ひと昔前のカタログ 【プラチナ】
これは、古いプラチナのカタログの一部。お見せしたいのは、プラチナプラチナだけ。この当時既にペン先は【中字】しかなかったようじゃな。実際には極太までペン先のバリエーションはあったはず。
ちなみに拙者は、この時代のプラチナ・プラチナの人気がまったく理解出来ていない。軸が純銀であるという事以外に何か実用上すばらしい点があるのじゃろうか?何度も手に取ってみたが、一度として欲しいと思ったことは無い。
今回掲載したのは、プラチナ・プラチナに上位モデルがあることを不覚にも知らなかったからじゃ。写真では【金銀合金ボディ】と書いてある。ホワイトゴールド製の軸じゃろう。値段は2.4倍高い!首軸にプラチナニブの代名詞といわれた菱形の嵌め物が無い!クリップが純銀軸よりも短い! などの特徴がある。
今まで一回も拙者の眼に止まっていないのは、安い合金軸に見えたために見過ごしたか、作られた数が少ないかのどちらかじゃろう。
カタログを見ていてこういう発見をすると実に楽しくなる。まさに愉悦のひと時。
実は拙者もプラチナ・プラチナは持っておる。この時代のものではなく、最近定番化されたものじゃ。非常に出来が良い。唯一劣るのはキャップを後ろに挿してもすぐ抜ける事。あとは完璧なペンじゃ。プラチナ製とはいえ、弾力はちゃんとある。ここがVintageのプラチナ・プラチナと違うところじゃ。
本日、足に装具を装着した。石膏で足型を作って、それにあわせて作っただけあって、ピッタリじゃ。先生は、5月2日までは松葉杖2本使って、折れているほうの足には30%しか体重をかけないように!とおっしゃったが、既に先週の土曜日から【2本足歩行 with 松葉杖 1本】をしている。いまさら3本足にはもどれない。家の中では松葉杖すら使っていない。
病院からの帰りは松葉杖2本だったが、足をついて歩けるので、骨折以来初めてバスに乗ったところ、若いサラリーマンが席を譲ってくれた!まだまだ捨てたものではないぞ!ニッポンの若者!
Posted by pelikan_1931 at 07:00│
Comments(20)│
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周辺Goods
ネットオークション大好きなどーむの所持ペンでは一番の掘り出し物。
プラチナ製のペン先にプラチナ合金を使用したというおバカ万年筆です。出品者のお父様が使っておられたと言うモノで、かなり使い込まれていた感じでボディのスターリングシルバーもかなりくすんだ状態...
プラチナ・プラチナ【どーむの出張日記 (+ペンコレクション)】at 2006年07月21日 00:52
管理人様、こんにちは。仕上げは、ポリッシュというのか艶のある仕上げです。見た目はスターリングシルバーより少し黄色がかっています。尻の底にAg-Auと刻印されています。キャップの天にはPのマークです。因みに重さは40g、金の含有率は不明です。
YOSHIしゃん
ヘアライン仕上げでないとすると、どんな仕上げじゃろう?
初めまして。小生国産万年筆好きで、プラチナプラチナの銀太軸、ショートバレル等数本所持しています。Ag-Au軸も所持していますが、当時の価格等が判りませんでしたが、これではっきりしました。有難うございました。因みに小生のものはヘアライン仕上げではありません。
KingsBlueしゃん
久しぶりに見ないで、毎日見てね。なんせ記事数が多いのでまとめて見ると大変でしょ。
高度成長時代には、現在の中国と同じで、金に糸目をつけないものがあったのじゃろうな。
それにしても受注生産ではなく、作ってから売り歩くとは・・・ビックリ。よほど自信があったのじゃろうな。
また来てね。
pelikan_1931様
お久しぶりです。久しぶりにブログを拝読させていただきました。
さて、プラチナ・プラチナですが本当にすごいモデルは当時カタログには
載せていなかった事実があります。1960年代に命名されたプラチナ・
プラチナは本当に軸もプラチナ!ペン先もプラチナでした。軸とクリップに
「Pt」の文字がありキャップにプラチナの社名があるモデルでした。
一回だけ本物を見せていただきましたが、同じモデルの金無垢もあり、あの
時代そんな万年筆を買えた人がいることに驚いたことがあります。見せて頂いた方に聞きましたら、プラチナの重役が売りにきたそうです。
恐ろしきは高度成長時代であります。
京都和文化研究所しゃんのお好きな時代は、カタログよりずっと時代をさかのぼったころ。そのころのカタログも見てみたいものじゃ。
大変貴重なパンフレット拝見させていただきありがとうございます。プラチナ萬年筆は 私にとって 不思議な魅力を持った萬年筆に 位置ずけられ 今は セル軸にはまってます 又古いものは金ペンが少なくニブ無しが多くオリジナルスタイルに戻すのには 苦労する 手のかかる 萬年筆。
みーにゃしゃん
カタログの表紙のことばですな。
こういうインパクトのある【コピー】に最近気付かないなぁ。
【ルンルンを買っておうちに帰ろう】なんてインパクトあったが・・・
安藤しゃん
プラチナ18は出来の良い万年筆じゃった。設計はプラチナプラチナと同じで、ペン先の素材が18金。こちらの法が多少は柔らかいペン先のはずじゃよ。
「時と語る 優雅な書き味」
・・・ユニークな標語ですね♪
はじめまして、趣味の文具箱Vol.5でこちらのブログを知り、毎日拝見しております。
プラチナプラチナの話ではありませんが、カタログの画像に反応してしまいました。
プラチナ18の上から2番目の万年筆を持っています。正確には私の父が使っていたらしい(私は父が使っていた記憶がないのですが)ペンが自宅の隅から先日出てきました。
ずっと放置されていたため中に残ったインクがガチガチに固まっていましたが、知人のところで超音波洗浄機にかけてもらい復活させることができたのでそのまま父から譲り受けて使っています。
カタログ画像のおかげで型番がわかりすっきりしました。ありがとうございました。
太ってるのは拙者だけじゃった。
体重が軽い松葉杖は転倒の危険あり!
>松葉杖 2本、松葉杖 1本、杖の老人
高齢化社会です。。。これが日本です。。。(^_^)
ニッポンはこれから・・・・
298しゃん
本日は、同じバス停から松葉杖 2本、松葉杖 1本、杖の老人、が同時に混んだバスに乗り込んだが、全員座らせてもらえた。
いいぞ、ニッポン!まだまだ捨てたものではない!
stand_talkerしゃん
カタログは貝塚みたいなもんで、過去を発掘するには最高じゃ。
monolithしゃん
カタログの年代は何処にも書いてない・・・
拙者はキャップが落とし込み式は好きじゃよ。ただし使うと首軸に傷が付くので使わない。特に金属軸はな。
ウルトラ極太なら書き味良いでしょうな。うらやましい!
>サラリーマンが席を譲ってくれた・・
良かったですね〜♪ 私が松葉杖のとき電車でぶったおれてから席をゆずってくれました。 やはり品格の差ですかね〜 (TT)
同じプラチナ・プラチナと言っても、材質違いだけでなく、設計もぜんぜん違うんですね。すごいなぁ。
次の大型プラチナ・プラチナの魅力は、その長さと太さにあります。この時代、各社が銀の万年筆をデビューさせましたがその殆どは細くて短いものばかりで、このタイプほどに大型のものはありませんでした。今の水準から言っても、このサイズは十分に大きく、太くて長い万年筆が好きな自分としてはこれは重要です。
残念なのはキャップが落とし込み嵌合式であることと、ニブに弾力がないことですが、後者については、弾力がないこともまた一興かと割り切っています。太字以下のニブの書き味はかなり厳しいものがありますが、「四本のヘミングウェイ」にてイラストで紹介された「ウルトラ極太」ニブの書き味は実に素晴らしいですよ!
質問です。このカタログは何年のものですか?
プラチナ・プラチナの上にランクされている万年筆は、確か悪魔の館で前に見た記憶があります。尻軸の平面部にAuAgと刻印されていて、無垢の貴金属軸であることは即座にわかりましたが、双方のパーセンテージは全く不明でした。なお、ニブは大型のプラチナ・プラチナのニブよりもさらにちょっと大きいのが付いていた筈です。
私なりにプラチナ・プラチナの魅力を語らせて頂きますと、まずニブの素材にプラチナを使っているというのが大変ユニークであり、金以外のニブを持つ万年筆としての資料的な価値を見出しています。この脈絡では、シェーファーのパラジウム銀のニブなんかにも存在意義を見出す一人です。
(続く)