2024年09月29日
2024年9月29日（日）は 秋の泉筆五宝展2024＠浜松町 *** 将来日付でのご案内 ***
＊＊＊秋の泉筆五宝展2024＠浜松町＊＊＊
泉筆五宝の定義：
Pen：万年筆、ガラスペン、ペンシル、ボールペン、鉛筆etc. の筆記が出来る物
Paper：原稿用紙、一筆箋、手帳、ヌルリフィル etc.の文字を書く対象物 及び それらを 組立/加工 するワークショップ
Case：ペンケース、ペンシース etc.のPenを内部に保管/運搬する物 及び それらを 組立/加工 するワークショップ
Ink：各種 限定インク、幻のインク etc.のPenからPaperに流れ出て文字を可視化する液体 及び それを保存する為の容器（カートリッジ/コンバータ/タミヤ瓶）
さらには Inkを混合したりラメを入れたりして新しいInkを製造するワークショップ
Maintenance：ペン先調整/研出し/修理作業、各種修理パーツ/調整工具 及び 筆記補助/強化の為の器具（味変軸/鉛筆延長ホルダー）
さらにはそれらを駆使したPenを製造/修理、ペン先調整
工具の組立、ペン先調整等のワークショップ
日時：9月29日(日) 10:30〜16:30 （ 搬入は09:00〜10:30 ）（ 搬出は16:30〜17:00 ）
場所：東京都立産業貿易センター 浜松町館 4F 第3会議室A 住所：東京都港区海岸1-7-1
入場料：16歳以上（2,000円）を支払えばどなたでも参加出来ます〔16歳未満の方は入場無料〕
出展料：2,000円/テーブル1枚（幅180�� 奥行60�儿發�72��）テーブルは最大3枚/小間 まで利用可能
泉筆五宝〔Pen、Paper、Case、Ink、Maintenance〕に関係のあるGoodsがたくさん販売されますが・・・・
筆記具の愛好家同士の交流というのが泉筆五宝展を開催する主旨
ぜひ年齢/性別を問わず多くの方と歓談し、交流を深めて下さい
さすれば汝も近い将来、万年筆の高みに堕ちるであろう
128��の正方形に近い会場です。出品者は壁側でまん中に歓談スペースを設けます。譲り合ってお使い下さい。
出店をご希望の方は 事前に pelikan @ hotmail.co.jp （@前後の は排除）まで連絡下さい。
★会場は 8:45 に解錠します。出店者の方は8:45に会場前にお集まり下さい。連絡事項伝達の後、会場のセットアップを出店者で行います。
今回は出店者の事前購入には制限を設けません。出店者の方は10:30までにめぼしい物があれば購入していただいて結構です。
展示/出品物に対する知識を来訪者に披露することこそが泉筆五宝展における出店者の役割です。可能な限りブースに在席していただけますようお願いします。
10:15ごろより入場者の受付を始めます。出店者以外の方は受け取った名札をつけて、会場外でお待ち下さい。
注意事項；
★一般参加者の方は10:30と同時に入場して下さい。それまでは出店者の方以外は絶対に会場内に入らないで下さい。
★入場受付時に本名と連絡先電話番号を必ずご記入下さい（コロナ対策の名残）
★会場宛てに荷物をお送りいただく場合は、下記のように書いて必ず佐川急便でお送り下さい。
ただし9:00までに会場に到着する保証はありませんので、ハンドキャリーの方が安全です。
お届け先名称：秋の泉筆五宝展2024
ＸＸＸＸ （＊受取人名）
郵便番号：１０５７５０５
お届け先住所：東京都港区海岸１−７−１
東京産業貿易センター浜松町館
４階会議室３Ａ
配達希望日時：9月２9日（土）午前中
品名の記載例：筆記具・インク 午前９時到着希望 （＊品名の最期に午前９時到着希望を記入して下さい）
★会場からの宅配便（ゆうパック）での荷物送付は1階のローソンから可能ですが日曜日は19時に締まります。出店者の方はご注意下さい。
会場ビル向いのコンビニ（デイリーヤマザキ竹芝店）からは、宅配便（ヤマト運輸）の送付が２４時間可能です。
◎会場内の空気は約20分間で全て外気と入れ替わります。日本一換気の良い会場です。
新規にWAGNERへの入会希望の方は左記の記入用紙に会員番号以外を書き入れて持参して下さい。
記入例は ここ にあります！ 携帯メールアドレスを記入される方はPCからのメール拒否を外して下さいね
新規にWAGNERへの入会希望の方は12:00以降に受付に申込書を提示し、会員番号を入手して下さい。
いわゆる販売のイベントとは異なり、各ブースに参加者用の椅子を用意します。ブース出店者の説明を聞きながらゆっくりと購入の検討して下さい。
出店者側でも見せるだけのつもりで展示しているものも少なくありません。
でも熱心に〔欲しい！欲しい！〕と力説すれば、意外とお安く譲っていただけることもあります。これこそがこのイベントの醍醐味です。
また当日には、フライングゲットで紹介しきれなかったもので〔Delayed Get Chance〕に掲載予定のない万年筆を販売します。
普通の人は気付かないかもしれないが、実は珍品というのを12本だけ展示・販売します。こちらは12:00よりご開帳！ お楽しみに。
2024年09月22日
2024年9月22日（日）〜23日（月）は趣味の文具祭 *** 将来日付でのご案内 ***
趣味の文具祭 in 2024
☝
上の文字列をクリックすると詳細が見られます！
また24日の12時ごろより、清水統括と森とで、
ちなみに万年筆談話室では、1,000円〜2,000円の調整付き万年筆は、初日/2日目とも各100本用意しておきます。
お楽しみに！ 地図は ==> こちら
☝
上の文字列をクリックすると詳細が見られます！
萬年筆研究会【WAGNER】からは、Lichtope と 万年筆談話室 が出店しています。
また24日の12時ごろより、清水統括と森とで、
〔創刊20周年を記念し、創刊当時からの趣味文を振り返る〕
てな内容のトークセッションが30分くらい予定されているそうです。こちらにもぜひご参加下さい。
とはいっても、何の打合せもなく始まりそうなので、大脱線する可能性もあり。
初日のプレミアムチケットは売り切れているようですが、2日目は前売り券も当日券も残っているようです。
ちなみに万年筆談話室では、1,000円〜2,000円の調整付き万年筆は、初日/2日目とも各100本用意しておきます。
またフライングゲットに出すには（価格が）えぐいな！というような逸品は趣味の文具祭に出品します。
いずれにせよ、万年筆談話室ブースの大半はVintageか限定品です。ここで初お目見えのブツもあります。
お楽しみに！ 地図は ==> こちら
2024年09月16日
秋の泉筆五宝展2024〔フライングゲット予約〕 第4日目
秋の泉筆五宝展2024 は 9月29日（日）に予定通り開催されます。
それに先だって、本番に参加出来ない人にも楽しんでもらおうと、今回も【フライングゲット予約】を実施します。
フライングゲット予約の出品者は萬年筆研究会【WAGNER】会員/会友限定ですが、WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも購入することが出来ます。
毎回、海外からも英語でのお申込が入っていますが、翻訳の時間差で悔しい思いをされている方も多数！
そこで、今回は目玉商品は前日以前に（価格を除いて）事前告知することにしました。事前告知は気が向いたタイミングで行いま〜す！
今回の 秋の泉筆五宝展2024〔フライングゲット予約〕の特徴は Vintage Montblanc 祭り と 萬年筆研究会【WAGNER】創立記念限定品 が多数出品されること！
毎回12本ずつご案内します。掲載予定日、予定時刻は
第四日目：9月16日（月）am 6:00
第五日目：9月18日（水）am 6:00
第六日目：9月20日（金）am 6:00
第七日目：9月25日（水）am 6:00
第八日目：9月27日（金）am 6:00
毎日必ずレアものが出ます。お楽しみに〜！
お申込みは pelikan @ hotmail.co.jp へ。 D-01〜D-12 の番号でお申し込み下さい。 の部分は除いてメールして下さい。
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも お申込みが可能です。
折り返し、お振込先の口座番号をお知らせします。
下の画像にあるのは全て清掃・調整前の画像です。お送りする際には再度清掃・整備・調整し、完璧な状態でお送りしますのでご安心を！
D-01 未使用新品箱付き 100,000円 たこ吉の一言〔六芒星のハート穴と象牙色の天冠に萌え〜〕 Montblanc Anniversary Edition 1906-2006 18K-F カートリッジ専用 未使用新品 元箱付き
相場：400,000円（amazon）/ 180,000円（eBay） 全長:13.5��（筆記時：15.2�僉法�重量:19g
相場：400,000円（amazon）/ 180,000円（eBay） 全長:13.5��（筆記時：15.2�僉法�重量:19g
Montblanc社の創業100周年を記念して作られた限定品の安い方。豪華な装飾が一切無いシンプルな設計だが、ハート穴が六芒星の星形だったり、天冠が象牙色だったり・・・と凝っている。
キャップを外した後、尻軸を前に押し出して筆記状態にする。
カートリッジ専用で、あまり面白みは無いのだが、何故か人気は絶大なようだ。
キャップ内部の設計も往年のセイフティを彷彿さてくれる。キャップを尻軸に挿して長くすることも可能。
調整師の一押しポイント：ペンポイントが往年の鉈研ぎにそっくり。もし意図してそうしたのなら満点を差し上げます！
D-02 Vintage Montblanc 47,500円 たこ吉の一言〔グレー＞青＞緑＞赤＞黒の順でレア〕 1960年代 Montblanc No.74 グレー軸 18C-F 回転吸入式 新品同様 書き味調整済
金貼りキャップは無傷 全長:14.7��（筆記時：17.6�僉法�重量:19g
金貼りキャップは無傷 全長:14.7��（筆記時：17.6�僉法�重量:19g
No.74などのRolled Gold Capの万年筆は、キャップに凹みが無いかどうかで価格が大きく変動する。
もし凹みがあれば、価格はNo.14の同程度のブツよりも安くなってしまうことが多い。
この個体は金磨き布で擦れば取れる程度のスレはあるが、DingやDentは一切無い。
内部機構にもインクの堆積などなく綺麗。掲載写真ではよくわからないが、軸色は紛れもないグレー。
ペンポイントも絶妙に調整されているようで、よほど捻って書く人以外にはほぼマッチするだろう。絶品です！
D-03 新品同様 60,000円 売約済 相場：80,000円〜 筆記時：13.1�僉�重量:21g NEWMAN製 0.92�仗帖�20本入×2箱）付き
Pix 75は首軸先端部にムラがあるので、先代が唯一推薦した芯は NEWMAN 0.92�弌�しかもそれを8�个曚廟泙辰討�ら入れることを奨められていたそうだ。
Pix 75のグレー軸が、この状態で今後出るとしたら、Montblanc コレクターの遺品バザールからだけだろう。
ちなみに出品者は上記のNo.74とは別の方。使われた樹脂のロットが違うようで、Pix 75の方が少しだけグレーの明度が高い。ほとんどの方は気付かないだろうがな。
ちなみにNEWMANの20本入りの芯は、15年ほど前にヤフオクで6,000円くらいで大量販売されていたそうだ。
拙者はそれを知らず、それ以前に伊東屋で在庫を全部いただいていたものをペントレに1,000円くらいで出したら、大阪から新幹線で買いに来られた方がいた！
実際に芯を入れて使うかどうかはともかくとして、1960年代Montblancのコレクターには必須のアイテムでしょう。
D-04 未使用新品 70,000円 たこ吉の一言〔今ではご禁制となってしまった稀少木材を使った逸品！〕 WAGNER 創立15周年記念 M軸（長さ中庸） 18K-BB コンバータ式 専用革製ペンケース付き
販売時定価：65,000円（税抜） 全長:17.5��（筆記時：15.4�僉法�重量:27g ”回り止め”はカゼイン製
既に伐採禁止となった台湾杉（薄い部分）と漆の木（濃い部分）を使った木軸。
黒い部分はエボナイトで、白い球はカゼイン。長軸、中軸、短軸の３種類作ったのだが、これは中軸。
それでも全長が17.5�僂發△襪里如�入れるペンケースが無い。そこで革製ペンケースも編吟革鞄舎さんに特注で作っていただいたものが付属。
ペン先の模様は縁起物の達磨。ちなみに選挙に使う達磨は15号の大きさなので、それと15周年を重ねています。15号達磨は総裁選でも使われるのかな？
ペン先は既に廃版になった6号の18K-BB。書き味はぬらぬらの極致です。
D-05 未使用新品 80,000円 売約済
黒い部分はエボナイトで、白い球はカゼイン。長軸、中軸、短軸の３種類作ったのだが、これは中軸。
それでも全長が17.5�僂發△襪里如�入れるペンケースが無い。そこで革製ペンケースも編吟革鞄舎さんに特注で作っていただいたものが付属。
ペン先の模様は縁起物の達磨。ちなみに選挙に使う達磨は15号の大きさなので、それと15周年を重ねています。15号達磨は総裁選でも使われるのかな？
ペン先は既に廃版になった6号の18K-BB。書き味はぬらぬらの極致です。
D-05 未使用新品 80,000円 売約済 相場：$1,750（海外） 全長:13.5��（筆記時：15.6�僉法�重量:29g
これは日本では発売されなかったが、Sheafferの純銀軸が大好きだった拙者は欲しくて欲しくてたまらなかった。
後に、フェンテに入会して知り合った世界のコレクター氏を通じてランブロー氏に連絡を取り、CP1を14K-Bニブ付きで35本注文した。2009年のこと。
当時世界中にあったSheafferの14K-Bの首軸ユニットは全てランブロー氏の元の集まったが、それでも33個しか集まらず、2本は18K-Bとなった。
軸もほぼ完売したようで、それ以降は12万円程度でたまにオークションに出る程度とめったに見かけなくなった。現在では$1,750が相ネット価格。
たまにキングダムノートに出るのは、この当時WAGNERで購入された方からの買取りだろう。
限定番号は天冠にCP1 163/250 と刻印されている。元箱には説明書から付属品、ついでに当時拙者が入れた名刺まで入っていてびっくり！
コレクターズアイテムはこうして流通するんだなと感慨深い。ちなみに、Sheaffer TARGA の14K-BはMontblancのBBくらいの太さが出せ、しかも書き味も素晴らしい！
D-06 Vintage Pelikan 15,000円 売約済 相場：25,000円〜30,000円 全長:13.1��（筆記時：14.9�僉法�重量:15g
左利きで押し書きの方以外なら、とっても書き味の良い極細を楽しめます。
ソケットは割れやすい半透明樹脂製ではなく、ちゃんとしたエボナイト製。ピストンも硬くなく吸入も完璧！普段使いにぴったりです。
D-07 新品未使用 55,000円 たこ吉の一言〔八犬伝18金ペン先ラインの第一弾★紫系★〕 WAGNER 2024年限定 八犬伝〔智〕 18K-F バキュマティック吸入式 同名インク付
定価：62,500円（円相場 160円/＄） 全長:13.6��（筆記時：17.5�僉法�重量:32g
海外からドル建てで輸入しているため、当初は62,500円でしたが、今回は55,000円で同名インク（智）を同梱します。
このインクはTono&Lims製で、軸色と同じ色合いを出すために試作を繰り返してようやくたどり着いた色です。
八犬伝シリーズは、仁義礼智が18金ペン先製、忠信考悌が14金ペン先製です。
18金ペン先には EF/F/M/Bの4種類の字幅がありますが、今回は細字。インクフローも良く、柔らかな書き味が堪能できます。
吸入はバキュマティック方式で、インクに首軸まで浸し、尻軸内のノブを8回押せば75％吸入。約5秒で完了です。
軸は独逸製の高級エボナイト。光に当たっても曇らないのが特徴で、いつまでも美しい軸色を保ちます。実際の軸色は写真よりやや明るい感じかな？
ペン先のデザインは〔智〕の玉を持つ犬坂毛乃の職業である女田楽士の衣装と髪飾りをあしらっています。まさに凝りに凝った八犬伝シリーズの第一作です。
D-08 未使用新品 30,000円 売約済
WAGNER 2010 限定品 セーラー・プロギア ブラウン・スケルトン軸 21K-Z
元箱付き 全長:12.7��（筆記時：15.0�僉法�重量:25g
こちらは拙者が企画に加わらず、当時の若手会員中心となって企画、販売店との仕様＆価格交渉、色合わせ、納品検査を行った唯一の限定品。
当時、万年筆愛好会がペン先の刻印を入れるなど考えられない時代だったが、果敢にチャレンジ。かなり派手な刻印になっている。
21金ペン先に24金を鍍金している時代の物。今ならあり得ない贅沢だ。
ペンクリで顔見知りだったペンドクターの方のサポートも有りなんとか完成にこぎ着けたようだが、実は山あり谷ありで大変だったそうだ。
軸色は実物を見ても不透明の黒軸にしか見えないが、実は半透明の濃い茶色という裏切りがある。
WAGNER 20XX 限定万年筆は、いずれも中古市場での価格が急上昇しているが、このWAGNER 20XX はまだ2本くらいしか登場していないはず。さてどうなりますやら。
D-09 新品同様 20,000円 たこ吉の一言〔超絶M調整を施してから出荷〕
Lichtope 限定 くくりざる 14K-M 元箱付き 調整済
定価：28,500円（税込） 全長:10.9��（筆記時：13.7�僉法�重量:16g
このインクはTono&Lims製で、軸色と同じ色合いを出すために試作を繰り返してようやくたどり着いた色です。
八犬伝シリーズは、仁義礼智が18金ペン先製、忠信考悌が14金ペン先製です。
18金ペン先には EF/F/M/Bの4種類の字幅がありますが、今回は細字。インクフローも良く、柔らかな書き味が堪能できます。
吸入はバキュマティック方式で、インクに首軸まで浸し、尻軸内のノブを8回押せば75％吸入。約5秒で完了です。
軸は独逸製の高級エボナイト。光に当たっても曇らないのが特徴で、いつまでも美しい軸色を保ちます。実際の軸色は写真よりやや明るい感じかな？
ペン先のデザインは〔智〕の玉を持つ犬坂毛乃の職業である女田楽士の衣装と髪飾りをあしらっています。まさに凝りに凝った八犬伝シリーズの第一作です。
D-08 未使用新品 30,000円 売約済 元箱付き 全長:12.7��（筆記時：15.0�僉法�重量:25g
当時、万年筆愛好会がペン先の刻印を入れるなど考えられない時代だったが、果敢にチャレンジ。かなり派手な刻印になっている。
21金ペン先に24金を鍍金している時代の物。今ならあり得ない贅沢だ。
ペンクリで顔見知りだったペンドクターの方のサポートも有りなんとか完成にこぎ着けたようだが、実は山あり谷ありで大変だったそうだ。
軸色は実物を見ても不透明の黒軸にしか見えないが、実は半透明の濃い茶色という裏切りがある。
WAGNER 20XX 限定万年筆は、いずれも中古市場での価格が急上昇しているが、このWAGNER 20XX はまだ2本くらいしか登場していないはず。さてどうなりますやら。
D-09 新品同様 20,000円 たこ吉の一言〔超絶M調整を施してから出荷〕 Lichtope 限定 くくりざる 14K-M 元箱付き 調整済
定価：28,500円（税込） 全長:10.9��（筆記時：13.7�僉法�重量:16g
かなり右に倒して書く人用に調整された万年筆だが、購入後まもなく書き癖がまっすぐに変わったために出品された。
元の書き癖を普通に戻すのでは面白くないので、ペン先を超絶Mに研ぎ直してから出荷しよう。
拙者はくくりザルのEF付きをフデマンにして使っているが、短くて寝かせて書けないペンにはぴったりだった。
そこで、今回は少しだけペンを立てて書く人向けの超絶Mに研いでから出荷します。セーラーも（他社と同じく）Mニブの素質が最高！
D-10 未使用新品 25,000円 たこ吉の一言〔WAGNER 2008では光助さんにオリジナルデザイン依頼〕
プラチナ 肥後象嵌 光助 公孫樹（イチョウ） 14K-M コンバータ式 元箱付き
定価：44,000円（税込） 相場：32,000円（amazon） 全長:14.4��（筆記時：16.5�僉法�重量:24g
元の書き癖を普通に戻すのでは面白くないので、ペン先を超絶Mに研ぎ直してから出荷しよう。
拙者はくくりザルのEF付きをフデマンにして使っているが、短くて寝かせて書けないペンにはぴったりだった。
そこで、今回は少しだけペンを立てて書く人向けの超絶Mに研いでから出荷します。セーラーも（他社と同じく）Mニブの素質が最高！
D-10 未使用新品 25,000円 たこ吉の一言〔WAGNER 2008では光助さんにオリジナルデザイン依頼〕 プラチナ 肥後象嵌 光助 公孫樹（イチョウ） 14K-M コンバータ式 元箱付き
定価：44,000円（税込） 相場：32,000円（amazon） 全長:14.4��（筆記時：16.5�僉法�重量:24g
プラチナの肥後象嵌シリーズには公孫樹（イチョウ）とサクラがあるが、今回は公孫樹！
ペン先とペン芯はセンチュリーと同じ型に変わった後のモデル。
同じく光助さんで作ったWAGNER 2008と違う点は、天冠が丸いこと。WAGNER 2008は平たい時代だった。またペン芯とペン先は前の型。
軸の加工は細い線が縦に入っているような感じのマット調で、キャップの後ろにしっかりとささる。
金の価格が値上がりすると、金を鉄板に打ち付けて作る肥後象眼はものすごく高価になる。買うなら今のうちかも？元箱付きです。
ペン先とペン芯はセンチュリーと同じ型に変わった後のモデル。
同じく光助さんで作ったWAGNER 2008と違う点は、天冠が丸いこと。WAGNER 2008は平たい時代だった。またペン芯とペン先は前の型。
軸の加工は細い線が縦に入っているような感じのマット調で、キャップの後ろにしっかりとささる。
金の価格が値上がりすると、金を鉄板に打ち付けて作る肥後象眼はものすごく高価になる。買うなら今のうちかも？元箱付きです。
D-11 新古品 15,000円 売約済 定価：10,000円（税前） 相場：25,000円（中古品） 全長:14.2��（筆記時：16.0�僉法�重量:22g
たしか胴体に入っているリブの本数も異なっていたと記憶している。
不具合があってすぐにモデルチェンジしたにもかかわらずこの初期モデルはいまだに人気が高い。
それはひとえにペン先の書き味だろう。拙者は現在のセンチュリーの書き味の方が好きだが、この初期＃3776の変な柔らかさが好きな人もいるようだ。
たしかに初期モデルの方が、ペン先が左右に拡がりやすい。言い悪いはともかくとして・・・
D-12 未使用新品 6,000円+α たこ吉の一言〔筆圧不要でぬらぬらと筆記可能〕 中国製 CUSTOM URUSHI Generic Steel-中字 ➡ A:超絶M研摩 or B:Flex-EF でまんねん研摩（＋4,000円）
全長:15.5��（筆記時：17.4�僉法�重量:67g
5種類の軸色と2種類のペン先の組み合わせをお楽しみあれ。
こちらは〔A〕で、ペン先は元々この万年筆に付いていたスチール製ペン先の中字。このままでは、重量の割にインクフローが悪く書き味も酷いので・・・
スリットを拡げ、研摩して超絶Mに近づけるような調整をしてから出荷（追加料金不要）。研摩なしも選択可。
こちらは〔B〕で、ペン先を左のように、JOWO製 Steel Flex-EFに交換する。そして、そこからこのペン先をフデマンに加工。筆記角度が高くても筆のような字が書けるように改造。
ただしペン先代金とフデマン加工代金の合計で4,000円高となります。
D-12-1B 黄軸 Flex-EF でまんねん加工 10,000円 （ペン先交換） 売約済
D-12-2A 赤軸 超絶M研摩 / 研摩無し 6,000円 売約済
D-12-3A 緑軸 超絶M研摩 / 研摩無し 6,000円 売約済
D-12-4A 青軸 超絶M研摩 / 研摩無し 6,000円 売約済
D-12-5A 黒軸 超絶M研摩 / 研摩無し 6,000円
D-12-5B 黒軸 Flex-EF でまんねん加工 10,000円 （ペン先交換）
お申込みは pelikan @ hotmail.co.jp へ。 D-01〜D-12-5B の番号でお申し込み下さい。 の部分は除いてメールして下さい。
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも お申込みが可能です。
折り返し、お振込先の口座番号をお知らせします。
それではGo! 早い者勝ちです！
2024年09月15日
9月16日（月） am 6:00 に Up される予定の 秋の泉筆五宝展2024 フライングゲット予約 No.4 の概要
9月16日（月） am 6:00 に Up される予定の・・・〔 秋の泉筆五宝展2024 フライングゲット予約 No.4 〕の概要
全部で12本紹介されますが、その中の8本について簡単に説明します
D-01 Montblanc Anniversary Edition 1906-2006 18K-F カートリッジ専用 新品未使用 元箱付き
キャップを外した後、尻軸を前に押し出して筆記状態に！ペンポイントが往年の鉈研ぎにそっくり！
D-02 1960年代 Montblanc No.74 グレー 18C-M 新品同様 ペン先調整済 Rolled Gold キャップは無傷
No.74の中で一番レアなグレー軸。イカペンは筆圧をかけて書く方が面白いかも？
D-03 Montblanc Pix 75 グレー NEWMAN 0.92�仗� 20本入り×2個付き
Pix 75の中でも最もレア度の高いグレー軸。なんと金ペン堂さんのデッドストックだった逸品。先代が唯一推薦した芯は NEWMAN 0.92�弌�
D-04 WAGNER 創立 15周年記念 M軸 18K-BB 新品 革製がま口ペンケース付
全長：17.5�僉々�ｴﾎﾞﾅｲﾄ製首軸 既に伐採禁止となった台湾杉と漆を使った木軸 書き味はぬらぬらの極致
D-05 Classic Pens CP1 14K-B 純銀軸 新品未使用 元箱付き
2011年にWAGNER会員限定頒布 シェーファ−・タルガをランブロー氏が純銀シリーズ化した第1号の特殊仕様（14K-B付き） 海外相場爆騰中
D-06 Pelikan 400NN 緑縞 14C-EF 非常に綺麗な個体 書き味上々
D-07 WAGNER 2024年 限定品 八犬伝シリーズ〔智〕 18K-F（EF/M/Bへの交換可能） 新品未使用 ＋専用インク付き
独逸製エボナイト マーブル・パープル（斑紫） 八犬伝シリーズの発売順 智 ➡ 忠 ➡ 信 ➡ 礼 ➡ 考 ➡ 義 ➡ 悌 ➡ 仁
D-08 WAGNER 2010 Sailor製 21K-Z 濃いブラウン・スケルトン軸 コンバータ式 新品未使用 元箱付き
萬年筆研究会【WAGNER】往年の（迷）会員達が自主的に企画・交渉・製作にこぎ着けた伝説の（いわくつきの）逸品
ほか4本です！
2024年09月14日
2024年9月14日（土）は萬年筆研究会【WAGNER】 表定例会＠浜松町 *** 将来日付でのご案内 ***
日時：9月14日（土） 10:30〜16:45 （開場 10:30） ペンクリは会員限定（ 開催日当日に会員登録された方も調整を受けられます ）
場所：東京都立産業貿易センター 浜松町館 4F 第1会議室 住所：東京都港区海岸1-7-1
2024年の予定 → ここ を押して！ 名札をお持ちの方はお忘れなく！
新規入会希望の方は左記の記入用紙に会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。
会場へ入るには、萬年筆研究会【WAGNER】への会員登録が必須条件となりますが退会も再入会も自由です。
入会資格は〔万年筆が好き！〕ということだけで、年齢制限も入会審査もありません。
記入例は ここ にあります！ 携帯メールアドレスを記入される方はPCからのメール拒否を外して下さいね。
18歳未満の方は参加費無料です。友人を誘って・・・勇気を持って覗いてみてね！
勉強会や新製品発表などを企画されている方はお知らせ下さい。当欄で紹介しま〜す。
★今回の紙様勉強会のテーマは〔パイロット最初のＰ式〕です。
16時以降は萬年筆研究会【WAGNER】らしい濃い時間となります。
ここで業界情報、裏情報や意外なノウハウなどが語られるはず。
体験すれば晴れて〔萬年筆の高みに堕ちる〕入口に足を踏み出せま〜す。知らんけど・・・
本年最期の表定例会となります。
2024年の表定例会への参加者数は・・・
2月25日（日）33名
4月13日（土）26名
6月08日（土）19名
です。
もし9月14日（土）の参加人数が30名に満たない場合は、2025年1月25日（土）を最期として、表定例会の開催を当分の間お休みします。
若手調整師のスキル向上に貢献するためにも、ぜひ〔残念な書き味の万年筆〕を大量にお持ち込みください！
2024年09月13日
秋の泉筆五宝展2024〔フライングゲット予約〕 第3日目
秋の泉筆五宝展2024 は 9月29日（日）に予定通り開催されます。
それに先だって、本番に参加出来ない人にも楽しんでもらおうと、今回も【フライングゲット予約】を実施します。
フライングゲット予約の出品者は萬年筆研究会【WAGNER】会員/会友限定ですが、WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも購入することが出来ます。
毎回、海外からも英語でのお申込が入っていますが、翻訳の時間差で悔しい思いをされている方も多数！
そこで、今回は目玉商品は前日以前に（価格を除いて）事前告知することにしました。事前告知は気が向いたタイミングで行いま〜す！
今回の 秋の泉筆五宝展2024〔フライングゲット予約〕の特徴は Vintage Montblanc 祭り と 萬年筆研究会【WAGNER】創立記念限定品 が多数出品されること！
毎回12本ずつご案内します。掲載予定日、予定時刻は
第三日目：9月13日（金）am 6:00
第四日目：9月16日（月）am 6:00
第五日目：9月18日（水）am 6:00
第六日目：9月20日（金）am 6:00
第七日目：9月25日（水）am 6:00
第八日目：9月27日（金）am 6:00
毎日必ずレアものが出ます。お楽しみに〜！
お申込みは pelikan @ hotmail.co.jp へ。 C-01〜C-12 の番号でお申し込み下さい。 の部分は除いてメールして下さい。
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも お申込みが可能です。
折り返し、お振込先の口座番号をお知らせします。
下の画像にあるのは全て清掃・調整前の画像です。お送りする際には再度清掃・整備・調整し、完璧な状態でお送りしますのでご安心を！
C-02 新品（ペン先交換） 75,000円 たこ吉の一言〔万年筆を集め出して最初に心を射抜かれた一本！〕 Cartiea パシャ ドゥ カルティエ ブルーマーブル軸 18K-B Montblanc が OEM生産 コンバータ式
Cartiea ブティックで18K-Bを取り寄せ 定価：16万円弱 全長:14.1��（筆記時：16.1�僉法�重量:64g
筆記具関係のブック本で、この〔パシャ ドゥ カルティエ〕を見た時、まさにハートを射抜かれた。ただ、当時は10万円以上の万年筆を購入することなど考えも及ばなかったので、憧れたままだった。
ある時、世界の万年筆祭りの帰りに、三越本店のカルティエ・ブティックによったら、このマーブルブルー軸が鎮座していた。
〔ふ〜ん、あるんだ。でもペン先はBでないと使わないんだよなぁ〜〕とうっちゃろうとしたら、〔でしたら取り寄せます。一週間ほどお待ち下さい〕・・・
と言われ、逃げられなくなって投降した品。その後も使えなくて、嫁に出したのだが、それが今回、やはり使われないままフライングゲットに登場。
購入したときの半額以下で未使用。ただし箱無し。MontblancがOEMで作っていた18K-Bのペン先を使ってみたいという方がいたらお申込み下さい。
コンバーターのカバーが金属製という重量級だが、筆記バランスは実に良い。もちろんキャップは後ろには挿しませんよ。
C-06 未使用新品元箱付き 100,000円 たこ吉の一言〔金属加工精度と鍍金の巧さは欧州一かも？〕 ottohutt D08 Yellow Gold Matte 18C-B 変形回転吸入式 現在世界的な超品薄状態
定価：1475ユーロ（約23万円） 相場：約18万円（韓国） 全長:14.7��（筆記時：17.6�僉� 重量:80g
最近Ottohutt D08 Yellow Gold Matte は世界的に供給不足で、ネットで調べても韓国の通販サイトに1本あるだけ。
ちなみにそこでも販売価格は18万円程度（＋輸送費&消費前）。
以前、萬年筆研究会【WAGNER】会員に12万円で頒布したが、その時のまま、箱に入った状態でフライングゲットに登場した。やはり勿体なくて使えなかったそうだ。
D08は精密感溢れる独逸製金属製万年筆（80g）だが、ottohuttは 元々は時計バレルや宝石台座製造企業なので微細な金属加工技術に優れている。
以前はステンレスをローズゴールで綺麗に鍍金出来る唯一の企業という称号を得ていたそうだ。
このD08の特徴は特殊な回転吸入機構で、尻軸を一度引っ張ってから回転し、吸入が終わったら胴軸に押し込んで固定する方式。
この面倒な操作を、嬉々として行えるマニアだけが持つことを許された万年筆だ。
ちなみに女性の購入者も少なくなかったが、全員インクを入れてお使いのようだ。勿体なくて使えなかったのは男性！
ペン先はJOWO製の6号ペン先用のペン芯を使っているが、ペン先刻印は自社加工かもしれない。
80ｇの自重に耐えるためか、通常のJOWO製18金の6号ペン先よりもどっしりとしており、インクフローを稼いで、インクぬらぬらの横書きを楽しむ為の万年筆。
もし拙者が現役のサラリーマンだったら、胸ポケットからおもむろに取り出し、会議テーブルの上に鎮座させたい。そうマウンティングにぴったりの逸品じゃ！
ちなみにそこでも販売価格は18万円程度（＋輸送費&消費前）。
以前、萬年筆研究会【WAGNER】会員に12万円で頒布したが、その時のまま、箱に入った状態でフライングゲットに登場した。やはり勿体なくて使えなかったそうだ。
D08は精密感溢れる独逸製金属製万年筆（80g）だが、ottohuttは 元々は時計バレルや宝石台座製造企業なので微細な金属加工技術に優れている。
以前はステンレスをローズゴールで綺麗に鍍金出来る唯一の企業という称号を得ていたそうだ。
このD08の特徴は特殊な回転吸入機構で、尻軸を一度引っ張ってから回転し、吸入が終わったら胴軸に押し込んで固定する方式。
この面倒な操作を、嬉々として行えるマニアだけが持つことを許された万年筆だ。
ちなみに女性の購入者も少なくなかったが、全員インクを入れてお使いのようだ。勿体なくて使えなかったのは男性！
ペン先はJOWO製の6号ペン先用のペン芯を使っているが、ペン先刻印は自社加工かもしれない。
80ｇの自重に耐えるためか、通常のJOWO製18金の6号ペン先よりもどっしりとしており、インクフローを稼いで、インクぬらぬらの横書きを楽しむ為の万年筆。
もし拙者が現役のサラリーマンだったら、胸ポケットからおもむろに取り出し、会議テーブルの上に鎮座させたい。そうマウンティングにぴったりの逸品じゃ！
C-11 新品同様（インク付き） 15,000円 たこ吉の一言〔これはおいしい調整じゃな〕 Lichtope Starry Night バキュマティック吸入式 加工品
定価：22,000円（税込） 全長:14.0��（筆記時：13.4�僉法�重量:25g インクは 六本木花浅葱
C-11-1 売約済 C-11-2 売約済
C-11-3 Steel-B ➡ たこスペ超不細工 太STUB
軸は3本、ペン先は3本あります。
バキュマティック吸入方式は人気で、拙者も5本しか押さえられなかった。この3本以外のFとFlex-EFは使用中。
この
久しぶりにやりたくなったので、魔改造代金はいただきません。
こちらは清掃整備が必要ない分、早く作業に入れますので、お申込みはお早めに！
C-12 未使用新品 & 専用ケース付き 27,500円 たこ吉の一言〔ペン先の刻印はたこ吉の調整姿〕 WAGNER 2024年限定品 Loooong Steel製 Flex-F（たこ吉刻印付き） コンバータ式 緑軸
定価：27,500円 全長:17.4��（筆記時：16.4�僉法�重量:33g
楓の瘤の木材を4色（茶、緑、赤、紫）の色素でスタビライズド加工して作った超ロング軸。
今回は緑軸が対象。
長すぎてどのペンケースに入れてもはみ出すという指摘があったので、専用のペンケースを作って同梱します。
筆記時16.4�僂箸いΔ里蓮▲▲Ε蹈蕕筌札譽縫討離�ャップを尻軸に挿した全長よりも長い！すなわちキャップを挿さなくても筆記バランスが良い事を狙ったもの。
第一段はコーティングをあまりしなかったので、艶が無く、また少し色落ちしたので、第二段にはメルセデスの高級車に施すのと同じコーティングを施した。
おかげで、木製ではなく、エボナイト製と勘違いする人が続出。エボナイトでこんな長い軸を作ったら・・・とっても高価になりま〜す！
軸色に合わせてペンケースも4色準備。何も塗っていない状態でお届けする予定ですが、ご希望があれば柔軟化クリームと艶出クリームを塗ってからお送りします。
自分の手の脂で慣らすか、クリームで慣らすかは好みでしょう。拙者はもう既に手の脂が出ないのでクリームで仕上げました。
ペン先の模様は、拙者が調整している時の姿をイラストにした物。
ペン先はJOWO製 Flex-Fのスチール製ペン先で、これは各社のスチール製ペン先の頂点たる書き味だと評価している。
そして、この首軸を外すと、プラチナのセンチュリーやプレジデントの首軸もねじ込める。すなわちプラチナ用の味変軸の役割も果たす。これはたまたま発見！
為替が円高に振れたので、当時の価格よりも1,000円安く提供出来る事になった！今後も為替変動はこまめに反映します。
今回は緑軸が対象。
長すぎてどのペンケースに入れてもはみ出すという指摘があったので、専用のペンケースを作って同梱します。
筆記時16.4�僂箸いΔ里蓮▲▲Ε蹈蕕筌札譽縫討離�ャップを尻軸に挿した全長よりも長い！すなわちキャップを挿さなくても筆記バランスが良い事を狙ったもの。
第一段はコーティングをあまりしなかったので、艶が無く、また少し色落ちしたので、第二段にはメルセデスの高級車に施すのと同じコーティングを施した。
おかげで、木製ではなく、エボナイト製と勘違いする人が続出。エボナイトでこんな長い軸を作ったら・・・とっても高価になりま〜す！
軸色に合わせてペンケースも4色準備。何も塗っていない状態でお届けする予定ですが、ご希望があれば柔軟化クリームと艶出クリームを塗ってからお送りします。
自分の手の脂で慣らすか、クリームで慣らすかは好みでしょう。拙者はもう既に手の脂が出ないのでクリームで仕上げました。
ペン先の模様は、拙者が調整している時の姿をイラストにした物。
ペン先はJOWO製 Flex-Fのスチール製ペン先で、これは各社のスチール製ペン先の頂点たる書き味だと評価している。
そして、この首軸を外すと、プラチナのセンチュリーやプレジデントの首軸もねじ込める。すなわちプラチナ用の味変軸の役割も果たす。これはたまたま発見！
為替が円高に振れたので、当時の価格よりも1,000円安く提供出来る事になった！今後も為替変動はこまめに反映します。
C-01 未使用新品元箱入り 160,000円 売約済 S
このロングモザイクは当時の萬年筆研究会【WAGNER】会員が狂ったように購入したものだ。まさか、今頃未使用新品箱付きが発掘されるとは思わなかった。
クロスポイントは下の段が上のペンポイントの下に隠れるように取り付けられた新型で幸夫さんが製作。
〔これは息子が作ったんじゃ〕と長原翁が嬉しそうにお話しになっていたのが懐かしい！
長原翁の作品は、煤竹モデルにキングイーグルやキングコブラが付いていれば、軽く100万円は超えてしまうほどに高騰している。
当初はペンクリでしか販売されていなかったため、製造本数が少ないロングモザイクの長刀クロスエンペラーも存在が知られれば暴騰してしまう。
出品者は〔自分は勿体なくて使えなかった。そのうちインクを入れようと思っていたら長原翁が亡くなり、悲しくてますます使えなくなった〕
〔出来ればインクを入れて使い、書きごこちを教えてくれるような方に購入していただきたい〕とおっしゃっている。
C-03 ペン先調整済 60,000円 売約済 定価：約100,000円（税・送料込） 全長:15.2��（筆記時：18.8�僉法�重量:35g
独特の超軟らかいペン先は常人には使いにくく、さほど数は出ていなかったように思う。
ただ、神戸の鞄屋さんのようなファンもいらっしゃり、そのじゃじゃ馬のような書きごこちに〔イタリアーノ！〕と熱狂されていた。
そのペン先を作っていた方が独自の工房を立ち上げ、Santini（サンティーニ）というブランドで万年筆も作り始めた。
ペン先も自作する工房は（日本には3軒あるが）海外ではあまり例が無いはずだ。
今回のモデルは九角形のノナゴンというモデルで、総エボナイト製（独逸製エボナイト）。ペン先は10種類以上あるが全部工房で自作。
ペン先は軟らかくて魅力的なのだが、調整が下手でとんでもない形のペン先を送ってくるため、万年筆談話室でも何本も調整した。
今回のフラミンゴは限定99本製造予定だったが、エボナイトの柄が気に入らない部分が多く、結局は半分程度しか作らなかったのでは？
フライングゲットにあたりペンポイントの状態を検査してみたのだが、なんと完璧に調整されている。いったい誰の調整だろう？
腰が無いほど超柔らかいペン先が好きな人にはたまらない万年筆でしょうね。じゃじゃ馬ですが・・・
C-04 Vintage Pilot 65,000円 売約済 復刻版は海外で25万円以上で取引 全長:14.2��（筆記時：15.0�僉法�重量:19g
このウルトラスーパーの復刻版は定価6万円で数ヶ月だけ販売されたが、価格が高く採算割れということで、すぐに製造中止。韓国での相場：25万円以上！
そのあおりをうけて、Rolled Gold Cap の ウルトラスーパーも値段が爆発したらしい。
今回の品は、内部機構は完璧で、書き味も良いし、外装もかなり綺麗で凹みも無い。いわば完全無欠のVintage！
拙者は相場は知らないので、提示された販売価格をそのまま掲示しているだけ。
第2日目の〔グランザスネオ〕のように激安価格かもしれないし、相場より圧倒的に高いかもしれない。各自ご判断下さい。
C-05 魔改造版 40,000円 売約済 M800現行品の定価：86,800円（税込） 全長:13.9��（筆記時：16.6�僉法�重量:29g
この個体は過去に拙者が調整したようで、ペン先とペン芯との位置が拙者の好みにぴったりと一致している。
また書き味も完璧で、インクを入れないで紙の上でペンを走らせているだけで恍惚としてくる。
その時には気付かなかったのだが、首軸先端部の金鍍金部分が真鍮リングに交換されている？
鍍金がすぐに剥がれてボロボロになるのがM800系の欠点だが、それを超越した改造になっている。
もし部品レベルで販売されていたら、拙者ならペン先に3万円、軸に2万円払うので、合計で4万円ならお買い得だと思う。
特に今後、首軸先端部が朽ちる心配をしなくて良いのが実用万年筆としては良い！
C-07 Vintage Montblanc 50,000円 売約済 尻軸に ST- 刻印あり 全長:12.9��（筆記時：14.5�僉法�重量:19g
今回初めてNo.254の14C-ST（ステノグラフ）が出た！しかもほんとんどMintの状態だ。オークションではNear Mint と書かれていたそうだ。
インク窓がブルーなので、後期モデルだが、ペン芯は薄いので前期モデルから流用しているようだ。
PelikanのSTと比較すると、強筆圧耐性は強くない。あまり筆圧をかけるとひん曲がりそう。
天冠のカゼイン製の雪マークは少し黄色がかかってきて良い感じになっている。
これに50年代後期の厚いペン芯がついていれば、あと5,000円くらいは高かったかも？
いずれにせよ、この万年筆の価値は〔ST-〕という刻印にかかってます。現在は書き味は凡庸なので、少しリキ入れて調整してから送り出します。
C-08 Vintage Montblanc 15,000円 売約済 トメ、ハネ、ハライが美しい極上品 全長:13.0��（筆記時：14.8�僉法�重量:14g
Parker 51に押され、仕方なくフーデッド・ニブにしても、書き味だけにはこだわった独逸魂を評価したい。この対応はPelikanのPシリーズより立派！
内部まで完全洗浄しますが、ペンポイントには手を入れないでお送りします。軸の状態も極上です。
本来の鉈研ぎの妙味をご堪能下さい。ちなみに横書きするには調整が必要。今回は縦書き専用とした方が better!
C-09 Vintage OMAS 25,000円 売約済 全長:12.6��（筆記時：15.1�僉法�重量:13g
C-10 Vintage Sailor 10,000円 売約済 キャップへの漆塗り失敗 全長:14.7��（筆記時：17.6�僉法�重量:80g
ペン先の横に〔4〕という数字が刻印されているが、これは〔M〕を意味するそうだ。
親方によれば、1：EF、
この個体は、ペン先と胴軸は良いのだが、キャップにクリアラッカーか漆が下手くそ塗りされている。救われない惨さ。
依頼者は、これを改造し、ちゃんとした万年筆として生き返らしてくれる人の元へ行けば良いなとの希望があるそうだ。
拙者なら、クリップを切断し、キャップの下手塗り部分を全て剥がし、全く違うクリップレス萬年筆に仕立ててみたいがな。
このまま使うにしろ、改造するにしろ、それなりに覚悟が必要な万年筆なので、我と思わん方はお申込み下さい。
お申込みは pelikan @ hotmail.co.jp へ。 C-01〜C-12 の番号でお申し込み下さい。 の部分は除いてメールして下さい。
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも お申込みが可能です。
折り返し、お振込先の口座番号をお知らせします。
それではGo! 早い者勝ちです！
2024年09月12日
〔 【 Montblanc No.146 14C-OBB 筆記角度30度の世界 】 調整報告 〕 アーカイブ
ここに掲載されている画像を見ると、何故フラットフィードが駆逐されたのかがよくわかる。
インクをペン芯にためる機能が弱いので、インクがすぐに漏れてしまったはず。特に加圧が不十分な飛行機に乗ったりしたら悲惨な状態に陥っただろう。
一方で、紙の質が上がった現在では、インクがドバドバ出ても滲まない紙も出てきている。
インクドバドバを実現するには、スリットが常に開いていることが条件。そして空気の通り道が十分に広いこと。
従って設計の古いペン芯などは、現代に対応するため、ペン芯後端部を一部切断して空気が入りやすく加工していた例もある。
拙者が教えてもらったのは、長崎の万年筆病院の先代。M800であっても必ずペン芯最後端を細工されていた。
あと今では首軸を緩めるのにお湯は使わない。お湯を使うとセルロイドが変色したり、膨れたりするからだ。
今では、温度調節付きのヒートガンを使っている。これだとお湯（100度）よりも高い温度でも変色しない。100度のお湯に浸けたら一巻の終わりじゃ！
こうやって修理の記録をBlogに残していたおかげで、たまに修理するときに参考に出来る。
そして、今なら考はやらないな・・・と考える時にこそ、その技術が自分の物になる。
このBlogは、さしずめ拙者の研究ノートのような物だろう。内容はSTAP細胞の研究ノート以下だがな。
今回の依頼品は1950年代のNo.146。ひさしぶりのオブリークじゃ。ペン先の状態も、胴体の状態も非常に良い。
キャップが痩せて嵌り辛いのが唯一の弱点と言ってよかろう。
依頼内容は、このペン先の形状を変えないで、筆記角度30度で書いてもヌラヌラと書けるようにとのこと。
WAGNERでは、依頼者も含めてVintage No.146の愛好者は、筆圧が極端に低く、ペンを寝かせて書く人がほとんどじゃ。
ペンポイントは非常にエッジの立ったOBB。実に見事！丸っこい形状のペンポイントよりもエッジが立ったペンポイントの方が美しい。
開高健モデルのNo.149には【エッジの立ったM】というのがあり、これが非常に美しい。
このOBBのペン先も非の打ち所のない美しさじゃ。ただし筆記するにはスリットが詰まりすぎている。これではヌラヌラとはいかないな・・・
こちらは横顔。まるでお手本のようにマニュアル通りの位置で首軸にセットされている。
ただヌラヌラを望むなら、多少位置関係を修正した方がよい。ペン先をほんの少し前かな。
誤解している人もまだまだ多いので注意しておくが、ヌラヌラというのは、ペン先の丸めや、ラッピングフィルムで研磨する事で達成出来る物ではない。
ヌラヌラはインクフローを増やす事で達成する。ただし萬年筆は元々ヌラヌラで書くような設計にはなっていない。
すなわちヌラヌラ化は、萬年筆設計者から見れば改悪なのじゃ。車高を上げたり、違法な燃料を入れたりする行為に近い。
もし1950年代にインクがヌラヌラの萬年筆を作っていたとしても、そのインクフローを受け止められるだけの紙は非常に少なかったはず。
わら半紙に中字の萬年筆で字を書くなんて考えられなかったのじゃ。
今回の調整はペン先だけで十分だったので、首軸を胴体から外した。これは75度程度のお湯に胴軸の半分くらいまで入れて、ぐるぐるとかき回す。
それを約一分間続ける。その後で首軸を厚いゴム板で挟んで左にそっと回すと外れる。
たまに接着剤を使っているものがあるが、その場合は全ての作業をあきらめるのじゃ。壊しては元も子もない。
Vingtage No.146のペン先とペン芯は、ソケット毎はずれる物しか見た事はないが、今回の依頼品ではソケットを回す凹が無い。
どうやらソケット方式ではなく、直接首軸にペン先とペン芯を突っ込むタイプらしい。
フラットフィードなので50年代初期モデルのはずだが、こういう首軸もあったのじゃな。
おもしろい！まさかNo.246とかから移植したのではあるまいな・・・もっとも拙者はNo.246には触った事もないので、どういう首軸の構造なのかは知らないが・・・
ソケット方式ならば、胴体を捻って外さなくとも、ソケット部分だけ外せばすむ。一般にVintage No.146の場合は、ペン先調整だけならソケット外し。
ピストンのコルク交換なら首軸外し。テレスコープの清掃や修理には尻軸外しを行う。
コルク交換に尻軸外しをしてもコルクを軸内に入れた段階で、内部のねじ山でコルクがボロボロになってしまう事が多いので、首軸が外せない場合以外はやらないのが無難。
首軸のネジはエッジが立っていて非常に綺麗。これだけエッジが立っていればインクがにじみ出す可能性は低いのでそのままねじ込んで固定すればよい。
むやみに充填剤や接着剤を使うと後々の修理が出来なくなる。手の汚れは洗えば落ちるが、接着剤でとめた首軸では、コルク交換が出来ない。
すなわち、接着剤を使った段階で【３年殺し】の技をかけるようなもの！絶対に接着剤を使わないようにな。
左の画像は、詰まっていたペン先のスリットを多少拡げた状態。これだけでインクフローは劇的に改善する。
Vintage MontblancのBBやOBBはイタリックに近い研ぎで、ペンポイントの厚みは薄い。従って横細縦太の文字しか書けない。
スタブやミュージックの字形が好きな人以外は、VintageのBB/BBB/OBB/OBBBなどに手を出さない方がよい。
Vintageの独逸製萬年筆の世界では、B以上はペンポイントが薄いと考えて間違いない。縦横ともに太い【宛名書きに適した線幅】は得られないのじゃ。
こちらがペン芯を上から見た画像。どこをどうやってインクが流れるのか、はたまた、空気はどうやってインクタンクまで誘導されるのか？
それらを考えながらペン芯を眺めると非常におもしろい。このペン芯では、タンクからペン芯の溝へ至るまでの通路の溝が太すぎる。
毛細管の働きが弱いので、空気をじゃんじゃん入れて、インクを出すような工夫がされている。
上の画像で紫色になっている丸い部分があるが、これはペン芯裏へ通じている穴だった。そこにインクが詰まっていただけじゃ。
それを針で押すと綺麗な穴が空いた。おそらくはこれでインクフローを少しでも良くしようとしていたのだろう。それにしても凝ったペン芯！
こちらは裏側。溝は首軸から外には出ていない。従って空気はペン芯の上側を通って下に回って、首軸に入っていく構造になっている。
上の画像で紹介した上下に貫通した穴はインクの通り道にあるので、空気は通れない事がわかった・・・
やはりインクをペン芯上側に回す部分の隙間が太すぎて毛細管現象が強く働かないので上下直結の穴を作ったのだろう。
こちらが調整が全て完了した状態のペン先じゃ。筆記角度30度で書いてもひっかかりもなく、ぬら〜と書ける。
インクフローを良くするために多少の反則技を使った。それはペン芯とペン先との間に、ごくわずかの隙間をあける事。
筆圧の低い人の調整のみに使える技じゃ、筆圧が低いので、筆圧でペン先とペン芯が大きく離れてインクが途切れる事はない。
それならば、ペン先とペン芯との隙間にもインクを保持すれば、書き出しで使えるインク量は増える。
筆圧の低い人の書き出し筆圧は、押さえているのか引いているのかわからないほど低い。これで書き出しからヌラヌラ・・・は難しい！・・・なら反則技じゃ！
フレッド・ブラッシーの反則技としては【噛みつき】が有名だが、決め技ではなかった。
決める際にはレフリーの死角をついての【金蹴り】から、神業的なひねりをきかせた【ネックブリーカー・ドロップ】を用いた。非常な親日家で紳士。奥様も日本人だった。
こちらが横顔。ペン先とペン芯の隙間は見えまい。しかし実はわからないように隙間を作って、インク保持量を増やしているのじゃ。
いわば、これが拙者の【ネックブリーカードロップ】じゃ。【噛みつき】や【金蹴り】の要素も多少はあるがな・・・
インクをペン芯にためる機能が弱いので、インクがすぐに漏れてしまったはず。特に加圧が不十分な飛行機に乗ったりしたら悲惨な状態に陥っただろう。
一方で、紙の質が上がった現在では、インクがドバドバ出ても滲まない紙も出てきている。
インクドバドバを実現するには、スリットが常に開いていることが条件。そして空気の通り道が十分に広いこと。
従って設計の古いペン芯などは、現代に対応するため、ペン芯後端部を一部切断して空気が入りやすく加工していた例もある。
拙者が教えてもらったのは、長崎の万年筆病院の先代。M800であっても必ずペン芯最後端を細工されていた。
あと今では首軸を緩めるのにお湯は使わない。お湯を使うとセルロイドが変色したり、膨れたりするからだ。
今では、温度調節付きのヒートガンを使っている。これだとお湯（100度）よりも高い温度でも変色しない。100度のお湯に浸けたら一巻の終わりじゃ！
こうやって修理の記録をBlogに残していたおかげで、たまに修理するときに参考に出来る。
そして、今なら考はやらないな・・・と考える時にこそ、その技術が自分の物になる。
このBlogは、さしずめ拙者の研究ノートのような物だろう。内容はSTAP細胞の研究ノート以下だがな。
今回の依頼品は1950年代のNo.146。ひさしぶりのオブリークじゃ。ペン先の状態も、胴体の状態も非常に良い。キャップが痩せて嵌り辛いのが唯一の弱点と言ってよかろう。
依頼内容は、このペン先の形状を変えないで、筆記角度30度で書いてもヌラヌラと書けるようにとのこと。
WAGNERでは、依頼者も含めてVintage No.146の愛好者は、筆圧が極端に低く、ペンを寝かせて書く人がほとんどじゃ。
ペンポイントは非常にエッジの立ったOBB。実に見事！丸っこい形状のペンポイントよりもエッジが立ったペンポイントの方が美しい。開高健モデルのNo.149には【エッジの立ったM】というのがあり、これが非常に美しい。
このOBBのペン先も非の打ち所のない美しさじゃ。ただし筆記するにはスリットが詰まりすぎている。これではヌラヌラとはいかないな・・・
こちらは横顔。まるでお手本のようにマニュアル通りの位置で首軸にセットされている。ただヌラヌラを望むなら、多少位置関係を修正した方がよい。ペン先をほんの少し前かな。
誤解している人もまだまだ多いので注意しておくが、ヌラヌラというのは、ペン先の丸めや、ラッピングフィルムで研磨する事で達成出来る物ではない。
ヌラヌラはインクフローを増やす事で達成する。ただし萬年筆は元々ヌラヌラで書くような設計にはなっていない。
すなわちヌラヌラ化は、萬年筆設計者から見れば改悪なのじゃ。車高を上げたり、違法な燃料を入れたりする行為に近い。
もし1950年代にインクがヌラヌラの萬年筆を作っていたとしても、そのインクフローを受け止められるだけの紙は非常に少なかったはず。
わら半紙に中字の萬年筆で字を書くなんて考えられなかったのじゃ。
今回の調整はペン先だけで十分だったので、首軸を胴体から外した。これは75度程度のお湯に胴軸の半分くらいまで入れて、ぐるぐるとかき回す。それを約一分間続ける。その後で首軸を厚いゴム板で挟んで左にそっと回すと外れる。
たまに接着剤を使っているものがあるが、その場合は全ての作業をあきらめるのじゃ。壊しては元も子もない。
Vingtage No.146のペン先とペン芯は、ソケット毎はずれる物しか見た事はないが、今回の依頼品ではソケットを回す凹が無い。どうやらソケット方式ではなく、直接首軸にペン先とペン芯を突っ込むタイプらしい。
フラットフィードなので50年代初期モデルのはずだが、こういう首軸もあったのじゃな。
おもしろい！まさかNo.246とかから移植したのではあるまいな・・・もっとも拙者はNo.246には触った事もないので、どういう首軸の構造なのかは知らないが・・・
ソケット方式ならば、胴体を捻って外さなくとも、ソケット部分だけ外せばすむ。一般にVintage No.146の場合は、ペン先調整だけならソケット外し。
ピストンのコルク交換なら首軸外し。テレスコープの清掃や修理には尻軸外しを行う。
コルク交換に尻軸外しをしてもコルクを軸内に入れた段階で、内部のねじ山でコルクがボロボロになってしまう事が多いので、首軸が外せない場合以外はやらないのが無難。
首軸のネジはエッジが立っていて非常に綺麗。これだけエッジが立っていればインクがにじみ出す可能性は低いのでそのままねじ込んで固定すればよい。むやみに充填剤や接着剤を使うと後々の修理が出来なくなる。手の汚れは洗えば落ちるが、接着剤でとめた首軸では、コルク交換が出来ない。
すなわち、接着剤を使った段階で【３年殺し】の技をかけるようなもの！絶対に接着剤を使わないようにな。
左の画像は、詰まっていたペン先のスリットを多少拡げた状態。これだけでインクフローは劇的に改善する。Vintage MontblancのBBやOBBはイタリックに近い研ぎで、ペンポイントの厚みは薄い。従って横細縦太の文字しか書けない。
スタブやミュージックの字形が好きな人以外は、VintageのBB/BBB/OBB/OBBBなどに手を出さない方がよい。
Vintageの独逸製萬年筆の世界では、B以上はペンポイントが薄いと考えて間違いない。縦横ともに太い【宛名書きに適した線幅】は得られないのじゃ。
こちらがペン芯を上から見た画像。どこをどうやってインクが流れるのか、はたまた、空気はどうやってインクタンクまで誘導されるのか？それらを考えながらペン芯を眺めると非常におもしろい。このペン芯では、タンクからペン芯の溝へ至るまでの通路の溝が太すぎる。
毛細管の働きが弱いので、空気をじゃんじゃん入れて、インクを出すような工夫がされている。
上の画像で紫色になっている丸い部分があるが、これはペン芯裏へ通じている穴だった。そこにインクが詰まっていただけじゃ。それを針で押すと綺麗な穴が空いた。おそらくはこれでインクフローを少しでも良くしようとしていたのだろう。それにしても凝ったペン芯！
こちらは裏側。溝は首軸から外には出ていない。従って空気はペン芯の上側を通って下に回って、首軸に入っていく構造になっている。上の画像で紹介した上下に貫通した穴はインクの通り道にあるので、空気は通れない事がわかった・・・
やはりインクをペン芯上側に回す部分の隙間が太すぎて毛細管現象が強く働かないので上下直結の穴を作ったのだろう。
こちらが調整が全て完了した状態のペン先じゃ。筆記角度30度で書いてもひっかかりもなく、ぬら〜と書ける。インクフローを良くするために多少の反則技を使った。それはペン芯とペン先との間に、ごくわずかの隙間をあける事。
筆圧の低い人の調整のみに使える技じゃ、筆圧が低いので、筆圧でペン先とペン芯が大きく離れてインクが途切れる事はない。
それならば、ペン先とペン芯との隙間にもインクを保持すれば、書き出しで使えるインク量は増える。
筆圧の低い人の書き出し筆圧は、押さえているのか引いているのかわからないほど低い。これで書き出しからヌラヌラ・・・は難しい！・・・なら反則技じゃ！
フレッド・ブラッシーの反則技としては【噛みつき】が有名だが、決め技ではなかった。
決める際にはレフリーの死角をついての【金蹴り】から、神業的なひねりをきかせた【ネックブリーカー・ドロップ】を用いた。非常な親日家で紳士。奥様も日本人だった。
こちらが横顔。ペン先とペン芯の隙間は見えまい。しかし実はわからないように隙間を作って、インク保持量を増やしているのじゃ。いわば、これが拙者の【ネックブリーカードロップ】じゃ。【噛みつき】や【金蹴り】の要素も多少はあるがな・・・
2024年09月11日
9月13日（金） am 6:00 に Up される予定の 秋の泉筆五宝展2024 フライングゲット予約 No.3 の概要
9月13日（金） am 6:00 に Up される予定の・・・〔 秋の泉筆五宝展2024 フライングゲット予約 No.3 〕の概要
全部で12種類紹介されますが、その中の9本について簡単に説明します
C-01 長原宣義翁作 Sailor ロングモザイク 長刀クロスエンペラー 21K-NAG 新品未使用 元箱＆説明書付き 幸夫さん製作の改良型クロスポイント エンペラーも新型
C-02 カルティエ パシャ・ドゥ・カルティエ ブルーマーブル軸 ゴールドキャップ 未使用新品 ブティックで18K-Bにペン先交換 ペン先はMontblancがOEM製造
C-03 伊太利亜の万年筆工房 Santini製 九角形のNONAGON 独逸エボナイト製 幻のフラミンゴ柄 18K-F Super Flex（Nib：工房で自製）
C-04 Pilot ウルトラスーパー 14K-F Rolled Gold Cap 吸入機構完璧
C-05 Pelikan ＃800 W.-GERMANY 18C-M EN刻印＋ホールマーク ペン先&ペン芯位置最適調書済 当時のEN Nib は Mニブに関する限り ＃800/M800の歴史上最高の書き味
C-06 Ottohutt D08 Yellow Gold Matte 18C-B 変形回転吸入式 未使用箱入り 精密感溢れる独逸製金属製万年筆（80g） 元々は時計バレルや宝石台座製造企業
C-07 1950年代 Montblanc No.254 14C-ST（ステノグラフ） Mint 1950年代後期モデル
C-08 1960年代 Montblanc No.12 黒軸 18C-EF ペン先が特に軟らかい
全部で12種類紹介されますが、その中の9本について簡単に説明します
C-01 長原宣義翁作 Sailor ロングモザイク 長刀クロスエンペラー 21K-NAG 新品未使用 元箱＆説明書付き 幸夫さん製作の改良型クロスポイント エンペラーも新型
C-02 カルティエ パシャ・ドゥ・カルティエ ブルーマーブル軸 ゴールドキャップ 未使用新品 ブティックで18K-Bにペン先交換 ペン先はMontblancがOEM製造
C-03 伊太利亜の万年筆工房 Santini製 九角形のNONAGON 独逸エボナイト製 幻のフラミンゴ柄 18K-F Super Flex（Nib：工房で自製）
C-04 Pilot ウルトラスーパー 14K-F Rolled Gold Cap 吸入機構完璧
C-05 Pelikan ＃800 W.-GERMANY 18C-M EN刻印＋ホールマーク ペン先&ペン芯位置最適調書済 当時のEN Nib は Mニブに関する限り ＃800/M800の歴史上最高の書き味
C-06 Ottohutt D08 Yellow Gold Matte 18C-B 変形回転吸入式 未使用箱入り 精密感溢れる独逸製金属製万年筆（80g） 元々は時計バレルや宝石台座製造企業
C-07 1950年代 Montblanc No.254 14C-ST（ステノグラフ） Mint 1950年代後期モデル
C-08 1960年代 Montblanc No.12 黒軸 18C-EF ペン先が特に軟らかい
C-09 OMAS STUDIO 黒 14K-F 幻の学童用万年筆 珍品
などです！
などです！
秋の泉筆五宝展2024〔フライングゲット予約〕 第2日目
秋の泉筆五宝展2024 は 9月29日（日）に予定通り開催されます。
それに先だって、本番に参加出来ない人にも楽しんでもらおうと、今回も【フライングゲット予約】を実施します。
フライングゲット予約の出品者は萬年筆研究会【WAGNER】会員/会友限定ですが、WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも購入することが出来ます。
毎回、海外からも英語でのお申込が入っていますが、翻訳の時間差で悔しい思いをされている方も多数！
そこで、今回は目玉商品は前日以前に（価格を除いて）事前告知することにしました。事前告知は気が向いたタイミングで行いま〜す！
今回の 秋の泉筆五宝展2024〔フライングゲット予約〕の特徴は Vintage Montblanc 祭り と 萬年筆研究会【WAGNER】創立記念限定品 が多数出品されること！
毎回12本ずつご案内します。掲載予定日、予定時刻は
第二日目：9月11日（水）am 6:00
第三日目：9月13日（金）am 6:00
第四日目：9月16日（月）am 6:00
第五日目：9月18日（水）am 6:00
第六日目：9月20日（金）am 6:00
第七日目：9月25日（水）am 6:00
第八日目：9月27日（金）am 6:00
毎日必ずレアものが出ます。お楽しみに〜！
お申込みは pelikan @ hotmail.co.jp へ。 B-01〜B-12 の番号でお申し込み下さい。 の部分は除いてメールして下さい。
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも お申込みが可能です。
折り返し、お振込先の口座番号をお知らせします。
下の画像にあるのは全て清掃・調整前の画像です。お送りする際には再度清掃・整備・調整し、完璧な状態でお送りしますのでご安心を！
B-11 未使用新品 4,000円 たこ吉の一言〔何故か女性に人気のGeneric万年筆〕 JINHAO製 Laban Flora Generic Black Steel Mニブ付き コンバータ式 コンバータ付き
全長:13.8��（筆記時：17.2�僉法�重量:43g
このモデルはLabanのFloraという黒いスチール製ペン先付きモデル（定価$300）のジェネリック品。
装飾は単調だが、それ以外は細部に至るまでよく似ている。一番大きな違いはペン先で、LabanはJOWO製で、JinhaoはBock型であることだが、書き味に大差無い。
男性にも女性にも非常に喜んでいただけるのが、ペン先調整。いはゆる調整映えするペン先なのだ。
要望を聞いて、多少いじるだけで書き味は激変する。非常に調整しがいのあるペン先だが、やはり対面で調整しなければ、良さはわからないだろう。
B-12 未使用新品 たこ吉の一言〔味変軸に4つのバリエーション登場〕
花梨の瘤（薄茶）と 漆塗り軸（バーズアイメイプルに漆を塗った物） 首軸＋Steel Flex-F（JOWO製付き）
B-12-1：花梨の瘤軸のみ（味変軸） 全長:15.7�僉�重量:18g 18,000円
B-12-2：バーズアイメイプルに漆を塗布した軸のみ（味変軸） 全長:15.7�� 重量:20g 28,000円
B-12-3：花梨の瘤軸（味変軸）軸＋Steel Flex-F付き 全長:15.7��（筆記時：15.0�僉法�重量:23g 21,000円 売約済
B-12-4：バーズアイメイプルに漆を塗布した軸＋Steel Flex-F付き 全長:15.7��（筆記時：15.0�僉法�重量:25g 31,000円
装飾は単調だが、それ以外は細部に至るまでよく似ている。一番大きな違いはペン先で、LabanはJOWO製で、JinhaoはBock型であることだが、書き味に大差無い。
男性にも女性にも非常に喜んでいただけるのが、ペン先調整。いはゆる調整映えするペン先なのだ。
要望を聞いて、多少いじるだけで書き味は激変する。非常に調整しがいのあるペン先だが、やはり対面で調整しなければ、良さはわからないだろう。
B-12 未使用新品 たこ吉の一言〔味変軸に4つのバリエーション登場〕 花梨の瘤（薄茶）と 漆塗り軸（バーズアイメイプルに漆を塗った物） 首軸＋Steel Flex-F（JOWO製付き）
B-12-1：花梨の瘤軸のみ（味変軸） 全長:15.7�僉�重量:18g 18,000円
B-12-2：バーズアイメイプルに漆を塗布した軸のみ（味変軸） 全長:15.7�� 重量:20g 28,000円
B-12-3：
B-12-4：バーズアイメイプルに漆を塗布した軸＋Steel Flex-F付き 全長:15.7��（筆記時：15.0�僉法�重量:25g 31,000円
先日、バーズアイ・メイプルの軸に漆をかけた物（試作品）を紹介したところ、あっというまに試作品は強奪された。よほど握りごこちが良いのだろう。
今までのペースなら11月くらいに出来上がるかなぁ〜と考えていた漆塗り軸を6本、新潟萬年筆倶楽部のオフ会で受け取ってきた。
いやぁ〜、いいわぁ！木材に漆をかけると滑りにくくなることも今回よくわかった！
今回は4種類のオプションを設けました。そぞれ価格が違うので、どれか一種類を選んでお申込み下さい。
今までのペースなら11月くらいに出来上がるかなぁ〜と考えていた漆塗り軸を6本、新潟萬年筆倶楽部のオフ会で受け取ってきた。
いやぁ〜、いいわぁ！木材に漆をかけると滑りにくくなることも今回よくわかった！
今回は4種類のオプションを設けました。そぞれ価格が違うので、どれか一種類を選んでお申込み下さい。
B-01 未使用新品 100,000円 売約済 JOWO製8号18金ペン先は既に廃番（後継ペン先は14金製） 全長:15.7��（筆記時：17.6�僉法�重量:38g
ペン芯はエボナイト製。今後JOWOから18金ペン先が出荷される可能性は限りなく少ないので、WAGNER 創立 XX周年モデルのペン先は貴重！キャップと胴軸の両端は黒水牛製で、胴軸の中央部はカゼインに透明漆を施した。
従って、インクが付いても内部には染みこまないようになっている。また汗にも強い！
ただし、天冠と尻軸最後端部には左上のようにカゼインの円盤が嵌めてあるが、こちらにはあえて漆を塗っていない。
これは1950年代のNo.14Xの天冠と同じく、経年変化でカゼインが黄色に変色するのを楽しむため。
ペン先はエボナイト製ペン芯と相性が良く、インクがぬらぬらと湧くように流れ出てくるので、相当の速記にも耐えられる。
また、キャップにはスリップシールに似たバネが組み込まれており、ペン先の乾燥を防いでいる。
会員への頒布時の価格は95,000円だったが、今作ると軽く15万は超えてしまう。2019年の円相場110円、金相場5,000円/g。
2024年の円相場：150円あたり 2024年の金相場：11,000円/gあたり。
B-02 Vintage品 45,000円 売約済 尻軸に 146 と M の刻印あり。 全長:13.6��（筆記時：15.8�僉法�重量:25g
フラットフィードなので、1950年代前半のモデル。ピストンは交換したばかりらしく、ほとんど汚れていない。キャップをねじ込む際に、ネジ部分が少し膨張しておりグッと押し込む必要がある。この膨張部分のおかげで、キャップから胴軸が外れることは無い。
締める際はカパっとキャップを押し込んでから回して固定する。緩める際はキャップを左に回して、ネジから外れたら引っ張ってキャップを抜く。
一見面倒だが、キャップが緩いとスーツのポケットが大変な事になるので、安全装置と考えれば良いだろう。
天冠のカゼインは黄色に変色しており、時代を感じさせてくれるが、収縮はしていないので、外れる心配は無い。
1950年代のNo.146は非常にバランスが良いので、一度は試してみることをお奨めする。
B-03 Vintage品 30,000円 売約済 1950年代の後期モデル（ブルー・インク窓＋厚いペン芯） 全長:12.7��（筆記時：14.0�僉法�重量:17g
左画像のように、見事にトサカのような形状のペンポイント。これがクーゲルの真骨頂。元々は縦横同じ太さの字幅が得られることが目的。ペンポイントが左右に拡がりやすくなるようにペン先を薄くしたら・・・柔らかさの方で人気が爆発した感じ。
PelikanのKugelは、本来の目的に沿った研ぎで、Montblancのクーゲルに相当するのは、シャイベンというペン先。SBとかSBB（シャイベンBB）と表記される。
No.252は小さい分、No.254やNo.256よりははるかに壊れにくい。
この小さなNo.252にクーゲルが付いているのは実にオシャレ。尻軸には 252 という刻印と KF という刻印が入っている。すなわちコレはガッチャマンではないオリジナルだ。
B-04 新品同様 60,000円 売約済 太さラベル残り 全長:13.6��（筆記時：15.0�僉法�重量:24g
ペン芯をルーペで調べても、インクを浸け書きした痕跡しか無い。インクを吸入してはいないはずだ。
これよりも程度が悪いNo.84が海外のオークションでは8万〜10万で出ているので、購入して損は無いだろう。
何より、このNo.84についている18C-EFのペン先のしなりが素晴らしい。No.74よりも少し重い分低い筆圧でも書きやすいのかもしれない。
B-05 新品同様 40,000円 売約済 太さラベルが胴軸に残されている 全長:12.5��（筆記時：14.3�僉法�重量:14g
Stenoのラベルも貼り直した形跡は無いのでオリジナルだ。いくら大事に使おうとも、酷使すればラベルは摩耗するので文字色は消えてしまう。
早い話がほとんど使われていない個体ということだ。その理由も見当が付く。購入した人が極めて低筆圧で文字を書く人だったはず。
ステノグラフは速記用なので、ガシガシと筆圧コントロールしながら、相当のスピードで線や曲線を描くための筆記具。
従って低筆圧でゆっくり書くと、ピキピキとあちこち引っ掛かるような研ぎになっている。それが持ち主の手に合わなかったのだろう。
ぜひ、強筆圧で高速筆記し、文字の幅を自在に変えて書きたいような人にお奨めしたい。
ちなみに、キャップを閉めていくと、最期にクキっと音がして締まるクリック感が残っている個体です。これもあまり使われなかった証拠！
B-06 未使用新品 60,000円 売約済 キャップリングに WAGNER 2007 刻印 全長:14.3��（筆記時：15.1�僉法�重量:36g
萬年筆研究会【WAGNER】で最初に作った限定万年筆がこのWAGNER 2007。中部万年筆倶楽部が2007年に作った限定万年筆に触発されて企画・製造。当時は国内ではシルバーンの18K-B付きは販売されていなかった。しかし海外では販売されているようなので・・・
パイロット製品の販売員の方に聞いてみると、日本で製造しているので、頼めばやってくれるだろうとのこと。
初めてで怖い物知らずだったので、新橋の通販専門のような文具店に40本発注した。18K-B付きとキャップリングにWAGNER 2007の刻印が違うだけ。
当時は、万年筆はあまり売れていない時代だったのか、ほどなく手元に届いた。
当時の萬年筆研究会【WAGNER】会員は、ほとんどが太字信奉者だったので、40本は完売。今回のブツは購入したときのままの未使用新品箱入り！
当時はWAGNER会員向けにだけ作っていたので、会員が手放さなければ市場には流れない。またWAGNER限定品は海外で異常人気！
当時の頒布価格は52,500円。それが現在の定価は66,000円。それが10月からは99,000円！
将来必ず値が上がるWAGNER 限定品なので、悩まずお早めに！
B-07 中古品 8本セット 40,000円 売約済 8本のうち5本は胴軸底にバランサー金属が入っている（旧モデル） 全長:14.1��（筆記時：15.8�僉法�重量:19g / 14g（バランサー無し）
そしてこの当時から小さなコストカット穴が空いている。しかし１個が0.45gほどあるので、8個分の金の価格は22,000円ほど。
拙者はバランサーの入った色軸（グレー）を使っていたが、無くしてしまった。今回は８本のうち5本にバランサーが入っている。これお得！
また来年は、味変軸のミニ版をPilotの５号ペン先用でも作る予定なので、そうなればこの８本セットは重宝しそう。そう、もう少し綺麗なおべべを着せてあげたい！
B-08 未使用新品 45,000円 売約済ペン先に打刻で刻印が入っている 全長:13.4��（筆記時：15.0�僉法�重量:21g
この時はペん先バリエーションは全部、軸はプロフィット・レアロとプロギア・レアロの二種類から選べる。しかもyurieさんのペンケース付き。たしか200本以上作ったはず。
しかも全て会員からの要望本数が確定してから発注したので、余分な軸は一本も無かった。
従って、今回のように、会員から放出されなければ手に入れることは出来ない貴重な万年筆なのだ。
発売時の価格が35,000円。今回は45,000円だが、現在の万年筆価格から比べれば割安感が大きい。ショップオリジナルのレアロを作ったら・・・と考えるだけでも恐ろしい！
ペン先の模様は2013年が巳年であることから、蛇の模様と2013という文字をあしらってくれたようだ。デザイナーはポンちゃん。
WAGNER 20XX シリーズでは唯一の回転吸入式というのも評価のポイント！
B-09 新品同様 15,000円 売約済 全長:12.7��（筆記時：15.0�僉法�重量:36g
当時の握り癖では、胴軸を握るときに、手がつるりと滑りそうな錯覚を覚えていた。しかし今軸を握ってみるとまったく滑る感じはしない。
何より重量バランスが良い。適度な重さが安定した筆記を保証してくれそう。またこの個体だけなのだろうが、ペンポイントの紙あたりがめちゃ良い・・・
と思ったら、EF〜Mではなく、Bだった！セーラーのBは余り試したことが無かった。すぐにZやMSに走ってしまったのでBは未経験だったが、このＢは良いよぅ！
B-10 新品同様 10,000円 売約済 全長:13.4��（筆記時：14.4�僉法�重量:22g 胴体に一切スレが無いのは珍しい！
お申込みは pelikan @ hotmail.co.jp へ。 B-01〜B-12 の番号でお申し込み下さい。 の部分は除いてメールして下さい。
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも お申込みが可能です。
折り返し、お振込先の口座番号をお知らせします。
それではGo! 早い者勝ちです！
2024年09月10日
9月11日（水） am 6:00 に Up される予定の 秋の泉筆五宝展2024 フライングゲット予約 No.2 の概要
明朝、9月11日（水） am 6:00 に Up される予定の・・・〔 秋の泉筆五宝展2024 フライングゲット予約 No.2 〕の概要
全部で12種類紹介されますが、その中の9本について簡単に説明します
B-02 1950年代前半 Montblanc No.146 14C-M Windowチラ見え
B-03 1950年代後半 Montblanc No.252 14C-KF（クーゲル）
B-04 1960年代 Montblanc No.84 18C-EF 太さラベル付き 新品同様 No Ding / No Dent
B-05 Pelikan 140 14C-ST（ステノグラフ） ペン先の太さラベル付き（キャップクリック感あり）超レア品
B-06 WAGNER 2007 シルバーン 18K-B 未使用新品 元箱付き
B-08 Sailor製 WAGNER 2013 レアロ 21K-MS 新品未使用箱入り
全部で12種類紹介されますが、その中の9本について簡単に説明します
B-01 WAGNER 創立14周年記念 ＃8号18K-M 新品未使用 胴軸：黒水牛＆カゼイン
B-02 1950年代前半 Montblanc No.146 14C-M Windowチラ見え
B-03 1950年代後半 Montblanc No.252 14C-KF（クーゲル）
B-04 1960年代 Montblanc No.84 18C-EF 太さラベル付き 新品同様 No Ding / No Dent
B-05 Pelikan 140 14C-ST（ステノグラフ） ペン先の太さラベル付き（キャップクリック感あり）超レア品
B-06 WAGNER 2007 シルバーン 18K-B 未使用新品 元箱付き
B-07 Pilot Custom 74 8本セット 14K-EF/F/M/B/OB/SU/C/MS
B-08 Sailor製 WAGNER 2013 レアロ 21K-MS 新品未使用箱入り
B-09 Sailor グランザスネオ サンライズ貿易50周年記念
などです！
などです！
2024年09月09日
秋の泉筆五宝展2024〔フライングゲット予約〕 DGC対応
秋の泉筆五宝展2024 は 9月29日（日）に予定通り開催されます。
それに先だって、本番に参加出来ない人にも楽しんでもらおうと、【フライングゲット予約】を実施しますが・・・
本日は、DGCの一覧を掲載します。これは、このBlogが掲載された直後から注文開始となります。
お申込みは pelikan @ hotmail.co.jp へ。 DGC-4〜DGC-12 の参照番号でお申し込み下さい。 の部分は除いてメールして下さい。
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも お申込みが可能です。
折り返し、お振込先の口座番号をお知らせします。
それではGo! 早い者勝ちです！
秋の泉筆五宝展2024〔フライングゲット予約〕 第1日目
秋の泉筆五宝展2024 は 9月29日（日）に予定通り開催されます。
それに先だって、本番に参加出来ない人にも楽しんでもらおうと、今回も【フライングゲット予約】を実施します。
フライングゲット予約の出品者は萬年筆研究会【WAGNER】会員/会友限定ですが、WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも購入することが出来ます。
毎回、海外からも英語でのお申込が入っていますが、翻訳の時間差で悔しい思いをされている方も多数！
そこで、今回は目玉商品は前日以前に（価格を除いて）事前告知することにしました。事前告知は気が向いたタイミングで行いま〜す！
今回の 秋の泉筆五宝展2024〔フライングゲット予約〕の特徴は Vintage Montblanc 祭り と 萬年筆研究会【WAGNER】創立記念限定品 が多数出品されること！
毎回12本ずつご案内します。掲載予定日、予定時刻は
第一日目：9月09日（月）am 6:00
第二日目：9月11日（水）am 6:00
第三日目：9月13日（金）am 6:00
第四日目：9月16日（月）am 6:00
第五日目：9月18日（水）am 6:00
第六日目：9月20日（金）am 6:00
第七日目：9月25日（水）am 6:00
第八日目：9月27日（金）am 6:00
毎日必ずレアものが出ます。お楽しみに〜！
お申込みは pelikan @ hotmail.co.jp へ。 A-01〜A-12 の番号でお申し込み下さい。 の部分は除いてメールして下さい。
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも お申込みが可能です。
折り返し、お振込先の口座番号をお知らせします。
下の画像にあるのは全て清掃・調整前の画像です。お送りする際には再度清掃・整備・調整し、完璧な状態でお送りしますのでご安心を！
A-09 未使用新品 40,000円 たこ吉の一言〔25本作った中で軸色が最も濃いものがコレ！〕 WAGNER 開催都市シリーズ 新潟野朱鷺 18K-M Kaweco ミニコンバータ付属 同名インク付き
定価：49,500円（インク付き） 全長:10.9��（筆記時：12.9�僉法�重量:15g
萬年筆研究会【WAGNER】の開催都市シリーズの第一段、新潟県をイメージした〔新潟野朱鷺〕にいがたのとき。野生の朱鷺が飛ぶ姿をイメージした軸模様なのだが、赤い部分が薄い物から濃い物まで色のバラツキが非常に多かった。
こちらは最も色が濃く、25本を全て確認して購入された物。それが今回フライングゲットに登場！
濃い色がお好きな方には最高の一本だろう。もちろん、未使用品だ。質素な箱入りだったが、今回は別の箱に入れてお送りする。
もちろん、同名のインク〔新潟野朱鷺〕も同梱。このインクは、どこで情報を得られたのか、インク中心のイベントで問合せが多い。もともと同梱インクとして作ったのだが、初期に入手された方（今回の出品者など）にはインクの提供が間に合わず、お持ちではない。
Blog掲載程度しか広報していないインクだが、単体で求める人に応じて販売していたら、軸の数より在庫が少なくなって慌てて増産した。
この都市シリーズの特徴は、リバーシブルのネジ。キャップを前から締める時も、胴軸に尻側からネジ込む際もなじネジを使う（リバーシブルネジ）
そして、リバーシブルネジにもかかわらす、キャップの回り止めは、ペン先のスリットの延長上に位置する。
これをネジの精度で実現するのは、到底不可能なので、胴軸を、ネジ前、ネジ、ネジ後の3つの部分に分けて製造することによって実現している。
ペン先のデザインは、二羽の朱鷺がお米を背中にして左右対称に配置されている。計画されている都市シリーズは5種類だが、唯一の左右対称模様。
この短軸ではあってもカートリッジ専用とはしたくなかったので、Kawecoのミニコンバータを100個購入し、それがちょうど入るように軸を設計してもらった。
なを、予備のペン先はEF/F/M/Bの４種類がそろっているので、お好みのペン先と交換できま〜す。
A-10 新品同様 25,000円 たこ吉の一言〔贈答品市場に大量に流れたらしく一般にはなじみが薄いモデル？〕 Sailor 京蒔絵（四君子花丸） 21K-F（24金鍍金仕上の大型ペン先） コンバータ式
定価：42,000円（5%税込） 全長:14.2��（筆記時：15.5�僉法�重量:25g
セーラーの平蒔絵のモデルだが、こちらは一度インクを入れて使用されたことがあるそうだ。インクフローが悪く、書き味もガリガリなので、絶妙に調整してからお送りします。
尻軸部分に蒔絵作者の銘がはいってるようだ。女性かな？蒔絵の図柄については知識が無いのでなんとも評価できないが、銘の字はとっても上手に思える。
平蒔絵物が、消費税5%の時代に42,000円（税込）というのは高かったのか安かったのかはわからないが、今なら圧倒的に安いと言える。
これの評価は、21金ペン先にわざわが24金を鍍金したことに尽きる。〔21金ペン先に24金鍍金なんてナンセンス〕と罵倒していた拙者だが・・・
蒔絵物の場合には、沈んだ平蒔絵の金色部分が、ペン先や金具部分に施された濃い24金鍍金によって非常に映えて見えることに気付いた。
海外のペンショーでは、蒔絵物が大人気と聞いた。漆の盛り方（研出高蒔絵か平蒔絵かなど）よりも図柄の可愛いのが買われていくとか。
この平蒔絵は（金魚やパンダと違い）地味だが、図柄が万年筆に勝っていないところに好感が持てる。普段使いに最適な蒔絵万年筆だろう。
A-12 未使用新品 & 専用ケース付き 27,500円 たこ吉の一言〔ペン先の刻印はたこ吉の調整姿〕 WAGNER 2024年限定品 Loooong Steel製 Flex-F（たこ吉刻印付き） コンバータ式 茶軸
定価：27,500円 全長:17.4��（筆記時：16.4�僉法�重量:33g
楓の瘤の木材を4色（茶、緑、赤、紫）の色素でスタビライズド加工して作った超ロング軸。
今回は茶軸が対象。別の色の軸は後日紹介。
長すぎてどのペンケースに入れてもはみ出すという指摘があったので、専用のペンケースを作って同梱。
筆記時16.4�僂箸いΔ里蓮▲▲Ε蹈蕕筌札譽縫討離�ャップを尻軸に挿した全長よりも長い！
すなわちキャップを挿さなくても筆記バランスが良い事を狙ったもの。
第一段はコーティングをあまりしなかったので、艶が無く、また少し色落ちした.
そこで第二段にはメルセデスの高級車に施すのと同じコーティングを施した。
おかげで、木製ではなく、エボナイト製と勘違いする人が続出。エボナイトでこんな長い軸を作ったら・・・とっても高価になりま〜す！
軸色に合わせてペンケースも4色準備。何も塗っていない状態でお届けする予定ですが、ご希望があれば柔軟化クリームと艶出クリームを塗ってからお送りします。
自分の手の脂で慣らすか、クリームで慣らすかは好みでしょう。拙者はもう既に手の脂が出ないのでクリームで仕上げました。
ペン先の模様は、拙者が調整している時の姿をイラストにした物。
萬年筆研究会【WAGNER】会員方にご案内するモデルには、このほかに2種類の刻印も選べます。
ペン先はJOWO製 Flex-Fのスチール製ペン先で、これは各社のスチール製ペン先の頂点たる書き味だと評価している。
そして、この首軸を外すと、プラチナのセンチュリーやプレジデントの首軸もねじ込める。すなわちプラチナ用の味変軸の役割も果たす。これはたまたま発見！
為替が円高に振れたので、当時の価格よりも1,000円安く提供出来る事になった！今後も為替変動はこまめに反映します。
今回は茶軸が対象。別の色の軸は後日紹介。
長すぎてどのペンケースに入れてもはみ出すという指摘があったので、専用のペンケースを作って同梱。筆記時16.4�僂箸いΔ里蓮▲▲Ε蹈蕕筌札譽縫討離�ャップを尻軸に挿した全長よりも長い！
すなわちキャップを挿さなくても筆記バランスが良い事を狙ったもの。
第一段はコーティングをあまりしなかったので、艶が無く、また少し色落ちした.
そこで第二段にはメルセデスの高級車に施すのと同じコーティングを施した。
おかげで、木製ではなく、エボナイト製と勘違いする人が続出。エボナイトでこんな長い軸を作ったら・・・とっても高価になりま〜す！
軸色に合わせてペンケースも4色準備。何も塗っていない状態でお届けする予定ですが、ご希望があれば柔軟化クリームと艶出クリームを塗ってからお送りします。
自分の手の脂で慣らすか、クリームで慣らすかは好みでしょう。拙者はもう既に手の脂が出ないのでクリームで仕上げました。
ペン先の模様は、拙者が調整している時の姿をイラストにした物。
萬年筆研究会【WAGNER】会員方にご案内するモデルには、このほかに2種類の刻印も選べます。
ペン先はJOWO製 Flex-Fのスチール製ペン先で、これは各社のスチール製ペン先の頂点たる書き味だと評価している。
そして、この首軸を外すと、プラチナのセンチュリーやプレジデントの首軸もねじ込める。すなわちプラチナ用の味変軸の役割も果たす。これはたまたま発見！
為替が円高に振れたので、当時の価格よりも1,000円安く提供出来る事になった！今後も為替変動はこまめに反映します。
A-01 Vintage 極上品 250,000円 売約済 全長:13.6��（筆記時：16.2�僉法�重量:27g
No.138は1938/9 年から 1941/2 年までのごくわずかな期間製造され、13x シリーズの残りの製品は 40 年代後半まで販売され続けたそうだ。
当時のモデルには、金ペン先は使われておらす、パラディウムが使われていた。
製造数が少ない割に軸の仕上げの種類が多いというのも特徴で、拙Blogでも過去にジュエラーモデルを紹介したことがある。
No.139はヴィンテージ MB コミュニティで伝説的な地位を誇っているが、真に目の肥えたコレクターは、No.138の方により興味を持っている。
Montblancコレクターの間で、収集価値のあるモデルとしては、No.139よりはるかに重要であるとの認識されているそうだ。
キャップトップはエボナイト製、キャップと胴軸はセルロイド製。時代的には最期の方のモデルだろう。
今回の〔秋の泉筆五宝展2024 フライングゲット予約〕の中で、もっとも貴重なコレクションだ。
A-02 Vintage 極上品 60,000円 売約済相場：70,000円以上 全長:13.2��（筆記時：14.8�僉法�重量:22g
またキャップのクラックも皆無。過去のフライングゲットで同等の状態の軸にクーゲルニブが付いていた時には10万円で瞬殺された。
軸の状態や傷の無さでは、その時のモデルを凌駕している。世のオークションや中古品販売サイトで、この価格でこの状態の物を見たことはない。
吸入状態も書き味も完璧！KOBE Pen Showでモンブラン・コレクターに出会えば、間違いなく8万円でお嫁に行くと考えられる逸品。
もし拙者の持ち物なら、そもそも出品などしないで死蔵する。この状態を今後10年間維持できれば、価値はさらに50%ほど上がるだろう。
A-03 Vintage 極上品 44,000円 売約済 全長:14.3��（筆記時：16.0�僉法�重量:23g 後のNo.146と比べると重心位置はやや前方にある
樹脂製ピストンロッド、ネジ止め式ではなくねじ込み式天冠、そして何より18Cのペン先。少しの筆圧でガバっと左右に開くペン先はうっとりする書き味を提供してくれる。
通常、ヘミングウェイ型首軸先端部には縦型にクラックが入った物が25%以上の確率で見つかる（過去3ヶ月で3本発見）が、今回の物は完璧！
A-04 未使用新品 33,000円 売約済 相場：40,000円以上（未使用＆未研磨）
二段式ペン芯、中白のペン先で、Montblancマークの彫りは浅い。使用された形跡は無いが、著名な調整師による研ぎの特徴はある。ちなみになだらかな鉈研ぎ。
お持ちのNo.149の軸に付属しているペン先が曲がったとか、ペン芯のフィンが折れた・・・などという人に最適かと。
A-05 未使用新品 25,000円 売約済 相場：$250（15年前） 筆記時：12.9�僉�重量:23g カボション：オレンジ
綺麗に硫化して、まるでバーメイル仕上げかと思えるような純銀製。キャップバンドには〔QI〕という文字が刻まれている。おそらくは製造年を示す刻印だろう。
天冠にはオレンジ色の石が埋め込まれている。これが実に綺麗！
ノック式ではなく回転繰り出し式のParker 75 Pencil。実にシックだ。
以前、ソウルペンショーで、これと同じペンシル（石の色違い）をお使いの女性がペンクリにいらっしゃったが、拙者は調整などうわの空でペンシルに心を奪われていた。
創業家の方のSNSが話題のNEWMANの0.92�仗帖�20本入り）が１個付属します。10年以上前にヤフオクで１個が6,000円以上した幻の替え芯。
ペントレでこれ（替え芯）が出品されると聞きつけて、新幹線でこれだけを大量購入されるために駆けつけた方もいらっしゃったほどの珍品。
曇った銀製品は磨いてからお送りするのが常ですが、今回は磨かないままで出荷します。その方がはるかに美しく、高貴な輝きを持っているので。
A-06 Vintage品 15,000円 売約済 相場：25,000円〜30,000円 全長:13.1��（筆記時：15.2�僉法�重量:16g
初日に紹介した際には、キャップのクリップの下の部分の樹脂が少しだけ剥がれているという欠点があった。それを同じ出品者から提供していただいた綺麗なキャップと交換し、完璧な一本になった。
400NN 茶縞 のオークション落札相場が25,000円〜30,000円程度なので、15,000円は掘り出し物価格と言えるだろう。
ペン先は14CのKF（クーゲル細字）。ペリカンのクーゲルはモンブランとは違い書き味は柔らかくない。上下左右の文字の線が均一になるような研ぎ。
ところがこれが左利きの人には天の恵みとなる。PelikanのVintageモデルのペン先は相当にお辞儀しているので、左利きの人の押し書きには向かない。
しかしクーゲルのペンポイントは左右の字幅を同じにするために特殊な研磨がされており、なんと押し書きをスムーズに出来るのじゃ。
またPelikanのKugelは捻りにも強いので、高速筆記の際にインクが途切れる確率が非常に低い。
お手頃価格なので、左利きの方や、超高速筆記される方にはお奨め！
A-07 未使用新品 100,000円 売約済 購入価格:105,000円（5%税込） 海外流通相場：$1,400以上 全長:14.4��（筆記時：16.3�僉法�重量:31g
さっそく購入してみて戸惑う事も多数あった。どうやってキャップはずの？首時はどうやって外すの？
さらには、外したキャップはどこにどうやって挿すの？それらの疑問はこれらの画像を見ればわかる。
軸は曲がっているが、内部機構は一切湾曲していなくてまっすぐ！そう人体は曲がっていなくて、かぶり物が曲がっている怪獣のぬいぐるみのようなもの。
この造形美には拙者も嵌まってすぐの購入して遊んだ物だがすぐに飽きて手放した。
その直後に、華美な装飾を施した高級モデルが2倍以上の価格で販売され、中には３桁の価格のセットもあったような・・・
今回の出品物は元箱を含めた全てが揃った逸品。購入しても勿体なくて使うのを後回しにしていたら、高級ラインが発売されて醒めてしまった方からの出品。
消費背５％の時代から押し入れの奥に死蔵されていた物のようだ。もちろん、ペン先に使った痕跡は無し！
ちなみに、ペン先ユニットは銀のバンドを左に回せば外れます。本当に凝りに凝った商品で、WAGNER魂に通じる？ところがある逸品！
A-08 新品同様 65,000円 売約済 定価：148,500円（税込） 相場：90,000円以上（新同品） 全長:13.0��（筆記時：15.9�僉法�重量:43g
日本で定価15万円以上もするモデルを、伊太利亜をはじめとする海外通販サイトから1円でお安く買おうと奔走する方の中には女性も少なくない。
どうやら字も書ける高価な装飾品（自分を飾るアクセサリー）なのだろう。
書斎館がオープンしたとき、販売員が全員（当時の）ブティックの店員さんのような黒い服装で、手鏡でペンを持っている姿を顧客に見せ・・・
このペンは、このお洋服にお似合いです・・・と洗脳し、新しい洋服を購入する度に新しい万年筆を購入するように仕向けたというまことしやかな噂があった。
鼻先で笑っていたが、今やAURORAもガラスペンも、筆記具で有りながら、身をかざるお洋服やアクセサリーになってきている。恐るべし書斎館（の館長）！
この個体はしばらく使っていなかったようで、純銀部分が真っ黒になっていたが、ジュエリークリーナーで洗浄してピカピカに戻してある。
純銀部分を元通りにすれば、確かに魅力的な軸ではある。時々インク窓からインクが漏れたという事故を聞くが、これはメーカー修理は出来ない。
しかし筆記具工房に修理に出せば、首軸毎エボナイトで再作成してくれる。そうなったらもうインクが漏れることも無い。
今回出品されたOceano Indiano の特徴は、書き味がメチャクチャ良いこと。今までに300本以上のアウロラのペン先で筆記した経験があるが、これがNo.1かも？
いやはや素晴らしい書き味じゃ！相場9万円程度の物が、この価格で入手出来、書き味がこれなら新しいお召し物とともに入手される価値が十二分にある？
A-11 未使用新品 10,000円 売約済 定価：15,000円（税込） 全長:14.5��（筆記時：13.7�僉法�重量:24g
以前は名無しのモデルだったが、発売から１年経って〔Krabi Sky〕と名付けた。既に発売していたインクの名前に寄せた最初の万年筆だ。インクはもちろんラメ無しのあかるいブルー。
Krabiとは、タイの観光地で、空の青と海の緑で有名。拙者がタイに１ケ月滞在していた1980年代前半には聞いた事も無い観光地だ。
本体は回転吸入式で、ペン先ユニットは簡単に交換できる。
そこで、JOWOのスチール製 Flex-EFのペン先をウェバリーか、フデマンに加工するのを無料オプションとします。
ただしインク〔Krabi Sky:定価2,000円〕は。＋1,500円で提供。
すでにバキュマティック方式は終売しているが、回転吸入式は今後もKrabi Skyとして生き残るが、価格は15,000円に戻る。
そしてその際には、セーラーやパイロットやプラチナのペン先とペン芯を使える変換ソケットを差し込めるようになります。将来の発展が楽しみなモデル！今がお買い得！
お申込みは pelikan @ hotmail.co.jp へ。 A-01〜A-12 の番号でお申し込み下さい。 の部分は除いてメールして下さい。
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも お申込みが可能です。
折り返し、お振込先の口座番号をお知らせします。
こちらは WAGNER会員/会友でなくとも、誰でも お申込みが可能です。
折り返し、お振込先の口座番号をお知らせします。
それではGo! 早い者勝ちです！
2024年09月08日
2024年9月8日（日）は 新潟萬年筆倶楽部 2024年秋 オフ会 *** 将来日付でのご案内 ***
10:30〜16:10 たこ吉：調整付き1,500〜1,000円 万年筆（ふでまん & 普通）販売
限定万年筆：Loooong / flex-f ペン先に師匠刻印付き
10:30〜16:10 たこ娘：ペンクリニック 時間をかけた丁寧な書き味調整
Lichtope 限定万年筆 / 限定インク / 限定手帳 販売
今回も新潟萬年筆倶楽部会員以外の方も参加されるようです。
新潟から万年筆の輪が広がっていく予感がします。
お近くにおいでの方はぜひご参加下さい。
くわしくは こちら ！
2024年09月07日
新潟萬年筆倶楽部オフ会に Delayed Get Chance の 12本を持参！
9月8日（日）に開催する新潟萬年筆倶楽部オフ会に〔Delayed Get Chance〕用の12本を持参します。
今後、各地のイベントにもDGCを出しますが、これに補充はされません。
今回が最初で最大のチャンスです。会場では価格が開示されています！
2024年09月06日
〔 解説【萬年筆と科學】 その56 〕アーカイブ
記事を読み返してみるとおもしろいなぁ。当時はセルロイド製軸は死蔵していたようだ。
死蔵しようがしまいが、最期は土に帰る物なら使った方が良かったな。結局は使わないまま、ほぼ全てのセルロイド製軸をお嫁にやってしまった。
やはり劣化していく物はコレクションする気にはならなくなった。といってもセルロイド製万年筆よりも拙者の方が土に帰るのは早そうだがな・・・
セルロイドは自然発火が避けられないので、以前はセルロイドを扱う工場は全て川岸に作られていたそうだ。そういえばプラチナの工場も川岸にあったようだ。
あと、驚いたのは、拙者がエボナイトの変色を促進するような遊びをやっていたこと。おそらくコレは負け惜しみ。
どう保管しても結局はくすんでしまうのなら、最初から強制的に変色させてしまえというやけっぱちだったのだろう。
その後、masahiro製万年筆が変色しないのは、独逸製エボナイトを使っていることと、徹底的にバフ掛けしているからだと聞いた。
それが頭に残っていたので、最近では独逸製エボナイトで限定万年筆を作るようになった。
樹脂で限定色の万年筆を作るよりもはるかに高価だが、軸を眺めていて飽きないというのは、やはりカラーエボナイトが一番。
ただ、手が滑らないというのは樹脂製の方が上かなと思うようになってきた。
これは年とって、ゴミ袋を開けるのに指を水道水で濡らさねばならないほど指の脂っ気が無くなっ事と関係しているのかもしれない。
今から10年以上前にフェンテのでべそ会長がおっしゃった言葉
僕は万年筆コレクターではありません。万年筆愛好家のコレクターです。
の意味がわかるようになってきたもうすぐ72歳のたこ吉！
セルロイドについて語った その56
この章が書かれたのは1935年2月9日。この時点でSheafferから【ラダイト Radite】と称して青の色軸を発売してから12年が経過している。
その間にParkerはパーマナイトと呼び、ウォーターマンはジュエリーストーンと呼び、パイロットはビスコロイドと呼ばれる色軸を出したが、それらは全てセルロイドだった。
消費者にはセルロイドは安物という固定観念が強いことから、わざわざ名称を変えて販売したわけじゃ。
既に色軸は世界中で大流行になっており、黒軸だけで万年筆を売るのが、ほとんど無理な時代になっていたとか。
それどころか、３年ほど前から米国のメーカーは黒軸すらもセルロイドで作っていた。
最後までセルロイドに抵抗していたWatermanですら、黒軸は黒セルロイドで作り、エボナイトで作っていたのは、ペン芯、首軸、インナーキャップだけというありさま。
上質のセルロイド軸は、熱伝導率がエボナイトよりも少なく、手のぬくもりでインクがボタ落ちする確率も多少は減っていたことになる。
セルロイドが危険なのは自然発火する可能性があるから。
今から10年ほど前だったか、モンテグラッパの工場がエボナイトの自然発火によって全焼し・・・
また消防署からも指導もあって、それから２年間ほどは、まったくセルロイド製軸の万年筆を作らなくなっていた。
萬年筆が筆記具第一主義から、装身具の一部としての意味合いが高くなるにつれ、綺麗な軸色の萬年筆が増え、萬年筆文化が再び花開きつつある。
近代萬年筆の幕開けである1983年。Pilot 65とWaterman ル・マン100が世に送り出された年。しかし、その中心はあくまでも黒軸だった。
萬年筆界に再びカラー旋風を巻き起こしたきっかけは【ヘミングウェイ】と考えている。
もちろん、それまでにもカラー軸は数多く存在した。しかし革命的に影響を与えたのはやはり【ヘミングウェイ】だろう。
この登場から萬年筆界では筆記具→装飾品革命が進行していった。
そもそも複数本の萬年筆をとっかえひっかえ仕事場に持参する事自体が、萬年筆が装飾品の一部である事の証。ネクタイと萬年筆は毎日変えるがごとしじゃ。
生きながらえるエボナイトと、死に急ぐセルロイド。セルロイドは土に帰る性質を持っている。
セルロイドの成分は硝酸繊維素【脱脂綿・硝酸・硫酸・水】と樟脳、95%アルコール、尿素からなっている。なるほど自然に帰りやすい素材じゃ。
使えば使うほど、熱の変化を経験するほどセルロイドは劣化していく。すなわち持ち歩けば持ち歩くほど死期が早まる。これを【死に急ぐ】と表現した。
短い人生（ペン生？）を華やかに生き抜くセルロイドと、ひたすら生きながらえようとするエボナイト。
拙者はエボナイトに華やかに生きて欲しいし、セルロイドには生きながらえてほしい。
そこでセルロイド製萬年筆は死蔵してたまに匂いを嗅いで幸せになる程度。
エボナイトは紫外線を照射したり熱湯に入れて、その色の変化を楽しんだり、漆をかけたりしている。
常温ではともかく、熱湯を通せばエボナイトも多少痩せて（キャップリングがくるくる回り）変色もする。
その色の変化が何とも良い。Vintageのエボナイトは薄茶色に変色してしまうが、最近のエボナイトはうっすらとねずみ色になる程度で実に味わい深い・・・
最近はキングプロフィットのエボナイト、エボナイトに漆塗り、プラスティックの３本に同じペン先を付けて使っている。
エボナイト製の２本に当初ついていた柔らかすぎるペン先は現行の物と交換してある。
毎日使っていて意外な事実に気付いた。プラスティック製の軸が一番手になじむ。ピタっと吸い付くような感じ。
漆とエボナイトは微妙に滑る感じがする。セルロイド軸を引っ張り出して書いてみると、滑る感じはしない。
ひょっとして、当時セルロイド製萬年筆が指示されたのは、この指に吸い付く感じだったのではないか？ ふとそう思った。
死蔵しようがしまいが、最期は土に帰る物なら使った方が良かったな。結局は使わないまま、ほぼ全てのセルロイド製軸をお嫁にやってしまった。
やはり劣化していく物はコレクションする気にはならなくなった。といってもセルロイド製万年筆よりも拙者の方が土に帰るのは早そうだがな・・・
セルロイドは自然発火が避けられないので、以前はセルロイドを扱う工場は全て川岸に作られていたそうだ。そういえばプラチナの工場も川岸にあったようだ。
あと、驚いたのは、拙者がエボナイトの変色を促進するような遊びをやっていたこと。おそらくコレは負け惜しみ。
どう保管しても結局はくすんでしまうのなら、最初から強制的に変色させてしまえというやけっぱちだったのだろう。
その後、masahiro製万年筆が変色しないのは、独逸製エボナイトを使っていることと、徹底的にバフ掛けしているからだと聞いた。
それが頭に残っていたので、最近では独逸製エボナイトで限定万年筆を作るようになった。
樹脂で限定色の万年筆を作るよりもはるかに高価だが、軸を眺めていて飽きないというのは、やはりカラーエボナイトが一番。
ただ、手が滑らないというのは樹脂製の方が上かなと思うようになってきた。
これは年とって、ゴミ袋を開けるのに指を水道水で濡らさねばならないほど指の脂っ気が無くなっ事と関係しているのかもしれない。
今から10年以上前にフェンテのでべそ会長がおっしゃった言葉
僕は万年筆コレクターではありません。万年筆愛好家のコレクターです。
の意味がわかるようになってきたもうすぐ72歳のたこ吉！
セルロイドについて語った その56
この章が書かれたのは1935年2月9日。この時点でSheafferから【ラダイト Radite】と称して青の色軸を発売してから12年が経過している。
その間にParkerはパーマナイトと呼び、ウォーターマンはジュエリーストーンと呼び、パイロットはビスコロイドと呼ばれる色軸を出したが、それらは全てセルロイドだった。
消費者にはセルロイドは安物という固定観念が強いことから、わざわざ名称を変えて販売したわけじゃ。
既に色軸は世界中で大流行になっており、黒軸だけで万年筆を売るのが、ほとんど無理な時代になっていたとか。
それどころか、３年ほど前から米国のメーカーは黒軸すらもセルロイドで作っていた。
最後までセルロイドに抵抗していたWatermanですら、黒軸は黒セルロイドで作り、エボナイトで作っていたのは、ペン芯、首軸、インナーキャップだけというありさま。
上質のセルロイド軸は、熱伝導率がエボナイトよりも少なく、手のぬくもりでインクがボタ落ちする確率も多少は減っていたことになる。
セルロイドが危険なのは自然発火する可能性があるから。
今から10年ほど前だったか、モンテグラッパの工場がエボナイトの自然発火によって全焼し・・・
また消防署からも指導もあって、それから２年間ほどは、まったくセルロイド製軸の万年筆を作らなくなっていた。
萬年筆が筆記具第一主義から、装身具の一部としての意味合いが高くなるにつれ、綺麗な軸色の萬年筆が増え、萬年筆文化が再び花開きつつある。
近代萬年筆の幕開けである1983年。Pilot 65とWaterman ル・マン100が世に送り出された年。しかし、その中心はあくまでも黒軸だった。
萬年筆界に再びカラー旋風を巻き起こしたきっかけは【ヘミングウェイ】と考えている。
もちろん、それまでにもカラー軸は数多く存在した。しかし革命的に影響を与えたのはやはり【ヘミングウェイ】だろう。
この登場から萬年筆界では筆記具→装飾品革命が進行していった。
そもそも複数本の萬年筆をとっかえひっかえ仕事場に持参する事自体が、萬年筆が装飾品の一部である事の証。ネクタイと萬年筆は毎日変えるがごとしじゃ。
生きながらえるエボナイトと、死に急ぐセルロイド。セルロイドは土に帰る性質を持っている。
セルロイドの成分は硝酸繊維素【脱脂綿・硝酸・硫酸・水】と樟脳、95%アルコール、尿素からなっている。なるほど自然に帰りやすい素材じゃ。
使えば使うほど、熱の変化を経験するほどセルロイドは劣化していく。すなわち持ち歩けば持ち歩くほど死期が早まる。これを【死に急ぐ】と表現した。
短い人生（ペン生？）を華やかに生き抜くセルロイドと、ひたすら生きながらえようとするエボナイト。
拙者はエボナイトに華やかに生きて欲しいし、セルロイドには生きながらえてほしい。
そこでセルロイド製萬年筆は死蔵してたまに匂いを嗅いで幸せになる程度。
エボナイトは紫外線を照射したり熱湯に入れて、その色の変化を楽しんだり、漆をかけたりしている。
常温ではともかく、熱湯を通せばエボナイトも多少痩せて（キャップリングがくるくる回り）変色もする。
その色の変化が何とも良い。Vintageのエボナイトは薄茶色に変色してしまうが、最近のエボナイトはうっすらとねずみ色になる程度で実に味わい深い・・・
最近はキングプロフィットのエボナイト、エボナイトに漆塗り、プラスティックの３本に同じペン先を付けて使っている。
エボナイト製の２本に当初ついていた柔らかすぎるペン先は現行の物と交換してある。
毎日使っていて意外な事実に気付いた。プラスティック製の軸が一番手になじむ。ピタっと吸い付くような感じ。
漆とエボナイトは微妙に滑る感じがする。セルロイド軸を引っ張り出して書いてみると、滑る感じはしない。
ひょっとして、当時セルロイド製萬年筆が指示されたのは、この指に吸い付く感じだったのではないか？ ふとそう思った。
2024年09月05日
秋の泉筆五宝展2024 フライングゲット予約 公開日・公開時刻が決定！
秋の泉筆五宝展2024 フライングゲット予約 を当BlogにUpする時刻が決定しました。
今回は品数が多かったこともあり、早くから準備を進めたので、どの日に何を紹介するかの明細が決定しました。
今回は Montblanc 祭り になります！しかも通常なら8日間で2〜5個しか出ない高級ラインが一杯出ます。
最大1日12本で8日間ですので、紹介出来るのは96本。今回は枠が埋まりました。
残りは 〔Delayed Get Chance〕 として各種イベントで紹介します。
Delayed となっていますが、最初に紹介する DGC は日曜日に開催される 新潟萬年筆倶楽部オフ会 です。新潟の方はお楽しみに！
今回は早起きされる方の為に、次回に公開される万年筆の一部を紹介することにしました。
まずはスケジュール；
第一日目：9月09日（月）am 6:00
第二日目：9月11日（水）am 6:00
第三日目：9月13日（金）am 6:00
第四日目：9月16日（月）am 6:00
第五日目：9月18日（水）am 6:00
第六日目：9月20日（金）am 6:00
第七日目：9月25日（水）am 6:00
第八日目：9月27日（金）am 6:00
そして 第一日目：9月09日（月）am 6:00 に出る逸品は・・・
（1）Montblanc No.138 純正パラディウムNib 細字(F) エボナイト製キャップ セルロイド製胴軸 eBay相場は$3,000〜$6,000 お買い得価格
（2）Montblanc No.256 14C-B 50年代前期仕様（フラットフィード＆クリアインク窓） クラック無し お買い得価格
（3）1970年代後半 Montblanc No.146 18C-M オリジナルの角研ぎ 新品同様 超柔らかペン先
（4）1980年代前半 Montblanc No.149用 ペン先（中白 14C-M） ＋ 二段ペン芯 （いずれも未使用品）
（5）Parker 75 ペンシル 回転繰出式 純銀軸 カボション付き 未使用品 珍品！
（6）Waterman セレニテ 18K-M 未使用箱入り 曇り除去済
（7）AURORA Oceano Indiano 18K-F 新品同様 曇り除去済
その他 5本
中身の凄さでは初日がNo.1なので、写真と価格を良く確認してから申し込んで下さいね。今回の番号と当日の並び順は少し変わりま〜す！
今回は品数が多かったこともあり、早くから準備を進めたので、どの日に何を紹介するかの明細が決定しました。
今回は Montblanc 祭り になります！しかも通常なら8日間で2〜5個しか出ない高級ラインが一杯出ます。
最大1日12本で8日間ですので、紹介出来るのは96本。今回は枠が埋まりました。
残りは 〔Delayed Get Chance〕 として各種イベントで紹介します。
Delayed となっていますが、最初に紹介する DGC は日曜日に開催される 新潟萬年筆倶楽部オフ会 です。新潟の方はお楽しみに！
今回は早起きされる方の為に、次回に公開される万年筆の一部を紹介することにしました。
まずはスケジュール；
第一日目：9月09日（月）am 6:00
第二日目：9月11日（水）am 6:00
第三日目：9月13日（金）am 6:00
第四日目：9月16日（月）am 6:00
第五日目：9月18日（水）am 6:00
第六日目：9月20日（金）am 6:00
第七日目：9月25日（水）am 6:00
第八日目：9月27日（金）am 6:00
そして 第一日目：9月09日（月）am 6:00 に出る逸品は・・・
（1）Montblanc No.138 純正パラディウムNib 細字(F) エボナイト製キャップ セルロイド製胴軸 eBay相場は$3,000〜$6,000 お買い得価格
（2）Montblanc No.256 14C-B 50年代前期仕様（フラットフィード＆クリアインク窓） クラック無し お買い得価格
（3）1970年代後半 Montblanc No.146 18C-M オリジナルの角研ぎ 新品同様 超柔らかペン先
（4）1980年代前半 Montblanc No.149用 ペン先（中白 14C-M） ＋ 二段ペン芯 （いずれも未使用品）
（5）Parker 75 ペンシル 回転繰出式 純銀軸 カボション付き 未使用品 珍品！
（6）Waterman セレニテ 18K-M 未使用箱入り 曇り除去済
（7）AURORA Oceano Indiano 18K-F 新品同様 曇り除去済
その他 5本
中身の凄さでは初日がNo.1なので、写真と価格を良く確認してから申し込んで下さいね。今回の番号と当日の並び順は少し変わりま〜す！
2024年09月04日
〔【 Aurora エウロパ 18K-F 持久力向上 】調整報告 〕アーカイブ
下の記事には誤解を与えかねない表現があるので補足しておこう。
（1）ペン芯の空気の通り道はインクが通らない・・・というような表現があるが、回転吸入式でインクを吸うときにはインクは空気の通り道を通る。
もしインク溝だけを通ってインクがタンク内にたまるとしたら、相当時間がかかるだろう。
インク溝は、基本的には毛細管現象でインクが通っていく場所。従って通るインクの量はごくわずか。
吸入時には大半のインクは空気の通り道から登っていく。
（2）青いインク痕が、ロットリング洗浄液でも取れないとあるが、古典インクならアスコルビン酸でないと取れない。
当時は、この事実をまだ知らなかったようだ。
実は最近発売されたモデルでも、一度ペン先とペン芯を抜くと、ペン先はペン芯の上でずれやすい。これは昔と一緒。
アウロラはペン芯をソケットに固定する場所は決まっている。しかし、ソケットの内側がペン先を固定するには少しだけ広いのでずれやすい。
ソケットの内側をペン先の厚みに合わせて、少し狭くする場所を作るように改良した方が良いと思う。
これ、1990年代から日本の万年筆愛好家の間で出ていた意見。セーラーなどは大型ニブのモデルでは昔からそうしている。
そういう声は永久に伊太利亜本国には届かないのだろうか？
以前、アウロラの経営状態を調べた方から・・・お好きなら今のうちに買いためていた方が良いですよ・・・とアドバイスいただいた。
それから7年以上経過したので、もう大丈夫なのだろうが、最近の迷走ぶりを見ると多少不安が残るなぁ〜。
ユーザの声から耳をそむけ、資金繰りに奔走したら、ユーザは離れてしまいます。Montblancがダンヒルに買収された時期もそうでした。
今回の依頼品は、伊太利亜製の【アウロラ・エウロパ】。大陸シリーズのヨーロッパ版。写真で見ただけではまったく触手が動かないが、本物は綺麗！
アフリカは写真に魅せられて購入したが、本物は今一歩 ・・・_|￣|○ 今回は見くびっていたら【やられたぁ・・】という感じかな。
ペン先はロジウム鍍金されている。軸のトーンと合わせたわけじゃ。
アウロラ社はハスティルを出していた時からボディの色とペン先の色を合わせる事に力を入れていた。
そこが気に入ってアウロラを買いまくっていたので、今もその【意地】を持ち続けてくれているのが嬉しい。
ペン先は、ものすごく剛性が強く、多少の筆圧ではビクともしない。素材自体がガチガチに硬い！
しかしながら全体として見れば、エボナイト製ペン芯による潤沢なインクフローの影響で、【柔らかい書き味】と誤記されている場合もあるほどの優等生！
アウロラ利用者の間では、インク切れが良く話題になる。
拙者のアウロラには出た事がない症状だが、原稿用紙１枚くらい続けて字を書くとインクが出なくなってしまう・・・というもの。
拙者の場合、原稿用紙１枚も手書きする事はほとんど無いので、その症状は経験した事は無い。
それには２つの原因があるのではないかと想像している。
一つ目はッソケット・ボトルネックの存在。
エウロパは回転吸入式なのにペン芯のソケットの左端が狭まっている。
MontblancやPelikanではこのように極端な絞りはない。
このオプティマ・シリーズの企画段階で、将来はカートリッジ式（タレンタム）も発売する計画が存在し、その時にもソケットが流用できるようにと考えたのであろう。
あるいはサブ・インクタンクの機能上、どうしてもピストンの内側にソケットの左端が入っていく構造が必要だった？その為に泣く泣く妥協したのかも・・・
いずれにせよ、この問題はいかんともしがたいので、もう一つの原因？を取り除くしかなかろう。
ペン先の左右の段差は多少あるものの、スリットがガチガチに詰まっているわけではない。
そういうペン先でフローの問題が発生するとしたら、インク詰まりか、ペン芯の問題か・・・？
左の画像が、アウロラのペン芯。回転吸入式なのに、ペン芯から管が伸びている。
これはカートリッジ式の時にのみ必要な物で、回転吸入式では、ボトルネックを作るだけ。ただし、何らかの理由があって、こうしたのであろう。
さらによく見ると空気の通り道が一本しかない。右側のソケットの裏を見ると、空気溝とおぼしき通路があるが、ここを空気は通らない。
ソケットに凸がある、その部分をこの溝に合わせて押し込むのじゃ。すなわちソケット内でペン芯の位置固定する為の溝ということ。当然空気は通れない。
このペン芯は、ウォーターマンの発明のころと同じく、ペン芯のスリットの上部を空気が通り、下部をインクが流れる仕組みになっている。
ところがペン芯胴体の左から数�个僚蠅廼�気用の通路がペン先ぎりぎりまで盛り上がっている。
これでは空気はインク通路の上部に空いた隙間をとおるしかない。これがアウロラが頻繁に息切れする原因ではないか？
空気がペン芯から入って大量のインクがペン芯に到達すると、空気の通り道がインクで閉ざされて、インクと空気が押し合い状態になるかもしれないという仮説。
乾燥した伊太利亜では問題ないが、湿気の多い日本では問題なのでは？
実際、地方の調整師の方々は、この盛り上がった部分を削って、空気通路を拡大する改造をされていると聞いた。
そこで、スキマゲージでスリット内部を十分に清掃した後で、狭くなっている空気通路を拡大してみた。
作業は簡単で、ダイヤモンドヤスリの尖った部分で、スリスリと４〜５回擦ってからエアーダスターで圧縮空気を吹きかけるだけ。
さてそこからの確認作業がかなり苦痛。実は自転車をいじっていて、右手の腱を痛めたのか、まったく筆圧をかけられない。
縦線を前から手首側に引こうとすると・・・イテテ・・・引けないよぅ！ という状態。
これで200字詰め原稿用紙5枚に文字を書くのは苦痛の極致！
実験結果ではインク途切れ（息切れ）は出なかった。それがペン芯改造のおかげか、インクの性質が良かったのかはわからない。今回はペリカンのロイヤルブルーを用いた。
インクが気になったのは、ペン芯の拡大画像で、管の部分を見ると、青いインク跡が光っているのがわかろう。
これはロットリング洗浄液に浸けても取れないのじゃ。ひょっとして怪しい水色インクでも使っていたのではないか？それがインク途切れの原因ではなかったか？
今回の微調整によるインク途切れ防止には、確信はない・・・が、結果オーライだし、理屈はOKだし・・・何より【生贄】だから！
（1）ペン芯の空気の通り道はインクが通らない・・・というような表現があるが、回転吸入式でインクを吸うときにはインクは空気の通り道を通る。
もしインク溝だけを通ってインクがタンク内にたまるとしたら、相当時間がかかるだろう。
インク溝は、基本的には毛細管現象でインクが通っていく場所。従って通るインクの量はごくわずか。
吸入時には大半のインクは空気の通り道から登っていく。
（2）青いインク痕が、ロットリング洗浄液でも取れないとあるが、古典インクならアスコルビン酸でないと取れない。
当時は、この事実をまだ知らなかったようだ。
実は最近発売されたモデルでも、一度ペン先とペン芯を抜くと、ペン先はペン芯の上でずれやすい。これは昔と一緒。
アウロラはペン芯をソケットに固定する場所は決まっている。しかし、ソケットの内側がペン先を固定するには少しだけ広いのでずれやすい。
ソケットの内側をペン先の厚みに合わせて、少し狭くする場所を作るように改良した方が良いと思う。
これ、1990年代から日本の万年筆愛好家の間で出ていた意見。セーラーなどは大型ニブのモデルでは昔からそうしている。
そういう声は永久に伊太利亜本国には届かないのだろうか？
以前、アウロラの経営状態を調べた方から・・・お好きなら今のうちに買いためていた方が良いですよ・・・とアドバイスいただいた。
それから7年以上経過したので、もう大丈夫なのだろうが、最近の迷走ぶりを見ると多少不安が残るなぁ〜。
ユーザの声から耳をそむけ、資金繰りに奔走したら、ユーザは離れてしまいます。Montblancがダンヒルに買収された時期もそうでした。
今回の依頼品は、伊太利亜製の【アウロラ・エウロパ】。大陸シリーズのヨーロッパ版。写真で見ただけではまったく触手が動かないが、本物は綺麗！アフリカは写真に魅せられて購入したが、本物は今一歩 ・・・_|￣|○ 今回は見くびっていたら【やられたぁ・・】という感じかな。
ペン先はロジウム鍍金されている。軸のトーンと合わせたわけじゃ。アウロラ社はハスティルを出していた時からボディの色とペン先の色を合わせる事に力を入れていた。
そこが気に入ってアウロラを買いまくっていたので、今もその【意地】を持ち続けてくれているのが嬉しい。
ペン先は、ものすごく剛性が強く、多少の筆圧ではビクともしない。素材自体がガチガチに硬い！
しかしながら全体として見れば、エボナイト製ペン芯による潤沢なインクフローの影響で、【柔らかい書き味】と誤記されている場合もあるほどの優等生！
アウロラ利用者の間では、インク切れが良く話題になる。
拙者のアウロラには出た事がない症状だが、原稿用紙１枚くらい続けて字を書くとインクが出なくなってしまう・・・というもの。
拙者の場合、原稿用紙１枚も手書きする事はほとんど無いので、その症状は経験した事は無い。
それには２つの原因があるのではないかと想像している。
一つ目はッソケット・ボトルネックの存在。
エウロパは回転吸入式なのにペン芯のソケットの左端が狭まっている。MontblancやPelikanではこのように極端な絞りはない。
このオプティマ・シリーズの企画段階で、将来はカートリッジ式（タレンタム）も発売する計画が存在し、その時にもソケットが流用できるようにと考えたのであろう。
あるいはサブ・インクタンクの機能上、どうしてもピストンの内側にソケットの左端が入っていく構造が必要だった？その為に泣く泣く妥協したのかも・・・
いずれにせよ、この問題はいかんともしがたいので、もう一つの原因？を取り除くしかなかろう。
ペン先の左右の段差は多少あるものの、スリットがガチガチに詰まっているわけではない。
そういうペン先でフローの問題が発生するとしたら、インク詰まりか、ペン芯の問題か・・・？
左の画像が、アウロラのペン芯。回転吸入式なのに、ペン芯から管が伸びている。これはカートリッジ式の時にのみ必要な物で、回転吸入式では、ボトルネックを作るだけ。ただし、何らかの理由があって、こうしたのであろう。
さらによく見ると空気の通り道が一本しかない。右側のソケットの裏を見ると、空気溝とおぼしき通路があるが、ここを空気は通らない。
ソケットに凸がある、その部分をこの溝に合わせて押し込むのじゃ。すなわちソケット内でペン芯の位置固定する為の溝ということ。当然空気は通れない。
このペン芯は、ウォーターマンの発明のころと同じく、ペン芯のスリットの上部を空気が通り、下部をインクが流れる仕組みになっている。
ところがペン芯胴体の左から数�个僚蠅廼�気用の通路がペン先ぎりぎりまで盛り上がっている。
これでは空気はインク通路の上部に空いた隙間をとおるしかない。これがアウロラが頻繁に息切れする原因ではないか？
空気がペン芯から入って大量のインクがペン芯に到達すると、空気の通り道がインクで閉ざされて、インクと空気が押し合い状態になるかもしれないという仮説。
乾燥した伊太利亜では問題ないが、湿気の多い日本では問題なのでは？
実際、地方の調整師の方々は、この盛り上がった部分を削って、空気通路を拡大する改造をされていると聞いた。
そこで、スキマゲージでスリット内部を十分に清掃した後で、狭くなっている空気通路を拡大してみた。作業は簡単で、ダイヤモンドヤスリの尖った部分で、スリスリと４〜５回擦ってからエアーダスターで圧縮空気を吹きかけるだけ。
さてそこからの確認作業がかなり苦痛。実は自転車をいじっていて、右手の腱を痛めたのか、まったく筆圧をかけられない。
縦線を前から手首側に引こうとすると・・・イテテ・・・引けないよぅ！ という状態。
これで200字詰め原稿用紙5枚に文字を書くのは苦痛の極致！
実験結果ではインク途切れ（息切れ）は出なかった。それがペン芯改造のおかげか、インクの性質が良かったのかはわからない。今回はペリカンのロイヤルブルーを用いた。
インクが気になったのは、ペン芯の拡大画像で、管の部分を見ると、青いインク跡が光っているのがわかろう。
これはロットリング洗浄液に浸けても取れないのじゃ。ひょっとして怪しい水色インクでも使っていたのではないか？それがインク途切れの原因ではなかったか？
今回の微調整によるインク途切れ防止には、確信はない・・・が、結果オーライだし、理屈はOKだし・・・何より【生贄】だから！
2024年09月03日
新潟萬年筆倶楽部 オフ会 の 特徴
2024年9月8日（日）に開催される〔 新潟萬年筆倶楽部 オフ会 〕の特徴は、地元新潟の万年筆愛好家がプロデュースするお祭りであること。
お祭りには夜店がつきもの。
従って、ペンクリもミニペントレも夜店だと考えればわかりやすい。
強いて言えば、ミニペントレは焼きそばのように、売っているものを買う形態。
またペンクリニックは、お店の人がひとり一人に向けて個別に作る七味唐辛子のようなもの。
そしてお祭りにはつきものの〔金魚すくい〕などの参加型のお遊びには・・・
・シーリングスタンプ作り
・ポストガード作り
・折り紙でポチ袋作り
などがあると考えればわかりやすい。
元々は、萬年筆研究会【WAGNER】新潟地区大会 という愛好家の集まりであったものが、地元主催に変えることによってお祭りに変わったのだ。
そして、このお祭りでのペンクリニックは、全国のどの地域よりも依頼本数が多いことが特徴でもある。
開始直後から、たこ娘さんも拙者もフル回転。これが終了間際まで続く。
萬年筆研究会【WAGNER】の主催イベントや定例会よりも調整本数がダントツに多い！それだけ書き味にこだわる万年筆愛好家が多いということでもある。
こういうお祭りが出来るのは、地元の文具店で日常的に会う人たちが、内容を練り、相互に確認しながら進めているからだろう。
しかも、毎回 〔Gata pen life〕という会報まで発行されている。これは参加する方々の投稿から出来上がっている。
今回の号の締切日直前に、拙者は右手首にヒビが入り、マウスを持つのにも難儀した状態だったが、1〜2週遅れで、その事実を記事にして投稿（させられた）した。
そう、このお祭りは、参加者（いわば町内会の方々）みんなで作り上げたものなのだ。
他の地方からの参加者も大歓迎というお祭りなので、ぜひお気軽にご参加下さい。
そして、この新潟モデルが、当初から拙者が夢想していWAGNER地方大会の発展型。
そしてわかったことは、お祭り型で発展するに従って、万年筆色は薄れていく。これは参加する度にその想いが強くなっていくのだが・・・
実は、お祭りには神輿がつきもの。
その神輿こそが、おっしゃんが披露する万年筆絵巻なのだ。そう、神輿だけは、万年筆色バリバリで頑張ってくれている！これからもよろしく！
お祭りには夜店がつきもの。
従って、ペンクリもミニペントレも夜店だと考えればわかりやすい。
強いて言えば、ミニペントレは焼きそばのように、売っているものを買う形態。
またペンクリニックは、お店の人がひとり一人に向けて個別に作る七味唐辛子のようなもの。
そしてお祭りにはつきものの〔金魚すくい〕などの参加型のお遊びには・・・
・シーリングスタンプ作り
・ポストガード作り
・折り紙でポチ袋作り
などがあると考えればわかりやすい。
元々は、萬年筆研究会【WAGNER】新潟地区大会 という愛好家の集まりであったものが、地元主催に変えることによってお祭りに変わったのだ。
そして、このお祭りでのペンクリニックは、全国のどの地域よりも依頼本数が多いことが特徴でもある。
開始直後から、たこ娘さんも拙者もフル回転。これが終了間際まで続く。
萬年筆研究会【WAGNER】の主催イベントや定例会よりも調整本数がダントツに多い！それだけ書き味にこだわる万年筆愛好家が多いということでもある。
こういうお祭りが出来るのは、地元の文具店で日常的に会う人たちが、内容を練り、相互に確認しながら進めているからだろう。
しかも、毎回 〔Gata pen life〕という会報まで発行されている。これは参加する方々の投稿から出来上がっている。
今回の号の締切日直前に、拙者は右手首にヒビが入り、マウスを持つのにも難儀した状態だったが、1〜2週遅れで、その事実を記事にして投稿（
そう、このお祭りは、参加者（いわば町内会の方々）みんなで作り上げたものなのだ。
他の地方からの参加者も大歓迎というお祭りなので、ぜひお気軽にご参加下さい。
そして、この新潟モデルが、当初から拙者が夢想していWAGNER地方大会の発展型。
そしてわかったことは、お祭り型で発展するに従って、万年筆色は薄れていく。これは参加する度にその想いが強くなっていくのだが・・・
実は、お祭りには神輿がつきもの。
その神輿こそが、おっしゃんが披露する万年筆絵巻なのだ。そう、神輿だけは、万年筆色バリバリで頑張ってくれている！これからもよろしく！
2024年09月02日
文具マーケットの遊び方がわかった！
9月1日（日）に開催された〔第6回文具マーケット〕に初出展した。
当日の入場者数は約1,100名で、前回の約半分ほどらしい。前回も出店された方に聞いたところ、売上も約半分くらいだったとか。
台風10号の影響で、開場直後から豪雨があったことが原因だったのだろう。
11時から入場のプレミアム入場券を購入されていた方は難を免れたようだ。
どういう入場者層なのかがわからなかったので、1,000円、1,500円、2,000円、3,000円、4,000円のジェネリック万年筆と・・・
3万円、4万円、5万円、6万円の萬年筆研究会【WAGNER】限定万年筆を持ち込んでみた。
結果、1,000円〜4,000円のジェネリック万年筆だけが売れた。
そして万年筆談話室ブースにいらっしゃった方々は３系統であった。
（１）萬年筆研究会【WAGNER】の会員
（２）他のイベントでもジェネリック万年筆を購入されたリピーター
（３）初めて万年筆に興味を持たれた方
そして
（１）の方々は顔見せ＆新しいジェネリック万年筆の購入 （萬年筆研究会【WAGNER】限定万年筆に関しては検討済
（２）の方々は新しい柄のジェネリック万年筆を複数本購入
（３）の方々は初めての万年筆なので、こわごわ調整依頼
てな感じだった。
宇宙遊泳や趣味の文具祭では、オープン１時間後より終幕１時間前まで、ずーっとジェネリック万年筆の調整をしている状態なのだが・・・
文具マーケットでは、そこまで忙しくはなかったので、顔見知りと歓談したり、他のブースを冷やかす余裕はあった。
その中で気付いたのは、１小間（90�僉�90�僉砲波稜笋靴討い襯▲泪船絅△諒�々の展示が素晴らしかったこと。
狭さ対策の立体展示、商品数の絞り込み、ガツガツしない販売姿勢・・・などの、学園祭やフリマに似た雰囲気で、本当に楽しそうだった。
万年筆関連でも、もう使わなくなった万年筆や、勿体なくて使えない万年筆の廉価販売が多かった。まさにフリマ感覚。
これらを鑑みて、拙者の文具マーケットに対するスタンスが決まった。
大きな目標は・・・
〔１〕万年筆初心者に対する啓蒙活動（これはKOBE PEN SHOW 、y.y. Day と WAGNER 主催イベント以外に共通したテーマ）
〔２〕各種イベントにおける商品展示の実験（限られたスペースでの効果的展示仮説検証の場）
とすることにした。
そこで、
（１）展示スペースは１小間（90�僉�90�僉Д董璽屮詒省�）のみ
（２）商品は1,000円〜10,000円のスチール製ペン先モデルと、販売価格10,000円以下の金ペン先付き中古万年筆のみ
（３）商品は全てペン先調整済みで、そのまま販売。ただし左利きの人にだけは対面微調整付き
（４）展示は2段と3段の立体展示（展示用品は先ほど発注済〔約2万円〕といってもスポンジとペンスタンドと収納籠のみ）
（５）調整用の電動工具もインクも照明器具も使わず、50Lのコンテナ１個に荷物を集約する（スポンジが半分以上のスペースを占めそう）
（６）荷物が遅れる可能性に対処するため、テーブルクロスと万年筆はハンドキャリー（リュック：転倒時でも両手が使えるのが利点）
などという戦術を次回の文具マーケットで実験じゃ【2025年1月4日（土） 第7回文具マーケット＠蒲田】
年に3回ある【文具マーケット】で、この実験を繰り返すことによって、他のイベントでの ”より訴求力のある展示” が可能になることに期待！
忘れてならないのは、今回は初出展で、来場者層がさっぱりわからなかったのだが、ほぼ理解できたので、次回はその方々向けの事前告知をSNSで発信しようと思う。
もちろん、こちらも実験なのだがな・・・
当日の入場者数は約1,100名で、前回の約半分ほどらしい。前回も出店された方に聞いたところ、売上も約半分くらいだったとか。
台風10号の影響で、開場直後から豪雨があったことが原因だったのだろう。
11時から入場のプレミアム入場券を購入されていた方は難を免れたようだ。
どういう入場者層なのかがわからなかったので、1,000円、1,500円、2,000円、3,000円、4,000円のジェネリック万年筆と・・・
3万円、4万円、5万円、6万円の萬年筆研究会【WAGNER】限定万年筆を持ち込んでみた。
結果、1,000円〜4,000円のジェネリック万年筆だけが売れた。
そして万年筆談話室ブースにいらっしゃった方々は３系統であった。
（１）萬年筆研究会【WAGNER】の会員
（２）他のイベントでもジェネリック万年筆を購入されたリピーター
（３）初めて万年筆に興味を持たれた方
そして
（１）の方々は顔見せ＆新しいジェネリック万年筆の購入 （萬年筆研究会【WAGNER】限定万年筆に関しては検討済
（２）の方々は新しい柄のジェネリック万年筆を複数本購入
（３）の方々は初めての万年筆なので、こわごわ調整依頼
てな感じだった。
宇宙遊泳や趣味の文具祭では、オープン１時間後より終幕１時間前まで、ずーっとジェネリック万年筆の調整をしている状態なのだが・・・
文具マーケットでは、そこまで忙しくはなかったので、顔見知りと歓談したり、他のブースを冷やかす余裕はあった。
その中で気付いたのは、１小間（90�僉�90�僉砲波稜笋靴討い襯▲泪船絅△諒�々の展示が素晴らしかったこと。
狭さ対策の立体展示、商品数の絞り込み、ガツガツしない販売姿勢・・・などの、学園祭やフリマに似た雰囲気で、本当に楽しそうだった。
万年筆関連でも、もう使わなくなった万年筆や、勿体なくて使えない万年筆の廉価販売が多かった。まさにフリマ感覚。
これらを鑑みて、拙者の文具マーケットに対するスタンスが決まった。
大きな目標は・・・
〔１〕万年筆初心者に対する啓蒙活動（これはKOBE PEN SHOW 、y.y. Day と WAGNER 主催イベント以外に共通したテーマ）
〔２〕各種イベントにおける商品展示の実験（限られたスペースでの効果的展示仮説検証の場）
とすることにした。
そこで、
（１）展示スペースは１小間（90�僉�90�僉Д董璽屮詒省�）のみ
（２）商品は1,000円〜10,000円のスチール製ペン先モデルと、販売価格10,000円以下の金ペン先付き中古万年筆のみ
（３）商品は全てペン先調整済みで、そのまま販売。ただし左利きの人にだけは対面微調整付き
（４）展示は2段と3段の立体展示（展示用品は先ほど発注済〔約2万円〕といってもスポンジとペンスタンドと収納籠のみ）
（５）調整用の電動工具もインクも照明器具も使わず、50Lのコンテナ１個に荷物を集約する（スポンジが半分以上のスペースを占めそう）
（６）荷物が遅れる可能性に対処するため、テーブルクロスと万年筆はハンドキャリー（リュック：転倒時でも両手が使えるのが利点）
などという戦術を次回の文具マーケットで実験じゃ【2025年1月4日（土） 第7回文具マーケット＠蒲田】
年に3回ある【文具マーケット】で、この実験を繰り返すことによって、他のイベントでの ”より訴求力のある展示” が可能になることに期待！
忘れてならないのは、今回は初出展で、来場者層がさっぱりわからなかったのだが、ほぼ理解できたので、次回はその方々向けの事前告知をSNSで発信しようと思う。
もちろん、こちらも実験なのだがな・・・
2024年09月01日
2024年9月1日（日）は 第6回 文具マーケット@蒲田 *** 将来日付でのご案内 ***
上の文字列をクリックすると詳細が見られます！
萬年筆研究会【WAGNER】の会員からは・・・
Pen_Saloon （A-02）
ぺんぎん堂 （C-06）
TAKU★ （W-10）
万年筆談話室 （A-05＆06）
などが出店される予定です
9月1日のお昼頃は、台風10号の中心はまだ京都あたりにいるかも？
東京は台風の右側から左側に吹く強風の大雨にさらされる恐れがあるが、今のところ、交通機関が停まらない限りは開催とのこと。
地方からの出店者の方は、交通機関（新幹線）が動かないため、出店を取りやめる方も出てきているようだ。
京浜蒲田駅から近いが、歩道橋の上は強風が吹いていそう。拙者は軽いので？飛ばされないようにしなくてはな。
宅配便を送った後で開催が中止になったら、荷物はどうなるんだろう？
事務局より回答 ➡ もし荷主がご来場されなかった場合、そのままヤマト運輸さんより着払いにて返送
これで少し安心した！
東京は台風の右側から左側に吹く強風の大雨にさらされる恐れがあるが、今のところ、交通機関が停まらない限りは開催とのこと。
地方からの出店者の方は、交通機関（新幹線）が動かないため、出店を取りやめる方も出てきているようだ。
京浜蒲田駅から近いが、歩道橋の上は強風が吹いていそう。拙者は軽いので？飛ばされないようにしなくてはな。
宅配便を送った後で開催が中止になったら、荷物はどうなるんだろう？
事務局より回答 ➡ もし荷主がご来場されなかった場合、そのままヤマト運輸さんより着払いにて返送
これで少し安心した！
2024年08月31日
〔 第6回 文具マーケット 〕で習得したいスキル
いままで各種のイベントに出店してきたが、拙者には効率的展示の能力が著しく不足していることに気付いた。
今回の〔 第6回 文具マーケット 〕でも、大半の出店者の方々が1小間（90�僉�90�僉砲離好據璽垢燃擇靴泙譴襪茲Δ澄�
しかるに拙者はワンオペにもかかわらず2小間（180�僉�90�僉忙箸Δ里世�・・・どうシミュレーションしても物（ブツ）がテーブルに収まりそうもない。
化粧箱なし、調整道具箱なし、インク無し・・・ということで、通常は50Lのコンテナを3個運搬するところ、今回は1個のみとした。
にも関わらず2小間の展示スペースに収まらないほどの展示トレイが存在する。
それに加えて、幅60�僉�奥行き90�僂猟汗哀好據璽垢�必要。
プロの文具店の方々は、うまく立体展示にして、お客に見えやすい事を心がけているようだ。
しかしそれは車で展示台を運搬するから出来る事。
浜松町での行事には当日3個の大型コンテナを折りたたみ台車で運搬している、とっくに古稀（満69歳）を過ぎ免許返納した爺さんには出来ない。
しかも今回は会場が京浜蒲田駅の近くで、タクシーで行くわけにも行かないので、コンテナを１個だけ送ってある。
その１個のコンテナには、100V用バッテリーやテーブルクロスや研磨機も入っているので、展示する商品は万年筆のみ。
展示用の籠が４つと、展示トレイが３枚だけ・・・にもかかわらずスペースが足りない。
どう考えても展示が下手だとしか思えない。
実は昨年のTIPSでは、Lichtopeの展示スペースの端っこを30�兌擇蠅童堕衙�年筆を販売したのだが、予想の3倍くらい売れた。
きっと限られたスペースに、お客の興味を惹く商品をごくわずかだけ並べるのがコツかも？
選択肢が少ないほど売りやすいというのは、昭和のラーメン屋がそうだった。ラーメンとチャーシュー麺しかなければ、お客はすぐに注文できる。
また、デパートの文具売り場で、お客様に万年筆を奨める時には・・・
（１）試筆してもらい、お客様の書き癖を一瞬で把握する
（２）軸色や大きさや予算をうかがい、書き癖に合ったものを１本と、書き癖に合っていない物を２本渡して試筆してもらう。
この時点でお客様は書き癖に合った物を選ぶ。これは今から20年ほど前、岡山天満屋デパートの販売員の方に聞いた事。
ということは、その販売員の方は、展示されている全ての万年筆を試筆し、状態を全て記憶していたことになる。恐るべし！
そういえば、ダメ出しの女王も、その方式で万年筆をバンバン売っていたと聞いたことがある。セーラーの伝統芸能だったのだろうか？
ちなみに5本以上並べると、お客は迷って決められなくなり、考えてみますと言って二度と来ないのだとか。
そういえば、WAGNER会員ですら、拙者のブースで悩むと、一回りしてからまた来ます・・・とおっしゃるが、再度来た人はこれまでに3人しかいない。
めくるめく限定品を多数並べるのだが、どれも決定打がないからだろう。突出した物（素晴らしくてお値段お手頃）があれば決めやすい！
セーラー販売員戦略のように、良いの1本とダメなの2本を置く事の効果を思い知らされた。
拙者は販売者の前に、万年筆製造者なので、自分で企画した万年筆をみんなに見せたいという気持ちが強すぎるのだろう。
昨日は、10万円の限定品なんぞ文具のフリマで売れるわけない・・などと言っていたのに、ペンケースにちゃっかり入ってたりする。
このBlogを書き終わったら外しておこう。
1,000円万年筆を100本くらい籠に入れておくと、最初は選ぶのに時間がかかるようで、10分に1本くらいしか売れないのだが・・・
本数が減ってくると急に回転が上がってくる事はわかっている。
従って、ワンオペでなければ、最初は展示数を少なくしておいて、売れた分だけ補充する方式の方が回転は良い。
今回は、ワンオペの上に、1,000円、1,500円、2,000円、2,500円の4つの価格帯があるうえに、ワンオペなので、効率的補充が出来ない。
救いは、大雨が予想されるので、さほど大人数がなだれ込む事は無いこと。また木製ペンシルやガラスペンのコーナーとは離れているのでオープンから30分間はだれも来ないはず。
今回は、来場者がどのような商品に興味を持つのかのリサーチと割り切っているのだが・・・
調整した万年筆に目の前で感激されると、つい講釈が多くなって、待たせている方を不愉快にさせるという悪の連鎖を断ち切らなければな。
入口入って左側のA-05とA-06にいるので、他のブースを回って、最期の方で来て欲しいものじゃ。
もっとも最期の方になると、目玉商品が無くなっているかも？数はそろえているのだが、余りに可愛いので予断は許さない。
悪天候で無ければ午後から当日券でお入り下さ〜い！
今回の〔 第6回 文具マーケット 〕でも、大半の出店者の方々が1小間（90�僉�90�僉砲離好據璽垢燃擇靴泙譴襪茲Δ澄�
しかるに拙者はワンオペにもかかわらず2小間（180�僉�90�僉忙箸Δ里世�・・・どうシミュレーションしても物（ブツ）がテーブルに収まりそうもない。
化粧箱なし、調整道具箱なし、インク無し・・・ということで、通常は50Lのコンテナを3個運搬するところ、今回は1個のみとした。
にも関わらず2小間の展示スペースに収まらないほどの展示トレイが存在する。
それに加えて、幅60�僉�奥行き90�僂猟汗哀好據璽垢�必要。
プロの文具店の方々は、うまく立体展示にして、お客に見えやすい事を心がけているようだ。
しかしそれは車で展示台を運搬するから出来る事。
浜松町での行事には当日3個の大型コンテナを折りたたみ台車で運搬している、とっくに古稀（満69歳）を過ぎ免許返納した爺さんには出来ない。
しかも今回は会場が京浜蒲田駅の近くで、タクシーで行くわけにも行かないので、コンテナを１個だけ送ってある。
その１個のコンテナには、100V用バッテリーやテーブルクロスや研磨機も入っているので、展示する商品は万年筆のみ。
展示用の籠が４つと、展示トレイが３枚だけ・・・にもかかわらずスペースが足りない。
どう考えても展示が下手だとしか思えない。
実は昨年のTIPSでは、Lichtopeの展示スペースの端っこを30�兌擇蠅童堕衙�年筆を販売したのだが、予想の3倍くらい売れた。
きっと限られたスペースに、お客の興味を惹く商品をごくわずかだけ並べるのがコツかも？
選択肢が少ないほど売りやすいというのは、昭和のラーメン屋がそうだった。ラーメンとチャーシュー麺しかなければ、お客はすぐに注文できる。
また、デパートの文具売り場で、お客様に万年筆を奨める時には・・・
（１）試筆してもらい、お客様の書き癖を一瞬で把握する
（２）軸色や大きさや予算をうかがい、書き癖に合ったものを１本と、書き癖に合っていない物を２本渡して試筆してもらう。
この時点でお客様は書き癖に合った物を選ぶ。これは今から20年ほど前、岡山天満屋デパートの販売員の方に聞いた事。
ということは、その販売員の方は、展示されている全ての万年筆を試筆し、状態を全て記憶していたことになる。恐るべし！
そういえば、ダメ出しの女王も、その方式で万年筆をバンバン売っていたと聞いたことがある。セーラーの伝統芸能だったのだろうか？
ちなみに5本以上並べると、お客は迷って決められなくなり、考えてみますと言って二度と来ないのだとか。
そういえば、WAGNER会員ですら、拙者のブースで悩むと、一回りしてからまた来ます・・・とおっしゃるが、再度来た人はこれまでに3人しかいない。
めくるめく限定品を多数並べるのだが、どれも決定打がないからだろう。突出した物（素晴らしくてお値段お手頃）があれば決めやすい！
セーラー販売員戦略のように、良いの1本とダメなの2本を置く事の効果を思い知らされた。
拙者は販売者の前に、万年筆製造者なので、自分で企画した万年筆をみんなに見せたいという気持ちが強すぎるのだろう。
昨日は、10万円の限定品なんぞ文具のフリマで売れるわけない・・などと言っていたのに、ペンケースにちゃっかり入ってたりする。
このBlogを書き終わったら外しておこう。
1,000円万年筆を100本くらい籠に入れておくと、最初は選ぶのに時間がかかるようで、10分に1本くらいしか売れないのだが・・・
本数が減ってくると急に回転が上がってくる事はわかっている。
従って、ワンオペでなければ、最初は展示数を少なくしておいて、売れた分だけ補充する方式の方が回転は良い。
今回は、ワンオペの上に、1,000円、1,500円、2,000円、2,500円の4つの価格帯があるうえに、ワンオペなので、効率的補充が出来ない。
救いは、大雨が予想されるので、さほど大人数がなだれ込む事は無いこと。また木製ペンシルやガラスペンのコーナーとは離れているのでオープンから30分間はだれも来ないはず。
今回は、来場者がどのような商品に興味を持つのかのリサーチと割り切っているのだが・・・
調整した万年筆に目の前で感激されると、つい講釈が多くなって、待たせている方を不愉快にさせるという悪の連鎖を断ち切らなければな。
入口入って左側のA-05とA-06にいるので、他のブースを回って、最期の方で来て欲しいものじゃ。
もっとも最期の方になると、目玉商品が無くなっているかも？数はそろえているのだが、余りに可愛いので予断は許さない。
悪天候で無ければ午後から当日券でお入り下さ〜い！
2024年08月30日
万年筆談話室が 第6回 文具マーケット に持って行くもの
「文具マーケット」のコンセプトは・・・
文房具好きの個人・団体・企業・店舗が集まり、オリジナル文具・グッズ・同人誌の販売、中古文房具のガレージセール、ワークショップなどを行う文房具系フリーマーケット的即売会
なので、パッと目を惹く色や模様の万年筆に絞って持って行くことにする。初参加のため、猫を被っておとなしくしておこう（すぐに馬脚を現しそうだがな・・・）
（1）対面調整付き Generic万年筆（半透明・ふでまん コンバータ式）
（2）対面調整付き Generic万年筆（マーブル・ショート コンバータ式）
（3）対面調整付き Generic万年筆（ノーマル・ショート コンバータ式）
（4）対面調整付き Generic万年筆（半透明 コンバータ式）
（5）対面調整付き Generic万年筆（ノーマル コンバータ式）
（6）対面調整付き Generic万年筆（半透明 アイドロッパー式）
（7）対面調整付き Generic万年筆（ノーマル 大型 コンバータ式）
（8）対面調整付き WAGNER限定 Loooong （ flex-F 師匠刻印付き 超ロング軸 スタビライズドウッド製 4色 コンバータ式） 超ロング革製ペンケース付き
（9）対面調整付き WAGNER限定 equus Zebra （ WAGNER刻印付き バキュマティック吸入式）
その他：WAGNER会員向けに 製造 or 輸入 した特別限定品（特別価格 だけど （1）〜（7）とは桁違い）
そして調整は、当日販売した万年筆の対面調整のみに限定＝持込品は調整しない（調整道具も電動研磨機とペーパーのみ）
販売用インクは持って行かない（ニーズがあるかどうかわからない）
〔万年筆談義〕の著者（3名：でべそ、画伯、たこ吉）サイン入り本 3冊（出版社のイベントなので試しに）
2小間をワンオペ！ なおかつ、全ての万年筆を対面調整するので、細かい品は販売出来ない。
万年筆の価格も（1）〜（7）は1,000円 / 1,500円 / 2,000円 / 2,500円 の４種類だけ。
（８）は29,700円 （９）は22,000円 だが、いずれも当日値引きあり！
現金決済可能。カード決済 / PayPal決済は 総額10,000円以上のみ。PayPay決済は金額にかかわらず可能。
今回笑えるのは・・・ Generic 万年筆群 の中に、WAGNER限定万年筆の Generic があること！ さてどの限定品のGenericかわかるかなぁ？
土曜日の13時までにヤマトで発送すれば会場で９時に受け取れるそうなので、荷造りを徹夜でやろう！
2024年08月29日
第6回文具マーケットについて
イベントの詳細は==> こちら
拙者は初めての出店なので、今回は様子見・・・ 展示内容は事務局にお伝えしていないので、万年筆談話室の説明は白紙となっている。
伝え聞くところによりと、学園祭の延長のようなイベントとのこと。ただし入場は有料。
机の1小間（最小単位）は、TIPSの机の半分（90�僉�90�僉�72�僉法�すなわち2店で机1枚を分けて使う感じ。
この1小間では調整は出来ないので、2小間にしたのだが、TAKU★ちゃんみたいにワークショップ・ブースにすればよかったな。
2小間もワークショップブースも同じ値段（22,000円）だが、広さはワークショップの方が1.5倍くらいあるようだ。
直近のイベントにもかかわらずBlogでの紹介が最後になったのは、ここで何をやるのかを決めかねていたから。
一番の理由は主催者を知らないこと。これ以外の（拙者が参加する）全てのイベントでは、主催者と長い付き合いがある。
また、主催者が萬年筆研究会【WAGNER】会員であることも少なくない。
しかし、この文具マーケットの主催者はマニアックな本を扱う出版社・・・
あれ？ なんとなく趣味文の出版社のヘリテージさんと似てる？
出版社は、その情報発信力を生かして、イベント関連事業を経由して、（プロデュース型）製品メーカーへ変化すると公言していたが、途中までは当たってるかな？
「文具マーケット」のコンセプトは・・・
文房具好きの個人・団体・企業・店舗が集まり、オリジナル文具・グッズ・同人誌の販売、中古文房具のガレージセール、ワークショップなどを行う文房具系フリーマーケット的即売会
だそうだ。すなわち、大会場で行うフリマなんだ！訪問者は無目的で現れて、安価な物を多数衝動買いする方々かな？
どうやら、フリマにふさわしい商品を準備しなければならないようだ。
★10万円の限定万年筆を展示しても売れへん
★Vintage万年筆の価値がわかるお客は限りなく少ない
★会場が広いので、同じお客は二度と回ってこない
ということは、目を引く小物が必要！ ➡ 調整済みの安価な万年筆しか売れん・・・ということか
問題は開催されるのかどうか？ 開催して出店者は来られるのか？ 参加者は来られるのか？
チケットは、いずれもまだ売り切れてはいないようです。
中止の場合の前売りチケットの払い戻し方法等公開されていなさそうなので・・・
風雨が激しくなければ当日券で会場へ！というほうが安全な気がします。
幸い2小間あるので、ペン先調整と安い万年筆以外に、萬年筆研究会【WAGNER】会員好みの品も隠し持っていきます。
見つけたら声かけて下さい。A-05とA-06のブースで〜す。
拙者は初めての出店なので、今回は様子見・・・ 展示内容は事務局にお伝えしていないので、万年筆談話室の説明は白紙となっている。
伝え聞くところによりと、学園祭の延長のようなイベントとのこと。ただし入場は有料。
机の1小間（最小単位）は、TIPSの机の半分（90�僉�90�僉�72�僉法�すなわち2店で机1枚を分けて使う感じ。
この1小間では調整は出来ないので、2小間にしたのだが、TAKU★ちゃんみたいにワークショップ・ブースにすればよかったな。
2小間もワークショップブースも同じ値段（22,000円）だが、広さはワークショップの方が1.5倍くらいあるようだ。
直近のイベントにもかかわらずBlogでの紹介が最後になったのは、ここで何をやるのかを決めかねていたから。
一番の理由は主催者を知らないこと。これ以外の（拙者が参加する）全てのイベントでは、主催者と長い付き合いがある。
また、主催者が萬年筆研究会【WAGNER】会員であることも少なくない。
しかし、この文具マーケットの主催者はマニアックな本を扱う出版社・・・
あれ？ なんとなく趣味文の出版社のヘリテージさんと似てる？
出版社は、その情報発信力を生かして、イベント関連事業を経由して、（プロデュース型）製品メーカーへ変化すると公言していたが、途中までは当たってるかな？
「文具マーケット」のコンセプトは・・・
文房具好きの個人・団体・企業・店舗が集まり、オリジナル文具・グッズ・同人誌の販売、中古文房具のガレージセール、ワークショップなどを行う文房具系フリーマーケット的即売会
だそうだ。すなわち、大会場で行うフリマなんだ！訪問者は無目的で現れて、安価な物を多数衝動買いする方々かな？
どうやら、フリマにふさわしい商品を準備しなければならないようだ。
★10万円の限定万年筆を展示しても売れへん
★Vintage万年筆の価値がわかるお客は限りなく少ない
★会場が広いので、同じお客は二度と回ってこない
ということは、目を引く小物が必要！ ➡ 調整済みの安価な万年筆しか売れん・・・ということか
問題は開催されるのかどうか？ 開催して出店者は来られるのか？ 参加者は来られるのか？
早期入場者前売チケット 2,000円 11:00〜16:30
通常入場者前売チケット 1,000円 12:00〜16:30
当日券場者前売チケット 1,200円 12:30〜16:30 チケットは、いずれもまだ売り切れてはいないようです。
中止の場合の前売りチケットの払い戻し方法等公開されていなさそうなので・・・
風雨が激しくなければ当日券で会場へ！というほうが安全な気がします。
幸い2小間あるので、ペン先調整と安い万年筆以外に、萬年筆研究会【WAGNER】会員好みの品も隠し持っていきます。
見つけたら声かけて下さい。A-05とA-06のブースで〜す。
2024年08月28日
〔 【 Montblanc No.342 G 14C-KF インクが出ない！ 】 調整報告 〕アーカイブ
この事例で紹介したように、Kugelのペンポイントは上下左右の字幅が同じになるように、平面に研摩されている。まるでコテ研ぎのように。
ただ、そのコテ状のペンポイントでもさほど書き味が悪くならないようにと、左右のペン先の動きを良くしている。
エラを拡げたり、ハート穴から前を薄くしたりという工夫をしているはずだ。
実は、拙者はKugelの書き味がさほど好きでは無かったので、Kugelの秘密については研究不足。
とにかく弾力があり、筆圧をかけるとペン先がガバっと開くなどと言われていた。たしかにそうなのだが、その理由については調べていない。
一度、趣味文の分解講座でやっていても良かったな。
今回の依頼品はMontblanc No.342 Gじゃ。体は大きいがペンは小さいのが心地良いという方の持ち物。
これは初期のモデルでフラットフィーダー付き。黒軸は、1951年に１年間だけ作られた。
特徴は茶色のインク窓。翌年からはブルーのインク窓に変わった。同時期に輸出用として作られた赤軸、青軸にはインク窓はなかったはず。
非常に多くの数が出ているので、手に入りにくいことは無いが、実物を見たのは初めてじゃな。
ペン先はクーゲルのF。とてもFとは思えない大きなペンポイントじゃ。症状云々ではなくインクがなかなか出ない。
出ても不安定。そして何より書き味が悪い・・・ということ。
依頼者はWAGNERのメンバーの中では比較的ペンを立てて書く・・・というか、No.342 Gくらいの大きさだと、立ってしまうようじゃ。
手が大きいので後ろ寄りをを持つと手から外れてしまうから・・・かな？
上から見るとガチガチにスリットが詰まっているが、横顔には問題がなさそう。ペン先とペン芯の間に隙間は発生していない。
ただしスリットを拡げようとして、ペン先を上に反らせると隙間が出来そうな感じ。かなり繊細な調整になりそう・・・
またクーゲル先端の斜めに書き癖がついている部分が、依頼者の筆記角度と合っていない。
これでは腹の下段のエッジで紙を擦ることになり、たとえペン先のスリットが開いていたとしても、ガリガリとした書き味になってしまう。
まずはスリットを拡げてみた。よく見るとペン先の表面が少し荒れている。これは金磨き布でしばらく擦っていればすぐに綺麗になる。
表面の荒れというのは光の乱反射によって、実際以上におぞましく見えるもの。傷のエッジを金磨き布で丸めてやれば、綺麗な光を出してくれる。
こちらが金磨き布でゴシゴシと擦った後のペン先。スリットの広がり具合が良くわかろう。
これくらい開いてエッジを丸めた後で、ペン先を多少お辞儀させるとペン先とペン芯の間にスキマは発生しない。
こちらは、筆記角度に合わせてペンポイントを削って、仕上げる前の状態の横顔。
ペンポイント斜面の角度はそれほど変わっていないが、紙に当たる面積を増やした。これによって紙当たりが柔らかくなる。
拡大したのが左のが画像。エッジ処理をしていないので、この状態では許容範囲が少ない。少しでも傾きが変わればガリガリとなってしまう。
通常はこの状態は枚数が増えるので公開しないのじゃが、今回は特別。まずは角度に合わせて削りまくってからエッジ調整や微調整に入るのじゃ。
いくらペーパーの上で、角度を合わせながら削ってもダメ。常に最終形を頭に描きながら、その形状に合わせて削るのじゃ。
微調整の連続では全体として良い書き味の調整は出来ない。これが何本も犠牲者を出した後に到達した極意じゃ。
【部分最適を積み重ねても全体最適にはならない】・・・心せよ。
こちらが微調整が終わった状態。少しだけお辞儀させているので、前よりは多少弾力はある。
書いてみると・・・クーゲル独特の書き味が復活した！水田の泥の中を歩いているような・・・紙に絡まるような書き味。
非常に好みが分かれるが、これこそがクーゲルじゃ。
【沢尻エリカ】的な書き味ではなく、デビュー当時の【大竹しのぶ】のような【ねっとりとした書き味】といえばわかりやすいかな？（なわけないか・・・）
ブドウ畑の書き味ではなく、水田の書き味なのじゃ・・・ああ、難しい！
こちらが拡大図。エッジを丸めたため、腹が引っかからなくなっている。
No.14Xシリーズのクーゲルは多少腹を紙に引っかかるくらいに調整した方が意外性があっておもしろいが、No.342クラスでは【水田風】の書き味の方が好きじゃ。
ここで紹介するのは、すべからく【生贄】なので、まずは拙者の好みの書き味にするのが基本。この書き味は好きじゃ！ 最近、No.342に嵌っている。
ただ、そのコテ状のペンポイントでもさほど書き味が悪くならないようにと、左右のペン先の動きを良くしている。
エラを拡げたり、ハート穴から前を薄くしたりという工夫をしているはずだ。
実は、拙者はKugelの書き味がさほど好きでは無かったので、Kugelの秘密については研究不足。
とにかく弾力があり、筆圧をかけるとペン先がガバっと開くなどと言われていた。たしかにそうなのだが、その理由については調べていない。
一度、趣味文の分解講座でやっていても良かったな。
今回の依頼品はMontblanc No.342 Gじゃ。体は大きいがペンは小さいのが心地良いという方の持ち物。これは初期のモデルでフラットフィーダー付き。黒軸は、1951年に１年間だけ作られた。
特徴は茶色のインク窓。翌年からはブルーのインク窓に変わった。同時期に輸出用として作られた赤軸、青軸にはインク窓はなかったはず。
非常に多くの数が出ているので、手に入りにくいことは無いが、実物を見たのは初めてじゃな。
ペン先はクーゲルのF。とてもFとは思えない大きなペンポイントじゃ。症状云々ではなくインクがなかなか出ない。出ても不安定。そして何より書き味が悪い・・・ということ。
依頼者はWAGNERのメンバーの中では比較的ペンを立てて書く・・・というか、No.342 Gくらいの大きさだと、立ってしまうようじゃ。
手が大きいので後ろ寄りをを持つと手から外れてしまうから・・・かな？
上から見るとガチガチにスリットが詰まっているが、横顔には問題がなさそう。ペン先とペン芯の間に隙間は発生していない。ただしスリットを拡げようとして、ペン先を上に反らせると隙間が出来そうな感じ。かなり繊細な調整になりそう・・・
またクーゲル先端の斜めに書き癖がついている部分が、依頼者の筆記角度と合っていない。
これでは腹の下段のエッジで紙を擦ることになり、たとえペン先のスリットが開いていたとしても、ガリガリとした書き味になってしまう。
まずはスリットを拡げてみた。よく見るとペン先の表面が少し荒れている。これは金磨き布でしばらく擦っていればすぐに綺麗になる。表面の荒れというのは光の乱反射によって、実際以上におぞましく見えるもの。傷のエッジを金磨き布で丸めてやれば、綺麗な光を出してくれる。
こちらが金磨き布でゴシゴシと擦った後のペン先。スリットの広がり具合が良くわかろう。これくらい開いてエッジを丸めた後で、ペン先を多少お辞儀させるとペン先とペン芯の間にスキマは発生しない。
こちらは、筆記角度に合わせてペンポイントを削って、仕上げる前の状態の横顔。ペンポイント斜面の角度はそれほど変わっていないが、紙に当たる面積を増やした。これによって紙当たりが柔らかくなる。
拡大したのが左のが画像。エッジ処理をしていないので、この状態では許容範囲が少ない。少しでも傾きが変わればガリガリとなってしまう。通常はこの状態は枚数が増えるので公開しないのじゃが、今回は特別。まずは角度に合わせて削りまくってからエッジ調整や微調整に入るのじゃ。
いくらペーパーの上で、角度を合わせながら削ってもダメ。常に最終形を頭に描きながら、その形状に合わせて削るのじゃ。
微調整の連続では全体として良い書き味の調整は出来ない。これが何本も犠牲者を出した後に到達した極意じゃ。
【部分最適を積み重ねても全体最適にはならない】・・・心せよ。
こちらが微調整が終わった状態。少しだけお辞儀させているので、前よりは多少弾力はある。書いてみると・・・クーゲル独特の書き味が復活した！水田の泥の中を歩いているような・・・紙に絡まるような書き味。
非常に好みが分かれるが、これこそがクーゲルじゃ。
【沢尻エリカ】的な書き味ではなく、デビュー当時の【大竹しのぶ】のような【ねっとりとした書き味】といえばわかりやすいかな？（なわけないか・・・）
ブドウ畑の書き味ではなく、水田の書き味なのじゃ・・・ああ、難しい！
こちらが拡大図。エッジを丸めたため、腹が引っかからなくなっている。No.14Xシリーズのクーゲルは多少腹を紙に引っかかるくらいに調整した方が意外性があっておもしろいが、No.342クラスでは【水田風】の書き味の方が好きじゃ。
ここで紹介するのは、すべからく【生贄】なので、まずは拙者の好みの書き味にするのが基本。この書き味は好きじゃ！ 最近、No.342に嵌っている。
2024年08月27日
〔 Pelikan 125 Jahre Katalog その１３ 〕アーカイブ
本文中に〔120だけ【Schulfuller】と差別されているが、どういう意味なのかな？〕
と書かれていたが、正確には〔Stahlfeder〕だった。意味は〔鋼鉄バネ〕。すなわちスチール製ペン先のこと。バネもあるよということだろう。
この表現はわかりやすい。たしかに120のペン先は独特のバネ感がある。初期のペリスケに書き味が受け継がれているのかも？
当時のPelikanはスチール製ペン先以外は全て14金製だったので、特にペン先の金純度には触れていない。まさに独逸合理主義！
700NNは修理したことも、入手したこともあるのだが、600NNだけは見たことも無い（はず）。
この手の金無垢もののキャップは、未使用新品で保存されていない限りは、かならず凹みがあるものだ。
それを許容して愛でてあげられる包容力を持った人だけが所有する権利がある。拙者は無理だった・・・
最期に〔M800が最高ではないかな・・・とほんの数年前まで思っていたが、最近では400NNの方が好みじゃ〕と書いてある。
しかし今ではM800が最高！という評価に戻ったのだが・・・
M800系は未使用の限定品しか所有していないので、自分の万年筆としては、ここ5年くらいは使っていない。
ただ調整依頼としては、度々触っているので、十分には楽しめている。望むらくは拙者と同じ筆記角度の人がいれば、書き味も堪能できるのだがな。
1963年に創立125周年を記念して作成された、この豪華カタログの真ん中よりやや後ろに掲載されているPelikan 400と140に代表されるモデル。
何度見ても、この画像が精密なイラストなのか、写真製版の技術が未熟でぼんやりとしている写真なのかがわからない・・・
プロの目から見るとどうなんでしょう？
120だけ【Schulfuller】と差別されているが、どういう意味なのかな？Googleの翻訳機能にはひっかからないのじゃが・・・
前回紹介した、Pelikan P1-RGが24DMで、左端のPelikan500NNが27DMというのは、現在では考えられない価格設定じゃな。
ちなみに、この時代の400シリーズは全てNNを付けて呼ばれているが、カタログではNNは記載されていない。
【完全な吸入機構を持ち、大きなペン先と完璧なペン芯で、金張りキャップ】のPelikan 500NNと・・・
【ピストン機構が壊れやすく、小さなペン先と、プラスティック製ペン芯】のP1-RGの値段がほとんど変わらないというのでは・・・
P1-RGは売れなかったのは妥当だろう。明らかにコストカットしているのもわかるしな。
ちなみにPelikan 500NNの茶縞は、1956年に発売され、1963年まで製造された。すなわち製造中止がこのカタログ発行年。
それで扱いがぞんざいになっているのかも知れない。400NNに関しては、その後２年間製造が続けられた。
そしてP1-RGは1963年の発売。要するに125周年に合わせて満を持して発売されたのがPelikan P1-RGということになる。
それで萬年筆の項で最初にP1-RGが紹介された理由がわかった！
それぞれの価格は左記のとおりじゃが、各モデルの詳細スペックを【Pelikan Book】から拾ってみると・・・
700NN：キャップも軸も14金無垢。製造期間 1957-1963
600NN：キャップが金無垢で軸は茶縞と黒のみ。緑縞のモデルに関しては記録が無い。製造期間は700NNと同じ。
520NN：キャップも軸も金張り。上記700NNと600NNは写真でしか見たことはないが、520NNはたまに見かける・・・というか、拙者も持っている。
製造期間は700NN、600NNと同様に1957-1963
500NN：キャップだけが金張り。尻軸は茶色か、黒。軸色は茶縞、黒、そして緑縞があった。ただし緑縞は黒と緑ではなく、GreenとDark Green！これは知らなかった！
今まで500NNは茶縞ばかり入手していたが、実は緑縞の方が珍しかったとは！ちなみに500も500Nも500NNも緑縞はGreenとDark Greenの縞らしい。
これは600NNとの差別化であろう。
500NNの緑縞を持っている人は、【600NNが買えなかったのではない。GreenとDark Greenの縞が欲しかったのじゃ！】と言えるので便利。
拙者もそういって600NNをあきらめていたじゃろうな。今、この瞬間はどちらも欲しいが・・・。製造期間は1957-1963
400NN：これは軸色のバリエーションが魅力的。
濃い茶縞 1956-1965
薄い茶縞 1957-1960 light tortoise-shell
黒 1956-1965
緑＆黒の縞 1956-1965
黒とグレーの縞 1957-1961
それにしてもPelikan 400NNは良いなぁ。太さも長さもバランスもニブの弾力も・・・まさに理想の萬年筆といえよう。
M800が最高ではないかな・・・とほんの数年前まで思っていたが、最近では400NNの方が好みじゃ。
もっとも萬年筆に関しては、惚れやすく、飽きやすいのじゃが・・・
と書かれていたが、正確には〔Stahlfeder〕だった。意味は〔鋼鉄バネ〕。すなわちスチール製ペン先のこと。バネもあるよということだろう。
この表現はわかりやすい。たしかに120のペン先は独特のバネ感がある。初期のペリスケに書き味が受け継がれているのかも？
当時のPelikanはスチール製ペン先以外は全て14金製だったので、特にペン先の金純度には触れていない。まさに独逸合理主義！
700NNは修理したことも、入手したこともあるのだが、600NNだけは見たことも無い（はず）。
この手の金無垢もののキャップは、未使用新品で保存されていない限りは、かならず凹みがあるものだ。
それを許容して愛でてあげられる包容力を持った人だけが所有する権利がある。拙者は無理だった・・・
最期に〔M800が最高ではないかな・・・とほんの数年前まで思っていたが、最近では400NNの方が好みじゃ〕と書いてある。
しかし今ではM800が最高！という評価に戻ったのだが・・・
M800系は未使用の限定品しか所有していないので、自分の万年筆としては、ここ5年くらいは使っていない。
ただ調整依頼としては、度々触っているので、十分には楽しめている。望むらくは拙者と同じ筆記角度の人がいれば、書き味も堪能できるのだがな。
1963年に創立125周年を記念して作成された、この豪華カタログの真ん中よりやや後ろに掲載されているPelikan 400と140に代表されるモデル。何度見ても、この画像が精密なイラストなのか、写真製版の技術が未熟でぼんやりとしている写真なのかがわからない・・・
プロの目から見るとどうなんでしょう？
120だけ【Schulfuller】と差別されているが、どういう意味なのかな？Googleの翻訳機能にはひっかからないのじゃが・・・
前回紹介した、Pelikan P1-RGが24DMで、左端のPelikan500NNが27DMというのは、現在では考えられない価格設定じゃな。
ちなみに、この時代の400シリーズは全てNNを付けて呼ばれているが、カタログではNNは記載されていない。
【完全な吸入機構を持ち、大きなペン先と完璧なペン芯で、金張りキャップ】のPelikan 500NNと・・・
【ピストン機構が壊れやすく、小さなペン先と、プラスティック製ペン芯】のP1-RGの値段がほとんど変わらないというのでは・・・
P1-RGは売れなかったのは妥当だろう。明らかにコストカットしているのもわかるしな。
ちなみにPelikan 500NNの茶縞は、1956年に発売され、1963年まで製造された。すなわち製造中止がこのカタログ発行年。
それで扱いがぞんざいになっているのかも知れない。400NNに関しては、その後２年間製造が続けられた。
そしてP1-RGは1963年の発売。要するに125周年に合わせて満を持して発売されたのがPelikan P1-RGということになる。
それで萬年筆の項で最初にP1-RGが紹介された理由がわかった！
それぞれの価格は左記のとおりじゃが、各モデルの詳細スペックを【Pelikan Book】から拾ってみると・・・700NN：キャップも軸も14金無垢。製造期間 1957-1963
600NN：キャップが金無垢で軸は茶縞と黒のみ。緑縞のモデルに関しては記録が無い。製造期間は700NNと同じ。
520NN：キャップも軸も金張り。上記700NNと600NNは写真でしか見たことはないが、520NNはたまに見かける・・・というか、拙者も持っている。
製造期間は700NN、600NNと同様に1957-1963
500NN：キャップだけが金張り。尻軸は茶色か、黒。軸色は茶縞、黒、そして緑縞があった。ただし緑縞は黒と緑ではなく、GreenとDark Green！これは知らなかった！
今まで500NNは茶縞ばかり入手していたが、実は緑縞の方が珍しかったとは！ちなみに500も500Nも500NNも緑縞はGreenとDark Greenの縞らしい。
これは600NNとの差別化であろう。
500NNの緑縞を持っている人は、【600NNが買えなかったのではない。GreenとDark Greenの縞が欲しかったのじゃ！】と言えるので便利。
拙者もそういって600NNをあきらめていたじゃろうな。今、この瞬間はどちらも欲しいが・・・。製造期間は1957-1963
400NN：これは軸色のバリエーションが魅力的。
濃い茶縞 1956-1965
薄い茶縞 1957-1960 light tortoise-shell
黒 1956-1965
緑＆黒の縞 1956-1965
黒とグレーの縞 1957-1961
それにしてもPelikan 400NNは良いなぁ。太さも長さもバランスもニブの弾力も・・・まさに理想の萬年筆といえよう。M800が最高ではないかな・・・とほんの数年前まで思っていたが、最近では400NNの方が好みじゃ。
もっとも萬年筆に関しては、惚れやすく、飽きやすいのじゃが・・・
2024年08月26日
〔 【 Pelikan 400NN 緑縞 14C-OM カモノハシ化 】 〕アーカイブ
キャップに刻印がある場合、それを中古で購入する際の評価額は人によって変わる。
まったく気にしない人が10％ほど、タダでもイヤだという人が10％で、あとの方々はケースバイケースで評価されるだろうが・・・
一般的には刻印があれば安い方へ流れる。
拙者の場合は少し違っている。
（1）女性の個人名（ドイツ人）が彫ってある場合は、相場と同じ価格なら購入する。
（2）男性の個人名が彫ってあれば、パーツ取り用の価格で購入する。
（3）自動車メーカーの刻印（BMWやメルセデスなどのドイツメーカー）が入っていれば、相場＋5,000円まで出す。
（4）それ以外の刻印（薬品会社など）が入っていれば、相場よりも5,000円安ければ購入する。
自動車メーカー刻印があれば、自動車メーカーと万年筆メーカーのダブルネームという評価をする。
これはPelikanでは見た記憶は無いが、Montblanc No.254では何度も見た。
この当時はカモノハシの削り出しはリュータでやっていた。コレだと左右対象に研磨するのが難しい。
その後、専用工具を自作したのだが、いまではポケッチャーやピタゴラスを使っている。
少し大きい径の回転砥石を使いたいときには、片持ちの電動砥石を使う。で、仕上げは以前からの自作工具でゆっくりと磨く。
そう、研摩も書き味調整も、趣味でもあり、芸術でもある。最期の状態にするまでのプロセスが妙味なのだ。やっぱり楽しい！
今回の【生贄】はPelikan 400NN。拙者が最も好きな萬年筆の一つじゃ。
特に、ST、F、Mあたりはこの上なくしなやかな書き味で楽しませてくれる。
最近やっと、Pelikan 400NNの復刻に奔走した人々の情熱がわかるようになってきた。
イロイロと書き比べていくと、良い物がわかってくる反面、今まで満足していた物に不満を持ちだしてしまう。
拙者の苦い経験。学生時代毎日通った蕎麦屋の、年中食べられる【冷やしタヌキソバ】が忘れられなくて、20年後に訪問して勇んで食べたら・・・
味は変わっていなかったのに、ちっともうまい感じなかった。舌が肥えてしまっていたから・・・この時は悲しかった。
萬年筆も同じ・・・そして既に自転車でもそうなっている自分が怖い。人間は一生満足しない生き物なのか・・・
この萬年筆には【FARWERKE HOECHST AG】という刻印がある。調べてみたら、現在では【Hoechst AG】と名前は変わっているものの現存する会社。
米国では薬局チェーンが広告入りのCombo（ペンシル・ナイフ）を大量に配布していた時期があるが、こちらはクライアントに配った記念品だと思われる。
創立記念などであれば年号が入るので、単なる記念品と考えるのが妥当であろう。
ペン先はOMで綺麗な形状をしているが、おぞましい書き味！これがペリカンかぁ！と叫びそうになった。
こんなに酷い書き味のPelikan 400NNに出会った事は無い。このあたりがオークション購入の恐ろしさじゃ。書いてみるまで書き味はわからない・・・
MとFの間くらいの太さにして欲しい・・・との依頼だった。このOMの幅をMとしての事と考えたので、多少細めと設定した。
しかしこの書き味の悪さは尋常ではない。何か根源的な構造上の欠陥か、材料上の問題があるはずじゃ。
横顔を見ると、明らかに摩耗したペンポイントを研磨した形跡がある。しかもポイントを外している。
これだけお辞儀したニブでこういう研磨をすれば先端が引っ掛かり気味になってしまう。
それにしても酷い書き味。やはり分解してみる必要があるなと考えて、ペン先とペン芯を専用工具で挟んで左に回したら・・・スポっと抜けた。これはやはり・・・
案の定、安いプラスティック製のソケットになっていた。これではペン先とペン芯は正しくホールドされない。
このソケットは後で作られた修理部品ではなく、400NNの末期にコストカットで作られたものという噂もある。
とするならば、同時期のペン先にも赤福のような材料不当表示があったのかも・・・邪推だが、最近、なんにも信じられない。
ペン芯には手抜きはない。お手本のようなエボナイト製ペン芯で非の打ち所がない。
ペン先はスリット先端が開いており、インクフローもそう悪くはない。にも関わらず惨くて酷い書き味。
事前に依頼者と打ち合わせていたとおり、【カモノハシ】にするしかあるまい。
しかしオブリークを【カモノハシ】にするというのは非常に危険。
ペン先先端の重量が、ペンポイント左右のイリジウムの長さの差異の影響で、大きく異なり、書きごこちに影響を与えるのは明白。
従ってそれも含めて調整する必要がある。調整には長時間かかるなぁ・・・
400NNのソケットは現行品と互換性がある。この現行品は、正規品のエボナイト製ソケットよりも丈夫で良い。実用にするならこちらを使った方が具合が良い。
それにしても何故、この割れやすくてサイズも微妙に違うまがい物が市場に多量に出回ったのか見当がつかない。やはり噂は本当なのかな・・・？
こちらがカモノハシ化を施したペン先ユニットじゃ。当初と比べてずいぶんと削っているのがわかろう。
実はここまで削らないと書き味は変化しなかったのじゃ。相当に剛性が高く、弾力が少ないニブだった・・・
やっとこれでペリカンの書き味になった。ペン先先端だけがピコピコと曲がる感じ。
Pelikan 400NNというよりも、M700トレドの初期のペン先についていた伝説の18C金一色ニブに似てはいるが、いっそうおもしろい。
イリジウムの重量に応じて削りを変えたので、拡大してみると形状は不格好だが書き味は極上。
ヘロヘロの柔らかさではなく、柔らかい中にも芯がある感じ。今までに経験したことの無い感触じゃ。
横顔を見ると、若干立てて書くように変わっている。柔らかいペン先ほど立てても書けるように調整するのじゃ。力を入れればペン先自体は寝てしまうからな。
また先端が紙に引っかからないように多少丸めてある。それにしても時間がかかった。24時ころから始めて終わったのは8時前。
それから約一ヶ月ほどの間、微調整を繰り返した。あの惨い書き味がここまで改善されたとは自分でも驚いている。
本日は雨・・・自転車を受取に行く日なのに・・・鬱！
まったく気にしない人が10％ほど、タダでもイヤだという人が10％で、あとの方々はケースバイケースで評価されるだろうが・・・
一般的には刻印があれば安い方へ流れる。
拙者の場合は少し違っている。
（1）女性の個人名（ドイツ人）が彫ってある場合は、相場と同じ価格なら購入する。
（2）男性の個人名が彫ってあれば、パーツ取り用の価格で購入する。
（3）自動車メーカーの刻印（BMWやメルセデスなどのドイツメーカー）が入っていれば、相場＋5,000円まで出す。
（4）それ以外の刻印（薬品会社など）が入っていれば、相場よりも5,000円安ければ購入する。
自動車メーカー刻印があれば、自動車メーカーと万年筆メーカーのダブルネームという評価をする。
これはPelikanでは見た記憶は無いが、Montblanc No.254では何度も見た。
この当時はカモノハシの削り出しはリュータでやっていた。コレだと左右対象に研磨するのが難しい。
その後、専用工具を自作したのだが、いまではポケッチャーやピタゴラスを使っている。
少し大きい径の回転砥石を使いたいときには、片持ちの電動砥石を使う。で、仕上げは以前からの自作工具でゆっくりと磨く。
そう、研摩も書き味調整も、趣味でもあり、芸術でもある。最期の状態にするまでのプロセスが妙味なのだ。やっぱり楽しい！
今回の【生贄】はPelikan 400NN。拙者が最も好きな萬年筆の一つじゃ。特に、ST、F、Mあたりはこの上なくしなやかな書き味で楽しませてくれる。
最近やっと、Pelikan 400NNの復刻に奔走した人々の情熱がわかるようになってきた。
イロイロと書き比べていくと、良い物がわかってくる反面、今まで満足していた物に不満を持ちだしてしまう。
拙者の苦い経験。学生時代毎日通った蕎麦屋の、年中食べられる【冷やしタヌキソバ】が忘れられなくて、20年後に訪問して勇んで食べたら・・・
味は変わっていなかったのに、ちっともうまい感じなかった。舌が肥えてしまっていたから・・・この時は悲しかった。
萬年筆も同じ・・・そして既に自転車でもそうなっている自分が怖い。人間は一生満足しない生き物なのか・・・
この萬年筆には【FARWERKE HOECHST AG】という刻印がある。調べてみたら、現在では【Hoechst AG】と名前は変わっているものの現存する会社。米国では薬局チェーンが広告入りのCombo（ペンシル・ナイフ）を大量に配布していた時期があるが、こちらはクライアントに配った記念品だと思われる。
創立記念などであれば年号が入るので、単なる記念品と考えるのが妥当であろう。
ペン先はOMで綺麗な形状をしているが、おぞましい書き味！これがペリカンかぁ！と叫びそうになった。こんなに酷い書き味のPelikan 400NNに出会った事は無い。このあたりがオークション購入の恐ろしさじゃ。書いてみるまで書き味はわからない・・・
MとFの間くらいの太さにして欲しい・・・との依頼だった。このOMの幅をMとしての事と考えたので、多少細めと設定した。
しかしこの書き味の悪さは尋常ではない。何か根源的な構造上の欠陥か、材料上の問題があるはずじゃ。
横顔を見ると、明らかに摩耗したペンポイントを研磨した形跡がある。しかもポイントを外している。これだけお辞儀したニブでこういう研磨をすれば先端が引っ掛かり気味になってしまう。
それにしても酷い書き味。やはり分解してみる必要があるなと考えて、ペン先とペン芯を専用工具で挟んで左に回したら・・・スポっと抜けた。これはやはり・・・
案の定、安いプラスティック製のソケットになっていた。これではペン先とペン芯は正しくホールドされない。このソケットは後で作られた修理部品ではなく、400NNの末期にコストカットで作られたものという噂もある。
とするならば、同時期のペン先にも赤福のような材料不当表示があったのかも・・・邪推だが、最近、なんにも信じられない。
ペン芯には手抜きはない。お手本のようなエボナイト製ペン芯で非の打ち所がない。
ペン先はスリット先端が開いており、インクフローもそう悪くはない。にも関わらず惨くて酷い書き味。事前に依頼者と打ち合わせていたとおり、【カモノハシ】にするしかあるまい。
しかしオブリークを【カモノハシ】にするというのは非常に危険。
ペン先先端の重量が、ペンポイント左右のイリジウムの長さの差異の影響で、大きく異なり、書きごこちに影響を与えるのは明白。
従ってそれも含めて調整する必要がある。調整には長時間かかるなぁ・・・
400NNのソケットは現行品と互換性がある。この現行品は、正規品のエボナイト製ソケットよりも丈夫で良い。実用にするならこちらを使った方が具合が良い。それにしても何故、この割れやすくてサイズも微妙に違うまがい物が市場に多量に出回ったのか見当がつかない。やはり噂は本当なのかな・・・？
こちらがカモノハシ化を施したペン先ユニットじゃ。当初と比べてずいぶんと削っているのがわかろう。実はここまで削らないと書き味は変化しなかったのじゃ。相当に剛性が高く、弾力が少ないニブだった・・・
やっとこれでペリカンの書き味になった。ペン先先端だけがピコピコと曲がる感じ。
Pelikan 400NNというよりも、M700トレドの初期のペン先についていた伝説の18C金一色ニブに似てはいるが、いっそうおもしろい。イリジウムの重量に応じて削りを変えたので、拡大してみると形状は不格好だが書き味は極上。
ヘロヘロの柔らかさではなく、柔らかい中にも芯がある感じ。今までに経験したことの無い感触じゃ。
横顔を見ると、若干立てて書くように変わっている。柔らかいペン先ほど立てても書けるように調整するのじゃ。力を入れればペン先自体は寝てしまうからな。また先端が紙に引っかからないように多少丸めてある。それにしても時間がかかった。24時ころから始めて終わったのは8時前。
それから約一ヶ月ほどの間、微調整を繰り返した。あの惨い書き味がここまで改善されたとは自分でも驚いている。
本日は雨・・・自転車を受取に行く日なのに・・・鬱！
2024年08月25日
2024年8月25日（日）は萬年筆研究会【WAGNER】 裏定例会@横浜 *** 将来日付でのご案内 ***
日時：8月25日(日) 10:30〜16:30 （開場は10:30） ペンクリは会員限定（開催日当日に会員登録された方も調整は受けられます）
場所：セルテ オフィスフロア貸会議室 801 住所：神奈川県横浜市中区真砂町3-33 セルテ（CERTE) 内
2024年の予定 → ここ を押して！ 名札をお持ちの方はお忘れなく！
入会資格は〔万年筆が好き！〕ということだけで、年齢制限も入会審査もありません。新規入会ご希望の方は左記の記入用紙に会員番号以外を書き入れて持参して頂くと、受付時間が短くなります。
記入例は ここ にあります！ 携帯メールアドレスを記入される方はPCからのメール拒否を外して下さいね。
会場へ入るには、萬年筆研究会【WAGNER】への会員登録が必須条件となりますが退会も再入会も自由です。
18歳未満の方は参加費無料です。友人を誘って・・・勇気を持って覗いてみてね！
室内での飲食は可能ですが、ゴミは全て各自の持ち帰りです。室内にゴミ箱はありませんのでご注意下さい。
★ペンクリを依頼する万年筆は、インクを抜き清掃してからお持ち下さい。インクが入ったままだと清掃料（500円）がかかります。
★ペンクリ、ペントレに出店される方は、10:30までにお集まり下さい。それ以降の出店には出店料 1,000円が加算されます（今回より） 勉強会は出展料無料
初めて利用する会場です。地図は次の頁にあります。続きを読むを押して下さい。
2024年08月24日
〔Delayed Get Chance〕決定！
昨日の記事に出てきた〔Delayed Get Chance〕が確実になった。
現時点でフライングゲットへの掲載希望が93本。まだ準備が出来ていない方もいらっしゃるので、最終的には120本程度が出品される事になる。
フライングゲットで紹介出来るのは、1日に最大12本で8日間の合計96本。
現状では明らかに超えてしまう。
そこで掲載出来なかった分は、リアル・イベントの
（1）09月22日（日）〜23日（月） 趣味の文具祭 〔限定品/高価Vintage中心〕
（2）09月29日（日） 秋の泉筆五宝展2024 〔Blog未掲載品中心〕
（3）10月05日（土） WAGNER 関西地区大会 〔カスタマイズ品中心：特殊研磨など〕
（4）10月13日（日）〜14日（月） 手帳の市〔安価な国産品/スチール製ペン先品中心〕
（5）10月20日（土） A Space Walk 2024 NAGOYA〔WAGNERの過去の限定品中心〕
に、参加者層に合わせて重複の無いように出品し・・・
残った物は〔Delayed Get Chance〕として10月23日くらいにまとめてBlogに掲載する。
萬年筆研究会【WAGNER】会員にはフライングゲット8回に掲載された品は訴求できるが、高額商品や珍品は趣味の文具祭のような周囲が高揚した会場の方が売れる。
一方で萬年筆研究会【WAGNER】会員がスルーするような安い現行品は、手帳の市やA Space Walk 2024 NAGOYAのような会場が有利。
インクや紙物目当てで参加した人に訴求するのには5万円以上の万年筆は脅威にしかならない？
手帳の市やSpace Walk で万年筆談話室ブースから比較的高価な万年筆を購入されるのは、ほとんどが萬年筆研究会【WAGNER】会員の方々。
ただ、今回はそれらの方々はフライングゲットの商品を既に認知されているので、衝動買いを期待するなら一般の参加者の方狙いが妥当。
拙者を例に取れば、各種イベントで万年筆が多く売れる順番は・・・
（1）年に3回開催される泉筆五宝展とペントレでのフライングゲット予約の合計（32日間） 圧倒的！
（2）KOBE Pen Show（2日間） 関西地区の萬年筆研究会【WAGNER】会員 と 日本在住の外国人
WAGNER 202Xの先行発売に行列が出来る / 販売支援の方の話術が凄い！
（3）趣味の文具祭（2日間） 何故か高額品が売れる（万年筆メーカーが多数出品されているので、それとの比較では安く感じるのかも？）
新作の限定品の初お披露目がある / 販売支援の方の手腕（マニアック度合い）が凄い！
（4）年に3回開催される泉筆五宝展とペントレ（会場売上）の合計（5日間）
拙者は調整が中心で、販売は拙者以外の出店者ブースの方が賑わう。
拙者のブースでは、フライングゲットに出ていない品だけが売れるという感じかな？ただ回数が多いので総数は4位。
（5）T&L クリパ ＆ Space Walk 東京（4日間）
高額商品は萬年筆研究会【WAGNER】会員が、1,000円万年筆とインクはインク目当てで来場した女性が購入。
調整している拙者にはさほど売れた感覚は無いのだが、販売支援の方が知らないうちに売っている！参加者数は凄い！
（6）y.y. day （1日間）
関西在住で、WAGNER定例会にはあまり参加されない方が名刺代わりに萬年筆を購入される。限定品やVintageが売れる傾向がある。
（7）NANIWA Pen Show（1日間）
以前はフライングゲット期間中の開催だったので、未掲載のVintageを持ち込むと飛ぶように売れたが、最近はフライングゲットとかぶらないので落ち着いた。
万年筆はさほど売れず、インクが狂ったように売れるイベントになった。
（8）T&L Space Walk（関東以外の各地の合計 3〜4日間）
どの会場でも万年筆は中の人（販売者）に売れる傾向がある。
万年筆店がある地方でのみ開催されるので、万年筆はそちらで購入する方が大半のようだ。例外は1,000円万年筆。これはどこでも凄い！
午後から客足が鈍るので、その間に会場内で買物をする”中の人”が多い（拙者もそうだがな）
★TIPS（2024年は不参加）
万年筆を購入されるのは萬年筆研究会【WAGNER】の会員か元会員がほとんどで、それ以外の方にはあまり売れない。
3日間開催でも万年筆の売上（1,000円万年筆を除く）は、y.y. Dayの一日分に満たない。
WAGNER万年筆の品揃えが顧客層とアンマッチなので、2025年に向けてTIPS専用万年筆を開発をする。
展示する場所も、海外の出品者の近くの方がありがたい。自分自身がそちらのブースに行って楽しみたい！フロアが違うとやはり行きにくい！
途中から話題がそれてしまったが、〔Delayed Get Chance〕は、端的に言えば売れ残り品の廉価販売なので・・・とってもお得！
10月23日（水）を楽しみにお待ち下され！
現時点でフライングゲットへの掲載希望が93本。まだ準備が出来ていない方もいらっしゃるので、最終的には120本程度が出品される事になる。
フライングゲットで紹介出来るのは、1日に最大12本で8日間の合計96本。
現状では明らかに超えてしまう。
そこで掲載出来なかった分は、リアル・イベントの
（1）09月22日（日）〜23日（月） 趣味の文具祭 〔限定品/高価Vintage中心〕
（2）09月29日（日） 秋の泉筆五宝展2024 〔Blog未掲載品中心〕
（3）10月05日（土） WAGNER 関西地区大会 〔カスタマイズ品中心：特殊研磨など〕
（4）10月13日（日）〜14日（月） 手帳の市〔安価な国産品/スチール製ペン先品中心〕
（5）10月20日（土） A Space Walk 2024 NAGOYA〔WAGNERの過去の限定品中心〕
に、参加者層に合わせて重複の無いように出品し・・・
残った物は〔Delayed Get Chance〕として10月23日くらいにまとめてBlogに掲載する。
萬年筆研究会【WAGNER】会員にはフライングゲット8回に掲載された品は訴求できるが、高額商品や珍品は趣味の文具祭のような周囲が高揚した会場の方が売れる。
一方で萬年筆研究会【WAGNER】会員がスルーするような安い現行品は、手帳の市やA Space Walk 2024 NAGOYAのような会場が有利。
インクや紙物目当てで参加した人に訴求するのには5万円以上の万年筆は脅威にしかならない？
手帳の市やSpace Walk で万年筆談話室ブースから比較的高価な万年筆を購入されるのは、ほとんどが萬年筆研究会【WAGNER】会員の方々。
ただ、今回はそれらの方々はフライングゲットの商品を既に認知されているので、衝動買いを期待するなら一般の参加者の方狙いが妥当。
拙者を例に取れば、各種イベントで万年筆が多く売れる順番は・・・
（1）年に3回開催される泉筆五宝展とペントレでのフライングゲット予約の合計（32日間） 圧倒的！
（2）KOBE Pen Show（2日間） 関西地区の萬年筆研究会【WAGNER】会員 と 日本在住の外国人
WAGNER 202Xの先行発売に行列が出来る / 販売支援の方の話術が凄い！
（3）趣味の文具祭（2日間） 何故か高額品が売れる（万年筆メーカーが多数出品されているので、それとの比較では安く感じるのかも？）
新作の限定品の初お披露目がある / 販売支援の方の手腕（マニアック度合い）が凄い！
（4）年に3回開催される泉筆五宝展とペントレ（会場売上）の合計（5日間）
拙者は調整が中心で、販売は拙者以外の出店者ブースの方が賑わう。
拙者のブースでは、フライングゲットに出ていない品だけが売れるという感じかな？ただ回数が多いので総数は4位。
（5）T&L クリパ ＆ Space Walk 東京（4日間）
高額商品は萬年筆研究会【WAGNER】会員が、1,000円万年筆とインクはインク目当てで来場した女性が購入。
調整している拙者にはさほど売れた感覚は無いのだが、販売支援の方が知らないうちに売っている！参加者数は凄い！
（6）y.y. day （1日間）
関西在住で、WAGNER定例会にはあまり参加されない方が名刺代わりに萬年筆を購入される。限定品やVintageが売れる傾向がある。
（7）NANIWA Pen Show（1日間）
以前はフライングゲット期間中の開催だったので、未掲載のVintageを持ち込むと飛ぶように売れたが、最近はフライングゲットとかぶらないので落ち着いた。
万年筆はさほど売れず、インクが狂ったように売れるイベントになった。
（8）T&L Space Walk（関東以外の各地の合計 3〜4日間）
どの会場でも万年筆は中の人（販売者）に売れる傾向がある。
万年筆店がある地方でのみ開催されるので、万年筆はそちらで購入する方が大半のようだ。例外は1,000円万年筆。これはどこでも凄い！
午後から客足が鈍るので、その間に会場内で買物をする”中の人”が多い（拙者もそうだがな）
★TIPS（2024年は不参加）
万年筆を購入されるのは萬年筆研究会【WAGNER】の会員か元会員がほとんどで、それ以外の方にはあまり売れない。
3日間開催でも万年筆の売上（1,000円万年筆を除く）は、y.y. Dayの一日分に満たない。
WAGNER万年筆の品揃えが顧客層とアンマッチなので、2025年に向けてTIPS専用万年筆を開発をする。
展示する場所も、海外の出品者の近くの方がありがたい。自分自身がそちらのブースに行って楽しみたい！フロアが違うとやはり行きにくい！
途中から話題がそれてしまったが、〔Delayed Get Chance〕は、端的に言えば売れ残り品の廉価販売なので・・・とってもお得！
10月23日（水）を楽しみにお待ち下され！
2024年08月23日
秋の泉筆五宝展2024 フライングゲット予約は、Montblanc祭になりそう！
全国から続々と秋の泉筆五宝展2024 フライングゲット予約への出品情報が送られてきている。
前回はMontblancのVintageが少なくてやや寂しかったのだが、今回はMontblanc祭になりそう。
しかも稀少な限定品から、Vintage Montblanc（40年代、50年代、60年代、70年代、80年代）が30本近く集まるはず！
さらにはクーゲルやステノグラフも Montblanc以外からも多数出品。
販売価格5,000円程度の国産金ペンから、数十万円のVintageまで広範囲な出品が予想され、過去一番の賑わいになりそう。
拙者がフライングゲットのフライングゲット（横取り）したい物も少なくないが、ユーロボックスの藤井さんから・・・
”販売側は絶対にそれをやっちゃダメ！” と20年ほど前に教わったので今回もやりません！
各メーカーの異色の限定品で、販売時は人気薄でスルーされていたものが、今になって数の少なさから超人気になっている物も出てきてびっくり！
そしてフライングゲットの特長は、相場よりかなり安いこと、必要以上に品質チェックが厳しいこと、書き味調整済みなこと！
フライングゲットはA〜Hの8回しか掲載されません（というか出来ない）が、それで紹介出来るのは最大で96本。
今まではせいぜい80本くらいだったのだが、今回はフルで埋まってしまうかも？
ひょっとすると〔Delayed Get Chance〕として、秋の泉筆五宝展2024が終わったあとに続きをやるかもしれない。
その前に・・・果たして拙者の体力が持つのか？
ついVintage万年筆やレアな限定品の場合、説明が長くなってしまうので、睡眠時間が心配！
そして、今回は瞬殺されると思われる逸品が多数ある。
そうなると、Upされた時点で拙者がすぐに売約済にステイタスを変更しないと大変な量のゴメンなさい売約済みですメールを送る必要がある。
このメール作業にも多くの時間がかかるのじゃ。
一本の写真撮影と説明（文献調査含む）にVintageだと1〜1.5時間かかる。それが最大で1回12本。合計12時間〜18時間。
大げさではなく、フライングゲット期間中の睡眠時間は平均して４時間ほど。早く涼しくなってくれないと死ぬかも？
このような状況なので、最初の方で獲得された方々への送付であっても、泉筆五宝展が終了してしばらくしてからになります。気長にお待ち下され。
前回はMontblancのVintageが少なくてやや寂しかったのだが、今回はMontblanc祭になりそう。
しかも稀少な限定品から、Vintage Montblanc（40年代、50年代、60年代、70年代、80年代）が30本近く集まるはず！
さらにはクーゲルやステノグラフも Montblanc以外からも多数出品。
販売価格5,000円程度の国産金ペンから、数十万円のVintageまで広範囲な出品が予想され、過去一番の賑わいになりそう。
拙者がフライングゲットのフライングゲット（横取り）したい物も少なくないが、ユーロボックスの藤井さんから・・・
”販売側は絶対にそれをやっちゃダメ！” と20年ほど前に教わったので今回もやりません！
各メーカーの異色の限定品で、販売時は人気薄でスルーされていたものが、今になって数の少なさから超人気になっている物も出てきてびっくり！
そしてフライングゲットの特長は、相場よりかなり安いこと、必要以上に品質チェックが厳しいこと、書き味調整済みなこと！
フライングゲットはA〜Hの8回しか掲載されません（というか出来ない）が、それで紹介出来るのは最大で96本。
今まではせいぜい80本くらいだったのだが、今回はフルで埋まってしまうかも？
ひょっとすると〔Delayed Get Chance〕として、秋の泉筆五宝展2024が終わったあとに続きをやるかもしれない。
その前に・・・果たして拙者の体力が持つのか？
ついVintage万年筆やレアな限定品の場合、説明が長くなってしまうので、睡眠時間が心配！
そして、今回は瞬殺されると思われる逸品が多数ある。
そうなると、Upされた時点で拙者がすぐに売約済にステイタスを変更しないと大変な量のゴメンなさい売約済みですメールを送る必要がある。
このメール作業にも多くの時間がかかるのじゃ。
一本の写真撮影と説明（文献調査含む）にVintageだと1〜1.5時間かかる。それが最大で1回12本。合計12時間〜18時間。
大げさではなく、フライングゲット期間中の睡眠時間は平均して４時間ほど。早く涼しくなってくれないと死ぬかも？
このような状況なので、最初の方で獲得された方々への送付であっても、泉筆五宝展が終了してしばらくしてからになります。気長にお待ち下され。
2024年08月22日
〔 解説【萬年筆と科學】 その５５ の代わりに 【雑感】 〕アーカイブ
この記事を読んで驚いた。当時は萬年筆研究会【WAGNER】への入会には定例会参加は必須ではなかったようだ。
おそらくは、何か事件があり、定例会に参加することが萬年筆研究会【WAGNER】会員資格に必須となったのだろう。理由は忘れたがな。
現在では
正会員（過去3年間に参加実績がある方。海外会員の方は不参加が3年を超えても会員資格維持）
準会員（参加実績は無いが、フライングゲットや限定品の購入実績、あるいは投稿実績有り。または万年筆談話室訪問経験者）
という具合に定例会参加実績有りと無しとで正会員/準会員と分けている。
正会員は参加した定例会で出会った他の人との面識はあるが、準会員に関しては拙者以外とはコンタクトが無い。
萬年筆研究会【WAGNER】を作った際の目的は、万年筆は好きだが、フェンテへの投稿や大勢で集まるのが苦手な人の駆け込み寺だった。
中には萬年筆研究会【WAGNER】の定例会への参加すら気が重い方もいらっしゃる。そういう方々の為に万年筆談話室を設けたのだが、再開発により閉鎖中。
正会員が657名 準会員が220名
準会員のうち、定例会が実施される会場に来れなくはない距離の場所にお住まいの方は約70名。
やはり萬年筆研究会【WAGNER】の定例会は、少しハードルが高そうに見えるのかな？
勇気を出して一歩踏み出せば楽しいよぅ。コテコテに深い付き合いは必要ないし、10代前半から80代まで年齢層は広いしな。
まぁ、一度おいで下さいな。特に日曜日に開催される裏定例会は面白い。これに慣れれば、他の定例会は物足りなくなる？
おそらくは、何か事件があり、定例会に参加することが萬年筆研究会【WAGNER】会員資格に必須となったのだろう。理由は忘れたがな。
現在では
正会員（過去3年間に参加実績がある方。海外会員の方は不参加が3年を超えても会員資格維持）
準会員（参加実績は無いが、フライングゲットや限定品の購入実績、あるいは投稿実績有り。または万年筆談話室訪問経験者）
という具合に定例会参加実績有りと無しとで正会員/準会員と分けている。
正会員は参加した定例会で出会った他の人との面識はあるが、準会員に関しては拙者以外とはコンタクトが無い。
萬年筆研究会【WAGNER】を作った際の目的は、万年筆は好きだが、フェンテへの投稿や大勢で集まるのが苦手な人の駆け込み寺だった。
中には萬年筆研究会【WAGNER】の定例会への参加すら気が重い方もいらっしゃる。そういう方々の為に万年筆談話室を設けたのだが、再開発により閉鎖中。
正会員が657名 準会員が220名
準会員のうち、定例会が実施される会場に来れなくはない距離の場所にお住まいの方は約70名。
やはり萬年筆研究会【WAGNER】の定例会は、少しハードルが高そうに見えるのかな？
勇気を出して一歩踏み出せば楽しいよぅ。コテコテに深い付き合いは必要ないし、10代前半から80代まで年齢層は広いしな。
まぁ、一度おいで下さいな。特に日曜日に開催される裏定例会は面白い。これに慣れれば、他の定例会は物足りなくなる？
解説【萬年筆と科學】 その５５ は、日本人で携帯用筆を作った國友藤兵衛の話。萬年筆（まんねんひつ）ではなく萬年筆（まんねんふで）なので、このBlogでは対象外とした。
理屈ではなく、拙者の興味を惹かないのでな。
【ペン！ペン！ペン！ファンテンペン！】はゲリラ的にマスコミに取り上げられているようじゃ。正式な取材依頼があるわけではなく、突然ニュース番組で数秒紹介されることも・・・
【日本テレビのニュースキャスターの方が、あの本を手に持って、〔私も萬年筆大好きなんですけど、こういう集まりには入れてもらえないんですよ〕とお話しされてました】
と昨日、職場の女性から聞いた。
【入れて欲しい】と言っていただければいつでも入れるのが【WAGNER】じゃ。
交流会に参加しなくてもいっこうにかまわない。入会資格は【萬年筆が好き】ということだけ。いままで入会をお断りした人はいない。
おもしろいのは、同じ趣味の人が集まって、ワイワイ盛り上がっていると、ひょいと別の趣味の分野に詳しい人の話を聞くことが度々ある。
それがインフルエンザのように伝染して新たな楽しみが増えるのじゃ。
元々凝り性の人が多い集団なので、懲り方もすごい。見ていると、まずは【文献研究】から入る人と、【物】から入る人がいるようじゃ。
【物】から入った場合の方が傷は少ないはず。拙者は20代の前半3年間にカメラ50台以上、レンズ150本以上買ったり売ったりした。正確な数はまったくわからない。
AEカメラを使うまでの、全駒のシャッタースピード、絞りを、40年以上前のネガを見ても言い当てられるのに、カメラに関しては使ったかどうかも覚えていない。
これは文献研究から入ったせい。さんざんカタログデータを分析し、そのカメラやレンズを使って写した写真そのものや、写真家のコメントを分析し・・・
統計を取り、汎用大型コンピュータで分析し（当時はパソコンなんてなかったのでな）、いよいよ満を持して購入し、フィルム１０本ほど撮影したら・・・
すぐに飽きて、別のターゲットを捜しに中古カメラ屋に研究の為に訪れて、勢いで調べてもいないカメラやレンズを買ってしまって後悔してすぐ売る・・・の繰り返しだった。
【文献研究】の段階で、そのカメラの性能や特徴や写り方を記憶しているので、実際に使ってみても感激が全くないのが原因に間違いない。
【文献研究】からはいらないで、【物】から入れば被害は大きくない。研究意欲が高くない人ほど被害は少ないはず・・・
現在【WAGNER】の中で盛り上がっているのは【カメラ】、そして最近は【自転車】と【ダイエット】。
拙者【ダイエット】は特技。 今までに何度も成功している。【禁煙】と【ダイエット】は強い意志さえあれば、成功はたやすい。ただし、飽きるとダメ・・・
拙者の【ダイエット】は常に誰かと賭けをしている。【自分の努力で勝てる勝負事の世界】を演出すれば絶対に達成する自信がある。
拙者は意志が非常に強い。意志というより、意地と呼んだ方が良いかな・・・
しかし、そこから先、体重を維持する事に賭けてくれる人はいない。
拙者の意志の強さに恐れをなして賭けが成立しない・・・となると、拙者のやる気もなくなりリバウンドする・・・ということの繰り返し。
そこへ、朗報！【Sunnyさんが自転車で○キロ痩せた】という情報。拙者は今まで運動で痩せようなんて考えた事もなかった。
一日に２時間続けて歩けば1.5万歩。それに日常生活の歩数を加算すれば2万歩はたやすい。これと食事制限を組み合わせれば、体重はどんどん減っていく。
しかるに減量達成後、その体重を維持出来ないのは減量作業そのものが楽しくないからだろう。
減量が目的ではなく、そのプロセスが楽しくなれば問題なかろうということで、WAGNERや職場で自転車知識人を捜してみたらけっこういる。
職場にはどこやらのロードレースでつい最近３位になった若者も・・・これは好都合。
過去の反省をふまえて文献から入らない事にした。文献から入ると、２年後には未使用箱入りVintageの自転車部品が部屋に並ぶことになるのは明白。
まずは帰省先で１台店先で購入。お尻はいたいが、秋の自転車散歩は非常に気持ちがよい。
これならプロセスを楽しめそう！ということで、東京でも１台。これはまだ手元に届いていない。
岡山のWAGNER会員の自転車マニアに教えてもらった店に直行し、予算と用途と体重を伝えて機種を選んでもらった。
まるで金ペン堂で萬年筆を選んでもらうがごとし。色も形もメーカーも問わないので、体にあって一番早く納品出来る物を所望。
来週には手元に届きそう。サドルと心拍計は別途密かに購入。
本格的サイクリングに行くのは25kg体重を落としてからと決めているので、カメラと萬年筆を首から下げてポタリングするだけ。自転車、早く届かないかなぁ・・・
と言いつつ、自転車関連のムック本を１０冊もamazonで・・・
朝起きてみたら、なんと【夜の梅】が一本、テーブルの上に・・・
朝食を抜くと頭に糖分が回らないので仕事にならない・・・と妹が言っていた。誘惑は多いが、意志も強い。また目標期間は長く、目標値は低い！
