ついに完成した究極の万年筆ケース【イカ太郎モデル】!
いままで既製品では最高の出来といわれた携帯用ペンケースは【金ペン堂製4本挿/8本挿】じゃった。少なくとも拙者はそう評価していたし、WAGNERの仲間でも同様の評価をする方も多い。
すっぽり挿しこむ方式のペンケースには逸品が多いが、残念ながらそのタイプは万年筆が並んでいる姿を楽しめない。ペンケースを開けてどの万年筆で書こうかな?と迷う楽しみを提供してくれるのは、金ペン堂製のペンケースが最高じゃ。ペンとペンがぶつからないような配慮がココソコにしてあるしな。
しかしながら、金ペン堂ペンケースが設計されてから時間が立ち、世に出てくる万年筆がそのケースの企画に合わなくなってきた。そこで皆、工夫しながら何とか使ったり、あきらめて挿し込み方式のペンケースに移行したりしている。
携帯に便利な金ペン堂型を改良しようと、TAKUYAしゃんと試行錯誤した末に完成したのが、写真のイカ太郎モデル!
4本挿しと8本挿しを作ってもらったが、どちらも驚くほど小さく見える。それでいて金ペン堂モデルの弱点を見事に排除することに成功したのじゃ。
金ペン堂モデルが世の中に合わなくなってしまった原因は、万年筆の大型化。万年筆が長く、太くなってきた。従ってケースに入れるとジッパーで天冠や尻軸を擦ってしまう。
またケースの外側の革の中にスポンジを詰め、落下時の衝撃を吸収するようになっている。良いのじゃが・・・・ケースがスポンジの分だけ厚くなってしまう。
イカ太郎モデルには、左の赤で囲った部分にストッパーを付けてもらった。またケースの長さをかなり延長した。結果としてPelikan M1000クラスでも上下に余裕を残して入るし、上下のストッパーによってジッパーと擦ることは無い。
またペンとペンがぶつからないための区切りも長くしてどんな曲面を持つ万年筆が隣に挿されてもぶつからないよう配慮した。先端がイカの頭のような格好の調節型ペン止めベルトは金ペン堂と同じく可動式。8本挿しでは4本ずつ2個のベルトで動きを止める。
金ペン堂の8本挿しは4本挿しケースを2段かさねたほどの厚さがあり、鞄に入れるにしても場所を取ったが、イカ太郎8本挿しは薄いのでどこへでも滑り込ませられる。拙者のスーツはポケットが大きいので、スーツ左右の外ポケットに入れることすら可能じゃ。
イカ太郎モデルは何人かで意見を出し合いながら完成した。最初に発注した拙者がモデル名を付けた。イカ太郎モデルという名前に深い意味は無い。究極の8本入りペンケースとしては、【たこ吉モデル構想】がある。そちらはまったく設計思想が違うので定番にはなりえないが、このイカ太郎モデルは定番化するそうじゃ。
4本挿しが20,000円、8本挿しが35,000円。ものすごく良い革と完全手縫いでこの価格は驚異! 中や外の革が手垢で汚れてくるとさらに良い味が出る。今から楽しみじゃ。万年筆を酷使するWAGNER仲間の過酷な要求を完全に叶えた名品。今後も利用者の要求を聞いて改良を重ね【イカ太郎-10】で完全無欠のモデルとしたい。足の数だけ改良じゃ。ちなみにまだ欠点は見つかっていない。
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