2005年08月21日

ダサい英国紳士用万年筆   English Duofold5

Parker Duofold AF というのが正式名称らしい。1948年の発売だ。第二次世界大戦ではロンドンを中心にかなり戦争のダメージを受けたのに、立ち直りの早いこっちゃ!と思って英国パーカー社の歴史を調べてみたら、1945年にニューヘブンにあるThe Valentine Pen Company Ltd.を買収していた。おそらくはその工場での生産だろう。
1946年にはParker Duofold New Style(NS)というそっくりのモデルを発売しており、これはそのモデルチェンジ版だったはず。
AFというのはAlumium Fillerの頭文字で、NSの単なるボタンフィラーからアルミニウム製の立派な機構に変わっている(中身はボタンフィラーだが、見栄えがよくなっている)。ただし、その見栄えはブラインドキャップをはずさないとわからない。

Parkerのバキューマティックをデザイン改良してたどり着いたような外装だが、正直ダサい。
英国といえば、Onoto、Swan、Burnham、そしてConway Stewartという【小洒落た】デザインの物が多い。その中に入ると、このEnglish Duofoldは、こうもり傘のような感じがする。
地味で無骨で、、、腕カバーして受注伝票から顧客台帳に黙々と住所を書き写しているおじさんを思い浮かべてしまう。
英国製とはいえ、USAのダサさを引き継いでいる。戦闘機でいえば、スピットファイアーではなく、グラマンの匂いがする。スピード出ないが丈夫、、、てな感じ。

大好きだ! こういうダサさがたまらなく良い。ペン先も丈夫でB(写真のもの)付などは、ビクともしないほど硬いのに、インクフローは潤沢。
初めて書いた時には感激した。すげぇ〜!ってなもんよ。

ただ、書き味の良い万年筆は、飽きも早い。毎日多量の文章を書く人は別として、拙者のように住所と名前しか書かない者や、【檸檬】と【薔薇】しか書かない人(実在)、【魑魅魍魎】と【永】中心に書く人だと飽きるな。毎回、何の問題も無く、どこも引っかからずに書けてしまえば、それ以上を何を試し書きするんだろう?

拙者の手元に長く居るのは、デザインが好きなもの、色が好きなもの、思い出があるものが中心だ。書き味が良いというだけの理由で居残る事は出来ない。
仕事は出来ても色気がなきゃ!という感じかな。
まぁ、仕事の出来る奴をいつでも作れるからこう思うんだろうが。
たまに調整に手こずるやつがいると、実に楽しい。


0819 FP Parker English Duofold

蛇足だが、LAPITAが丸善の檸檬の小型版を付録につけるという企画がついに発表された。水面下で企画が進んでいるのは知っていたが、ついに本誌で公になった!楽しみ!



Posted by pelikan_1931 at 06:00│Comments(3) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 万年筆 | 万年筆
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この記事へのコメント
SwanのLeverlessの黒軸も、このAFと同じく色気がなく、こうもり傘呼ばわりを拙者からされている。ビカビカに磨き上げられた黒軸は好きだが、曇った黒軸は好きになれない。

このころはミニ檸檬について想像していたな。実物が出て期待よりはるかに作りが良くて驚いたのが遠い昔のようじゃ。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月29日 11:25
【かものはし】のような形状なのにちっとも柔らかくない。
でもインクはヌルヌルというよりもにゅるにゅると出てくる。
WatermanのBroadは面白いです。
Posted by pelikan_1931 at 2005年08月22日 00:44
かのバイブルには茶縞風の美しいモデルも載っていますが、
「こうもり傘のような」万年筆をぜひ手にとってみたいものです。
というのも、アップされた写真をみて、
実は、このニブのような形の、横に広がった二等辺三角形ではじまる
ニブになぜか心がひかれるのです。
ONOTO MAGNAも2トーンのニブよりも、
うちわのようなシングルトーンニブが好きでした。
ダセぇ〜!?
Posted by M's Dad at 2005年08月21日 23:27