじゃ。
女王様からの要望にしては珍しい。だいたいどこかの角度でひっかかるというのが多い。
女王様は試し書きに慣れている。ペン先の能力を試すために、一日中試し書きをしていた事があるらしい。
従って萬年筆の弱点を発見する事に関しては天才的に鋭い感覚を持っている。その女王様が引っ掛かりを指摘しなかったと言うことは・・・
この萬年筆は引っ掛かりを発見されにくくするために、スリットを締めているはずじゃ。
スリットを締めてしまえば、引っ掛かりは発見しづらくなる。そしてインクフローが悪くなるのじゃ。
ペン先の拡大画像を見ると、果たしてスリットはガチガチに詰まっている。しかし・・・美しいペン先じゃ。無駄な装飾が無くて引き締まっている。ペンポイントの形状にも破綻がない。ここ数年のMontblancのペンポイントへの力の入れ方には感心してしまう。
Montblancの総合ブランド戦略は萬年筆愛好家からは何かと批判されがちだが、どっこい萬年筆の命ともいうべきペンポイントの研ぎはすばらしさを増している。
その充実した萬年筆を生かすも殺すも店頭での接客次第。如何に商品知識を売るかが大事じゃ。まずは萬年筆を好きになって欲しいな・・・
こちらは首軸から外したニブ。やはりスリットは詰まっている。ただしハート穴付近が詰まっているだけではない。ペンポイント近辺だけが詰まっている。こういう現象はペン先を多少お辞儀させた場合に発生しやすい。
もう少し拡大してみると、毛細管現象の実験器具のように綺麗に先に行くほどスリットが詰まっている。何度も述べてきたが、萬年筆のインクは毛細管現象によってのみ供給されるものではない。筆圧によるポンプ運動でも供給される。
幸い女王様は、それほど弱い筆圧ではない。ポンプ運動を機能させるには必要十分な筆圧の持ち主じゃ。従ってスリットはもう少し拡げてインクフローを良くしよう。
その場合、せっかく閉じ調整が施されていたペンポイントが開くことによって、女王様に引っ掛かりを発見させれる確率が増えてしまう。
それに対しては、スイートスポットを作ることによって回避してみよう。
こちらはペン芯。実に良く出来ている。ペン先の設計との整合性が見事にとられている。こういう小さい萬年筆用のペン芯を、エボナイトから削りだして、樹脂製と同じ性能を引き出すことは、不可能。樹脂製のペン芯だからこそ出来る複雑ペン芯じゃ。
こちらはスリットを拡げ、清掃も調整も終了したペン先。スリット部分はかない開いているように見えるであろう。実際にはほんの数秒で、ここまで調整できる。素材自体が柔いので、昔のように曲げても曲げても戻ってしまう・・・という心配もない。
こちらがペンポイント近辺の拡大図。ペン先が開いていると、インクがペン先に来るまでの時間が若干長くなる。毛細管現象は狭い場所ほど速度が速い。ただし吸入式萬年筆や、コンバーターを使う場合・・・
インク吸入が終了した時点でペン芯にはタップリとインクが含まれているので、毛細管現象でインクを素早く引っ張る必要はない。
隙間を狭くすることに血道を上げるよりも全体としてのインクフローを考えるべき。
このペン先では左右のペンポイントの厚み（上下）が異なっていた。一方が厚く、一方が薄い。従って正面から見て、上を合わせると腹が段差になり、腹を合わせると頂上が段差になるというやっかいな状態だった。
そこで頂上の高さを合わせて、腹は書き癖に合わせて、ガシガシ研磨し、スイートスポットも作っておいた。
そうしておけば、今後、他の調整師に持ち込まれても、多少の微調整で済む。スイートスポット無しで調整するには、相当時間がかかる。
また女王様くらい繊細は感覚を持っている人を、スイートスポット無しで調整してもお気に召しますまい。
ここでスイートスポットを入れておくことによって、今後数多くの調整師が救われるのじゃ！
こちらが横顔。ペン先の一番後ろに三角形の切れ込みがあるタイプは、ペン芯にストッパーが設けられているので、位置調整が出来ない。No.149やNo.146では、もう少しペン芯を後退させたいな・・・と思うのだが、モーツァルトの場合には位置関係はこれで問題ない。
先端部を拡大したのがこちら。女王様は筆記時の角度、捻りが縦横無尽に変わる。通常そういう場合はスイートスポットを作らず丸研ぎにする調整師の方が多いが、女王様には通用しない。
そこで敢えてスイートスポットを作り、そこから丸めていったのがこちらじゃ。スイートスポット周辺は書き味が桁違いに良いので、自然とその周辺を使うようになっていく。
そうやって時間が経過すれば縦横無尽が一点集中に変わるのではないかと期待している。
2025年01月14日
2025年 フライング初売り 最終日
年忘れ泉筆五宝展2024〔フライングゲット予約〕 で 紹介しきれなかった万年筆を4回に分けて掲載します。今回は最終日（第4日目）！
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも 購入が可能です。忖度も優先権も無く完全早い者勝ち！
本日（最終日）も ”超お買い得品” と ”なんじゃこりゃ品” をご用意しています。お楽しみに〜！
お申込みは pelikan @ hotmail.co.jp へ。 J-01〜J-23 の番号でお申し込み下さい。 の部分は除いてメールして下さい。
折り返し、お振込先の口座番号をお知らせします。
下の画像にあるのは全て清掃・調整前の画像です。お送りする際には再度清掃・整備・調整し、完璧な状態でお送りしますのでご安心を！
J-01 未使用新品 200,000円 売約済 たこ吉の一言〔幻のトルストイ 18K-B〕Montblanc レフ・トルストイ 18K-B 2015年の限定品（万年筆 1,868本）
回転吸入式 販売時定価：12万円（税別） 相場：30万円以上 全長:14.3��（筆記時：12.2�僉法�重量:56g
このトルストイの18K-B付きは拙者も持っている。しかし入手は困難を極めた。新潟の友人が使っているのを見て欲しくなり、手を尽くして捜した。
しかし万年筆単体での販売はどこもしていなくて、しかたなく？銀座のモンブラン・ブティックで3本セットを購入してBPとペンシルを投げ売りするはめになった。
拙者が入手するのにかかったお金は差し引き28万円くらい。その金額で一本だけ販売していたら速攻で購入していただろう。
ここまで美しい銀細工の万年筆はMontblancの限定品の中でもピカイチだと思う。プルーストはおろか、オクタビアンもメディチも及ばない。
拙者のものはしょっちゅうシルバークリーナで掃除しているのでピカピカだが、こちらは放置していたらしく銀が変色しているが、これもまた美しい！
必要があれば、シルバークリーナー液で曇りを取ってからお送りします。
銀磨き布で擦るとどうしても傷が付くので、シルバークリーナーの方が安全です。
今や幻の逸品となってしまったトルストイの18K-B。ぜひこの機会の一度は愛であげてはいかがでしょう？
そのあとすぐに転売しても利益は出そうですよ、この価格なら。
J-02 Vintage 42,500円 売約済 たこ吉の一言〔刻印もインク窓も新品同様、しかも完璧なクーゲル！〕Montblanc 1950年代 No.344G 14C-KF
回転吸入式 全長:13.1��（筆記時：15.4�僉法�重量:16g
毎回必ず出てくるMontblancのクーゲルだが、今回は最終日にようやく登場。
この個体は文字のチョークマークがはっきりと残っており、KFであることやモデル名が3-44Gであることも尻軸から読み取れます。
ペン芯はフラットなので、1950年代前期のモデルに思われますが、インク窓はブルーで、コレは後期の特徴。
ペン芯は圧倒的に前期の方がカッコイイので、敢えて後期の綺麗な軸に、前期のフラットフィードを取り付けた物かも？とするならば羊の皮を被った狼改造！
J-03 未使用新品 97,000円 売約済 たこ吉の一言〔M色のバランスがTOREDO史上最高！〕Pelikan M710 イエロー・トレド 18K-B
回転吸入式 販売時定価：120,000円（税別） 相場（15万円以上） 全長:12.5��（筆記時：14.6�僉法�重量:23g
これ拙者も数本持っているが、トレドの歴史上、最も完璧な軸の一つ（英語的な表現だがな）。
黄色のインク窓、天冠のシルバーに彫られたロゴ。天冠リングが黄色なこと・・・等数え上げたらきりがないほど好きだ。
発売時は12万円ほどで、アメ横でなら9万円弱で購入出来たが、今や相場は15万円以上。しかも滅多に出品されない。
出品者はそのくらいの価格で販売出来ることを期待していたそうだが、元箱が無く、販売者も特定できないので、この販売価格で納得いただいた。
ペン先は全くの未調整なので、必要なら少しペン先を調整してからお送りします。申込時のペン先調整希望とお書き添え下さい。
J-04 新品同様 52,500円 売約済 たこ吉の一言〔脳みそが溶けそうなくらい柔らかな書き味に調整したぞぇ！〕Pelikan M1000 緑縞 18C-M（P.F）刻印
回転吸入式 定価：121,000円（税別） 全長:14.4��（筆記時：12.8�僉法�重量:46g
一時期7万円くらいだったような記憶があるM1000が今や121,000円と聞いて腰が抜けた！昔ならトレドの値段じゃがな・・・
今回は新品同様の状態で出品されたM1000を極上の書き味に磨き上げて出品します。
脳みそがとろけそうな書き味をご堪能下さい。
J-05 未使用新品箱付き 38,000円 売約済 たこ吉の一言〔二昔前の値段以下で出ています〜〕ottohutt D04 純銀軸（ライン模様） 18K-EF
コンバータ式 定価：90,000円（税別） 全長:13.3��（筆記時：17.1�僉法�重量:39g
今や本国の通販サイトでは約9万円（送料、消費税含まず）にまで値上がりしたD04 純銀軸。
今回は前回WAGNERで頒布した際に購入された方からの出品。未使用だが、箱無しでの出品。
拙者の家に元箱は何個かあるので、必要ならそれに入れてお送りします。クリックポストなら500円だが、箱が必要なら宅配便になる（コンパクトは使えない大きさ）。
従って箱付きの場合は送料は＋1,000円〜1,500円必要となります。
JOWOの18金5号のペン先を使っている。こもペン先は小さいにも関わらず紙タッチの感触が良いので大人気だが・・・
今後はottohuttの様なOEM提供先に供給を絞るようで、ペン先販売店から入手可能な5号ペン先は14金ベースになるようだ。
細長くて実に筆記感がすばらしく、老人でも滑りにくく、手に吸い付くような純銀仕上げの軸は素晴らしい！
J-06 Vintage 未使用新品箱入り 30,000円 売約済 たこ吉の一言〔ボールペンのレフィル新品！〕Kaweco スポーツ V16 緑軸 FP & BP セット（ケース付き）
回転吸入式 ケース＋化粧箱付き 万年筆全長:10.1��（筆記時：13.4�僉法�重量:10g
元々はKAWECO一族の時代に作っていたスポーツの万年筆とボールペンのセット。
35年ほど前のアメ横で、黒軸セットは9,000円で販売されていたのは覚えている。しかしボールペンの芯は全滅だった。
今回出品された方は、現在のKAWECOのオーナーさんに直訴して、このボールペンに合うレフィルを送って貰ったそうだ。あまりに大量に送られてきてびっくりしたとか。
拙者も書いてみましたが、ボールペンがしっかり書けるKAWECOに初めて出会った。
ボールペンは強くノックすると、芯がすぐに引っ込んでしまいます。弱く押して引っ掛かったところでノックを止めるのがコツ！
拙者が中学一年生の時に使っていたパイロット・キャプレスの2,000円のモデルと同じノック方法。
万年筆は回転吸入方式。そして一見そうは見えませんが、14K-EFのれっきとした14金ペン先付きです。
緑色のペンケースと、それを収納する元箱も付いています。
J-07 未使用新品箱付き 50,000円 売約済 たこ吉の一言〔二昔前の値段！〕Pilot キャップレス 螺鈿水面（みなも） 18K-F
コンバータ式 定価：99,000円（税込） 全長:14.1��（筆記時：13.8�僉法�重量:32g
今や定価99,000円（税込）になってしまった螺鈿水面を、今回は50,000円で出品してくれた。それに尽きる。
確か 5万円（税前）==> 6万円（税前）==> 9万円（税前）と値が跳ね上がっていった。
元々の値段を税抜きで提供！ という出品者に感謝しましょう！
J-08 未使用新品箱付き 50,000円 売約済 たこ吉の一言〔二昔前の値段！〕Pilot キャップレス 螺鈿ブラック 18K-F
コンバータ式 定価：99,000円（税込） 全長:14.1��（筆記時：13.8�僉法�重量:32g
今や定価99,000円（税込）になってしまった螺鈿ブラックを、今回は50,000円で出品してくれた。それに尽きる。
確か 5万円（税前）==> 6万円（税前）==> 9万円（税前）と値が跳ね上がっていった。
元々の値段を税抜きで提供！ という出品者に感謝しましょう！
J-09 未使用新品 30,000円 売約済 たこ吉の一言〔二昔前の値段？〕Pilot キャップレス LS マットブラック 18K-F
コンバータ式 定価：49,500円（税込） 全長:14.5��（筆記時：13.9�僉法�重量:42g
これはまぎれもないキャップレスだが、ノック式かと問われると、そうではないと答えるべきだろう。
ノックするとペン先は前に出るが、再度ノックしてもペン先は後退しない。後退させるには尻軸部分のリングを捻る必要がある。
一方で、リングを捻ってペン先を出し、リングを反対に捻ってペン先を引っ込めることが出来る。
マットの感触は素晴らしいが、手がカサカサになって滑りやすくなった老人は落とさないように気をつけた方が良さそうだ。
J-10 未使用新品 27,500円 売約済 たこ吉の一言〔二昔前の値段以下？〕Pilot カスタム 823 ブラウン 18K-M（15号）
回転吸入式 定価：49,500円（税込） 全長:14.7��（筆記時：16.4�僉法�重量:29g
いやぁ、パイロットの15号ペン先は美しいなぁ〜。全てのペン先がこのQualityで出荷されたら調整師は不要になるな。
AIの世界でも最期まで残る職種に分類されていた調整師が絶滅するとしたら原因はパイロットかも？
この万年筆は胴軸内のインクやグリースの汚れが気にならない人が使うべき万年筆。
汚れを洗い落とそうと首軸や尻軸をはずそうとすると、高確率でネジの部分にクラックが入ります。
激おちくんをプランジャーで吸入して良く振ることによる洗浄がお奨めです。ネジに部分は回さないのが掟です！
J-11 未使用新品箱付き 37,500円 売約済 たこ吉の一言〔ズームは限定10本で瞬殺だった！〕Lichtope 限定品 墨染め（インク付き） 21K-Z
コンバータ式 販売時定価：44,000円（税込） 全長:12.8��（筆記時：15.0�僉法�重量:26g
Lichtope限定品の墨染めの21K-Zは10本しか作らなかったのだが、オンラインストア初日でZだけ売り切れたそうだ。（オンラインに上げたのは8本）
残りはイベントに持込まれたそうだが、始まる前に中の人（出展者）に瞬殺！
今回はオンラインストアで購入された方からの出品。全くの未使用品だが、保証書は付属していない。
インクを大量に使いたい人がこぞってZを購入されるらしいとは、インク関係のイベントで聞いた事があるが、インク消費のためにZを買う発想は拙者にはないなぁ〜。
J-12 未使用新品箱付き 57,500円 売約済 たこ吉の一言〔海外では中古で＄600超え〕WAGNER 2023 Holland Lop 14K-M
コンバータ式 相場：69,800円〜117,000円 全長:14.1��（筆記時：15.4�僉法�重量:24g
何故かいまだに海外から問合せが来る WAGNER 2023 Holland Lop。相場も高騰し、国内では69,800円、海外では117,000円まで上昇している。
今回の出品者さんは全種類複数本ずつ購入されが、使わな未使用品）未使用品）は他の方にお譲りしたいとのこと。
J-13 新品同様 25,000円 売約済 たこ吉の一言〔1回だけ浸け書き〕Platinum 富士旬景シリーズ〔紫雲〕 14K-B 2020年限定品（万年筆 3,776本）
コンバータ式 販売時定価：35,000円（税別） 全長:14.0��（筆記時：15.1�僉法�重量:24g
出品者は少しで遅れて、14K-M付きを購入出来ず、やむなくB付きで我慢したのだが、一回浸け書きして、太すぎると諦めたそうだ。
ペン先は通常ラインと同一なので、販売店経由でペン先交換が出来るかもしれなかったのになぁ〜と今気付いた。
軸色はアメジストの様に綺麗で拙者の好み。拙者が購入しなかったのは普通ではないペンポイントが欲しかったから。（UEF/SM/C/Music）など・・・
握ってみると軸の形状の製はやたら握りやすい。ずっしり感があるのに重量は他のセンチュリーと同じ。不思議な魅力のある万年筆だ。
J-14 未使用新品箱付き 30,500円 売約済 たこ吉の一言〔天冠にハート型の金〕Platinum シェイプ・オブ・ハート チャイラテ 14K-F
コンバータ式 販売時定価：41,800円（税込） 全長:14.0��（筆記時：15.4�僉法�重量:22g
天冠の中に、ハート穴をくりぬいた際のハート型の金のチップが入っているのが売りの万年筆。
今回はインクも含めたフルパッケージでの出品だが、販売時の価格よりは安いようだ。
前回、会員向けに頒布した際には、75％以上が海外在住の会員/会友の元へ旅立った。インク入りの箱を海外へ送るのは結構面倒なので、国内の方にお嫁に行って欲しいなぁ〜。
J-15 未使用新品箱付き 32,000円 売約済 たこ吉の一言〔新設計のペン先だが旧型と金の量は同じ！〕Platinum 限定 #3776 センチュリー 10周年記念限定モデル ディケイド 14K-M
コンバータ式 販売時定価：44,000円（税込） 全長:14.4��（筆記時：15.1�僉法�重量:24g
将来はセンチュリーのペン先は、このディケイドの形状になり、18金ペン先もでるはずだと噂されているのだが・・・
実はセンチュリーとディケイドのペン先の重量はまったく同じ。
近年は各メーカーとも軟らかい書き味のペン先を出しているが、主目的は金の量を減らすこと。
パイロットの15号ペンのソフトは、10号のMよりも軽いが、これがソフトタッチの真実というか、メーカーの本音。
なのにディケイドは同じ金の量でソフトタッチを実現した。その心意気は良いのだが、金高騰の時代に今の方針で行くのは危険。
きっと金の量を減らしたソフトタッチのペン先に変わるはず。
そう、もしかしたら、このディケイドは二度と作られないペン先を持つ万年筆になるかも？
拙者はそう思ってディケイドを備蓄しているが、今回の出品者の方はこの記事を読んだら気が変わるかも？
J-16 未使用新品箱付き 32,000円 売約済 たこ吉の一言〔蒼龍の研ぎを施した青龍〕万年筆談話室 6周年記念 Lady Dragon 18K-M ==> Scheiben 研出し
コンバータ式 全長:14.4��（筆記時：15.8�僉法�重量:25g
実は Scheiben 研出し は WAGNER 2024 蒼龍用に開発した研ぎ方なのだが、一本だけLady Dragonで試したくなった。
中字から研ぎ出すが、Bよりも太い字がぬらぬらと書け、縦横とも同じ程度の字幅となる。
またペン先を裏書きすれば、M-Stubのような横細縦太の字が書ける。
この Scheiben 研出し が J-16 の正式な研ぎで、注文の際にJ-16と記入すればScheiben 研出しとなる。
今回は亜流として 18K-C（コース）から研ぎ出した〔小太刀〕を J-16-B というオプションとします。現在長原さんに研いでいただいており、1月末までには納品される予定です。
その中の5本は、今後のイベント用に別途確保している。今回はそこから割り当てます。
J-16-B は 46,000円 です。18K-Cから 小太刀-F に研ぎ出すものです。お送りできるのは2月初旬。3本まで注文をお受けできます。
J-17 未使用新品箱付き 30,000円 売約済 たこ吉の一言〔青龍の研ぎを施した蒼龍〕WAGNER 2024 蒼龍 14K-M ==> wet & creamy 研出し
コンバータ式 全長:14.0��（筆記時：15.4�僉法�重量:24g
実はWAGNER 202X や 万年筆談話室 X 周年 モデルは海外在住の会員/会友に人気が高い。
そこで英語での説明書も作っているのだが、今回 wet & creamy は 蒼龍モデルには存在しない。実はLady Dragonの18C-M 用の研ぎなのだ。
今回は、そのLady Dragon (青龍）用の研ぎを、蒼龍に適用してみることにした。もちろんまだ存在しない研ぎ。
研ぎの名前に惹かれる方はお試し下さい。読んで字のごとく、中字のぬらぬら感満載の研ぎです。
J-18 未使用新品 12,500円 売約済 たこ吉の一言〔 一本物のTIO:Three In One 〕Platinum プレジデント 赤軸 ＋ 5周年（首/キャップ）＋ 4周年 Nib 14K-M（表裏 Mild Italic）
コンバータ吸入式 全長:14.4��（筆記時：15.9�僉法�重量:25g
プレジデントの赤軸に、談話室5周年首軸とキャップ、ペン先は万年筆談話室4周年の18K-MというThree In One 作品。
研ぎは新展開の 表裏 Mild Italic。表はインクフロー潤沢で中字Italic、裏はカスカスで細字。
Mildとは、多少ペンを倒してもペンポイントの外側が紙に切り込まないことから名付けた。
価格が12,500円というのは、ペン先の値段よりも安いのでお買い得。ただいま実験中の研ぎ。いち早くいかが？
研ぎは新展開の 表裏 Mild Italic。表はインクフロー潤沢で中字Italic、裏はカスカスで細字。
Mildとは、多少ペンを倒してもペンポイントの外側が紙に切り込まないことから名付けた。
価格が12,500円というのは、ペン先の値段よりも安いのでお買い得。ただいま実験中の研ぎ。いち早くいかが？
J-19 未使用新品 15,500円 売約済 たこ吉の一言〔 TIO:Three In One + α 〕WAGNER デカゴン ＋ Lichtope（グレージュ & くくりざる） 14K-F
回転吸入式 全長:14.4��（筆記時：13.1�僉法�重量:25g
萬年筆研究会【WAGNER】限定インク 八犬伝〔智〕付き。
コレまでに紹介したのはペン先がMとBだが、今回は14K-F。細かい字を大量に書くような方にはうってつけ！
ペン先の色に合わせて金具の色も統一した。淡いブルーのインク八犬伝〔智〕を同梱しま〜す。
コレまでに紹介したのはペン先がMとBだが、今回は14K-F。細かい字を大量に書くような方にはうってつけ！
ペン先の色に合わせて金具の色も統一した。淡いブルーのインク八犬伝〔智〕を同梱しま〜す。
J-20 新品同様 10,000円 売約済 たこ吉の一言〔究極のフレックスでまんねん！〕Lichtope グレージュ Flex-EF => ふでまん加工
回転吸入式 全長:14.4��（筆記時：12.8�僉法�重量:24g
このふでまんは、過去に拙者が作ったふでまんの中でもトップ3に入る出来じゃ。
残りの2本は金ペンなので、スチールペンで作った最高のふでまんと言えるだろう。
いいンクを入れた状態で、そして入れたインクもボトル毎一緒に送ります。存分にお楽しみ下さい。
J-21 未使用新品 10,000円 売約済 たこ吉の一言〔フレックス・ウェバリーに近い字形〕WAGNER crabi sky Flex-EF => ちょこっと・ふでまん加工
回転吸入式 全長:14.4��（筆記時：12.8�僉法�重量:24g
こちらはふでまんほどには傾斜が強くない曲りかた。まぁ、萬年筆研究会【WAGNER】で呼ぶところのフレックス・ウェバリーにちかい。
ただ、先端部の曲がり方はフレックス・ウェバリーよりは曲がっている。
使い方としては、立てて書けばソフトな太字、寝かせて書けば、軽めのふでまん風な字が書ける。
J-22 未使用新品 10,000円 売約済 たこ吉の一言〔ふつうの太さのふでまん加工〕Lichtope グレージュ + デカゴン・キャップ Flex-EF => ふでまん加工
回転吸入式 全長:14.4��（筆記時：12.8�僉法�重量:46g
Lichtopeのグレージュの胴軸に、デカゴンのキャップ、尻軸、首軸をとりつけ、ペン先はスチール製 Flex-EFに。
さらにその先端部に普通程度のふでまん加工をほどこした。
J-20ほどではないが、太さに強弱のある字というか線というか絵が描ける。
回転吸入式で、吸入量が多いので、特に長時間描き続ける絵などには最適だろう。
J-23 新品同様 10,000円 売約済 たこ吉の一言〔一本物：回り止め無し＆少し長い〕Lichtope Starry Night プロトタイプ アマビエ Nib付き 細字
バキュマティック式 全長:14.5��（筆記時：13.8�僉法�重量:27g
Aこちらは Starry Night の製作のために作ったプロトタイプ。
ペン先は付属していなかったので、過去にWAGNERで作った黒あまびえNibを装着した。なかなか似合っているような気がする。
あまりしないのだが、首軸の前の方を持って書く人向けの調整にしている。お試しあれ！
お申込みは pelikan @ hotmail.co.jp へ。 J-01〜J-23 の番号でお申し込み下さい。 の部分は除いてメールして下さい。
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも お申込みが可能です。
折り返し、お振込先の口座番号をお知らせします。
それではGo! 早い者勝ちです！
2025年01月13日
2025年 フライング初売り 最終日 は 14日（火） 21時からに変更します
年忘れ泉筆五宝展2024〔フライングゲット予約〕 で 紹介しきれなかった万年筆を4回に分けて掲載します。
最終日（第4日目）は、13日（月）23:00開始予定でしたが、14日（月）21:00からに変更します。
昨日の神戸大会で数多くの出品物をお預かりしたため、出品物の総数が3日目と同じ23本に増加！
今回も前半に高額モデルが並びます。心の準備をしていただくために、本日も予告編を提供します。
★J-01 （18K-B）は捜しても新品でこの価格は絶対に出てきません。拙者の場合はあきらめて3本セットを購入し、ペンシルとボールペンを手放した。
★J-06のボールペンの芯はKaweco 本社から取り寄せたもの。すなわち書けます！
★J-20〜23は爆安です！
★J-07〜J-10は値上げ2回前の価格
★J-12の未開封（しかも 14K-M）が出た。海外相場は9万円から12万円。はるかに安いので秒の勝負！ただし申込のフライングはダメですよ！
★J-16とJ-17は、会員向けには提供していなかった研ぎ。
★J-20のふでまんは凄いよ！
J-01 新品 Montblanc 2015年の限定品（万年筆 1,868本） レフ・トルストイ 18K-B
最終日（第4日目）は、13日（月）23:00開始予定でしたが、14日（月）21:00からに変更します。
昨日の神戸大会で数多くの出品物をお預かりしたため、出品物の総数が3日目と同じ23本に増加！
今回も前半に高額モデルが並びます。心の準備をしていただくために、本日も予告編を提供します。
23本のペンが出品されるので、いきなり見るとパニックになり、無駄な物を申し込んで後悔する恐れがありそう。
そこで、14日（火）の21時にUpされる23本の概要を以下に示しておく。詳細説明、写真、価格は14日（火）の21時までお待ち下さい。
以下でおおよその目安を付け、Upされたら該当番号の品の写真と価格を見て、気に入ればすぐにメールできるように準備しておくと完璧かな？
そこで、14日（火）の21時にUpされる23本の概要を以下に示しておく。詳細説明、写真、価格は14日（火）の21時までお待ち下さい。
以下でおおよその目安を付け、Upされたら該当番号の品の写真と価格を見て、気に入ればすぐにメールできるように準備しておくと完璧かな？
★J-01 （18K-B）は捜しても新品でこの価格は絶対に出てきません。拙者の場合はあきらめて3本セットを購入し、ペンシルとボールペンを手放した。
★J-06のボールペンの芯はKaweco 本社から取り寄せたもの。すなわち書けます！
★J-20〜23は爆安です！
★J-07〜J-10は値上げ2回前の価格
★J-12の未開封（しかも 14K-M）が出た。海外相場は9万円から12万円。はるかに安いので秒の勝負！ただし申込のフライングはダメですよ！
★J-16とJ-17は、会員向けには提供していなかった研ぎ。
★J-20のふでまんは凄いよ！
J-01 新品 Montblanc 2015年の限定品（万年筆 1,868本） レフ・トルストイ 18K-B
J-02 Vintage Montblanc 1950年代 No.344G 14C-KF
J-03 新品 Pelikan M710 イエロー・トレド 18K-B
J-04 新同 Pelikan M1000 緑縞 18C-M（p.f.）
J-05 新品 ottohutt D04 純銀軸（ライン模様）
J-06 新品 Kaweco Vintage Sport V16 Gteer 14K-EF ＆ 同色ボールペンセット（ケース付き）
J-07 新品 Pilot キャップレス 螺鈿水面 18K-F
J-08 新品 Pilot キャップレス 螺鈿ブラック 18K-F
J-09 新品 Pilot キャップレス LS マットブラック 18K-F
J-10 新品 Pilot 823 ブラウン 18K-M
J-11 新品 Lichtope 限定品 墨染め（インク付き） 21K-Z
J-12 新品 WAGNER 2022 Holland Lop 14K-M
J-13 新同 Platinum 富士旬景シリーズ〔紫雲〕 2020年限定品（万年筆 3,776本） 14K-B
J-14 新品 箱付Platinum シェイプ・オブ・ハート チャイラテ 14K-F
J-15 新品 Platinum 限定 #3776 センチュリー 10周年記念限定モデル ディケイド 14K-B
J-16 新品 万年筆談話室 6周年記念 Lady Dragon 18K-M ==> Scheiben 研出し
J-17 新品 WAGNER 2024 蒼龍 14K-M ==> wet & vreamy 研出し
J-18 新品 Platinum プレジデント 赤軸 ＋ 5周年（首/キャップ）＋ 万年筆談話室 ４周年 Nib 14K-M（wet & Creamy）
J-19 新品 WAGNER デカゴン ＋ Lichtope（グレージュ & くくりざる） 14K-F
J-20 新同 Lichtope グレージュ Flex-EF => とってもふでまん加工
J-20 新同 Lichtope グレージュ Flex-EF => とってもふでまん加工
J-21 新品 WAGNER crabi sea Flex-EF => ちょこっとふでまん加工
J-22 新品 WAGNER x Lichtope デカゴン＆グレージュ Flex-EF => ちょこっとふでまん加工
J-23 新同 Lichtope Starry Night プロトタイプ アマビエ Nib付き
2025年01月12日
2025年1月12日（日）は萬年筆研究会【WAGNER】 関西地区大会＠神戸 *** 将来日付でのご案内 ***
日時：1月12日（日） 10:00〜16:30 （開場も10:00） ペンクリは会員限定（ 開催日当日に会員登録された方も調整を受けられます ）
場所：中央区文化センター 11階 1102 住所：兵庫県神戸市中央区東町115番地 （神戸市中央区役所11階）
2025年の予定 → ここ を押して！ 名札をお持ちの方はお忘れなく！
新規入会希望の方は左記の記入用紙に会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。
会場へ入るには、萬年筆研究会【WAGNER】への会員登録が必須条件となりますが退会も再入会も自由です。
入会資格は〔万年筆が好き！〕ということだけで、年齢制限も入会審査もありません。
記入例は ここ にあります！ 携帯メールアドレスを記入される方はPCからのメール拒否を外して下さいね。
18歳未満の方は参加費無料です。友人を誘って・・・勇気を持って覗いてみてね！
★ペンクリを依頼する万年筆は、インクを抜き清掃してからお持ち下さい。インクが入ったままだと清掃料（500円）がかかります。
神戸大会と岡山大会限定の〔じゃんけん大会〕を開催します。逸品・粗品・珍品を（忖度せず）多数お持ち込みください！ただし重量は10kg以内であることが条件です。
室内での飲食は可能ですが、ゴミは全て各自の持ち帰りです。室内にゴミ箱はありませんのでご注意下さい。
なを参加者数が25人を切りますと、しばらくお休みとなりますので、ご家族ご友人とお誘い合わせのうえ、こぞってご参加下さい。
次の行の左端に〔続きを読む〕という表示がありますので、クリックして下さい。地図と時間割が出ています。
2025年01月11日
〔 Parker Encyclopedia その２〕アーカイブ
この記事のとおり パーカー・プリミア シリーズは大失敗作だが、そういうシリーズにこそ隠れた名品も潜んでいる。
プリミエのペンシルで間違いはない。拙者は一本しか購入しなかったが、全色揃えておけば良かった〜後悔しておる。
今回のカタログが出来た時点では、既にペンシルが姿を消しているもでるもあるが、拙者はジュ銀シズレのペンシルを持っていた。
しかし、やはりアテネスのペンシルが良かったなぁ〜。
なんといっても先端部ユニットが収納できるというのが良い。
しかし、実際に使ってみるとノックの可動範囲が短すぎて、しっくりこないのは事実。これは使ってみなければわからないだろうがな。
パーカーの販売店向けマニュアルの第二回目は、当時デュオフォールドに地位を奪われてしまっていたプリミアシリーズ。
1983年の発売。1983年といえば、Pilot 65の発売、Warerman ル・マン100の発売、そして何より、初めて拙者が自分のお金で萬年筆を買った記念すべき年じゃ。
当初の想定では、このプリミアがParker 75に変わって屋台骨を支える予定であったのであろうが、見事にこけた・・・。
そこで急遽、Parker 75を延命し、デュオフォールドの開発を急いだのかも知れない。
プリミアには萬年筆とボールペンとペンシルがあった。この中では萬年筆は話にならないほど魅力がなかった。
以前にも述べたが、キャップを締める際の音が、パチンではなくプスンだったのがもの悲しかった。
また首軸は、どこを捜したらこんな粗末な素材を見つけられるんだ？というようなもので、ベンジンで拭いても色が変わるほど・・・。惨いものだった。
Parker 75で問題となった【痩せる首軸】からの脱却をねらった画期的な素材だったのかも知れないが、あまりに見映えが悪いのが致命的！それと価格政策にも失敗していた。
Parker 75に対して、機能の割にあまりに高すぎたからな・・・
ただしペンシルは最高！最もメカ好きを楽しませてくれる機構を持っている。
まずキャップに相当する部分を捻ると、ノック機構が後ろに伸び、芯ガイドが前に突き出る。後はノックすれば芯が出てくるという機構。
まるで仕込み杖か合体ロボのようで、実に良かったのだが、当時は高級ペンシル自体の需要が少なかったのと、0.5�个農泙譴笋垢い里�響いて、ほとんど売れなかったようじゃ。
拙者は発売と同時に純銀製のペンシルをGetしていたが、高級ラインのペンシルは、あっというまに廃番になってしまった。
Parkerの当時のコマーシャルなどを見ると、一押しはアテネスだったと思われる。
確かに非常に綺麗で魅力的に感じられたが、当時は純銀命だったので・・・
これがバーメイルだったら良いのにと購入をためらってしまい、今日にいたっている。
ビゾンフォンセとは仏語で【ミンクの毛皮に金を散りばめた】という意味だとの解説が載っている。
しょせん外人が手慰みでやっている雑な漆塗り・・・と考えていたので、まったく興味がなかったが、このボールペンは欲しいなぁ・・・
シズレはペンシルを２本購入した。一本は無くしてしまったが、もう一本は未使用で保管してある。プリミアシリーズの最高峰が、このシズレのペンシルだと今でも信じている。
そしてシリーズの中で、もっとも派手できらびやかなのが【シルバーグレンドルジュ】とにかく目立つ。
また高級そうに見える。多少人前で使うのが憚られるような気がする・・・とみなさんおっしゃっていたなぁ。
このプリミアシリーズは、XBというニブのバリエーションを当時の日本では提供していなかったようじゃ。
XXBとかXXBOはデュオフォールドでは使った事があるが、プリミアで経験してみたかった・・・軸の細さとあいまって不思議な感覚を堪能できたであろう。だれか持ってないかな？
プリミエのペンシルで間違いはない。拙者は一本しか購入しなかったが、全色揃えておけば良かった〜後悔しておる。
今回のカタログが出来た時点では、既にペンシルが姿を消しているもでるもあるが、拙者はジュ銀シズレのペンシルを持っていた。
しかし、やはりアテネスのペンシルが良かったなぁ〜。
なんといっても先端部ユニットが収納できるというのが良い。
しかし、実際に使ってみるとノックの可動範囲が短すぎて、しっくりこないのは事実。これは使ってみなければわからないだろうがな。
パーカーの販売店向けマニュアルの第二回目は、当時デュオフォールドに地位を奪われてしまっていたプリミアシリーズ。1983年の発売。1983年といえば、Pilot 65の発売、Warerman ル・マン100の発売、そして何より、初めて拙者が自分のお金で萬年筆を買った記念すべき年じゃ。
当初の想定では、このプリミアがParker 75に変わって屋台骨を支える予定であったのであろうが、見事にこけた・・・。
そこで急遽、Parker 75を延命し、デュオフォールドの開発を急いだのかも知れない。
プリミアには萬年筆とボールペンとペンシルがあった。この中では萬年筆は話にならないほど魅力がなかった。以前にも述べたが、キャップを締める際の音が、パチンではなくプスンだったのがもの悲しかった。
また首軸は、どこを捜したらこんな粗末な素材を見つけられるんだ？というようなもので、ベンジンで拭いても色が変わるほど・・・。惨いものだった。
Parker 75で問題となった【痩せる首軸】からの脱却をねらった画期的な素材だったのかも知れないが、あまりに見映えが悪いのが致命的！それと価格政策にも失敗していた。
Parker 75に対して、機能の割にあまりに高すぎたからな・・・
ただしペンシルは最高！最もメカ好きを楽しませてくれる機構を持っている。
まずキャップに相当する部分を捻ると、ノック機構が後ろに伸び、芯ガイドが前に突き出る。後はノックすれば芯が出てくるという機構。
まるで仕込み杖か合体ロボのようで、実に良かったのだが、当時は高級ペンシル自体の需要が少なかったのと、0.5�个農泙譴笋垢い里�響いて、ほとんど売れなかったようじゃ。
拙者は発売と同時に純銀製のペンシルをGetしていたが、高級ラインのペンシルは、あっというまに廃番になってしまった。
Parkerの当時のコマーシャルなどを見ると、一押しはアテネスだったと思われる。確かに非常に綺麗で魅力的に感じられたが、当時は純銀命だったので・・・
これがバーメイルだったら良いのにと購入をためらってしまい、今日にいたっている。
ビゾンフォンセとは仏語で【ミンクの毛皮に金を散りばめた】という意味だとの解説が載っている。
しょせん外人が手慰みでやっている雑な漆塗り・・・と考えていたので、まったく興味がなかったが、このボールペンは欲しいなぁ・・・
シズレはペンシルを２本購入した。一本は無くしてしまったが、もう一本は未使用で保管してある。プリミアシリーズの最高峰が、このシズレのペンシルだと今でも信じている。
そしてシリーズの中で、もっとも派手できらびやかなのが【シルバーグレンドルジュ】とにかく目立つ。
また高級そうに見える。多少人前で使うのが憚られるような気がする・・・とみなさんおっしゃっていたなぁ。
このプリミアシリーズは、XBというニブのバリエーションを当時の日本では提供していなかったようじゃ。
XXBとかXXBOはデュオフォールドでは使った事があるが、プリミアで経験してみたかった・・・軸の細さとあいまって不思議な感覚を堪能できたであろう。だれか持ってないかな？
2025年01月10日
2025年 フライング初売り 第三日目
年忘れ泉筆五宝展2024〔フライングゲット予約〕 で 紹介しきれなかった万年筆を4回に分けて掲載します。今回は第3回目！
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも 購入が可能です。忖度も優先権も無く完全早い者勝ち！
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも 購入が可能です。忖度も優先権も無く完全早い者勝ち！
掲載予定日、予定時刻は・・・
第三日目：01月010日（金）19:00 2025年 フライング初売り その3
第四日目：01月014日（火）21:00 2025年 フライング初売り その4（最終日）
本日も ”超お買い得品” と ”なんじゃこりゃ品” をご用意しています。お楽しみに〜！
お申込みは pelikan @ hotmail.co.jp へ。 I-01〜I-23 の番号でお申し込み下さい。 の部分は除いてメールして下さい。
折り返し、お振込先の口座番号をお知らせします。
下の画像にあるのは全て清掃・調整前の画像です。お送りする際には再度清掃・整備・調整し、完璧な状態でお送りしますのでご安心を！
I-01 未使用新品 80,000円 売約済 たこ吉の一言〔Montblancの無料ペン先交換サービス！〕Montblanc 2010年の限定品（万年筆 12,000本） マーク・トウェイン 18K-BB
回転吸入式 販売時定価：120,000円（消費税5%別） 全長:14.4��（筆記時：12.8�僉法�重量:46g
萬年筆研究会【WAGNER】限定インク 〔The Royal Blue〕を同梱します。
こちらは米国のBromfield Pen Shopから友人にまとめて購入してもらったもの。
理由は、Montblanc Nib交換サービスを使って18K-M を18K-BBに交換してから送ってくれる事に合意してくれたから。たしか4人くらいで一緒に申し込んだ記憶がある。
当時はまだ円が強かったため、8万円くらいで入手出来た。今回はその時と同じ値段での出品。
日本での定価は消費税5％の時代だったので税込み126,000円だった。現在の相場は（箱付き未使用なら）20万円を大幅に超えている。今回は箱無し未使用。
こちらは米国のBromfield Pen Shopから友人にまとめて購入してもらったもの。
理由は、Montblanc Nib交換サービスを使って18K-M を18K-BBに交換してから送ってくれる事に合意してくれたから。たしか4人くらいで一緒に申し込んだ記憶がある。
当時はまだ円が強かったため、8万円くらいで入手出来た。今回はその時と同じ値段での出品。
日本での定価は消費税5％の時代だったので税込み126,000円だった。現在の相場は（箱付き未使用なら）20万円を大幅に超えている。今回は箱無し未使用。
I-02 Vintage 50,000円 売約済 たこ吉の一言〔靴型インク付き〕Montblanc 1960年代 No.149 14C-F
回転吸入式 ペン先とペン芯の位置調整 ＆ 書き味調整 済 全長:14.8��（筆記時：16.7�僉法�重量:25g
目玉はVintageの靴型インク瓶付き。しかもレアな赤色インク。このインク瓶は書斎館がオープンした当時、2万円以上の値で展示されていた記憶がある。
ペン先は1960年代にありがちな18金製の丸まった形状のニブではなく、ちゃんと斜面が綺麗な14金製。もちろん時代も合致している。
ペン先とペン芯の位置調整とか、書き味調整など全ての整備をおえた逸品。この弾力はたまらない！
ペン先は1960年代にありがちな18金製の丸まった形状のニブではなく、ちゃんと斜面が綺麗な14金製。もちろん時代も合致している。
ペン先とペン芯の位置調整とか、書き味調整など全ての整備をおえた逸品。この弾力はたまらない！
I-03 未使用新品 40,000円 売約済 たこ吉の一言〔エボナイト製 PENLUX〕PENLUX & MUZE 2021年限定 Masterpiece Grande Ebonite Ultra Black Reserva 18K-M
回転吸入式 現状販売価格：77,000円前後（税・送料抜き） 全長:14.8��（筆記時：17.3�僉法�重量:33g
香港の大手文具店MUZE Pen Shop と PENLUXが限定品として発売した、日本製黒エボナイトで作ったグランデモデル。
ペン先には18金を使い、MUZEのマークも刻印されている。現在の価格は77,000円くらいなので、値上がりしてしまった樹脂製の18金ペン先付きモデルよりはるかに安い。
所有者が購入した時には円が今より強かったので60,000円くらいだったそうだ。全くの未使用だが、今回は破格の40,000円。
ペン先には18金を使い、MUZEのマークも刻印されている。現在の価格は77,000円くらいなので、値上がりしてしまった樹脂製の18金ペン先付きモデルよりはるかに安い。
所有者が購入した時には円が今より強かったので60,000円くらいだったそうだ。全くの未使用だが、今回は破格の40,000円。
I-04 Vintage 20,000円 売約済 たこ吉の一言〔限定番号:1787〕Pilot 限定品 65 黒軸 14K-M（JIS刻印付）
嵌め殺し式PUSH式コンバータ 全長:14.2��（筆記時：16.1�僉法�重量:20g
Pilot 65 の発売時の価格は38,000円。Push式コンバータが生きていて20,000円は破格値！
早い者勝ちですが、今回は全体の品数が2倍で、メールの数も多いことが予想され、獲得確認までに時間がかかるので、売約済を打つのはこの Pilot 65 を優先します。
早い者勝ちですが、今回は全体の品数が2倍で、メールの数も多いことが予想され、獲得確認までに時間がかかるので、売約済を打つのはこの Pilot 65 を優先します。
I-05 未使用新品 20,000円 売約済 たこ吉の一言〔 TIO:Three In One + α 〕WAGNER デカゴン ＋ Lichtope（グレージュ & くくりざる） 14K-B
回転吸入式 全長:14.4��（筆記時：13.4�僉法�重量:25g
萬年筆研究会【WAGNER】限定インク 八犬伝〔智〕付き。
前回出品した物との違いは、ペン先が14K-Bになっていること。くくりざるには14K-Bの本数は少なかったので貴重。
ペン先の色に合わせて金具の色も統一しました。淡いブルーのインク八犬伝〔智〕を同梱します。
前回出品した物との違いは、ペン先が14K-Bになっていること。くくりざるには14K-Bの本数は少なかったので貴重。
ペン先の色に合わせて金具の色も統一しました。淡いブルーのインク八犬伝〔智〕を同梱します。
I-06 未使用新品 15,000円 売約済 たこ吉の一言〔 TIO:Two In One 〕Lichtope グレージュ ＋ Sailor プロムナード 14K-MF（ロジウム鍍金）
回転吸入式 全長:14.4��（筆記時：13.3�僉法�重量:24g
こちらも2本目。ペン先がロジウム鍍金なので、それに合わせて金具の色も統一しました。
I-05と同じく、セーラーの14金ニブとペン先をJOWOの6号ペン先用ソケットの受け口に合致するように作られたエボナイト製ソケットを使っている。
14金ペン先付きモデルがこの価格なのは破格！なぜこちらにペン先を取り付けるかと言えば、長い方が楽に書けるからと、インク吸入量が圧倒的に多いから。
I-05と同じく、セーラーの14金ニブとペン先をJOWOの6号ペン先用ソケットの受け口に合致するように作られたエボナイト製ソケットを使っている。
14金ペン先付きモデルがこの価格なのは破格！なぜこちらにペン先を取り付けるかと言えば、長い方が楽に書けるからと、インク吸入量が圧倒的に多いから。
I-07 未使用新品 42,500円 売約済 たこ吉の一言〔 TIO:Two In One 〕WAGNER Loooong 茶軸 ＋ WAGNER 16周年ペン先 18K-BB
コンバータ吸入式 専用ペンケース（茶色）付き 全長:17.3��（筆記時：16.5�僉法�重量:31g
同色の超長いペンケース付き。スチール製ペン先付きで27,500円の軸だが、スチル製ペン先を外し、代わりに18K-BBのロジウム鍍金ペン先を取り付けた豪華なTIO。
JOWOの6号ペン先は、昨年最期の値上げ前の時点での業者価格はロジウム鍍金の18K-BBは＄174（約27,500円）。それを装着したとすれば52,500円となる。
ペン先価格を現状での一般購入価格と仮定すれば、さらに2万円ほど高くなるはずだ。
また18K-BBのペン先は現在市場に出回っていない。生産制限しているのかもしれない。ここまで金の価格が上がるとな・・・
ということで、誠にお得なセットです。ちなみにペンケースも仕入れ価格をそのまま販売価格に組み入れているだけです。
ちなみにLoooongは木軸で、素材は楓の瘤に樹脂を染みこませるスタビライズド処理を施し、長期間乾燥させて乾いたら上にメルセデスの車にも使うワックスをコーティング！
JOWOの6号ペン先は、昨年最期の値上げ前の時点での業者価格はロジウム鍍金の18K-BBは＄174（約27,500円）。それを装着したとすれば52,500円となる。
ペン先価格を現状での一般購入価格と仮定すれば、さらに2万円ほど高くなるはずだ。
また18K-BBのペン先は現在市場に出回っていない。生産制限しているのかもしれない。ここまで金の価格が上がるとな・・・
ということで、誠にお得なセットです。ちなみにペンケースも仕入れ価格をそのまま販売価格に組み入れているだけです。
ちなみにLoooongは木軸で、素材は楓の瘤に樹脂を染みこませるスタビライズド処理を施し、長期間乾燥させて乾いたら上にメルセデスの車にも使うワックスをコーティング！
I-08 未使用新品 40,000円 売約済 たこ吉の一言〔 TIO:Two In One 〕WAGNER Loooong 赤軸 ＋ WAGNER 16周年ペン先 14K Flex-F
コンバータ吸入式 専用ペンケース（赤色）付き 全長:17.3��（筆記時：16.5�僉法�重量:33g
コンバータ吸入式 専用ペンケース（赤色）付き 全長:17.3��（筆記時：16.5�僉法�重量:33g
同色の超長いペンケース付き。スチール製ペン先付きで27,500円の軸だが、スチル製ペン先を外し、代わりに14K Flex-Fのロジウム鍍金ペン先を取り付けた豪華なTIO。
JOWOの6号ペン先は、昨年最期の値上げ前の時点での業者価格は、ロジウム鍍金の14K Flex-Fで＄140（約22,000円）。それを装着したとすれば47,000円となる。
ペン先を現在の一般購入価格で計算すれば、価格はさらに1.8万円ほど高くなる。
ということで、誠にお得なセットです。ちなみにペンケースも仕入れ価格をそのまま販売価格に組み入れているだけです。
JOWOの6号ペン先は、昨年最期の値上げ前の時点での業者価格は、ロジウム鍍金の14K Flex-Fで＄140（約22,000円）。それを装着したとすれば47,000円となる。
ペン先を現在の一般購入価格で計算すれば、価格はさらに1.8万円ほど高くなる。
ということで、誠にお得なセットです。ちなみにペンケースも仕入れ価格をそのまま販売価格に組み入れているだけです。
ちなみにLoooongは木軸で、素材は楓の瘤に樹脂を染みこませるスタビライズド処理を施し、長期間乾燥させて乾いたら上にメルセデスの車にも使うワックスをコーティング！
I-09 未使用新品 45,000円 売約済 たこ吉の一言〔見事な小太刀（太）〕WAGNER Loooong 紫軸 ＋ 万年筆談話室4周年 首軸 ＋ ペン先 18K-C ==> 小太刀（太） by 長原幸夫
コンバータ吸入式 専用ペンケース（紫色）付き 全長:17.3��（筆記時：16.5�僉法�重量:37g
コンバータ吸入式 専用ペンケース（紫色）付き 全長:17.3��（筆記時：16.5�僉法�重量:37g
同色の超長いペンケース付き。スチール製ペン先付きで27,500円の軸だが、スチル製ペン先を外し、代わりに万年筆談話室4周年の18K-C（小太刀）by 長原幸夫 を換装。
今後プレジデント用の18K-Cから小太刀Bに研ぎ出す依頼はしないので、貴重な一本となる。なを万年筆談話室4周年の小太刀モデルは47,500円だった。
首軸は年筆談話室4周年 アメジストの首軸を使っているので、軸色ともマッチしている。
ちなみにLoooongは木軸で、素材は楓の瘤に樹脂を染みこませるスタビライズド処理を施し、長期間乾燥させて乾いたら上にメルセデスの車にも使うワックスをコーティング！
今後プレジデント用の18K-Cから小太刀Bに研ぎ出す依頼はしないので、貴重な一本となる。なを万年筆談話室4周年の小太刀モデルは47,500円だった。
首軸は年筆談話室4周年 アメジストの首軸を使っているので、軸色ともマッチしている。
ちなみにLoooongは木軸で、素材は楓の瘤に樹脂を染みこませるスタビライズド処理を施し、長期間乾燥させて乾いたら上にメルセデスの車にも使うワックスをコーティング！
I-10 未使用新品 35,000円 売約済 たこ吉の一言〔 TIO:Two In One 〕WAGNER Loooong 緑軸 ＋ プラチナ センチュリー・ローレルグリーン 首軸 ＋ ペン先 14K-SF
コンバータ吸入式 専用ペンケース（緑色）付き 全長:17.3��（筆記時：16.5�僉法�重量:34g
コンバータ吸入式 専用ペンケース（緑色）付き 全長:17.3��（筆記時：16.5�僉法�重量:34g
同色の超長いペンケース付き。スチール製ペン先付きで27,500円の軸だが、スチル製ペン先を外し、代わりにセンチュリー・ローレルグリーンの14K-SF（ロジウム鍍金）を換装。
14K-SFのペン先はなんとなく入手が困難になりそうなので、今のうちに！
長くて重い軸にSFのペン先を装着すると、ペン先の弾力をより強く感じる事が出来る。実に楽しい！
14K-SFのペン先はなんとなく入手が困難になりそうなので、今のうちに！
長くて重い軸にSFのペン先を装着すると、ペン先の弾力をより強く感じる事が出来る。実に楽しい！
ちなみにLoooongは木軸で、素材は楓の瘤に樹脂を染みこませるスタビライズド処理を施し、長期間乾燥させて乾いたら上にメルセデスの車にも使うワックスをコーティング！
I-11 未使用新品 35,000円 売約済 たこ吉の一言〔 TIO:Two In One + α 〕WAGNER 味変軸 ＋ センチュリー 14K-C ==> バトラフ-B by たこ吉
コンバータ吸入式 漆塗り（銀粉） 全長:15.6��（筆記時：14.6�僉法�重量:25g
これは、バーズアイメイプルを使った味変軸（20,000円）に、銀粉を混ぜた漆を施して仕上げた物。ものすごく綺麗な仕上がりだ。
それに14K-Cをバトラフに拙者が研いだ物を装着。ずいぶん前の研ぎだが、小太刀との違いは明白。切っ先が上を向いていないのと、丸めてあることだ。
いずれにせよ一本物で、今後二度と世に出ることはないはずだ。
それに14K-Cをバトラフに拙者が研いだ物を装着。ずいぶん前の研ぎだが、小太刀との違いは明白。切っ先が上を向いていないのと、丸めてあることだ。
いずれにせよ一本物で、今後二度と世に出ることはないはずだ。
I-12 未使用新品 12,500円 売約済 たこ吉の一言〔 TIO:Two In One 〕Platinum プレジデント 赤軸 14K-C ＋ 万年筆談話室5周年（首/キャップ）
コンバータ吸入式 全長:14.4��（筆記時：15.9�僉法�重量:25g
プレジデントの赤軸（18K-C）付きのキャップと首軸を万年筆談話室5周年の黄色の物に交換したTIO作品。
ペンポイントは未調整なので、各種研出しをしてもらうのに最適だろう。しかも12,500円というのは、ペン先の値段よりも安いはず。超お買い得です。
ペンポイントは未調整なので、各種研出しをしてもらうのに最適だろう。しかも12,500円というのは、ペン先の値段よりも安いはず。超お買い得です。
I-13 未使用展示品 37,500円 売約済 たこ吉の一言〔驚異的な書き味！〕Lichtope ショコラ・フランボワーズ 21K-F
コンバータ吸入式 元箱・保証書無し 全長:12.8��（筆記時：14.8�僉法�重量:25g
展示品だが試し書き用にインクを入れたことはない。ただし元箱や保証書は無い。
通常は試し書き時には、インクを付け書きさせるのが普通だが、高価な限定品の場合は、紙の上で感触を確かめるだけにしていただいている。
何故なら、書き味は対面調整ならどうとでも出来るから。その分、展示品の調整は根性入れてやっている。
今回の出品物も羽根のような書きごこちになっている。Fをここまで調整するには作業時間3時間、期間は約2ヶ月かかった。いわゆる追い込み調整じゃな。
通常は試し書き時には、インクを付け書きさせるのが普通だが、高価な限定品の場合は、紙の上で感触を確かめるだけにしていただいている。
何故なら、書き味は対面調整ならどうとでも出来るから。その分、展示品の調整は根性入れてやっている。
今回の出品物も羽根のような書きごこちになっている。Fをここまで調整するには作業時間3時間、期間は約2ヶ月かかった。いわゆる追い込み調整じゃな。
I-14 未使用新品 80,00円 売約済 たこ吉の一言〔 TIO:Two In One 〕ドルチェビータ ジェネリック 万年筆 ＋ 万年筆談話室5周年ペン先 18K-F
コンバータ吸入式 全長:13.5��（筆記時：16.3�僉法�重量:33g
実は今回の目玉がコレ！ドルチェビータのジェネリック万年筆は、ひょんなことから5本ほど入手した（させられた）のだが、一瞬で惚れた！
ネジ部分が金属なので、キャップを後ろに挿さないで筆記する際のバランスが絶妙！いや、最高のバランスと絶賛するに値する。
キャップを後ろに挿す際の精度も素晴らしく、これはご本家のドルチェビータを凌駕している。
ただ、スチール製のペン先はお粗末で書き味も酷いので、思い切って万年筆談話室5周年用の18K-Fを装着してみた。
スチール製ペン先を装着していたスペースに金ペン先を指すとゆるゆるになるので、紫外線硬化樹脂でペン先に樹脂を盛って装着したところドンピシャ！
もう文句なしのバランスと筆記感のドルチェビータになった。おそらくはご本家よりも書き味は良いはず。ぜひお楽しみあれ！
万年筆談話室5周年は35,000円、ジェネリックが4,000円程度なので、合わせて8,000円は破格です。
ネジ部分が金属なので、キャップを後ろに挿さないで筆記する際のバランスが絶妙！いや、最高のバランスと絶賛するに値する。
キャップを後ろに挿す際の精度も素晴らしく、これはご本家のドルチェビータを凌駕している。
ただ、スチール製のペン先はお粗末で書き味も酷いので、思い切って万年筆談話室5周年用の18K-Fを装着してみた。
スチール製ペン先を装着していたスペースに金ペン先を指すとゆるゆるになるので、紫外線硬化樹脂でペン先に樹脂を盛って装着したところドンピシャ！
もう文句なしのバランスと筆記感のドルチェビータになった。おそらくはご本家よりも書き味は良いはず。ぜひお楽しみあれ！
万年筆談話室5周年は35,000円、ジェネリックが4,000円程度なので、合わせて8,000円は破格です。
I-15 未使用新品 33,000円 売約済 たこ吉の一言〔シャイベン万歳！〕WAGNER 2024 Azure Dragon 14K-M（シャイベン）
コンバータ吸入式 桐箱付き krabi sea（青）インク付き 全長:14.0��（筆記時：15.6�僉法�重量:23g
Azure DragonのWAGNER会員向けカタログに掲載していた14K-Mのシャイベン研ぎ。
これは字幅は14K-Bよりも太く、インクフロー抜群でぬらぬらと書ける研ぎ。ただし依頼者の筆記角度に合わせて研ぐ必要があるので、さほど強く奨めていなかったのだが・・・
これが海外在住のWAGNER準会員の間で大人気となっているので、国内の方にも再告知。
裏書き時はStubになるように書けるのが気に入られたみたいだ。メモをノートに高速筆記する際に（表書きの）シャイベンの評価が高い。裏書きは注釈入れか？
ぜひ、お試し下さい。14K-Bからのシャイベンは（勿体なくて）出来ません。
これは字幅は14K-Bよりも太く、インクフロー抜群でぬらぬらと書ける研ぎ。ただし依頼者の筆記角度に合わせて研ぐ必要があるので、さほど強く奨めていなかったのだが・・・
これが海外在住のWAGNER準会員の間で大人気となっているので、国内の方にも再告知。
裏書き時はStubになるように書けるのが気に入られたみたいだ。メモをノートに高速筆記する際に（表書きの）シャイベンの評価が高い。裏書きは注釈入れか？
ぜひ、お試し下さい。14K-Bからのシャイベンは（勿体なくて）出来ません。
I-16 未使用新品 20,000円 売約済 たこ吉の一言〔 TIO:Two In One 〕Laban アンティーク�供’髻�+ 新潟野朱鷺 ペン先（18K-M）
コンバータ吸入式 定価:39,800円（税込） 全長:16.1��（筆記時：17.6�僉法�重量:43g
趣味文がLabanとの合作で同様の仕様の万年筆を発売している。同じく18金製の5号ペン先となっている。
そちらの価格は18金ペン先付きが39,800円、スチール製ペン先付きでも23,100円。それに対して今回のものは18金ペン先付きで20,000円。
しかも調整付きです。このJOWO製5号のペン先は小さいにもかかわらず実にしなやかなタッチを生み出してくれる不思議なやつ。
この多少重い軸が、そのペン先の実力を思う存分引き出してくれている。
後述の新潟野朱鷺の軽い軸がマニュアル・トランスミッションとすれば、こちらはオートマのような感じかな？
筆圧の変化など何も考えなくてもスルスルと書けてしまう感じ。マニュアルの面白さには欠けるが、楽に筆記するには十分な実力を持つ万年筆だ。
そちらの価格は18金ペン先付きが39,800円、スチール製ペン先付きでも23,100円。それに対して今回のものは18金ペン先付きで20,000円。
しかも調整付きです。このJOWO製5号のペン先は小さいにもかかわらず実にしなやかなタッチを生み出してくれる不思議なやつ。
この多少重い軸が、そのペン先の実力を思う存分引き出してくれている。
後述の新潟野朱鷺の軽い軸がマニュアル・トランスミッションとすれば、こちらはオートマのような感じかな？
筆圧の変化など何も考えなくてもスルスルと書けてしまう感じ。マニュアルの面白さには欠けるが、楽に筆記するには十分な実力を持つ万年筆だ。
I-17 中古品 5,000円 売約済 たこ吉の一言〔JOWO 6号 18K-BB ペン先付き！〕真鍮古美仕上げ万年筆 黒マット仕上げ 透明胴軸 18K-BB
アイドロッパー式 ピストン式シリンジ付き 全長:14.0��（筆記時：13.2�僉法�重量:50g
今ならペン先の仕入価格だけで3万円を超えようかという18K-BBのバイカラーペン先。（既に廃番かも？）
泉筆五宝展という名称が出来た頃に作ったペン先なので、1万円台で入手出来た。
それを真鍮古美万年筆に取り付けて5,000円というのは信じられない安さのはずだ。
インクのたっぷり入るアイドロッパーで、ぬらぬらの長時間筆記をお楽しみ下され。
泉筆五宝展という名称が出来た頃に作ったペン先なので、1万円台で入手出来た。
それを真鍮古美万年筆に取り付けて5,000円というのは信じられない安さのはずだ。
インクのたっぷり入るアイドロッパーで、ぬらぬらの長時間筆記をお楽しみ下され。
I-18 Vintage 4,000円 売約済 たこ吉の一言〔なんと8本目〕Parker 51 Rolled Gold Cap 薄茶ボディ 14K-EF
大型コンバータ吸入式 全長:13.6��（筆記時：15.2�僉法�重量:21g
今回のフライングゲットで8回登場したParker 51の最終回。金鍍金キャップだと思っていたらRolled Gold 製だった。
鈍い金色とくすんだピンクがよく似合っている。
鈍い金色とくすんだピンクがよく似合っている。
I-19 未使用新品 20,000円 売約済 たこ吉の一言〔各種研出し無料！〕WAGNER ALE1 ラピスラズリ Rainbow Steel B
バキュマティック吸入式 krabi sky インク付き 全長:13.6��（筆記時：17.4�僉法�重量:30g
レインボー加工したペン先を持つ限定品 "WAGNER ALE1 ラピスラズリ"。ペン先にはルーペで拡大されたペンポイントが描かれている。
バキュマティック吸入式で、ピストンを8〜12回上下すればタンクが満タンになる。
スチール製ペン先と金ペン先とのタッチの差が出やすいMとFlex-Fの人気が高いようだが・・・
スチール製のBのペン先は、金製のBのペン先とほとんど変かわらないタッチを提供してくれる。
すなわち、太字を書きたいならスチール製のBで十分と言えるのだ。
このBのペンポイントをStubや二刀流、はたまた細字研出しすると、金製のペン先とは全く異なるペン先の反応を楽しめるはずだ。
金ペン先には金の、スチール製ペン先にはスチール独特の弾力があり、その両方を楽しめるようになれば・・・万年筆の高みに堕ちる事が出来よう。
なを希望の研出しがありましたら、お申込みメールに記入して下さい。
バキュマティック吸入式で、ピストンを8〜12回上下すればタンクが満タンになる。
スチール製ペン先と金ペン先とのタッチの差が出やすいMとFlex-Fの人気が高いようだが・・・
スチール製のBのペン先は、金製のBのペン先とほとんど変かわらないタッチを提供してくれる。
すなわち、太字を書きたいならスチール製のBで十分と言えるのだ。
このBのペンポイントをStubや二刀流、はたまた細字研出しすると、金製のペン先とは全く異なるペン先の反応を楽しめるはずだ。
金ペン先には金の、スチール製ペン先にはスチール独特の弾力があり、その両方を楽しめるようになれば・・・万年筆の高みに堕ちる事が出来よう。
なを希望の研出しがありましたら、お申込みメールに記入して下さい。
I-20 未使用新品（再販品） 37,000円 売約済 たこ吉の一言〔まさに超絶Ｆ〕WAGNER 都市シリーズ 新潟野朱鷺 18K-F（JOWO 5号）
コンバータ吸入式 新潟野朱鷺インク同梱 全長:11.0��（筆記時：13.0�僉法�重量:15g
重量の重い LABAN アンティーク�兇某軍稾郤觝蹐離撻鸚茲魎港�した物が”オートマ感たっぷり万年筆””だとすれば、たった15gの新潟野朱鷺は”マニュアルシフト感覚の万年筆”だ。
筆圧の上げ下げも、インクフローもペン先を紙に押し当てながら制御する必要がある。
その制御方法を身につけると書くのが楽しくて仕方がないという境地に達するようだ。
胴軸のネジはリバーシブルで、前からでも後ろからでも同じネジを使ってキャップを固定できる。
圧巻は後ろからキャップを捻って締めたとき、必ず回る止めがペン先のスリットの延長線上に位置するようになっていること。
これをネジの精度だけで実現することは不可能。ねじの部分が3つの部品から出来ているところに秘密があるようだ。
同梱するのは超人気インクの新潟野朱鷺インク。万年筆は25本限定なのに、同梱用に作ったインクは既に200本以上が売れている。
各種イベントで発売すると、オープンと同時にわらわらと買い主さんが集まってきてすぐに売り切れるので、ワンオペの時には販売しないようにしている。
筆圧の上げ下げも、インクフローもペン先を紙に押し当てながら制御する必要がある。
その制御方法を身につけると書くのが楽しくて仕方がないという境地に達するようだ。
胴軸のネジはリバーシブルで、前からでも後ろからでも同じネジを使ってキャップを固定できる。
圧巻は後ろからキャップを捻って締めたとき、必ず回る止めがペン先のスリットの延長線上に位置するようになっていること。
これをネジの精度だけで実現することは不可能。ねじの部分が3つの部品から出来ているところに秘密があるようだ。
同梱するのは超人気インクの新潟野朱鷺インク。万年筆は25本限定なのに、同梱用に作ったインクは既に200本以上が売れている。
各種イベントで発売すると、オープンと同時にわらわらと買い主さんが集まってきてすぐに売り切れるので、ワンオペの時には販売しないようにしている。
I-21 未使用新品（再販品） 45,000円 売約済 たこ吉の一言〔短い軸に大きなペン先〕WAGNER 都市シリーズ 大阪通天閣 18K-F（JOWO 6号）
コンバータ吸入式 大阪通天閣インク同梱 全長:11.0��（筆記時：13.3�僉法�重量:15g
構造は新潟野朱鷺とまったく同じだが、ペン先はJOWO製の6号 18金ペン先（EF/F/M/B）が付いている。今回の出品はEF付き。
ペン先が大きい分、やや筆記時の全長も長くなる。
握る部分の径が細いので、首軸部分を比較的強く握って、低筆圧でゆっくりと書くことを万年筆から流されるような感じになる。
万年筆に促されるままに書いてみると、これはもう、得も言われぬ気持ちよさとしか表現できないほど。
これが短くて軽くて細い万年筆の書き味なのかと初めて理解できた。それ、低筆圧でゆっくりと書く時にだけしか経験できませんからね。やってみて！
ペン先が大きい分、やや筆記時の全長も長くなる。
握る部分の径が細いので、首軸部分を比較的強く握って、低筆圧でゆっくりと書くことを万年筆から流されるような感じになる。
万年筆に促されるままに書いてみると、これはもう、得も言われぬ気持ちよさとしか表現できないほど。
これが短くて軽くて細い万年筆の書き味なのかと初めて理解できた。それ、低筆圧でゆっくりと書く時にだけしか経験できませんからね。やってみて！
I-22 未使用新品 4,000円 売約済 たこ吉の一言〔キャップノック式ボールペン〕Parker 75 ゴールド・グレンドージュ ボールペン フラットトップ
キャップノック式 全長:13.0��（筆記時：13.2�僉法�重量:18g
天冠が平べったい、いわゆるフラットトップのボールペン。Parker 75 の比較的初期の多く現れた仕様だ。
こいつの一番のウリはキャップノック式ボールペンであること。最近のボールペンは捻って先っぽを出す物が多いが、はやりキャップノック式の方がありがたい。
筆記が終わったときに片手で先端部を引っ込め、そのまま、スーツのペン・ポケットに収納するのが王道だろう。
こいつの一番のウリはキャップノック式ボールペンであること。最近のボールペンは捻って先っぽを出す物が多いが、はやりキャップノック式の方がありがたい。
筆記が終わったときに片手で先端部を引っ込め、そのまま、スーツのペン・ポケットに収納するのが王道だろう。
I-23 未使用新品 1,000円 売約済 たこ吉の一言〔モリソン万年筆〕morison 金キャップ 緑軸 Steel-EF
スポイド吸入式 全長:12.3��（筆記時：13.8�僉法�重量:12g
こちらはモリソンの万年筆。多分超安価モデルだろうが、吸入機構のピコピコが生きているのが良い。モリソンには何の見識も無いのでこれ以上書けましぇーん。
お申込みは pelikan @ hotmail.co.jp へ。 I-01〜I-23 の番号でお申し込み下さい。 の部分は除いてメールして下さい。
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも お申込みが可能です。
折り返し、お振込先の口座番号をお知らせします。
それではGo! 早い者勝ちです！
2025年01月09日
2025年 フライング初売り 第三日目 の 予告
2025年 フライング初売り 第三日目 には23本のペンが出品されるので、いきなり見るとパニックになり、無駄な物を申し込んで後悔する恐れがありそう。
そこで、10日（金）の19時にUpされる23本の概要を以下に示しておく。詳細説明、写真、価格は10日（金）の19時までお待ち下さい。
以下でおおよその目安を付け、Upされたら該当番号の品の写真と価格を見て、気に入ればすぐにメールできるように準備しておくと完璧かな？
ヒントですが、相場に比べて爆安品は・・・
I-01
I-04
I-07〜I-12
I-14
I-16〜I-18
I-23
です。ご参考までに！ ちなみに超目玉商品は上記爆安品には入っていませんので悪しからず。わかるかなぁ〜？
I-01 Montblanc 限定品（万年筆 12,000本） マーク・トウェイン 18K-BB
そこで、10日（金）の19時にUpされる23本の概要を以下に示しておく。詳細説明、写真、価格は10日（金）の19時までお待ち下さい。
以下でおおよその目安を付け、Upされたら該当番号の品の写真と価格を見て、気に入ればすぐにメールできるように準備しておくと完璧かな？
ヒントですが、相場に比べて爆安品は・・・
I-01
I-04
I-07〜I-12
I-14
I-16〜I-18
I-23
です。ご参考までに！ ちなみに超目玉商品は上記爆安品には入っていませんので悪しからず。わかるかなぁ〜？
I-01 Montblanc 限定品（万年筆 12,000本） マーク・トウェイン 18K-BB
I-02 Montblanc 1960年代 No.149 14C-F + 靴型インク瓶
I-03 PENLUX & MUZE 2021年限定 Masterpiece Grande Ebonite Ultra Black Reserva 18K-M
I-04 Pilot 限定品 65 黒軸 14K-M（JIS刻印付）
I-05 WAGNER デカゴン ＋ Lichtope（グレージュ & くくりざる） 14K-B
I-06 Lichtope グレージュ ＋ Sailor プロムナード 14K-MF（ロジウム鍍金）
I-07 WAGNER Loooong 茶軸 ＋ WAGNER 16周年ペン先 18K-BB
I-08 WAGNER Loooong 赤軸 ＋ WAGNER 16周年ペン先 14K Flex-F
I-09 WAGNER Loooong 紫軸 ＋ 万年筆談話室4周年 首軸 ＋ ペン先 18K-C ==> 小太刀（太） by 長原幸夫
I-10 WAGNER Loooong 緑軸 ＋ プラチナ センチュリー・ローレルグリーン 首軸 ＋ ペン先 14K-SF
I-11 WAGNER 味変軸 漆塗り ＋ センチュリー 14K-C ==> バトラフ-B by たこ吉
I-12 Platinum プレジデント 赤軸 14K-C ＋ 万年筆談話室5周年（首/キャップ）
I-13 Lichtope ショコラ・フランボワーズ 21K-F 未使用展示品
I-14 ドルチェビータ ジェネリック 万年筆 ＋ 万年筆談話室5周年ペン先 18K-F
I-15 WAGNER 2024 Azure Dragon 14K-M（シャイベン）
I-16 Laban アンティーク�供’髻�+ 新潟野朱鷺 ペン先（18K-M）
I-17 真鍮古美仕上げ万年筆 黒マット仕上げ 透明胴軸 18K-BB
I-18 Parker 51 Rolled Gold Cap 薄茶ボディ 14K-EF
I-19 WAGNER ALE1 ラピスラズリ Rainbow Steel B
I-20 WAGNER 都市シリーズ 新潟野朱鷺 18K-F（JOWO 5号） 再販品
I-21 WAGNER 都市シリーズ 大阪通天閣 18K-F（JOWO 6号） 再販品
I-22 Parker 75 ゴールド・グレンドージュ ボールペン フラットトップ
I-23 morison 金キャップ 緑軸 Steel-EF
2025年01月08日
〔 フライング初売り その3 〕日程変更 8日 から 10日へ！
年忘れ泉筆五宝展2024〔フライングゲット予約〕 で 紹介しきれなかった万年筆を4回に分けて掲載します
第3回目は、当初1月8日（水）の19時予定でしたが、1月10日（金）19時に変更します
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも 購入が可能です。忖度も優先権も無く完全早い者勝ち！
★元々第3回目は12本の紹介をするつもりだったが、TIO（Two In One 別名：ニコイチ / 羊の皮を被った狼）に夢中になり、総本数が23本まで膨れ上がった
第三日目：01月10日（金）19:00 2025年 フライング初売り その3
23本中11本がTIOですが全て元々の物よりスペックが（相当）上がってます（全て一本物）
残りの12本中8本が限定品、Vintageが3本、ボールペンが1本
価格帯は1,000円〜100,000円
TIOについては個々に詳細な説明を書きますので、その説明自体もお楽しみ下さ〜い
なを今回は 長期〔半年程度〕お取り置きサービス を試行します
遠慮無くお申し出ください
試行ですのでキャンセル料無し！
2025年01月07日
〔 【 Montblanc No.146 14K-BB 不思議とひっかかる 】 調整報告 〕アーカイブ
1月10日（金）19:00にUpされるフライング初売り第3日目のI-15で紹介する WAGNER 2024 Azure Dragon 14K-M（シャイベン）には今回と同じ調整を施してある。
正確に言うと、ペンポイントに大きなスイートスポット（変な表現だが）を作ってからひっかかりが出ないように研摩したものをシャイベンと呼んでいる。
拙者のシャイベン研ぎは柔らかいペン先には向かないので、プラチナの14K-Mと18K-Mをターゲットにしている。
Bのペンポイントをシャイベンに研いでも滑るだけで綺麗な字形にはならない。ということで14K-Bのシャイベン研ぎは個別対応にしている。
対面調整で依頼者にシャイベン研ぎ適性があればやる・・・という感じかな。
14K-Mのシャイベン研ぎであれば、14K-Bのオリジナルよりも太い線幅の字が書ける。しかもヌルヌルと気持ち良く！
ただ、シャイベン研ぎはペンポイントの腹の部分をかなり削り込む場合が多いので、将来寝かせて持つようになると、書き味のおいしさが損なわれる。
そういう際には再度研出しをやればなんとかなる。万年筆は刃物・・・なのでたまには研いであげましょうね。
先日の文具マーケットで、若い刃物職人さんが初めての万年筆を購入して下さったのだが、〔万年筆は刃物〕というフレーズに強く共感されていた。
しばらく粗研ぎ、仕上げ研ぎなどで盛り上がったが、刃物もスイートスポットを持ち主の癖に合わせて研ぎ込むのかな？聞いてみればよかった！
今回の依頼品は1980年代後半のNo.146。No.146のニブはどれも魅力的だが、こと太字の書き味となれば、この時代のものが他を圧倒する！
極太がヘロヘロに柔らかくては、ごく一部の人を除いては書きにくくて困るであろう。
柔らかいペン先を偏愛する人が話していたが【書き込んでみると、細字で柔らかいもの、極太では硬いものが筆記にストレスが無い】とか。拙者もそれに賛成じゃ！
M1000の3Bをヌラヌラに研いでもらって大喜びしたが、書き始めるとすぐに疲れてしまうので、ペン先交換した経験がある。
どんなにすばらしい調整でも、柔らかくて極太のペン先は・・・筆にはかなわない。
3Bなら【p.f.】付きのM800が最高。もしM1000なら【p.f.】無しの現行品M800より少し固め、端的に言えば現行No.149くらいの硬さのニブなら最高だと思う。
Pelikan好きのWAGNER会員でも、M1000の3B愛用者はごくわずかじゃ。
拙者は萬年筆愛好家ではなく、萬年筆コレクターなので、マルガリータに3Bのペン先を付けて悦に入っているが、それで文字を書こうとは思わない。
No.146のBBとしては最高のペン先を持つ【生贄】ではあるが、どこで書いてもゴツゴツして、書き味に品がない。
こう感じたらインクの出が足りないと考えて間違いない。いわゆるガス欠状態じゃ。
スリットが詰まりすぎているので、インク供給量が足りない。とくに依頼者は書き出しの筆圧が極めて低い。
小さなVintage Montblancを愛用しているせいもあろうが、筆圧≒ゼロから書き始める。
こういう人に対しては、ドバとスリットを開いた調整にしないと使えない。
裏側を確認してみると・・・ペンポイントの裏側はピッタリと閉じている。これが腹開きになっていればインクフローは良いのだがな・・・
それにしても、拙者の好みから考えるとペン芯が前すぎる。これは少し下げておこう。
ペン芯は上下に切り込みがはいっているものだが、この合わせる位置に多少段差があるのがわかるかな？
これはこのタイプのペン芯には必ずあるのだが、これを見て、このペン芯の加工プロセスが完璧に理解出来た。
横顔を見ると、ペン芯の位置がよくわかる。販売時の位置はおおむねこれと大差ないが、拙者がイロイロ実験した限りでは・・・
もう少しペン芯を下げた位置の方が、何かと具合がよい。一番は見映えだがな。
ペン芯と首軸の位置関係はこれでも良い。欲を言えばコンマ数�仄鷦瓦貌�れたい。そしてペン先はもう少し前に出して長さを強調したい。
No.146やNo.149のペン先は、首軸に入っている部分が比較的長いので、こういう微調整が出来る。
こちらがペンポイントを横から見た画像。非常に綺麗な曲線で、なめらかに書けそうにみえるが、書いてみると下品な書き味。
以前の調整報告でも述べたが、極太でスイートスポットが無ければ書き味はゴツゴツしてしまう。
早い話が、極太で良い書き味を得ようとすれば、必ず調整師にお願いしてスイートスポットを作ってもらわなければならないということ。
強筆圧で20年ほど使えばスイートスポットの角度は出来る。ただしエッジを丸めていないので、少しでも角度が変わったらガリガリしてしまう。
その萬年筆一本で書く人にしか奨められないエージングの方法じゃ。
それに対して極太にスイートスポットをつくるのは、熟練した調整師なら30分以内で出来る。
そこから先の仕上げは時間を書けるほど状態が良くなるが、最初の30分で95%の状態にはなる。あとの5%に何時間も何日もかけるわけじゃ。
ペンクリでは、これを５分以内でやっている。それでも90%以上の状態にはなっているはずじゃ。極太は必ず調整師かペンクリで頼むべき。地獄から天国まで５分で行けますぞ。
こちらは清掃前後のペン先裏表の画像。上が清掃前、下が清掃後じゃ。
比較的エボ焼けは少ない方だが、裏側全面に均一に付いたエボ焼けは、多少はインクフローに悪影響を与えてしまう。
よく見ると、表はピカピカに磨き上げているが、裏側はざらついている。
これがインクフローを助ける仕掛けなのかな？ペンクリでペン先の裏側にナイフで格子形に傷を付けてるのを見た記憶がある。
こちらがペン先を首軸に取り付けた状態。スリットは拡げてある。また多少腹開きにした。
スキャナーの同じ位置に置いても（向きは逆）、光の走査方向による見え方に違いがあるのがおもしろい・・・
この画像を見て、ペンポイントが腹開きに研いであることがわかるかな？
ペンポイントの光の反射状態から、スリットを中心に外側へほんの少し反っているのが見抜けるようになったら一流じゃ！
こちらが横顔。拙者の好みがわかるかな？首軸、ペン芯、ペン先の位置関係は、これが一番美しい状態だと考えている。
ただ好みは変化するので、今のところ・・・ と注釈をいれておこう。１年前と比べても拙者の好みは変わっているのでな。
なをこの段階では、まだスイートスポットは削り込んではいない。
上が削る前、下がスイートスポットを作った後の画像じゃ。
320番の耐水ペーパーの上で８の字旋回を縦長、横長、右回り、左回りの組み合わせで、20回ずつ、計80回やれば、恐ろしいくらいに削れる。
それをどこにもエッジが残らないように丸めたものが下じゃ。丸める際には1200番、2500番を使用する。
BBの場合にはそれで十分だが、書き出しの掠れよりも筆記時の上品さを重視する人用には、5000番でさらっと舐める。
間違っても15000番などのラッピングフィルムでBBのペン先を磨いてはならぬ！筆圧が低い場合には書き出し掠れが頻発して地獄になる！
出来るだけ粗いペーパーで書き味を出すのが上手い調整なのじゃ。そういう意味では【サブローヤギシタ】のペーパーを使う方が、現在では日本一の調整師であると考えている。
正確に言うと、ペンポイントに大きなスイートスポット（変な表現だが）を作ってからひっかかりが出ないように研摩したものをシャイベンと呼んでいる。
拙者のシャイベン研ぎは柔らかいペン先には向かないので、プラチナの14K-Mと18K-Mをターゲットにしている。
Bのペンポイントをシャイベンに研いでも滑るだけで綺麗な字形にはならない。ということで14K-Bのシャイベン研ぎは個別対応にしている。
対面調整で依頼者にシャイベン研ぎ適性があればやる・・・という感じかな。
14K-Mのシャイベン研ぎであれば、14K-Bのオリジナルよりも太い線幅の字が書ける。しかもヌルヌルと気持ち良く！
ただ、シャイベン研ぎはペンポイントの腹の部分をかなり削り込む場合が多いので、将来寝かせて持つようになると、書き味のおいしさが損なわれる。
そういう際には再度研出しをやればなんとかなる。万年筆は刃物・・・なのでたまには研いであげましょうね。
先日の文具マーケットで、若い刃物職人さんが初めての万年筆を購入して下さったのだが、〔万年筆は刃物〕というフレーズに強く共感されていた。
しばらく粗研ぎ、仕上げ研ぎなどで盛り上がったが、刃物もスイートスポットを持ち主の癖に合わせて研ぎ込むのかな？聞いてみればよかった！
今回の依頼品は1980年代後半のNo.146。No.146のニブはどれも魅力的だが、こと太字の書き味となれば、この時代のものが他を圧倒する！極太がヘロヘロに柔らかくては、ごく一部の人を除いては書きにくくて困るであろう。
柔らかいペン先を偏愛する人が話していたが【書き込んでみると、細字で柔らかいもの、極太では硬いものが筆記にストレスが無い】とか。拙者もそれに賛成じゃ！
M1000の3Bをヌラヌラに研いでもらって大喜びしたが、書き始めるとすぐに疲れてしまうので、ペン先交換した経験がある。
どんなにすばらしい調整でも、柔らかくて極太のペン先は・・・筆にはかなわない。
3Bなら【p.f.】付きのM800が最高。もしM1000なら【p.f.】無しの現行品M800より少し固め、端的に言えば現行No.149くらいの硬さのニブなら最高だと思う。
Pelikan好きのWAGNER会員でも、M1000の3B愛用者はごくわずかじゃ。
拙者は萬年筆愛好家ではなく、萬年筆コレクターなので、マルガリータに3Bのペン先を付けて悦に入っているが、それで文字を書こうとは思わない。
No.146のBBとしては最高のペン先を持つ【生贄】ではあるが、どこで書いてもゴツゴツして、書き味に品がない。こう感じたらインクの出が足りないと考えて間違いない。いわゆるガス欠状態じゃ。
スリットが詰まりすぎているので、インク供給量が足りない。とくに依頼者は書き出しの筆圧が極めて低い。
小さなVintage Montblancを愛用しているせいもあろうが、筆圧≒ゼロから書き始める。
こういう人に対しては、ドバとスリットを開いた調整にしないと使えない。
裏側を確認してみると・・・ペンポイントの裏側はピッタリと閉じている。これが腹開きになっていればインクフローは良いのだがな・・・それにしても、拙者の好みから考えるとペン芯が前すぎる。これは少し下げておこう。
ペン芯は上下に切り込みがはいっているものだが、この合わせる位置に多少段差があるのがわかるかな？
これはこのタイプのペン芯には必ずあるのだが、これを見て、このペン芯の加工プロセスが完璧に理解出来た。
横顔を見ると、ペン芯の位置がよくわかる。販売時の位置はおおむねこれと大差ないが、拙者がイロイロ実験した限りでは・・・もう少しペン芯を下げた位置の方が、何かと具合がよい。一番は見映えだがな。
ペン芯と首軸の位置関係はこれでも良い。欲を言えばコンマ数�仄鷦瓦貌�れたい。そしてペン先はもう少し前に出して長さを強調したい。
No.146やNo.149のペン先は、首軸に入っている部分が比較的長いので、こういう微調整が出来る。
こちらがペンポイントを横から見た画像。非常に綺麗な曲線で、なめらかに書けそうにみえるが、書いてみると下品な書き味。以前の調整報告でも述べたが、極太でスイートスポットが無ければ書き味はゴツゴツしてしまう。
早い話が、極太で良い書き味を得ようとすれば、必ず調整師にお願いしてスイートスポットを作ってもらわなければならないということ。
強筆圧で20年ほど使えばスイートスポットの角度は出来る。ただしエッジを丸めていないので、少しでも角度が変わったらガリガリしてしまう。
その萬年筆一本で書く人にしか奨められないエージングの方法じゃ。
それに対して極太にスイートスポットをつくるのは、熟練した調整師なら30分以内で出来る。
そこから先の仕上げは時間を書けるほど状態が良くなるが、最初の30分で95%の状態にはなる。あとの5%に何時間も何日もかけるわけじゃ。
ペンクリでは、これを５分以内でやっている。それでも90%以上の状態にはなっているはずじゃ。極太は必ず調整師かペンクリで頼むべき。地獄から天国まで５分で行けますぞ。
こちらは清掃前後のペン先裏表の画像。上が清掃前、下が清掃後じゃ。比較的エボ焼けは少ない方だが、裏側全面に均一に付いたエボ焼けは、多少はインクフローに悪影響を与えてしまう。
よく見ると、表はピカピカに磨き上げているが、裏側はざらついている。
これがインクフローを助ける仕掛けなのかな？ペンクリでペン先の裏側にナイフで格子形に傷を付けてるのを見た記憶がある。
こちらがペン先を首軸に取り付けた状態。スリットは拡げてある。また多少腹開きにした。スキャナーの同じ位置に置いても（向きは逆）、光の走査方向による見え方に違いがあるのがおもしろい・・・
この画像を見て、ペンポイントが腹開きに研いであることがわかるかな？ペンポイントの光の反射状態から、スリットを中心に外側へほんの少し反っているのが見抜けるようになったら一流じゃ！
こちらが横顔。拙者の好みがわかるかな？首軸、ペン芯、ペン先の位置関係は、これが一番美しい状態だと考えている。ただ好みは変化するので、今のところ・・・ と注釈をいれておこう。１年前と比べても拙者の好みは変わっているのでな。
なをこの段階では、まだスイートスポットは削り込んではいない。
上が削る前、下がスイートスポットを作った後の画像じゃ。320番の耐水ペーパーの上で８の字旋回を縦長、横長、右回り、左回りの組み合わせで、20回ずつ、計80回やれば、恐ろしいくらいに削れる。
それをどこにもエッジが残らないように丸めたものが下じゃ。丸める際には1200番、2500番を使用する。
BBの場合にはそれで十分だが、書き出しの掠れよりも筆記時の上品さを重視する人用には、5000番でさらっと舐める。
間違っても15000番などのラッピングフィルムでBBのペン先を磨いてはならぬ！筆圧が低い場合には書き出し掠れが頻発して地獄になる！
出来るだけ粗いペーパーで書き味を出すのが上手い調整なのじゃ。そういう意味では【サブローヤギシタ】のペーパーを使う方が、現在では日本一の調整師であると考えている。
2025年01月06日
2025年 フライング初売り 第二日目
年忘れ泉筆五宝展2024〔フライングゲット予約〕 で 紹介しきれなかった万年筆を3回に分けて掲載します。今回は第2回目！
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも 購入が可能です。忖度も優先権も無く完全早い者勝ち！
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも 購入が可能です。忖度も優先権も無く完全早い者勝ち！
掲載予定日、予定時刻は・・・
第二日目：01月06日（月）19:00 2025年 フライング初売り その2
第三日目：01月10日（金）19:00 2025年 フライング初売り その3
本日も ”超お買い得品” と ”なんじゃこりゃ品” をご用意しています。お楽しみに〜！
お申込みは pelikan @ hotmail.co.jp へ。 H-01〜H-13 の番号でお申し込み下さい。 の部分は除いてメールして下さい。
折り返し、お振込先の口座番号をお知らせします。
下の画像にあるのは全て清掃・調整前の画像です。お送りする際には再度清掃・整備・調整し、完璧な状態でお送りしますのでご安心を！
H-01 Vintage TIO 25,000円 売約済 たこ吉の一言〔 TIO:Two In One（ニコイチ）〕Pelikan 500 キャップ + 500NN 胴軸 14K-M（500NN キャップ付属）
尻軸は500NNが良いけど、キャップは500が良いという出品者がTIO化。
予備パーツとして400NNのキャップあり = 400NN にはいつでも戻せます!天冠が平べったくて、尻軸が丸いというのは、プラチナ #3776 ギャザード形状で非常に人気があった。
この形状こそが梅田晴夫の美学の象徴！一時＃3776ギャザードばかり買いあさっていた拙者も激しく同意。
しかし、Pelikan 400NN に 500 のキャップを被せる発想はなかったなぁ・・・たしかに美しい！
この形状こそが梅田晴夫の美学の象徴！一時＃3776ギャザードばかり買いあさっていた拙者も激しく同意。
しかし、Pelikan 400NN に 500 のキャップを被せる発想はなかったなぁ・・・たしかに美しい！
H-03 試筆用 25,000円 売約済 たこ吉の一言〔 18K-B 最期の一本！〕萬年筆研究会【WAGNER】 地方限定万年筆 新潟野朱鷺 14K-B
定価：42,000円（税込） 3回のイベントでインクを入れて試筆用として提供されたので25,000円で提供
定価：42,000円（税込） 3回のイベントでインクを入れて試筆用として提供されたので25,000円で提供
キャップを固定するネジはリバーシブルで、締める際にも後ろに挿す際にも同じネジを使う。それにも関わらず尻軸にねじ込んだキャップの滑り止めは、必ずペン先のスリットの延長上に位置する。
これをネジ切りの精度で実現するのは不可能。
そこで胴軸のネジ部分を3角部品に分けて製造し、回り止めをペン先のスリットの延長上の位置から結合して位置合わせをした。
ネジの精度ではなく、発想の転換で、こだわりどころのある設計となった。非常に短い逸品。Kaweco ミニ・コンバータ使用可。
H-04 未使用新品 12,000円 売約済 たこ吉の一言〔富士五湖シリーズ限定品〕Platinum 本栖 14K-M コンバータ式 桐箱入り
定価：30,800円（税込） 全長:13.9�僉壁�記時：15.5�僉法―杜�:25g
インクの色が一番見えやすいセンチュリー型万年筆の本栖。
そう、富士五湖シリーズの第一号！
そう、富士五湖シリーズの第一号！
H-05 未使用新品 TIO 22,000円 売約済 たこ吉の一言〔 TIO 4周年＋5周年 〕18K-B 万年筆談話室5周年のキャップと首軸に、4周年の胴軸を組み合わせたTIO！
定価：4周年：37,500円 5周年：35,500円
キャップを後ろに挿した時の美しさは格別。色のバランスが実に良い。この五周年用の18C-Bは、大半が小太刀に研がれたため、18K-Bというのは10本程度しか世に出ていない貴重品。
様々な字幅に研ぎ出すには実に便利なペンポイントだ。お奨めはCursive Italic Softだ。
またぬるぬらの極致とも言えるシャイベンに研ぎ出すのも面白い！
H-06 未使用新品 TIO 10,000円 売約済 たこ吉の一言〔 Vintagen Nib と M205 の TIO 〕Pelikan 特別生産品 M205 ブルーデモンストレータ Steel-B ＋ Vintage 400NN Nib
あまりオシャレではないスチール製のペリカンニブを、Vintahe 400NNのペン先と交換。
希望があれば無料で、400NNのペン先をロジウム鍍金します！
希望があれば無料で、400NNのペン先をロジウム鍍金します！
H-07 Vintage 8,500円 売約済 たこ吉の一言〔 Parker 65 の Bニブはレアかも？ 〕Parker 65 ゴールドキャップ 14K-B 緑軸 通常型コンバータ
Parker 75によく似た形状のペン先だが、Parker 75 よりも少しだけ柔らかみを感じるペン先。
このParker 65をParker 75よりも先に経験していたら、Parker 75を（拙者は）受け入れられなかっただろう。
H-08 試筆用 10,000円 売約済 たこ吉の一言〔PENLUXの中で最も美しい軸色〕
PENLUX DELGADO Euploea Stub 1.1�弌…蟆�28,000円（税前）
他のPENLUXのペン先はロジウム鍍金か金鍍金か14金か18金なのだが・・・
こいつだけがローズゴールド鍍金が施されたペン先を持つ。これが軸色とマッチして実に美しい。
このParker 65をParker 75よりも先に経験していたら、Parker 75を（拙者は）受け入れられなかっただろう。
H-08 試筆用 10,000円 売約済 たこ吉の一言〔PENLUXの中で最も美しい軸色〕PENLUX DELGADO Euploea Stub 1.1�弌…蟆�28,000円（税前）
他のPENLUXのペン先はロジウム鍍金か金鍍金か14金か18金なのだが・・・
こいつだけがローズゴールド鍍金が施されたペン先を持つ。これが軸色とマッチして実に美しい。
オリジナルのStub 1.1�个六箸い海覆垢里�難しいので、かなり調整して多少の捻り癖があっても使えるようにしてある。
H-09 未使用新品 TIO 8,000円 売約済 たこ吉の一言〔 刻印違い:Lichtope ➡ アマビエ 〕
Lichtope Starry Night ＋ アマビエ刻印付きブラックニブ M （ペン先 TIO）
H-11 未使用新品 1,000円 売約済 たこ吉の一言〔国産ですがまったくわかりません〕
SKATER DELUXE JISマーク付き
まったく素性のわからない国産万年筆．吸入用コンバータ付属（SKATER製）
H-12 未使用新品 改造品 10,000円 売約済 たこ吉の一言〔フレックスでまんねん〕
krabi sky flexでまんねん
スチール製 Flex-EFのペン先先端部を曲げて〔フレックスでまんねん〕に！
筆文字を書くにも、絵を描くにも適していて、今や各種イベントでインク女子に大人気！
筆記角度を変えたり、裏返して書いたりして字幅を自在に変化できるようになれば、さらに楽しくなります。
H-13 未使用新品 2,000円 売約済 たこ吉の一言〔短くてかわいい！〕
KAWECO Special ミニ ボールペン F-12に続いて2本目）
H-09 未使用新品 TIO 8,000円 売約済 たこ吉の一言〔 刻印違い:Lichtope ➡ アマビエ 〕Lichtope Starry Night ＋ アマビエ刻印付きブラックニブ M （ペン先 TIO）
Starry Nightは黒いペン先のLichtope刻印。
そのペン先を別の軸に使い、こちらには黒アマビエニブを装着するという意味なしTIO。
メリットはTIOだけに価格が安いということ。バキュマティックを8,000円で入手するのは困難で〜す！
JOWOのスチール製6号のペン先は、まったく癖がなく実にスムーズに書ける。
H-10 未使用新品 TIO 27,500円 売約済 たこ吉の一言〔14金Rh.ペン先つきプロトタイプ Loooong〕
Loooong プロトタイプ（コーティングなし、ケース無し）に14金ペン先（2万円以上）を装着したモデル
Loooong プロトタイプの価格は2万円。ペン先価格が2万円以上。
それを組み合わせると27,500円になるのがTIO（Two In One:ニコイチ）じゃ。
ものすごく滑らかな書き味の14K-Bでびっくり。調整すればどこまで良くなるのか楽しみ！
そのペン先を別の軸に使い、こちらには黒アマビエニブを装着するという意味なしTIO。
メリットはTIOだけに価格が安いということ。バキュマティックを8,000円で入手するのは困難で〜す！
JOWOのスチール製6号のペン先は、まったく癖がなく実にスムーズに書ける。
H-10 未使用新品 TIO 27,500円 売約済 たこ吉の一言〔14金Rh.ペン先つきプロトタイプ Loooong〕Loooong プロトタイプ（コーティングなし、ケース無し）に14金ペン先（2万円以上）を装着したモデル
Loooong プロトタイプの価格は2万円。ペン先価格が2万円以上。
それを組み合わせると27,500円になるのがTIO（Two In One:ニコイチ）じゃ。
ものすごく滑らかな書き味の14K-Bでびっくり。調整すればどこまで良くなるのか楽しみ！
H-11 未使用新品 1,000円 売約済 たこ吉の一言〔国産ですがまったくわかりません〕SKATER DELUXE JISマーク付き
まったく素性のわからない国産万年筆．吸入用コンバータ付属（SKATER製）
H-12 未使用新品 改造品 10,000円 売約済 たこ吉の一言〔フレックスでまんねん〕krabi sky flexでまんねん
スチール製 Flex-EFのペン先先端部を曲げて〔フレックスでまんねん〕に！
筆文字を書くにも、絵を描くにも適していて、今や各種イベントでインク女子に大人気！
筆記角度を変えたり、裏返して書いたりして字幅を自在に変化できるようになれば、さらに楽しくなります。
H-13 未使用新品 2,000円 売約済 たこ吉の一言〔短くてかわいい！〕 KAWECO Special ミニ ボールペン F-12に続いて2本目）
定価：7,150円（税込） 全長:10.5�僉壁�記時：10.9�僉法―杜�:19g
Kawecoの1�仗弔旅�が装着されているが、普通の油性BPなので、書き味が重い。
ここはJetstreamの4色ボールペン用の替え芯 SXR-200-07 の黒に入れ換えて使った方が面白いだろう。0.5ミリ芯が良ければSXR-200-05 を！
お申込みは pelikan @ hotmail.co.jp へ。 H-01〜H-13 の番号でお申し込み下さい。 の部分は除いてメールして下さい。
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも お申込みが可能です。
折り返し、お振込先の口座番号をお知らせします。
それではGo! 早い者勝ちです！
2025年01月05日
〔 Pen Doctors' Rules その２ 〕アーカイブ
調整師のことを Pen Doctor というだけあって、医師の方の苦労と似た感覚を持つことが少なくない。
調整師の流儀も色々あり、精神科医に近い方から、バリバリの外科医、すこしまろやかな整形外科医（見栄え直し）・・・
はたまた風邪にも似た書き出し掠れ専門の内科医のような方まで様々。
ただ、人の命を預かっているわけではないので、すさまじいクレーマーという人には遭遇したことはない。
その昔は、ペンポイントが飛んだペン先の先端部を切断してリチップしてあげたら、〔ペン先の金を盗みやがって！〕と怒鳴り込まれたこともあったとか。
〔ペンクリと乞食は三日やったら止められない〕という表現には違和感はある。楽して暮らせ、顎が落ちるほど笑って楽しめるわけではない。
以前、何人かの浮浪者の方々と町内会の仕事で接したが、〔冬はつらいよ〕という言葉は、今の季節に毎年思い出す。
ただ、彼らのほとんどは自由人であり、住居と食事を提供されても、すぐにそこを出て行ってしまう。
そして調整師もまた、自由人であり、ペン先とだけ向き合う孤高の仙人になれればいいなと考えているのかもしれない。少なくとも拙者はそうだな。
当時の回答者のコメントは こちら！
さあ、それでは皆さんの解釈は？
調整師の流儀も色々あり、精神科医に近い方から、バリバリの外科医、すこしまろやかな整形外科医（見栄え直し）・・・
はたまた風邪にも似た書き出し掠れ専門の内科医のような方まで様々。
ただ、人の命を預かっているわけではないので、すさまじいクレーマーという人には遭遇したことはない。
その昔は、ペンポイントが飛んだペン先の先端部を切断してリチップしてあげたら、〔ペン先の金を盗みやがって！〕と怒鳴り込まれたこともあったとか。
〔ペンクリと乞食は三日やったら止められない〕という表現には違和感はある。楽して暮らせ、顎が落ちるほど笑って楽しめるわけではない。
以前、何人かの浮浪者の方々と町内会の仕事で接したが、〔冬はつらいよ〕という言葉は、今の季節に毎年思い出す。
ただ、彼らのほとんどは自由人であり、住居と食事を提供されても、すぐにそこを出て行ってしまう。
そして調整師もまた、自由人であり、ペン先とだけ向き合う孤高の仙人になれればいいなと考えているのかもしれない。少なくとも拙者はそうだな。
当時の回答者のコメントは こちら！
それでは、今週もドクターズルールの続きじゃ！
まずは青字の文章を読む。
それに対する萬年筆界での解釈例を下に書いてある。
これを真似て、青字の部分に関する【浅はかで愚かな解釈】をコメント欄に書いて下され。
今週も、まじめな医師が書いた物から紹介しよう。 今週は７編ある。
�‐評�のある患者に「どこも悪いところはありません」と言ってはならない
→書き味に不満を持つ相手に「どこも悪いところはない」と言ってはならない
→書き手の感覚がすべて。ただし、感じられ表現できる相手の場合だけ。
�△△覆燭�変えられることが出来るのは何かを知りなさい。あなたが変えることが出来ないのは何かを知りなさい。その違いに気付くだけの知恵を持ちなさい。
→そのまま合致。(^_^)
��ヒステリー患者には決して気を緩めないこと。
→感情的なユーザの万年筆は調整を見合わせる
�そ于颪Δ垢戮討隆擬圓�ら何かを学ぶこと
→出会うすべての万年筆仲間から何かを学ぶこと
→触ったすべての万年筆から何かを学ぶこと
�ノ彎屋絣悗�好きでなければ、今すぐ臨床医をやめなさい
→文学が好きでない人には、万年筆はあまり必要な道具ではない
→字を書かないのなら、あなたには何本もの万年筆は必要ない
→本を読まない人は、万年筆の本当の役割を知ることができない
→万年筆を集めるだけの人には調整は必要ない。インクも必要ないかもしれない
�� 時間は最も偉大な診断医である。うまく利用すること
→万年筆調整の最も効果的な方法は時間を利用することである
→書き味に不満がある万年筆だけを長く使いなさい
→「書く」ことが最も偉大な調整法である
→万年筆調整の結果はすぐに判明するものではない。３ヶ月は使うこと。
�Г△覆燭里曚Δ粘擬圓離據璽垢帽腓錣擦覆気�
→本当に気に入った万年筆に、あなたの書き癖を合わせなさい
→インクフローに筆記速度を合わせなさい
→柔らかいペン先には少し強めの筆圧を。ただし、指が痛いヒトには逆効果。
→極軟のペン先は書き出しに一瞬の「タメ」を。書き出し掠れは万年筆のせいではない。
さあ、それでは皆さんの解釈は？
2025年01月04日
〔 解説【萬年筆と科學】 その６４のかわりに 【 Pelikan ＃760 】 〕アーカイブ
この記事で紹介した#760と＃750だが、拙者は圧倒的に＃760が好きだ。完璧で一切の隙が無いデザイン。ペン先の金一色というのが最高！
今までに何本も新品未使用で入手し、そのままお嫁にもいっぱい出したが、なんと今までにインクを入れて使ったことは一度もない！
あまりに好きすぎて勿体なくて使えていない。そして、この＃760以降、入手してもインクを入れないで保存することを始めた。
調整すればどんな万年筆でも好みの書き味に出来るので、形状だけ楽しもうという境地に達していた。
いわゆる〔万年筆の高みに堕ちる〕状態にいたわけだ。
そう〔万年筆の高み〕では、万年筆を使うことは条件にはならないのだが、〔ガラスペンの高み〕ではどうなのだろう？
拙者の見立てでは、〔ピアスと同じ感覚でガラスペンを買う〕状態にいると考えている。
ピアスなんて何個あってもまた欲しくなるものだろう。そして購入したからにはとっかえひっかえ使うものだ。
高価な物であって皇室女性のティアラのように1年に一回くらいはハレの日に使いたくなるはずだ。
ただ、〔万年筆の高み〕にいる万年筆にはインクを入れたくないと考えてしまう。
万年筆は一度でもインクを入れると新品ではなくなる。ガラスペンはインクを洗い流せばいつでも新品と同じ・・・
違いはこのあたりかな？知らんけど・・・
今までに何本も新品未使用で入手し、そのままお嫁にもいっぱい出したが、なんと今までにインクを入れて使ったことは一度もない！
あまりに好きすぎて勿体なくて使えていない。そして、この＃760以降、入手してもインクを入れないで保存することを始めた。
調整すればどんな万年筆でも好みの書き味に出来るので、形状だけ楽しもうという境地に達していた。
いわゆる〔万年筆の高みに堕ちる〕状態にいたわけだ。
そう〔万年筆の高み〕では、万年筆を使うことは条件にはならないのだが、〔ガラスペンの高み〕ではどうなのだろう？
拙者の見立てでは、〔ピアスと同じ感覚でガラスペンを買う〕状態にいると考えている。
ピアスなんて何個あってもまた欲しくなるものだろう。そして購入したからにはとっかえひっかえ使うものだ。
高価な物であって皇室女性のティアラのように1年に一回くらいはハレの日に使いたくなるはずだ。
ただ、〔万年筆の高み〕にいる万年筆にはインクを入れたくないと考えてしまう。
万年筆は一度でもインクを入れると新品ではなくなる。ガラスペンはインクを洗い流せばいつでも新品と同じ・・・
違いはこのあたりかな？知らんけど・・・
今回紹介するのは1988年にPelikan創立150周年を記念して発売された＃760。バーメイルではなく金張軸じゃ。
＃750は銀張軸。当時は、なぜ純銀やバーメイルにしないのかと不思議に思った。
非常な割高感があり、絶対に買うもんか！と思ったものじゃ。金張、銀張と金鍍金、銀鍍金を混同していたからだろう。
なを最近ではM760と表記して販売しているケースもあるが、少なくとも発売当初は#760という名称だった。
拙者が初めて購入したPelikanは、当時の#600。この#760と同じ18Cの金一色ニブが付いていた。そのEFを購入した。
まだ調整のまねごとを始めたばかり。やりたくて調整していたわけではなく、書き味の悪さに辟易して、やむなく調整をせざるを得なかった・・・という時代。
#600についていたEFニブにも閉口した。極細で、柔らかくて、ひっかかるニブが、いかに悲惨なものかは経験者ならわかる。最悪！
一ヶ月ほどは我慢して使ったが、とうとう我慢しきれなくなって、3000番のペーパーでゴシゴシ！半日でペンポイントは無くなった！
それでこの18Cの金一色ニブに愛想を尽かしてしまっていた。当時、BやBBを体験していればなぁ・・・
こちらがペン先の拡大図。金一色のペン先はボディとマッチしていて非常に良い。
この後、ペン先がバイカラーになってしまうのだが、そうなると金一色のボディにバイカラーニブになってしまう。拙者が最も嫌うパターンじゃ。
#750には当初から18Cのバイカラーニブがついている。こちらは非常に良い感じ。ボディは銀張だが、クリップは金色なので、バイカラーニブでも違和感はない。
当時から見映え重視だったので、1991年にメディチが出たとき、ボディの質感には非常に惹かれたが、ペン先がバイカラーだったのがどうしても許せなくて・・・
５本予約していたが、本物を見て、その場で解約した。今でもその結論は正しかったと思う。もし、渋々購入しても、すぐに人にプレゼントし、10年後に後悔しただろうから・・・
拙者が#760を入手したのは、1990年代の後半。既にペン先はバイカラーのガチガチに硬いニブになっていたが・・・
マレーシアの販売店が金一色の18C-BBや18C-Bニブを数本ずつ持っている事がわかったので、全部いただいて、トレドや#760や#600に取り付けている。
何人かにはペン先だけがお嫁に行った。
このBBのペン先をよく見ると、右オブリークのように多少右側が寝ている。このあたり当時のペン先に対する検品のおおらかさが出ていておもしろい。
修理用部品としてのニブなので、それほど厳しいチェックがなかったのであろう。
このニブを実際に研いで使うに当たっては、約10秒ほど左側の山を削れば完璧な形状になる。ペン芯はやや前に出ているようだが、スリットは問題無し！
おもしろい事実に気付いたので報告しておこう。左は1988年の輸入筆記具カタログじゃ。
このカタログは1987年末に作成されるので、1988年発売の#760は掲載されていない。18Cペン先付きの#600が35,000円で掲載されている。
拙者が購入した#600もその値段だった。ただしアメ横で購入したので21,000円だったが。
そしてこちらは、1989年のカタログ。なんとペン先が14金バイカラーになって値段が5,000円下がっている。
当時はこちらのニブの方が書き味は好ましく思えたし、萬年筆店の人は・・・
【18Cのペン先は柔らかすぎて曲げる人が多く、苦情が殺到したので、急遽14Cの硬いペン先に変えた】と説明してくれた。
当時はその言葉を、そのままに信じていたのだが、本日カタログを見ていて疑惑がわいた・・・おかしい、何かおかしい！大きな矛盾を感じる。
【苦情が殺到したから変えたぁ？嘘こくなぁ！】 
何故、苦情が殺到した酷いニブを、Pelikan 創立150周年記念の#760に取り付けたんだ！
トレドには元々18Cの金一色ニブがついていたので、【在庫品です・・・】と言い逃れ出来るかも知れない。
しかし創立記念の誇らしき品に苦情が殺到したニブを使いますか？
正直に言って欲しかった・・・【#760に装着するので、#600用のペン先を回し、#600は14Cに変えました。でも値段下げたので許してください】というのが本音ではなかったのかな？
消費税は1989年の4月1日から。従って1989年の輸入筆記具カタログの段階では、物品税表示。#760が70,000円で、#750が60,000円。
それが翌年の輸入筆記具カタログになると60,000円と52,000円に安くなっている。物品税率は15%だったので妥当なところ。
金無垢よりも、純銀よりも、バーメイルよりも金張軸の色合いが好きな拙者のお気に入りは、この#760と520NN。いずれもPelikan製じゃ。
きっともったいなくて一生インクを入れることはないだろう。いや、一本はインクを入れて使ってみるかもしれないな。
2025年01月03日
〔 【 Montblanc ﾁｬｰﾙｽﾞ･ﾃﾞｨｹﾝｽﾞ 18K-M の呼吸困難 】調整報告 〕アーカイブ
この記事で書いた、カスタマイズ旋風だが、（当時は予想だにしなかった）Montblancが先頭を切って始めた。
最初は細々と特殊研磨や特殊幅広ペン先を始めたが、今日では多種多様な形状のペン先のオプションが出来るようになった。
以前から、〔Pelikanは独逸的で、Montblancは伊太利亜的だ〕と述べてきたが、失敗を恐れて設計変更を極力しないPelikanに対し・・・
Montblancは失敗も多いが、まったく冒険心を失わないで果敢にチャレンジしている。
プラチナのスリップシールをぱくったりもしたが、圧倒的技術力でオリジナルよりも精度の高い物を提供するので文句も言えまい。
成功は金銭的メリットを会社のもたらすだけだが、失敗は教訓とバーニングスピリットをもたらし、新たなチャレンジを産む。
そういうチャレンジ精神を応援する企業文化が現在のMontblancの栄光を支えているのだろう。
どことは言わないが失敗を責める（チャレンジしない）文化では技術は進歩しない。
失敗を恐れてやらない、やっていたことを止める・・・のは簡単だが、それは進歩を諦めて、生きながらえることを選ぶのと同じ。
星一徹は〔たとえドブの中でも前のめりに死にたい〕と何度も語っているが、日本人はそういう姿に惚れるんだなぁ〜
ちなみに、星一徹の言葉は、原作者の梶原一騎が小説『竜馬がゆく』にヒントを得て創作したセリフという説が有力らしい。
今回チャールズ・ディケンズを調整してみて後悔した。買っておけば良かった・・・と。
そのあまりにもキャップが重そうな形状と、【キャップが尻軸に挿してもすぐに外れる】というNo.146系に共通した特徴が頭にあって・・・
（これが発売された時には）さわりもしないでパスしていた。
今回いじってみて、意外と重くないキャップと、なによりもキャップを後ろに挿すと、キャップと尻軸がびくともしない密着性にビックリ！
【もう少しインクフローを良くして欲しい。ペンポイントが背開きだし・・・】とうのが依頼内容。書いてみても確かにインクが少ししか出てこない。
ペン先の状況を確認すると、ペン先のスリットは密着している。これではインクは出ない。
背開きというのは依頼者の誤解で、まったく問題はない。またペンポイントの丸めも完璧で、購入当初から、そこそこの書き味が堪能できる。
ただしスイートスポットは当然のことながら無いので、【もう少し何とかならないのかなぁ・・・】というところ。比較的小幅の調整で生き返る。
こちらは横顔。これでもかというほど、ペン芯が前にセットされているが、この位置は変更できない。
ペン芯とペン先の切れ込みによって首軸にセットする位置が決められている。
工場内でパートの人がセットする事を前提にした設計であり、少なくとも熟練した販売店の調整師が微調整する事は想定されていない。
独逸完全主義が、さらなる完全主義のマニアからは見放されてしまうという現象。営利企業としては当然の割り切りだと考えているが・・・
独逸でも車の世界ではAMGのような公認のカスタマイズ会社がある。萬年筆もその世界に到達すれば、マニア熱がさらに高まるのになぁ・・・。
知識のない萬年筆ユーザはクレーマー度が高いというのも企業の防衛的スタンスに拍車をかけている気がする。
萬年筆研究会【WAGNER】の設立目的は、自分たちの狭い世界でワイワイ楽しむ事ではなく、萬年筆文化を花開かせる事である。
その為に各メーカーに苦言を呈することもあるが、それはマニア的な利用者が日本で1万人を超えた段階で初めて身にしみるような話であって、現在の商売には関係あるまい。
ただし企業スタンスは一朝一夕では変わらない。近い将来、萬年筆業界にカスタマイズ旋風が吹き荒れるかもしれない。
そういう日に対処できるような設計は考えておくべきだとアドバイスしたい。
なぜPelikanやAuoraが日本でマニアに受け入れられるのか？ペン先がユニット化されていて、交換が素人にも出来るというのが一番の理由と考えて間違いはないのじゃ。
分解してみると、ペン芯は現行品と同じ。根元が若干細くなっているタイプ。
気のせいか、これ以前のヘミングウェイ縮小版タイプのペン芯より、若干インクフローが悪い・・・。
インクボタ落ち確率は減ったはずだが、インクフローが悪くなってはなぁ・・・マニアは喜ばない。
ペン先を見ると【2001】との刻印がある。2001年の限定品であることを示している。
実際に筆記する日本の萬年筆愛好家はペン先のバリエーションが豊富な現行ニブを使って限定品を出すPelikanの方が嬉しい。
ただし世界一の市場の米国では、Pelikanの限定品はニブが同じ事が災いして、あまり人気が無かった。
そこで最近はPelikanでも特別ニブを装着した高価な限定品を出すようになった。
Montblancとは製造ロットが一桁違うので、Pelikanの特別製ペン先の刻印料は相当原価を押し上げているであろう。
こちらは調整を行ったあとのペン先。ペンポイントの腹側には、依頼者の筆記角度でスイートスポットを作り、それを周囲に薄めるような調整を施した。
先日の定例会で、依頼者に渡したら、既に筆記角度が変わっていた。聞いてみたら、出来るだけ筆圧を低くするように癖を修正しているとか。
さいわいスイートスポットの許容範囲内だったので問題はなかった。
人様のペン先調整をする際には、相手の萬年筆利用年数から書き癖変化のブレを想定する必要がある。ただし、想定しすぎると、書き出しで掠れてしまう。
よく調整してもらったら書き出しが出ない・・・という話を聞くが、これは許容範囲を拡げすぎているからじゃ。
こちらはスリットの状況の拡大図。実に良い具合に調整できた。こうやってスキャナーで確認しながら調整するとミスが起こる確率は減る。
プロと違って調整する本数が圧倒的に少ない拙者でも、そこそこの調整が出来るのは、プロセスの【見える化】をしているから。
Blogに残しているのも、自分で参照するという意味の方が大きい。簡単検索出来るインデックスを自分用に持っているのじゃ。
実際に筆記してみると、スイートスポットが付いているものはすぐわかる。
書き味が極めて上品！この書き味を一度経験すると、市販品のまま使っていくのには勇気がいる。まさに麻薬、いや、媚薬じゃ！
最初は細々と特殊研磨や特殊幅広ペン先を始めたが、今日では多種多様な形状のペン先のオプションが出来るようになった。
以前から、〔Pelikanは独逸的で、Montblancは伊太利亜的だ〕と述べてきたが、失敗を恐れて設計変更を極力しないPelikanに対し・・・
Montblancは失敗も多いが、まったく冒険心を失わないで果敢にチャレンジしている。
プラチナのスリップシールをぱくったりもしたが、圧倒的技術力でオリジナルよりも精度の高い物を提供するので文句も言えまい。
成功は金銭的メリットを会社のもたらすだけだが、失敗は教訓とバーニングスピリットをもたらし、新たなチャレンジを産む。
そういうチャレンジ精神を応援する企業文化が現在のMontblancの栄光を支えているのだろう。
どことは言わないが失敗を責める（チャレンジしない）文化では技術は進歩しない。
失敗を恐れてやらない、やっていたことを止める・・・のは簡単だが、それは進歩を諦めて、生きながらえることを選ぶのと同じ。
星一徹は〔たとえドブの中でも前のめりに死にたい〕と何度も語っているが、日本人はそういう姿に惚れるんだなぁ〜
ちなみに、星一徹の言葉は、原作者の梶原一騎が小説『竜馬がゆく』にヒントを得て創作したセリフという説が有力らしい。
今回チャールズ・ディケンズを調整してみて後悔した。買っておけば良かった・・・と。そのあまりにもキャップが重そうな形状と、【キャップが尻軸に挿してもすぐに外れる】というNo.146系に共通した特徴が頭にあって・・・
（これが発売された時には）さわりもしないでパスしていた。
今回いじってみて、意外と重くないキャップと、なによりもキャップを後ろに挿すと、キャップと尻軸がびくともしない密着性にビックリ！
【もう少しインクフローを良くして欲しい。ペンポイントが背開きだし・・・】とうのが依頼内容。書いてみても確かにインクが少ししか出てこない。
ペン先の状況を確認すると、ペン先のスリットは密着している。これではインクは出ない。背開きというのは依頼者の誤解で、まったく問題はない。またペンポイントの丸めも完璧で、購入当初から、そこそこの書き味が堪能できる。
ただしスイートスポットは当然のことながら無いので、【もう少し何とかならないのかなぁ・・・】というところ。比較的小幅の調整で生き返る。
こちらは横顔。これでもかというほど、ペン芯が前にセットされているが、この位置は変更できない。ペン芯とペン先の切れ込みによって首軸にセットする位置が決められている。
工場内でパートの人がセットする事を前提にした設計であり、少なくとも熟練した販売店の調整師が微調整する事は想定されていない。
独逸完全主義が、さらなる完全主義のマニアからは見放されてしまうという現象。営利企業としては当然の割り切りだと考えているが・・・
独逸でも車の世界ではAMGのような公認のカスタマイズ会社がある。萬年筆もその世界に到達すれば、マニア熱がさらに高まるのになぁ・・・。
知識のない萬年筆ユーザはクレーマー度が高いというのも企業の防衛的スタンスに拍車をかけている気がする。
萬年筆研究会【WAGNER】の設立目的は、自分たちの狭い世界でワイワイ楽しむ事ではなく、萬年筆文化を花開かせる事である。
その為に各メーカーに苦言を呈することもあるが、それはマニア的な利用者が日本で1万人を超えた段階で初めて身にしみるような話であって、現在の商売には関係あるまい。
ただし企業スタンスは一朝一夕では変わらない。近い将来、萬年筆業界にカスタマイズ旋風が吹き荒れるかもしれない。
そういう日に対処できるような設計は考えておくべきだとアドバイスしたい。
なぜPelikanやAuoraが日本でマニアに受け入れられるのか？ペン先がユニット化されていて、交換が素人にも出来るというのが一番の理由と考えて間違いはないのじゃ。
分解してみると、ペン芯は現行品と同じ。根元が若干細くなっているタイプ。気のせいか、これ以前のヘミングウェイ縮小版タイプのペン芯より、若干インクフローが悪い・・・。
インクボタ落ち確率は減ったはずだが、インクフローが悪くなってはなぁ・・・マニアは喜ばない。
ペン先を見ると【2001】との刻印がある。2001年の限定品であることを示している。実際に筆記する日本の萬年筆愛好家はペン先のバリエーションが豊富な現行ニブを使って限定品を出すPelikanの方が嬉しい。
ただし世界一の市場の米国では、Pelikanの限定品はニブが同じ事が災いして、あまり人気が無かった。
そこで最近はPelikanでも特別ニブを装着した高価な限定品を出すようになった。
Montblancとは製造ロットが一桁違うので、Pelikanの特別製ペン先の刻印料は相当原価を押し上げているであろう。
こちらは調整を行ったあとのペン先。ペンポイントの腹側には、依頼者の筆記角度でスイートスポットを作り、それを周囲に薄めるような調整を施した。先日の定例会で、依頼者に渡したら、既に筆記角度が変わっていた。聞いてみたら、出来るだけ筆圧を低くするように癖を修正しているとか。
さいわいスイートスポットの許容範囲内だったので問題はなかった。
人様のペン先調整をする際には、相手の萬年筆利用年数から書き癖変化のブレを想定する必要がある。ただし、想定しすぎると、書き出しで掠れてしまう。
よく調整してもらったら書き出しが出ない・・・という話を聞くが、これは許容範囲を拡げすぎているからじゃ。
こちらはスリットの状況の拡大図。実に良い具合に調整できた。こうやってスキャナーで確認しながら調整するとミスが起こる確率は減る。プロと違って調整する本数が圧倒的に少ない拙者でも、そこそこの調整が出来るのは、プロセスの【見える化】をしているから。
Blogに残しているのも、自分で参照するという意味の方が大きい。簡単検索出来るインデックスを自分用に持っているのじゃ。
実際に筆記してみると、スイートスポットが付いているものはすぐわかる。
書き味が極めて上品！この書き味を一度経験すると、市販品のまま使っていくのには勇気がいる。まさに麻薬、いや、媚薬じゃ！
2025年01月02日
2025年 フライング初売り 第一日目
年忘れ泉筆五宝展2024〔フライングゲット予約〕 で 紹介しきれなかった万年筆を3回に分けて掲載します。今回は第1回目！
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも 購入が可能です。忖度も優先権も無く完全早い者勝ち！
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも 購入が可能です。忖度も優先権も無く完全早い者勝ち！
掲載予定日、予定時刻は・・・
第一日目：01月02日（木）07:00 2025年 フライング初売り その1 箱根駅伝 往路出発前 にご覧下さい
第二日目：01月06日（月）19:00 2025年 フライング初売り その2
第三日目：01月10日（金）19:00 2025年 フライング初売り その3
本日も ”超お買い得品” と ”なんじゃこりゃ品” をご用意しています。お楽しみに〜！
お申込みは pelikan @ hotmail.co.jp へ。 G-01〜G-10 の番号でお申し込み下さい。 の部分は除いてメールして下さい。
折り返し、お振込先の口座番号をお知らせします。
下の画像にあるのは全て清掃・調整前の画像です。お送りする際には再度清掃・整備・調整し、完璧な状態でお送りしますのでご安心を！
G-04 未使用新品 30,000円 売約済 たこ吉の一言〔スチール製ペン先をM101N用の14金ペン先で換装〕Pelikan M120 アイコニックブルー 金鍍金Mニブを14K-Bに換装 回転吸入式
オリジナルのスチール製ペン先も同梱します。
G-06 未使用新品ガッチャマン 27,000円 売約済 たこ吉の一言〔ペン先は小太刀のF〕万年筆談話室5周年の（ペン先＋キャップ＋首軸）に6周年の胴軸を合体
18K-B付きのプレジデントを長原さんに小太刀ーFに研いでいただいた物
G-07 未使用新品 4,000円 売約済 たこ吉の一言〔コンパクト・デスクペン〕Platinum 14金細字付き デスクペン
延長軸を本体のお尻にねじ込むと、デスクペンに早変わり！
14金ペン先付きデスクペンは、いまやどのメーカーもラインアップから外した。当初はペン習字をやられる方が血眼になって捜していたそうだ。
延長軸がつくというところが面白いが・・・まったく実用的ではない。むしろコレクターズアイテム！
G-08 未使用新品 18,000円 売約済 たこ吉の一言〔セーラーのペン先で回転吸入式を楽しむ〕WAGNER デカゴン と Lichtope グレージュ ＆ くくり猿 から作った一本！
セーラーのペン先とペン芯を回転吸入式として使えるアダプターを入手。
外形がJOWOのソケットと同じなので、WAGNER限定の回転吸入式万年筆にセーラの14金ペン先を取付られる。
G-09 Vintage 2,000円 売約済 たこ吉の一言〔これは珍品だ！〕Soennecken スチール製ペン先付きモデル ボタンフィラー
ペン先に酷い段差があるので、希望していただければ段差を直してから出荷します。
G-10 未使用新品 4,000円 売約済 たこ吉の一言〔2本セット〕LAMY アルスター パシフィック と ヴァイブラント・ピンク の2本セット
ピンク軸にはEFペン先が、ブルー軸にはFペン先がついています。
お申込みは pelikan @ hotmail.co.jp へ。 G-01〜G-10 の番号でお申し込み下さい。 の部分は除いてメールして下さい。
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも お申込みが可能です。
折り返し、お振込先の口座番号をお知らせします。
それではGo! 早い者勝ちです！
2025年01月01日
2025年度の萬年筆研究会【WAGNER】活動計画
皆様、新年明けましておめでとうございま〜す！
左が2025年のたこ吉が参加するイベントの開催スケジュール（クリックで拡大表示）ただし、拙者が出展できないイベントや、まだ正式名称が決定していないもの、広報開始前のイベントは掲載していない
現時点（2025-01-01）での予定なので、今後変更になる可能性は大いにあり
最新版は常にこの2025年1月1日のBlogに掲載し、Updateをかけ続けま〜す
左端の欄に【確】という文字が入っているイベントは日程も会場も確定している。ただし他のイベントのと日程調整の関係で中止/変更となる場合もあります
2025年も春の泉筆五宝展、ペントレ、秋の泉筆五宝展、年忘れ泉筆五宝展がちょうど3ヶ月間隔で開催します
春の泉筆五宝展、ペントレ、秋の泉筆五宝展 および 年忘れ泉筆五宝展 の開催日の18日〜24日前から〔フライイングゲット予約〕のBlogを掲載します
最近、あまに出番の無くなった万年筆は、ぜひ積極的に〔フライイングゲット予約〕売り側になって、読者を喜ばせてあげて下さい
全ての万年筆は拙者がいったん預かり、清掃＆調整してから出荷するのでご安心を！また時期が来たら詳細にお知らせします
この他にも万年筆関係のイベントは多数ありますが、拙者も出展予定の・・・
★文具マーケット
★Tono&Lims 宇宙遊泳
★y.y. Day
★Naniwa Pen Show
★趣味の文具祭
★手帳の市
★TIPS
★KOBE Pen Show
とは極力重ならないように日程調整してあります
とはいえ、（未発表のイベントを含め）全部でのべ58日のイベントに参加し、その半分以上は主催という強行軍
★新潟でのイベント出展の翌日に会津若松で萬年筆研究会【WAGNER】開催
★TIPSと並行して同じビルで〔TIPS 待合室〕と〔Pen Training & International WAGNER〕を開催
などという老人には厳しい日程も組んでしまった
2026年以降は主催の定例会は縮小していくだろうから、2025年には頑張ってこの計画を完遂したい
今年の12月17日（水）で萬年筆研究会【WAGNER】は創立20周年を迎えます
それに合わせて数々の限定品企画も走っているのでお楽しみに！
ことしも（来年も）豊かな萬年筆生活を送りましょう！
2024年12月31日
2024年 大晦日大バーゲンは中止 2025年1月2日の〔フライング初売り〕に集約
本日16時から〔2024年 大晦日大バーゲン〕を始める予定だったのだが中止とします。
1月02日（木）07:00 フライング初売り
にご期待下さい。
〔 〇本まとめて〇万円 〕のようなものから
〔Vintage 大改造 〇〇万円〕という夢のようなものまで
さらには今回のフライングゲットや年忘れ泉筆五宝展2024で要望の強かった〔Flexでまんねん〕品もこれから作って掲載する予定です。
また本日中に落札者向けのご案内をお送りしますので、しばらくお待ちを！
1月02日（木）07:00 フライング初売り
にご期待下さい。
〔 〇本まとめて〇万円 〕のようなものから
〔Vintage 大改造 〇〇万円〕という夢のようなものまで
さらには今回のフライングゲットや年忘れ泉筆五宝展2024で要望の強かった〔Flexでまんねん〕品もこれから作って掲載する予定です。
また本日中に落札者向けのご案内をお送りしますので、しばらくお待ちを！
2024年12月30日
〔 【もらった年賀状のインク色分布は？】 2008年1月の年賀状のインク色分布 〕 アーカイブ
拙者は既に年賀状を卒業してから5年以上になる、いやもっとかな？
万年筆談話室を作った2018年の年末には年賀状を出さなかった。いただいた賀状への返事も失礼して出さなかった。メールでの近況報告は個別にやったと記憶している。
老いてくると、日常的につるんでいる人以外の人間関係はメンテしにくくなってしまう。
田舎在住の友人達の中には、町内会やテニス、ゴルフ、地区対抗運動会などと幼稚園時代からの関係を維持している人も少なくないが・・・
拙者のように東京に出てきてしまうと、そういう近所付き合いの機会はほぼ無くなる。
拙者の場合、昔から過去にはあまり興味が無く（だから日本史、世界史の点数が悪かった）すこし先の事だけに煩わされていた。
そう、予定魔だったのだ。パソコンもワープロも無い時代だったので、建築学科でもないのに大型のドラフターを買い、それで予定表を作っていた。
当然、一箇所、あるいは、一文字でも書き間違えると、枠線から引き直し・・・ということで、一日6時間くらい予定表を作っていた事もある。
また、その日に実行できなかったことがあると、また枠線から引き直して、予定表自体を作り直し・・・
それが面倒で、けっこう現実的なスケジュールを作り、遵守率も高かったはずだ。
これが社会人になり、大型コンピュータが自由に使える立場になると、最初にやったのは自分のスケジュールをデジタルで管理すること。
これの難点は、スケジュール変更は会社でしか出来ないので、早朝出勤、休日出勤が多かった。
もちろん、自分の趣味なので、残業は一切付けなかった。だって仕事じゃないからね。
そういう拙者が出していた年賀状は、全て プリントゴッコ ➡ パソコン印刷 （少しだけ手書きメッセージうぃイラストの間に入れる）
だった。すなわち、万年筆のインクの色は千差万別百花繚乱でした。今では懐かしいのぅ〜
住所変更を知らせていないので、もはや来る年賀状も無いはずだし、来てもお返事は遠慮させていただいている。拙者の生存確認はこのBlogでやっているのでな。
【万年筆評価の部屋】では毎週火曜日に、萬年筆専門の質問コーナーを設けているが、第15回目の今回は万年筆に関する質問に限定。
万年筆談話室を作った2018年の年末には年賀状を出さなかった。いただいた賀状への返事も失礼して出さなかった。メールでの近況報告は個別にやったと記憶している。
老いてくると、日常的につるんでいる人以外の人間関係はメンテしにくくなってしまう。
田舎在住の友人達の中には、町内会やテニス、ゴルフ、地区対抗運動会などと幼稚園時代からの関係を維持している人も少なくないが・・・
拙者のように東京に出てきてしまうと、そういう近所付き合いの機会はほぼ無くなる。
拙者の場合、昔から過去にはあまり興味が無く（だから日本史、世界史の点数が悪かった）すこし先の事だけに煩わされていた。
そう、予定魔だったのだ。パソコンもワープロも無い時代だったので、建築学科でもないのに大型のドラフターを買い、それで予定表を作っていた。
当然、一箇所、あるいは、一文字でも書き間違えると、枠線から引き直し・・・ということで、一日6時間くらい予定表を作っていた事もある。
また、その日に実行できなかったことがあると、また枠線から引き直して、予定表自体を作り直し・・・
それが面倒で、けっこう現実的なスケジュールを作り、遵守率も高かったはずだ。
これが社会人になり、大型コンピュータが自由に使える立場になると、最初にやったのは自分のスケジュールをデジタルで管理すること。
これの難点は、スケジュール変更は会社でしか出来ないので、早朝出勤、休日出勤が多かった。
もちろん、自分の趣味なので、残業は一切付けなかった。だって仕事じゃないからね。
そういう拙者が出していた年賀状は、全て プリントゴッコ ➡ パソコン印刷 （少しだけ手書きメッセージうぃイラストの間に入れる）
だった。すなわち、万年筆のインクの色は千差万別百花繚乱でした。今では懐かしいのぅ〜
住所変更を知らせていないので、もはや来る年賀状も無いはずだし、来てもお返事は遠慮させていただいている。拙者の生存確認はこのBlogでやっているのでな。
【万年筆評価の部屋】では毎週火曜日に、萬年筆専門の質問コーナーを設けているが、第15回目の今回は万年筆に関する質問に限定。
そしてアンケートは、前回らすとるむさんから提案いただいた・・・
あなたがもらった【 年賀状のインク色分布 】を教えて下さい！
万年筆で書かれている部分のインク色分布（黒20%、青30%など）じゃ。
ボールペン書きのものは除く！
集計に時間がかかって大変だが、よろしく！
１月15日午前現在の集計状況
比率を足し算しても正確な数値は出ないが、ご愛敬ということで・・・
カーボンブラックや黒などのブラック系・・・・・・・34.4%
ブルーブラックやブルーや水色の青系・・・・・・・・49.2%
ボルドーや紫や茶色の赤茶系・・・・・・・・・・・・11.2%
緑系・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4.2%
その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.0%
青系が半分近くあるというのは、萬年筆関係者の年賀状の特徴かもしれない。
通常は【黒】と考えられているが、青系が圧倒している。
赤系や緑系が多いのも特徴であろう。一般人は使わないからな。
それにしても、同じ系統でもずいぶんと色合いに幅があっておもしろい！
そういえば、高校生の時には、１枚の年賀状に、混合インクで10色以上作り、それで書き込んでいた事を思い出した。
出す枚数が20枚程度で、全てお年玉くれる人と女生徒宛だったから出来たんだろうなぁ・・・
出す枚数が20枚程度で、全てお年玉くれる人と女生徒宛だったから出来たんだろうなぁ・・・
2024年12月29日
〔 【 Montblanc No.342緑 14C-B改造がひっかかる 】 調整報告 〕アーカイブ
この記事には現在に至るまで不変の拙者のポリシーと、かなり恣意的な発言が混在している。
本音；
★WAGNER会員は、書き味の良くなった万年筆をあまり愛用せず、早い機会に中古市場に回して欲しい。それこそが万年筆文化醸成にとって最大の貢献なのじゃ。
★調整の出来具合は（基本的には）調整にかける時間に比例するのでな。
恣意的発言；
また書き味の出来は価格見合いということもある。1万円の万年筆をいくら調整しても、10万円の万年筆を調整したものには、（基本的には）勝てない。
後者は意図的に値段が高い万年筆の方が書き味の幅が大きいので、そちらを購入させて万年筆業界を活性化させようという想いが入っている。
業界がある程度盛り上がり、SNSが発達した現在では不必要で半分以上は間違った発言だがな(*^O^*)
今回の生贄はMontblanc No.342の緑軸。最近ではめったにオークションに出て来なくなった。綺麗な緑色で、ボディの状態も非常によい。
これほど状態の良いNo.342であれれば、おそらくは売れ残り状態でデッドストックになっていたか、コレクターの手で大切に保存されていたかであろう。
ペン先は元々はBじゃ。それを以前の所有者が細字に変えようとして、素人技で削って失敗した物が、中古市場へ流れたと考えられる。
パッと見ても気付かないかもしれないが、ペン先の斜面のカーブが不自然！滑らかなカーブではなく、途中で歪んでいる。
先端に近くなると急に鈍角になっている。この調整はあり得ない。通常の細字であれば先端に行くほど鋭角になっているはず。
ペン先先端部分の拡大図を見ると、どのあたりから斜めに削ったかがわかろう。
しかも曲面を削るヤスリではなく、平面ヤスリで削っている。素人技以外の何物でもない。
ついでに言えば、スリットが詰まりすぎている。しかも先端部だけが、強烈に左右から押しつけられたようになっている。
これではインクはかすかにしか出ない。困り果てた以前の所有者が中古市場に流したと思われる。
こういうのが中古市場に流れると、WAGNER会員以外はペンクリに頼ることになる。最近のペンクリの活況は、中古万年筆の流通が活発化したせいかもしれない。
先週末に行われたセーラーのペンクリでは、川口さんは2日間で150本調整されたと聞いた。さすがにプロは凄いな・・・
拙者は昨日、10時から16時までに23本受け付けて6本を持ち帰り、実質5時間・17本の調整で、本日は体の具合が悪い。肩はパンパンだし、首も張っているという状態・・・
ペン先先端を斜め下から見た画像じゃ。如何に酷い削りかわかろう。ペン先の両端をヤスリでガリガリ削ったうえ、先端部も真っ直ぐ斜めに削ってある。
これはサンドペーパーで削ったとしか思えない。
丸めなんて概念を持たない人物の削りじゃ！こういうとんでもない調整に出会うと嬉々としてしまう。
ここで直したものが、依頼者に使われるにしろ、その後中古市場に流れるにしろ、一本の万年筆の寿命を延ばすのに貢献出来る事は間違いない。
それによって書きやすい万年筆に出会った人が万年筆を好きになってくれることが市場を盛り上げることになる。
WAGNER会員は、書き味の良くなった万年筆をあまり愛用せず、早い機会に中古市場に回して欲しい。それこそが万年筆文化醸成にとって最大の貢献なのじゃ。
こちらは完全分解した図。拙者が預かって調整する場合には、必ず完全分解して清掃している。
従って清掃も希望の方は、ペンクリ時点でそう申し出て欲しい。ペンクリでの調整よりも、一段上の微調整も可能。
調整の出来具合は（基本的には）調整にかける時間に比例するのでな。
こちらが調整前のペン先。スリットは詰まっている上に、稜線も歪んでいる。せっかくのカワイイNo.342のフォルムが台無しじゃ。
そこで、円筒形の発泡スチロールに耐水ペーパーを両面テープで貼り付けたもので、ペン先の稜線を綺麗に削り取った上で、スリットを拡げる。
そうすると左画像のように美しい形状になる。ただしこの段階ではペンポイントの研磨は行っていない。
このままの状態ではペンポイントが尖りすぎていて紙にひっかかってしまう。
また依頼者は、低筆圧ぞろいのWAGNER会員の中でも、三本の指に入る低筆圧筆記者。ということはペン先を寝かせて書く。
従って３つ上の画像のように、ペンポイントの一番下のエッジが立っていては筆記出来ない。
ここから魔法が始まって・・・終わった。
首軸に取り付けたペン先の画像が左。上の研磨前の画像と比べると、ペンポイントの長さが短くなっているのがわかろう。
これによって桁違いにソフトなタッチに変貌する。ペン先の柔らかさでいったら、この時代のMonte RosaやNo.342は、コストパーフォマンス最高であろう。
こちらは横顔。同じ時代のPelikanと比べると、ペン先先端のお辞儀の具合が極めて少ない。これがMontblancとPelikanの書き味の差を作っている。
拙者は、この時代のMontblancの書き味が一番好き！しかし内部機構に関してはPelikanの方がはるかに安全じゃ。
金属部品が無いからな。このNo.342ですら、ピストンの軸内部には金属の芯を使っている・・・
従って拙者はPelikanをMontblancの書き味に調整するのが、一番の得意技じゃ。
あまりに時間がかかるので、他人用の調整には使わないがな。興味があれば集団見合いの機会（ペントレ）を待ちなされ。
こちらが拡大図。寝かせて書く人用の調整は、ペンポイントの一番下の引っ掛かりを取り除くこと。
特に、小文字の【ｇ】の最後の右に跳ね上げる部分や、【道】の最後のハライなどで確認すると、エッジ調整の出来が確認しやすい。
注意点は、普段使わない角度のハライを気に病んでもしかたないということ。
調整とは全方位で出来る物ではなく、当人の90%の筆記に適したものでしかないのじゃ。
10%は我慢する勇気を持たないと常に筆記具に不満を持ってしまう。
また書き味の出来は価格見合いということもある。1万円の万年筆をいくら調整しても、10万円の万年筆を調整したものには、（基本的には）勝てない。
好みの問題を別にすれば、50万円の車が、乗りごこちで2000万円の車に勝てないのといっしょじゃ。その当たりは割り切って、不満があれば高価な万年筆にシフトした方が良い。
本音；
★WAGNER会員は、書き味の良くなった万年筆をあまり愛用せず、早い機会に中古市場に回して欲しい。それこそが万年筆文化醸成にとって最大の貢献なのじゃ。
★調整の出来具合は（基本的には）調整にかける時間に比例するのでな。
恣意的発言；
また書き味の出来は価格見合いということもある。1万円の万年筆をいくら調整しても、10万円の万年筆を調整したものには、（基本的には）勝てない。
後者は意図的に値段が高い万年筆の方が書き味の幅が大きいので、そちらを購入させて万年筆業界を活性化させようという想いが入っている。
業界がある程度盛り上がり、SNSが発達した現在では不必要で半分以上は間違った発言だがな(*^O^*)
今回の生贄はMontblanc No.342の緑軸。最近ではめったにオークションに出て来なくなった。綺麗な緑色で、ボディの状態も非常によい。これほど状態の良いNo.342であれれば、おそらくは売れ残り状態でデッドストックになっていたか、コレクターの手で大切に保存されていたかであろう。
ペン先は元々はBじゃ。それを以前の所有者が細字に変えようとして、素人技で削って失敗した物が、中古市場へ流れたと考えられる。パッと見ても気付かないかもしれないが、ペン先の斜面のカーブが不自然！滑らかなカーブではなく、途中で歪んでいる。
先端に近くなると急に鈍角になっている。この調整はあり得ない。通常の細字であれば先端に行くほど鋭角になっているはず。
ペン先先端部分の拡大図を見ると、どのあたりから斜めに削ったかがわかろう。しかも曲面を削るヤスリではなく、平面ヤスリで削っている。素人技以外の何物でもない。
ついでに言えば、スリットが詰まりすぎている。しかも先端部だけが、強烈に左右から押しつけられたようになっている。
これではインクはかすかにしか出ない。困り果てた以前の所有者が中古市場に流したと思われる。
こういうのが中古市場に流れると、WAGNER会員以外はペンクリに頼ることになる。最近のペンクリの活況は、中古万年筆の流通が活発化したせいかもしれない。
先週末に行われたセーラーのペンクリでは、川口さんは2日間で150本調整されたと聞いた。さすがにプロは凄いな・・・
拙者は昨日、10時から16時までに23本受け付けて6本を持ち帰り、実質5時間・17本の調整で、本日は体の具合が悪い。肩はパンパンだし、首も張っているという状態・・・
ペン先先端を斜め下から見た画像じゃ。如何に酷い削りかわかろう。ペン先の両端をヤスリでガリガリ削ったうえ、先端部も真っ直ぐ斜めに削ってある。これはサンドペーパーで削ったとしか思えない。
丸めなんて概念を持たない人物の削りじゃ！こういうとんでもない調整に出会うと嬉々としてしまう。
ここで直したものが、依頼者に使われるにしろ、その後中古市場に流れるにしろ、一本の万年筆の寿命を延ばすのに貢献出来る事は間違いない。
それによって書きやすい万年筆に出会った人が万年筆を好きになってくれることが市場を盛り上げることになる。
WAGNER会員は、書き味の良くなった万年筆をあまり愛用せず、早い機会に中古市場に回して欲しい。それこそが万年筆文化醸成にとって最大の貢献なのじゃ。
こちらは完全分解した図。拙者が預かって調整する場合には、必ず完全分解して清掃している。従って清掃も希望の方は、ペンクリ時点でそう申し出て欲しい。ペンクリでの調整よりも、一段上の微調整も可能。
調整の出来具合は（基本的には）調整にかける時間に比例するのでな。
こちらが調整前のペン先。スリットは詰まっている上に、稜線も歪んでいる。せっかくのカワイイNo.342のフォルムが台無しじゃ。そこで、円筒形の発泡スチロールに耐水ペーパーを両面テープで貼り付けたもので、ペン先の稜線を綺麗に削り取った上で、スリットを拡げる。
そうすると左画像のように美しい形状になる。ただしこの段階ではペンポイントの研磨は行っていない。このままの状態ではペンポイントが尖りすぎていて紙にひっかかってしまう。
また依頼者は、低筆圧ぞろいのWAGNER会員の中でも、三本の指に入る低筆圧筆記者。ということはペン先を寝かせて書く。
従って３つ上の画像のように、ペンポイントの一番下のエッジが立っていては筆記出来ない。
ここから魔法が始まって・・・終わった。
首軸に取り付けたペン先の画像が左。上の研磨前の画像と比べると、ペンポイントの長さが短くなっているのがわかろう。これによって桁違いにソフトなタッチに変貌する。ペン先の柔らかさでいったら、この時代のMonte RosaやNo.342は、コストパーフォマンス最高であろう。
こちらは横顔。同じ時代のPelikanと比べると、ペン先先端のお辞儀の具合が極めて少ない。これがMontblancとPelikanの書き味の差を作っている。拙者は、この時代のMontblancの書き味が一番好き！しかし内部機構に関してはPelikanの方がはるかに安全じゃ。
金属部品が無いからな。このNo.342ですら、ピストンの軸内部には金属の芯を使っている・・・
従って拙者はPelikanをMontblancの書き味に調整するのが、一番の得意技じゃ。
あまりに時間がかかるので、他人用の調整には使わないがな。興味があれば集団見合いの機会（ペントレ）を待ちなされ。
こちらが拡大図。寝かせて書く人用の調整は、ペンポイントの一番下の引っ掛かりを取り除くこと。特に、小文字の【ｇ】の最後の右に跳ね上げる部分や、【道】の最後のハライなどで確認すると、エッジ調整の出来が確認しやすい。
注意点は、普段使わない角度のハライを気に病んでもしかたないということ。
調整とは全方位で出来る物ではなく、当人の90%の筆記に適したものでしかないのじゃ。
10%は我慢する勇気を持たないと常に筆記具に不満を持ってしまう。
また書き味の出来は価格見合いということもある。1万円の万年筆をいくら調整しても、10万円の万年筆を調整したものには、（基本的には）勝てない。
好みの問題を別にすれば、50万円の車が、乗りごこちで2000万円の車に勝てないのといっしょじゃ。その当たりは割り切って、不満があれば高価な万年筆にシフトした方が良い。
2024年12月28日
2024年12月28日（土）はWAGNERの【年忘れ泉筆五宝展2024】＠両国
日時 : 2024年12月28日(土) 10:30〜16:30
場所 : 国際ファッションセンター KFC Hall & Rooms （2F Hall 2nd） 住所：東京都墨田区横網1-6-1
会場案内：https://www.tokyo-kfc.co.jp/access/
入場料（2,000円）を払えばどなたでも参加出来ます。WAGNER会員の方は名前と会員番号を、会員以外の方は名前と電話番号を入場の際ご記入下さい。
泉筆五宝〔Pen、Paper、Case、Ink、Maintenance〕に関係のあるGoodsが出品されます。
Pen：万年筆（Vintage &Modern）、ガラスペン、ペンシル、ボールペン、鉛筆、筆記具小物
Paper：原稿用紙、一筆箋、手帳、ヌルリフィル etc.
Case：ペンケース（革/布）、ペントレイ etc.
Ink：WAGNER 限定古典インク、Shop Original インク etc.
Maintenance：ペン先調整/研出し を有料で行います。（書き味の調整は1,000円〜）
165��の会場です。テーブルもたくさんあります。お値打ちな萬年筆＆関連Goodsを販売用テーブルに多数並べて下さい。
また商品にはプライスタグをつけるか、価格一覧を展示して下さると助かります。
10:15ごろより入場者の受付を始めます。出店者以外の方は受け取ったタグをつけて、エントランスでご歓談下さい。
出展料〔出展は萬年筆研究会【WAGNER】会員以外の方も可能〕
★テーブルチャージは2,000円/台（1台に最大2人まで）テーブルチャージを払った方も入場料は必要です。
★テーブルチャージは展示のみの場合も必要です。
★テーブルの大きさは45�僉�180��です。奥行きが狭いので2台使う方は事前にお知らせ下さい。
第一目的は物販ではなく、筆記具の愛好家同士の交流です。ぜひ多くの方とご歓談下さい。
出展をご希望の方は 事前に pelikan @ hotmail.co.jp （@前後の は排除）まで連絡下さい。
プロ/アマを問わず、どなたでも出店出来ます。
テーブルを使う方（出店者）は10:00ごろまでには会場にお入り下さい。開場は8:50です。
注意事項；
★参加者の方は10:30と同時に入場して下さい。それまでは出店者の方以外は絶対に会場内に入らないで下さい。
★会場内にはご自身で消費する飲食物以外は持込禁止です。
★お土産など他の参加者に提供する目的で持ち込む飲食物は禁止ですので一切持参しないで下さい。
新規入会ご希望の方は左記の記入用紙に会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。記入例は ここ にあります！ 携帯メールアドレスを記入される方はPCからのメール拒否を外して下さいね。
新規にWAGNERへの入会希望の方は11:00以降に受付で申し込んで下さい。
会場で宅配便の受取、発送が出来ます。こちらの【お荷物受取・発送サービス】の項をお読み下さい。
会場からの発送は事務局の元払い（事後精算）となりますので、想定費用を当日にお支払いいただきます。
なを販売をしない〔歓談スペース〕のテーブルチャージは無料です。
〔歓談スペース〕をご希望の方ご希望テーブル枚数をお知らせ下さい。
年末恒例の〔福袋〕や、くじ購入者全員に購入額以上の商品が当たるスクラッチくじも登場するかも？
