エボナイト軸のチャーチル 偉大さと弱点と
復活してからの【コンウェイ・スチュアート】の中で、最も威風堂々としているのが【チャーチル・シリーズ】であるが、その中でもこいつは特に威張っている。一般には市販されなくて、【英国の筆記具愛好家のグループの人?】のみが買えた限定品(200本)と聞いた(あやふやな)記憶がある。当時、英国に赴任していた友人が入手していた。
拙者が【黒のチェイス軸】に目が無い事は、過去のBlogを読んでいる人はよくご存知だろう。この【限定チャーチル】には、Watermanのハーレクイン / オペラ、Parkerのグリニッジなどと同じく、チェイスが入っている上に、【正真正銘のエボナイト軸 & レバーフィラー】だ。本当は拙者が欲しかったのだが、手元をスルリとすり抜けていった逸品だった。ただ、その過程でペン先調整やゴムサック交換をするチャンスがあったのはせめてもの慰めじゃったな。
現存製品も含め、コンウェイのニブは良い【ただしチャーチルとディンキーしか知らないのでほかのサイズはわからない】。特にこのチャーチルのニブは調整しやすい点でピカ一!この太字(B)用のイリジウムはかなり体積が大きい。ペン芯はプラスティック製の平凡な形だが、不思議とインクフローは良い。空気道の設計が秀逸なのだと思われる。
握ってみると非常に太いペンであることが分る。筆記具というより忍者の巻き物のようで、口に銜えてドロンと化けられそうだ【忍者がガマや大ヘビに化けるという認識は、TVシリーズの隠密剣士以降姿を消したので相当高齢でないと理解出来ない表現だったかもしれないなぁ】。大柄の割りに軽いので取り回しは楽チンで、握っても手が滑ることはないし、高そう~!という感じがするのは何とも良い。
弱点はインクサックとキャップを後ろに挿した時のグラグラ。いずれも宿命のようなものだ。ただしインクサックについては、昔のサックを使えば問題は一気に解決する。喜ばしいことではあるのだが、そのくらいテストするのが常識だと思うがな。インクサックの内壁が内部で口づけして抱き合ったまま離れられなくなってしまうことが多い。要するにインクを吸入しなくなるわけだ。コンウェイは今もレバーフィラー式を数多く発売しているが、当初のインクサック問題は解決はしたのだろうか? これは致命的なので十分吟味して欲しいものだ。
もうひとつは、キャップを後ろに挿した時に不安定になるという点。これは他メーカー製も同じであり、回転式キャップを使う万年筆の宿命のようなものだ。とはいえ、ほとんど気にならない商品も(たまに)あるので、がんばって欲しいな。ドロンと化けたような【かわいい字】を書きたいのでな。
【コンウェイ・スチュアート】のエボナイト軸は、赤黒エボ軸などのバリエーションも増えてはいるが、このチェイス軸は出て来ていない。すご〜く期待して待っているのでいつか再開させて欲しいもんじゃ。
Posted by pelikan_1931 at 06:00│
Comments(11)│
mixiチェック
│
万年筆 |
万年筆
コンウェイスチュアートは現在一本しか所有していない。復刻したディンキーのみ。ただし購入した本数は50本は越えている。ペン先が柔らかい、インクフローが良い、イリジウムがしっかりとついていることもあり、非常に調整が楽! 従って、ペントレとかでは、群がるように人....
第一回の【世界の万年筆祭】では萬年筆倶楽部のfuenteもイベントコーナーを設けて展示や調整をしていた。その時に彼と出合った。彼の友人がConway Stewartの再興を図ったとの事で彼は日本における輸入総代理店として友人の事業を支援しようとしていた。とはいっても、万年筆....
Conway Stewart Dinkie 【友との別離】【万年筆評価の部屋】at 2006年04月04日 19:37
まさに威風堂々という言葉にふさわしい万年筆【Conway Stewart 100】。Conway ブランドが1998年に再興されるまでに作られた最も巨大な万年筆。もちろんConwayとしてはじゃがな。 良く似た万年筆がSwanからも出ていた。似てはいたが書き味はまったく違う。Swanの巨大黒軸の...
Conway の 太軸 威風堂々【万年筆評価の部屋】at 2006年04月04日 19:35
師匠のいうチェイス柄とはちょっと違うかもしれませんが、
www.mvburke.com/limitededitionsfldr/celebration.htm
どちらもコンバータ式ですね。
実は先日ウインストンを買ってしまいました。これを使ったあと
だとモンブランの149でも細くて軽く感じます。
このあとで、Conwayのドクターペンが出た! 吸入式じゃ。
もうこれ以上の機構はConwayからは出んじゃろう。
現在のゴムサック事情から考えれば、ゴムサック式はもはや製造すべきではない代物じゃ。
レバーフィラーのまま使うのなら、ペンサックを海外から調達して入れ替えておくことをお奨めする。米国のサックが良いようじゃ。
これはすばらしい形状の万年筆ですね。いつの日にかは使ってみたいです。レバーフィラーのままでですが。
monolith6しゃん
これ、今欲しいんですよ。ただし、コンバーター式で。
おっと書きそびれましたが、この萬年筆は「英国筆記具協会 The Writing Equipment Society」の会員を対象に、200本だけ受注生産されたものです。納品までに随分と待たされましたよ。
Pelikan_1931 さんは、手元をすり抜けてゆく萬年筆までも、こうして画像を残しておられたのですね。いやはや驚きました。
まとりっくすしゃん
首軸が外れれば直せるんじゃがなぁ。
ぱいたんしゃん それでは来週の土日に見てしんぜよう。
まとりっくすしゃんのコメントにもあるように安心はできませんぞ!
なんてタイムリーな記事なんざんしょ
コンウェイのゴムサックがくっついて入院です ・・・(;´Д`)ウウッ…
あまりの巨大さゆえに、筆記具としてはもてあまし気味のチャーチル。
口にくわえて地雷也ごっこ!という使い方があったとは!(笑)
インクサックの問題の件ですが、手持ちのダンディーでは見られません。
結構よく吸ってくれるので助かっています。大当たりだったのでしょうか(^^;
他のサイズの現行コンウェイを今度持参しますので、ぜひ批評してくださいませ。コロンとしたイリジウムもうれしいし、しなり具合も申し分なくて私にとっては書きやすい万年筆なんですが、良し悪しの評価ができるほど造詣が深くないものですから。よろしくお願いします(^^)/