2005年12月08日

最も好きなペリカン P1 RG5

 さんざん勿体をつけて登場したPelikan P1 RGじゃ。以前、拙者が最も好きなペリカンと予告したやつ。1959年から1963年までの4年間販売されて引退した。比較的製品寿命の長いPelikanの中では異例の短さだ。市場にほとんど受け入れられなかったのじゃろう。

 しかし、こいつは傑作じゃよ。Montblancの60年代2桁番モデルは、P1-RGの構造を参考にして検討されたと思われるふしがある。Montblancの60年代2桁番モデルの吸入機構の簡素さを誉めたが、何のことは無いPelikanが
先に実現していた。Montblancは、Fooded NibについてもP1 RGがParker 51に歯が立たないのを見てから方針変更し、Foodedではあるがペン先は隠さないという戦略に出た。

 Fooded Nibの特徴【インクフローで書き味を稼ぐ】に対して【上下の動きで柔らかさも出す】というのを具えたのがMontblancの60年代2桁番モデルじゃ。これは単なる拙者の憶測じゃが、そう思われても文句言えないじゃろうな。

 結果としてP1 RGは簡便なピストン吸入機構、金貼キャップ、Fooded NibをMontblancに引継ぎ大成功させ、唯一Parker51を真似した小さなペン先で失敗した。Montblanc 60年代2桁番モデルの踏み台になったというだけでもP1 RGを評価できる!

 じゃが拙者が大好きなのは実は書き味なのじゃ。しかもBとかBBの平べったい書き味が良い!滑らかとかヌラヌラとかいうのではないのじゃが、日常筆記で一切のストレスを感じることがない。M800の3Bで日常筆記は出来ない。疲れてしまう。しかしP1 RGで書くと一切疲れない。また良いアイデアが湧くんじゃな。ペン先にうっとりすることが無いから。

 この感覚は口では言い表せないのじゃがな、、、ちなみにこの拙者の感覚を理解していっしょに評価してくれる人にあったことは無い・・・それがまた良い。

 拙者だけが友人のPelikan P1 RG。まだまだ好きでいられそう。


2005-12-07 Pelikan_P1RG赤_14C_B



Posted by pelikan_1931 at 06:00│Comments(12) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Blog紹介 
この記事へのコメント
キャップが最後にクリッと【早送り】されるような感覚は最高じゃ。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月08日 23:25
キャップなど精密機械のような精度で作られています。凄い!
Posted by 黒船 at 2006年01月08日 13:02
嵌らんようにな。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月05日 23:37
調べたついでに一本入手してしまいました。たしかにこいつは良いです。
Posted by 黒船 at 2006年01月05日 23:18
黒船しゃん

ジョークと妄想と仮説は紙一重。それを楽しまなければな。
Posted by pelikan_1931 at 2005年12月13日 23:34
やはり師匠のジョークでした。後の記事で1960年代の2桁晩は1960年に販売が始まったと書いてあります。1959年発売のP1 RGを1年で真似ることはむりでしょう。
Posted by 黒船 at 2005年12月13日 23:21
298しゃん

普通にキャップが出来るんじゃよ。インナーキャップが相当上に付いているでな。
Posted by pelikan_1931 at 2005年12月09日 22:53
256命しゃん

M430の時とは違うのじゃよ。ふふふ。
Posted by pelikan_1931 at 2005年12月09日 22:28
黒船しゃん

ドキ! 真実は神のみぞ知るか、
       紙のみぞ知るか?  ひょっとすると紙に記録がのこっているのかもしれませんぞ。
Posted by pelikan_1931 at 2005年12月09日 22:24
写真のニブ近くに切ってあるネジの位置にキャップが納まるとすると・・ なんだか不思議な格好になりそうに思えますが・・ はて??
Posted by 298 at 2005年12月08日 23:43
そうか、仕掛けか! M430の時と同じですね。
Posted by 256命 at 2005年12月08日 21:06
単なるParker 51のコピーモデルだと考えていました。
それが、1960年代のモンブラン2桁モデルのベースであるという新説にはびっくりしました。
おそらくは、師匠のジョークだと思いますが、もしかしたらと考えさせられる部分があります。
すでに何が真実かわからないほど頭が混乱してきました。
それが師匠の仕掛けでしょう (#^.^#)
Posted by 黒船 at 2005年12月08日 20:51