さて本日はヘミングウェイを料理じゃが、その前にモデルとなったNo.139の写真と比較しましょう。クリップの向きが変わってしまいましたが、はてさて、、、、
拙者はどちらも好きではありません。正確に表現すると、好きなんだけどいっしょには暮らせませんかな。
No.139は'50年代のNo.149とは違って特別な器具が無くてもテレスコープの吸入機構をはずせます。ペン先も柔らかいし、ペン芯はかっこいいし、、、、特にこの個体はコルクを変えたばかりでした。言うことなし!でも一緒には暮らせませんでした。一本だけ所有するのなら問題ないんですが、何本も使っていると、特別の一本に情けをかけるとほかの万年筆がかわいそう!なんて感じもしたし、No.139のBニブ付を入手して最良の状態に修理して、ペン先も完璧に調整したら、あとは何もしてあげられない。毎日、磨きこんだ牛を出荷するような気持ちでお嫁に出しましたが、拙者よりも使い込んでくれそうな人の下へ行くのであれば、本望かなと思いました。
そう、拙者は完璧な万年筆では楽しめない体になってしもうたのよ、、、
それと比べるとヘミングウェイは実は弱点だらけ。マニアだけが知っているが、天冠の横に良く見ないと見えないクラックが約70%以上の確率で入っている。設計ミスでキャップの口は強くキャップを締めるとクラックが入る。何よりも、ヘミングウェイからMontblanc No.149がプラスティック製ペン芯になってしまった。(本当は半年ほど前なんだが罪はヘミングウェイが被っている)。No.149と同じペン先なのにBBを付けて売らなかった、、、
この個体は3本のヘミングウェイと1本のNo.149から部品を集めた最強の一本。未使用で欠点は皆無、エボナイト製ペン芯、BB付。そしてこれも最強なるがゆえに、一回もインクを入れないうちに飽きた、、、現在はある地方の紳士がお使いになっている。
美人は3日で飽きるけど、、、なんて失礼な文句もありますが、万年筆は欠点があるほどかわいい。書き味が悪いほどいとおしい。早く更生させてあげたいと思って腕をふるうわけですが、更生すると飽きてしまう、、、もっともその飽きを待っている人もいるからこそ続く趣味ですが。
同じような趣味の人もいるようで、昔、伊東屋で聞きましたが、No.146を全部試し書きして『これが一番書き味が悪い!』といってそれを買っていった人がいたとか。
改めて2本を眺めてみると、ベッピン! 熱狂する人が多いのもわかる。別れて初めてわかるすばらしさか、、、