2005年12月27日

当時のGUNTHER WAGNERの主力製品? カーボン紙!5

 本日もペリカン社史でお勉強です。この社史の中の製品で、一番多くの説明写真があったのがカーボン紙。これが当時の主力商品かな?
2005-12-xx カーボン紙_その1ごらんのようにかなりオートメーション化が進んでいる。これは白い紙の間にカーボン紙を巻き込んでいる工程。一旦巻き込んだものを、白い紙ごと箱に入る大きさに切断し、それを箱詰の工程に手渡す。そこでは女性の人手で一枚一枚白い紙からはがして、ハトロン紙のようなものをはさみながら箱に詰めていくのじゃ。

拙者は実際にこのカーボン紙の箱詰をオークションで手に入れたことがあるが、それはそれは丁寧に詰めてあった。それでは、あと3枚ほど写真をみていただこう。





2005-12-xx カーボン紙_その2これが、白い紙からはがしたカーボン紙を箱に詰めている工程。たかがカーボン紙にこれほど人手をかけるのか?と疑問にも思うが、現代と違ってコピー機があるわけではないのでカーボン紙は時代の最先端だったのかもしれない。しかし、これで驚くのは早い。もっとおどろくことがある。

それは・・・


2005-12-xx カーボン紙_その3なんとカーボン紙を詰める箱の上蓋を作っている工程じゃ。カーボン紙を詰める箱まで自社生産している。当時のドイツには下請け工場なんて物はなかったのか?それともハノーバーの田舎まで下請け工場から運ぶ輸送料の方が高かったのか?

以前に紹介した研究室や事務書で働く人々に比べてなんと付加価値の低い仕事であることか!こういう人たちとマイスターと化学者と経営者が一つの社屋で仕事をしているというのは分業化が進んだ日本では見られない光景で製造業に働くものにとっては感慨深い。



2005-12-xx カーボン紙_その4最後に紹介するのが社名の謎である。
ここには、GUNTHER WAGNERの下にハノーバー&ウィーンと書かれている。そしてブランド名にはちゃんとPelikanと書かれている。当時はまだ社名はGUNTHER WAGNERでブランドがPelikanだった。

 ではいつからPelikan社になったのだろうか?それとも実は今でもGUNTHER WAGNER社なのだろうか?謎はますます深くなる。
秘密諜報員殿 年明けにでも解明をお願いします。



Posted by pelikan_1931 at 06:30│Comments(8) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 情報提供 | 周辺Goods
この記事へのトラックバック
 これは、20世紀初頭のパーカーのパーツ製造工場の写真じゃ。いままで紹介したGünther Wagner社の工場の写真と比べて、いかにも工場っぽいじゃろう。  写真の撮り方が荒っぽいように見えるかもしれないが、かなり凝った照明を当てている。手前の若者が白く飛んでしま...
1900年代初期のParkerの工場風景【万年筆評価の部屋】at 2006年04月05日 06:34
この記事へのコメント
ほほう、新しい観点じゃな。それもありかもしれん。
労働法に強い人に調べてほしいなぁ。
Posted by pelikan_1931 at 2006年03月06日 22:23
良く見ると、かなり年配の方もいらっしゃいます。教えていただいたペリカンブックの緑本を見てみました。本当に簡易ベッドで年配の女性が休んでいる写真が掲載されていました。
しかし、これはペリカン社だけではなく、どの会社でも法律で用意しなければいけなかったのかもしれません。
ドイツは年間労働時間1500時間を最初に達成した国で、労働者の地位が高かったはずです。従って、女性労働者に対する支援を法律で義務付けていた可能性もあります。
博愛ではなく、順法だったのかもしれません。
Posted by 黒船 at 2006年03月06日 19:43
298しゃん

1954年に社名にPelikanがはいったとのこと、ありがとしゃん。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月09日 21:34
カーボン紙を詰めている女性の手に指サックが無いところを見ると、カーボン紙はかなり強く押し付けないと色がつかないものなのでしょう。高品質です。
Posted by 黒船 at 2006年01月05日 23:00
Carterしゃん
今回は停止しているのに気付かなかった。たしかにな。
拙者も1枚目の写真は作品としてみても綺麗と思う。ただ、回転させてスローシャッターを切ったほうがおもしろかったと・・・
Posted by pelikan_1931 at 2005年12月28日 02:43
黒船しゃん
さすがじゃな、言われてみれば一番手前には美人を配しておる。そういう作りが当時の基本だったのじゃろう。ドキュメンタリーではなく、あくまでも会社広告用、社員のモチベーションアップを狙ったものじゃろう。
Posted by pelikan_1931 at 2005年12月28日 02:41
オートメーションの機械の写真が静物写真として好きですが、例によってローラーは動いていません。やはりこれも止めて撮影しているようです。動かしているのを撮影した方が面白い写真になったと思いますが、ドイツの美学がそれを許さなかったのでしょう。
Posted by Carter at 2005年12月28日 01:02
すばらしく綺麗な作業現場です。カーボン紙を取り扱っているのに女性の手もまったく汚れていないし、作業服も新品のように綺麗です。それとどの写真も一番美しい女性が手前に写っているように思います。
100周年記念の為にかなり力を入れて作った社史です。ほんと、本物を見てみたいです。
Posted by 黒船 at 2005年12月27日 19:05