ゲゲ!7月26日に【アウロラ 75】として赤軸を紹介したが、1995年の輸入筆記具カタログを見ると、アウロラ75とは今回紹介する金鍍金軸であり、赤軸は【オプティマ75セット】と呼ばれ、万年筆とボールペンのセットで7万円だった。セットでのみ販売する!と書かれてある。販売数は世界で7500セットということで、単品では売らない方針だったようだ。また【この赤色の素材は75周年用のカラーで今後生産されることはありません】と脅迫文のように書いてある。イタリアで発売されたのは1994年、創業1919年から75年目だ。
やはり記録は十分調べなくては!
本当の【アウロラ75】とはここで紹介するもので、1919本限定で発売され、日本での定価は12万円だった。その前年に発売されたカルロ ゴルドーニが純銀軸で18金の穂先の長い88型ニブ付きで10万円だったのに比べると割高の印象をうけた。
ペン先は18金とはいえイプシロンと同じ大きさだし、軸も細工は凝っているとはいえ金鍍金軸だ。純銀製のバンドが3本入っているのが目新しい程度。当時純銀のNo.1468ソリテールが11万円。
しかし良く見ると細工はすごい!素材で値段を稼ぐのではなく、細工で稼ぐ!という工芸品のあるべき姿を追求しているとも思われる。ペリカン倶楽部の会長は【アウロラ75】が大好きで何本も所有しているらしい。紳士に似合う万年筆とはこういう万年筆を言うのだろう。
Fountain Pens Of The Worldの392/393頁に資料と写真が載っているが、これは【Aurora 75 Anniversary, GP】と紹介されている。赤軸は【Aurora 75 Anniversary, Optima】だと。本国では両方ともAurora 75と呼んでいるようだ。日本でだけ区別の為に呼び方を変えたのだろう。
しかも重大な事実もわかった。赤軸の方の照会文の中に【some sets are offered together with maching numbers】と書かれている。すなわち本国では単体でも売っていたわけだ。騙された (>_<)
ちなみに【アウロラ75】は1925年ごろに作られたAurora Safetyを再現したものだ。オリジナルの写真はバイブルの312頁に記載されている。やはり1992年から始まったMontblancの限定シリーズの影響を受けているのであろう。