本日もペリカン社史でお勉強です。この社史の中の製品で、一番多くの説明写真があったのがカーボン紙。これが当時の主力商品かな?
ごらんのようにかなりオートメーション化が進んでいる。これは白い紙の間にカーボン紙を巻き込んでいる工程。一旦巻き込んだものを、白い紙ごと箱に入る大きさに切断し、それを箱詰の工程に手渡す。そこでは女性の人手で一枚一枚白い紙からはがして、ハトロン紙のようなものをはさみながら箱に詰めていくのじゃ。
拙者は実際にこのカーボン紙の箱詰をオークションで手に入れたことがあるが、それはそれは丁寧に詰めてあった。それでは、あと3枚ほど写真をみていただこう。
これが、白い紙からはがしたカーボン紙を箱に詰めている工程。たかがカーボン紙にこれほど人手をかけるのか?と疑問にも思うが、現代と違ってコピー機があるわけではないのでカーボン紙は時代の最先端だったのかもしれない。しかし、これで驚くのは早い。もっとおどろくことがある。
それは・・・
なんとカーボン紙を詰める箱の上蓋を作っている工程じゃ。カーボン紙を詰める箱まで自社生産している。当時のドイツには下請け工場なんて物はなかったのか?それともハノーバーの田舎まで下請け工場から運ぶ輸送料の方が高かったのか?
以前に紹介した研究室や事務書で働く人々に比べてなんと付加価値の低い仕事であることか!こういう人たちとマイスターと化学者と経営者が一つの社屋で仕事をしているというのは分業化が進んだ日本では見られない光景で製造業に働くものにとっては感慨深い。
最後に紹介するのが社名の謎である。
ここには、GUNTHER WAGNERの下にハノーバー&ウィーンと書かれている。そしてブランド名にはちゃんとPelikanと書かれている。当時はまだ社名はGUNTHER WAGNERでブランドがPelikanだった。
ではいつからPelikan社になったのだろうか?それとも実は今でもGUNTHER WAGNER社なのだろうか?謎はますます深くなる。
秘密諜報員殿 年明けにでも解明をお願いします。