2006年01月09日

雪のNew Yorkで買った緑のペンシル5

2006-01-09 AM Parker Pencil　このペンシルを購入したのは1992年の１月。雪の降るニューヨークの文具店で見つけた。

　何の目的でニューヨークに行ったのか？目的は２つあった。音楽にまったく興味が無い拙者がミュージカルなど見るわけが無い。

　一つはFountain  Pen Hospital【万年筆のワンダーランド】で万年筆を買いあさる事。【当時１ドルは80円】売っているものが全て異様に安く思えた。また日本で発売してなかった万年筆も多数。また修理道具や文献など持ち帰れる限り買った。毎日タクシーでGrand Central Hotel からFPHまでの往復を４日間続けた。荷物が重すぎて地下鉄では運べなかったからじゃ。当然、万年筆の箱は全てホテルに捨てて帰国した。それでも運搬用にデパートで大型スーツケースを買い足したほど大量の荷物じゃった。44本入りペンケースを６個買ったのが荷物が大きくなった原因。行く時にはこのケースを買うのが第一の目的だったが、FPHに到着したとたん、目的が軌道修正された・・・

　もう一つはニューヨークの万年筆文具店事情を調査すること。いったい米国ではどういう形で万年筆や周辺Goodsが売られているのか知りたかった。こちらはニューヨークで筆記具を展示してある店を見つけると全て入って調査。筆記具愛好家にはうらやましい状況じゃった。現在の日本の大型スーパーと同じくデパートの万年筆売り場はハズレ、Parkerの安物しか置いていなかった。一方、アクセサリーショップや文具店、書店に併設した文具コーナーは非常に充実！Parker 75 カスタムの緑軸、青軸、赤軸など、どこでも行き当たった。Sheafferのタルガなど見たことも無い軸色のがいっぱい！店に入る度に購入していたはず。そんな中で見つけたのが、このParker Duofold Pencilの緑軸じゃった。

　0.92�仗弔硫鹽招�出式で、芯は口金の先端から押し込む方式。クロスなどと同じで古くからあるタイプ。既にビッグレッド限定品についていたオレンジ軸のペンシルは持っていたのだが、この緑色に一目ぼれ。万年筆、ボールペンとともに迷わず購入。場所はGrand Central Hotel徒歩5分くらいの路地にある文具店。雪が降る午後３時でも店は混雑。緑軸のDuofoldは光って見えた！

　その後、万年筆とBPはお嫁に行ったが、ペンシルは今でも使っている。クリップが胴体からやや離れているのが酷使の状態を示している。

　ではなぜ消しゴムがまっさらか？　答えは簡単。今回の撮影にあわせて新品と交換しただけ。ま、Pelikan社史方式じゃな。Parkerではこの消しゴムを消耗品として売っているのでいつでも手に入るのが良い。

　筆圧の低い拙者にとってはペンシルは重いほど良い。そういう意味で、これは２番目に気に入っているペンシルじゃ。一番は・・・・　ペンテル・ケリーの純銀軸。書斎館が限定10本で製造・販売したものじゃ。もっともこれは実用ではなくコレクションじゃ！



Posted by pelikan_1931 at 08:00│Comments(20)│ このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック │ペンシル 
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この記事へのコメント
4人目も仲間内じゃった。京都和文化研究所しゃんが最後の一本とか。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月17日 22:41
yellowdaliしゃん

純銀製品は車のコーティング剤のブリスを塗っておくと曇らないよ。centenaire26しゃんに教えてもらった。

純銀ケリーは、拙者と御主含めて３人が持っているのは確認しているが、けっこう仲間内で所有者がいるのでは？
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月11日 19:15
monolith6しゃん

AIRLINE INTERNATIONALはちょっと前までインターネットのHPで万年筆の販売をしていました。またeBayにも出品していましたな。OMASのノルマンジー上陸50周年とか、Visconti コペルニクスを買った記憶があります。
そこでも目ぼしいものがないとすれば、既に目ぼしい店はFPHだけですかな。ブロードウェイ沿いのあらゆる文具店、喫煙具店は、一週間の滞在中に覗きました。当時はSheafferやParker、Omasが好きで、MontblancやPelikanにはまったく興味が無かったので見過ごしたものは多かったと思いますが・・・

ところで、FPHは多くのVintage物を持っています。PFMといっただけで44本入りのペンケースごと見せてくれたほど。言えば大抵のものはありそうでした。当時はね。値段は決して安くはなかったと思う。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月11日 19:12
　Duofoldのペンシルは新しい方もしっかりした作りで、魅力がありますね♪純銀製ケリー同様、重量感があっていいですね。久々に純銀ケリーを見たら・・・、キャップだけまだらに黒くなっていました・・・。拭かないで仕舞っていたせいかもしれません(-_-;)>　ある程度、消しゴムで拭いて元の皮のケースに入れておきました☆
　純銀ケリーの持ち主って、その他はどんな人なんでしょうかね？
Posted by yellowdali at 2006年01月11日 00:24
　あれから地図を見直しましたが、６番街までは男の足でも５分では行けません。マディソン街沿いにグランド・セントラルから約５分で行ける AIRLINE INTERNATIONAL という文具店があり、ここには万年筆も置いてあります。去年の夏はこのあたりで暫定的に住んでいたので、ここにも何度か立ち寄りましたが、やはり万年筆は余り売れないようで、これといって目ぼしいものはありませんでした。
Posted by monolith6 at 2006年01月10日 23:23
そうか、廃業かぁ。 残念！

Office Depotは日本にもあるが、梱包材料などには重宝しても、筆記具はまったくだめじゃからな。しかも通信販売可能なので、ほとんどネットでOffice Depotから購入しておるな。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月10日 07:45
　Pelikan_1931 さん、

　＞第一世代のボールペンはノック式じゃった。
　そうです。そのことを言っております。

　＞ホテルはグランド・セントラル駅の真上にあるホテルじゃった。
　そうであれば、やはりグランド・ハイヤットに間違いないでしょう。ブロードウェイの手前ということは、6th Avenue で左に折れるということだと思いますが、最新の地図で見ると、どうも個人経営と思しき文具店はなくて、チェーン店の文具店、Office Depot と Staples の両方があります。これらはブリスター・パック入りの安い筆記具しか扱っていないので、もしかしたらもう廃業してしまったお店のことを指しておられるかも知れませんね。
Posted by monolith6 at 2006年01月10日 06:33
monolith6しゃん

ホテルはグランド・セントラル駅の真上にあるホテルじゃった。
文具店の名前は元々覚えていないが、グラセン駅からブロードウェイの方へ上って行く道がある。左側を歩いていてブロードウェイに到着する手前を左に曲がって数十メートルじゃったと思う。なんせ古い記憶でな。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月10日 04:54
monolith6しゃん

第一世代のボールペンはノック式じゃった。
これの事をおっしゃってますかいな？
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月10日 04:49
　私にとっては御当地ネタをありがとうございます。お泊りのホテルは、グランド・セントラル駅のお隣ということであれば、グランド・ハイヤット・ホテルのことでしょうか？そこから徒歩５分の路地に面した文具店？って一体どれを指すのか、早速実態調査をしたいので名前をおせーて下さい！

　ところで、万年筆は寝かせて書く Pelikan_1931 さんが、ペンシルは比較的立てて書いておられるのが芯の減り方から伝わってくるようですが、如何でしょう？
Posted by monolith6 at 2006年01月10日 00:09
　Mr. Snake 様

　この緑マーブルには、センテニアル、インターナショナルの万年筆の他、インターナショナルのローラーボール、ボールペン、そして画像の通りのペンシルが、それ以前にはセンテニアルのボールペンが存在していました。万年筆やボールペン、ペンシルは今でもたまにオークションで見かけますが、センテニアル・ボールペンとかは滅多に見ないですね。
Posted by monolith6 at 2006年01月09日 23:59
Mr.Snakeしゃん

確認してみたらインターナショナルの緑軸もある。ケースの中にあった・・・
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月09日 21:21
２９８しゃん

何か弱みがありそうですね。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月09日 21:15
メカニカルペンシル・・　う・・やばい！！
Posted by ２９８ at 2006年01月09日 20:34
http://www.ichibe.com/jizake6.html

ここに値段リストが出てました。720ccで12000円だって。高い！
万年筆なら安いと感じるのにな。

ちなみにもし店で買えれば、税込み3980円だそうじゃ。
http://www.rakuten.co.jp/mashidayahonten/439294/440948/#374550

超限定品というのもある。
88本限定みたいなものか・・・
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月09日 19:49
めだかしゃん

越乃寒梅の初体験は拙者も感激じゃった。二級じゃったがあれ以降甘口の酒が好きになった。
最高は、浦霞エキストラ・・・ワイン専門店で何故か飲ませていただいた。ほんの少ししか作られないとか。いまでも作っているのかはわからん。少なくとも近所の大きな酒屋には無い。

純銀ケリーはあまりに高いので、諦めて歩いて変える途中で、急にムラムラと欲しくなって、引き返して購入した。持っている人を拙者以外に２人知っておる。一人は著名なペンシル専門コレクター、もうひとりは万年筆愛好家コレクターじゃ。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月09日 17:28
京都和文化研究所しゃん

拙者が訪問した時はそれほど寒くなくて、みぞれ混じりの雪か雨。ただ道は滑りやすいので登山靴持っていっておった。暗いのにサングラスかけていたので、皆さん拙者を避けて通っていた。
６年前に再訪した時には、こぎれいな万年筆店になっておったが、当時はもう少し店内が雑然としていて面白かった。Vintageもいっぱいあったしな。
Posted by pelikan_1931 at 2006年01月09日 17:22
師匠、一目惚れで10年以上ですか。そういう出逢いって、ありますね。品物が本来の主人が現れるまで、売られずに待っていたという感じがするほど、気に入ってしまう。
純銀のケリーはすっごい重さでしたが、大変素晴らしい出来で、書き味も最高でした。私は買いませんでしたが、あの書き味は忘れられない。越乃寒梅をはじめて飲んだときの感動に似ていました。
Posted by めだか at 2006年01月09日 16:26
pelikan_1931殿
NY探索 夢のような ･･･｡ そして大型ｽｰﾂｹｰｽ買いたしたほどの 収穫 ･･･｡1992年の１月。たぶんNYは −10前後の気温のなか そんなことも御構い無しでかと 想像出来ます｡ 羨ましいですね｡でも寒かったでしょうね!!｡
そして書斎館 ペンテル・純銀軸ケリー これは良かったです｡ 力を入れなくても書ける 見た目は 解りませんが 持った時の 重量感が･･･｡

<<Grand Central Hotel徒歩5分くらいの路地にある文具店。･･一度行って見たいですね｡
Posted by 京都和文化研究所 at 2006年01月09日 15:44
この緑軸は綺麗です。
むかしVISAかAMEXかの通信販売で限定本数で売られたと聞きました。とうとう入手出来ませんでした。（万年筆のほうです）
師匠がそんなに長期間使われている筆記具は他に無いのではありませんか？

インターナショナルの万年筆にも緑軸はあったのでしょうか？気になります。
Posted by Mr.Snake at 2006年01月09日 13:51
 
 
 
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