Montblanc No.146 悦楽の14Cニブ
骨折は順調に回復していると考えている。少々足首を回してもなんともない。土曜日には最初のギプスを外して小さいものに変える予定。何の不安も抱えていなかったのじゃが・・・・
一昨日、東京は土砂降りの雨。その日初めて傷が痛んだ。骨折した切れ目がわかるような鋭角の痛み。実は今も折れ目に沿って鋭角だがかすかな痛みがある。古傷は湿気が多いと痛む!というのをはじめて体験している。
松葉杖というのは体重が重いとけっこう重労働。オフィスで机からPrinterまで紙を取りに行くのも億劫。いわんや昼食とかコーヒーとかはとんでもない!ということで、オフィスでは一切の飲食をしない。しかも腕は移動のたびに腕立て伏せを繰り返しているようなもの。すごく健康に良い!毎日お昼にラーメン大盛とオニギリ食べてた生活よりははるかに健康的。体重を量るのはしばらく先じゃ。なんせギプスがあるので正確な計測が出来ないでな。


写真のMontblanc No.146はさきほど調整が終了したばかり。やっと日常使いの万年筆が出来上がった。思えばペントレで日常的に愛用していたものは全てお嫁に行った。体が不自由だと調整の生産性は5%程度に下落するにもかかわらず、調整依頼が殺到。今朝ほどまで自分用の調整が一切出来なかったが、やっと一本完成!これで仕事で万年筆を使える。
この14Cの時代のニブは、イリジウムが長い。今まではその長さを生かして長刀状に調整していた。元々はMニブなのでイリジウム先端は、上から見て丸くなっていた。これを長刀状にしておくと、書き味も長刀似で【シャラシャラ】と、どの角度で書いてもわずかにエッジが引っかかる書き味になる。元気な時にはこの【シャラシャラ】がたまらなく好きなのじゃが、いまは神経に障る。傷が痛むような気がする。そこで先端を平たくし、Bのような研ぎにした。横線より縦線がわずかに太い程度じゃ。
この調整がドンピシャ! 氷の上を滑るようではなく、砂に枝で字を書くようでなく・・・・クリームチーズに先端を焼いた火箸で文字を書くような感じで書ける。紙の上にインクを盛るのではなく、紙の中にインクを埋め込む・・・しかもそれがごくわずかな抵抗感と共に実現されている。
これは調整の技ではなく、インクと紙と、ペン先の弾性と、イリジウムの形状がたまたまマッチしたときに発生する【絶妙の偶然】じゃろう。かなりの調整をほどこしたので、数日で調整もどりが発生するはず。
そう、今だけの悦楽じゃ。ああ、幸せ! もうしばらく書きまくってみよう。
Posted by pelikan_1931 at 07:00│
Comments(6)│
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mochidukiしゃん
小学生のころは、ギプスしたり、手を吊ったり、いわんや松葉杖なんか使ってたらスターじゃったな。拙者も包帯は大好きじゃったよ。
しかし、重いからだに松葉杖は大変じゃ。骨折してから乗り物はタクシーにしか乗っていない。バスは低床式って以外と少なくて交通手段としては使えない。
このペン芯は、70年代No.146としては初期のものじゃ。
256命しゃん
ほわほわとは良い表現じゃ。フワフワではない。ふにゃふにゃでもない。
ほんわかした書き味じゃがペラペラの書き味ではない。
stand_talkerしゃん
怪我して暇だから困っているだろう・・生贄でもどうぞ! という思いやりかも?
ああ、生贄はもっと欲しい!
傷の痛みが今後古傷の痛みとして残らないよう祈っております。子供の頃は憧れたものですが。
この溝のないペン芯はあまり見かけない気がします。生産期間が短かったのでしょうか?
70年代のNo.146には、ほわほわのニブがたまにあるようですが、これがまさにそれなんですね。書いてみたい。
うーん、惹かれます。魅力的な万年筆の数々・・・・(^_^)
お怪我中に調整依頼が殺到とは面白い(^_^) みんな読んどりますな(^_^)
じ、実は私もお願いしたいものが・・・・(^_^)