2006年05月15日

ひと昔前のカタログ 【Sheaffer】 その55

2006-05-XX Sheaffer 05 この一枚のカタログは、拙者に多くを語りかけてくれる。セーラー万年筆がシェーファーの総代理店をしていたころのカタログだが、左下には【SHEAFFER the proud craftmen】と書かれている。【誇り高き職人達】とでも訳せば良いかな? 【Sheafferのホワイトドットに誇りを持ってます。買って損はさせません】とでも言いたげなコピーじゃ。

 ペン先はXF、F、Mしか輸入されてなかったらしい。SheafferはPFMのころから7種類のペンポイントを売り物にしていたが、このインペリアルでは輸入されていたのは3種類。拙者は10本以上のシルバー・インペリアルを購入して、一本たりともBに巡り会わなかったが、輸入されてなかったのなら仕方ない。諦めもつく・・・・しかし欲しい!

 インペリアル・デラックスには【12K厚手金張】と書かれている。これはRolled Gold【金貼り】なのか、
Gold Plated【金鍍金】なのか気になるところじゃ。金貼りは金の板を延ばして貼り付けることで鍍金よりもはるかに手がかかる。ただしRolled Gold【金貼り】とGold Plated【金鍍金】を厳密に分けないで、両方とも【金張り】と称していることもあった。さらにはGold Filled なんて表現もあった。

 【12K厚手金張】と書かれているところがミソじゃ。鍍金なら14金鍍金以上を使うはず。従って12金を使っているのであれば、Rolled Gold【金貼り】
であると考えるのが妥当!

 拙者はシルバー・インペリアルにはトコトン惚れていた。アメ横で見つける度に購入していたものじゃ。Parker 75よりも優しい格子と渋い銀色が良い。また不思議とParker 75のスターリングシルバーのように黒く汚れないのも好きじゃった。残念なのはタッチダウンの吸入量の少なさ。しかしそれを補ってあまりある軸の魅力!今でもBニブ付きに出会うことを夢見ている。

 当時の定価は14000円ほどじゃが、今でもMintがそれくらいの値段で入手可能じゃ。純銀軸のすばらしさと、つくりの精密さから考えれば5万円でもおかしくないほどの出来! この軸を燻してみると黒っぽくなりまた違った楽しみ方も出来る。それは日を改めて紹介しよう。



Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(3) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 周辺Goods 
この記事へのコメント
はい!!。了解しました。恵比寿にて!!。

カタログは面白いですね!!。
判らなかった名前が判ったり(インペリアル8型なんぞ最高に嬉しい)、その1とその4-1では、トライアンフが21,000円から15,000円に値下げ。8型は10,000円から8,000円に値下げ。何か有ったのでしょうか?。ペン先7種類も鵜呑みに出来ませんね、実際にMとFとFXのみ輸入されたのでは??。両面書きのシェ−ファーに至ってはカタログだけ作って実際には輸入されなかったのかも知れません。謎だらけです。
Posted by らすとるむ at 2006年05月15日 21:12
それは、本物を見ながらあーでもない、こーでもないと議論するのが一番でしょう。土曜日に!
Posted by pelikan_1931 at 2006年05月15日 19:12
こんばんは。

インペリアル・トライアンフは程度の良い物ではありませんが1本あります。
4/28のその1と5/5のその4-1ではインペリアル・トライアンフと紹介されていますが、今日のその5では・・・デラックスという名前が付加されて12K厚手金張りに変更されたものか、ただ、名前だけデラックスを付加したものか判断が出来ず。この、デラックスの登場で自分のトライアンフがデラックスなのか単なるトライアンフなのか判らなくなりました。だれか・・・おせ〜〜て!!。
Posted by らすとるむ at 2006年05月15日 18:21