ひと昔前のカタログ 【ペリカン】 その1−1
Posted by pelikan_1931 at 09:00│
Comments(19)│
mixiチェック
│
周辺Goods
先日centenaire26しゃんと、kugel_149しゃんのお見舞いに行った帰りに久保工業所を訪問した。その際にペントレ用にお借りした膨大な資料の中から一つ紹介する。 【Story of Pelikan】という名のカタログじゃ。小学校の国語の教科書のように右から開いていく方式。外国製品...
【Story of Pelikan】という名のカタログ【万年筆評価の部屋】at 2006年06月03日 12:39
二右衛門半しゃん
海外事務機には友人がいるので今度尋ねてみよう
このカタログともう一つ古いカタログが手元にありますが両方ともアーノルド・ベルンスタイン商会となっています。
ということはこの会社が後に改称して海外事務器になったということでは?
カタログを複数確認しましたが、所在地も違うようです。
ただ、サイトを見ても社史がでていません。
メールアドレスがあるのでそこから問い合わせてみることができるかもしれませんが、どうでしょう?
セドリーしゃん
アーノルド・ベルンスタイン情報ありがとしゃん。
実在の人物だったんじゃな。会社名かと思っていた・・・
アーノルド・ベルンスタインなる人物について万年筆屋の親父さんに聞きましたが
どうやら海外事務器の社長だか代表だかの人らしいので、(会った事もあるようです)
その後のペリカンの取り扱いは海外事務器になってますが実質的には代理店が変わった訳ではなさそうです。
フリッツしゃん
流石の記憶力ですな・・・拙者ボケたな・・_| ̄|○
今この記事を読んだので、情報提供が遅れました。今更ながら...
298さん、少し惜しいですがいつも素早い情報提供に感謝します。
“P”は大正解!
P:Patronen = パトローネン(カートリッジ)
M:Mechanik = メヒャーニク(英語のメカニックと同じ、機会・装置の意味)
パトローネンは元は薬莢の意味で、PもMも型番を表すために付けられた文字で、ドイツでは吸入式を普通 Kolben Fueller コルベン(ピストンの意)・フュラーといい、カートリッジ式はそのまま パトローネン・フュラーです。もうかなり前、初めてたこ吉さんとお会いした時だったか、「なるほど! カメラの世界でもフィルムをパトローネンというが、そういう訳か。」と仰っていたのを昨日のことのように覚えています。
通りすがりしゃん
そういうカタログの持ち主のような人に我々もならねばならんな・・・宝物を引き継ぐひとの事も考えねばならん使命を帯びているのかもしれんな、コレクターというものは。
いっぺんに投稿できませんので2つにわけました。
実物を見ると70年代でも前期と後期で天冠のペリカン彫刻に変化がありました。
前期は線に強弱の変化があり、後期は太い線ばかりで構成されています、後期の代になってからシグナムが出てきたようです。
また、前期は掲載モデルの殆どがピストン吸入式、後期はM100以外はカートリッジ/コンバーター式、それに、全体的に細くなっていったようです。
カタログの元々の持ち主がまめな方だったため、モンブランのカタログの大半には入手した時期がナンバーで打たれていますが、ペリカンはなし、そのためこちらも推測になるので実物と照らし合わせた上でなければなかなか判断は付きません。
当時生きていたわけではありませんし、経済事情に明るくないため、変動相場制などまでは考えもつきませんでした、ご説明ありがとうございます。
挨拶が遅れました、ご返事ありがとうございます。
このカタログに同封されていた価格表によると昭和44年とあります。
つまり1969年、60年代の最後の年です。
{余談ですが、このカタログに掲載されている万年筆は今、1本だけですがユーロボックスに注文中、まだ整備できていないので到着にはしばらくかかりますが、60年代の製品だと話されておられました(#30の胴軸に#60のキャップが付いたモザイク品)。}
で、70年代は別のカタログを数冊持っています。
通りすがりしゃん
変動相場制移行は1971年8月15日と記憶しておる。
従って60年代のカタログであれば、価格変動は主として国内物価に準拠したものだったという推定もある。
60年代のMontblancの製品寿命は10年。通貨も固定。ただし独逸をはじめとする欧州各国では、年間労働時間がかなりの勢いで減ってきていたので、労働者の年間賃金を確保するには毎年のように値上げがあったかもしれん。おそらくはPelikanも同じような事情じゃったろう。
固定相場制であっても変化の激しい時代には価格は大変動する。Pelikanの輸入元がカタログに価格を印刷しなかったのはそういう理由があったかも?カラーの印刷物を作るのも現在の貨幣価値から考えれば相当高かったじゃろうしな。
ああ、また言い忘れがあった。
我ながら頭悪いなぁ。
カートリッジ/コンバーター式のPモデルにも窓があったのは、スチール製のコンバーターのペン先側に透明な窓があってそれが胴軸の窓の部分にちょうどあたっていたからです。
先ほどの投稿をしたものですが、補足です。
このカタログができた当時は毎年新しいカタログを作っていたのではなく数年ごとに作成していたと私は推測しています。
なぜかといえば、私の手元にはこれに挟む大きさで作られた価格表もあるからです。
価格の改定がある度に差し替えることによって対応していたのではないでしょうか?
ですから、細かな年代というのはあまり意味がないと思います。
通りすがりしゃん
ほほう、カートリッジ式でも窓があるのか!
カートリッジの残量を覗くのかなぁ?
貴重な情報ありがとさん。
ひと昔前のカタログ 【ペリカン】 その1−1の説明に関する投稿なんですが、カートリッジ/コンバーター式のPであっても窓はあるはずです。
このカタログは私も同じものを持っています。
かなり高かった!!
黒船しゃん
指摘されるまで気付かなかったが、実物を良く見るとイラストじゃった。
このM100は綺麗ですね。これって写真ではなくイラストではありませんか?
298しゃん
75%ほどわかり申した。
意味わかりませんのであってるかどうか??
P : Patronen-Füllhalter = Cartridge-style ?
M : Massive Messingbauteile = Plunger ?
特許の件は【こだわりの万年筆】の108頁に記載があった。
東欧出身の技師」、テオドール・コバチがギュンター・ワーグナーに自分が持つピストン式補充機構の特許を売却し、会社に加わった
と書いてある。その後コバチらのチームがこれを改良して100が出来たのじゃ。
特許と発明の区別がわからんので何とも言えないが、完璧な回転吸入式の万年筆を初めて世に出したのがPelikanであることは間違いなさそうじゃ。