2006年06月06日

昭和51年の【THE PEN】 その2

 毎週火曜日は、【THE PEN】に掲載されている内容を紹介する。昭和51年版の第二弾は【LAMY】等じゃ。 第一弾はこちら

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 この【THE PEN】の特徴は価格表が掲載されている事。同時期にどれほどの相対的価格差があったかがすぐにわかる。ブランド間の業界における地位がそれとなくわかるのじゃ。

 昭和51年の段階では紹介されているブランドも少なく、また1ブランドあたりの掲載本数も少ない。1ロットが3頁で紹介されているが、弱小ブランドはまとめられている。今回紹介するLamyもHallmark【ホールマーク】、Dunhill、S.T.Dupontとまとめて3頁という扱いじゃ。デュポン、ダンヒルを押しのけて、Lamyがトップを飾っている。値段が手ごろで売りやすかったからかもしれない。

 良く見るとダンヒルのペン先はノブレスと同じ形状、すなわちMontblanc製じゃ。またデュポンのペン先はPelikanと同じ。それぞれブランド力の差と、軸の装飾の豪華さ(金銀加工)で値段を吊り上げている。

 ダンヒルとデュポンを比較するとデュポンの方が垢抜けている。ダンヒルは純銀軸に平気で金一色のニブを装着しているが、デュポンでは軸の色とペン先の色を合わせている。このあたりが英国と仏蘭西の考え方の違いかな?デュポンの純銀軸+赤漆クリップつきというのは初めて知った。本物を見てみたい!

 さてLAMYである。拙者が過去使った感じではLF2000よりもLF80に装着されているニブの方が数段書き味が良い。LF81という軸は本物を見たことがないが当時でもLF2000よりは高価だったのか・・・・

 ダンヒル、デュポンと並べてみると、LAMYはいかにも無骨じゃ。だが書いて見たい!という気にさせられるニブは何と言ってもLF80/81じゃな。正直、LF81なんぞは何本でも欲しい。どこかで見かけた人がいたら教えて欲しい!


Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(13) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 周辺Goods 
この記事へのコメント
256命しゃん

Montblancから聞いたわけではないが、ダンヒル、カルティェ、ディオールじゃな。

ただし最近ではMontblanc自身がペン先製作を外注化していて、その工場はモンテグラッパのペン先も作っているという噂がある。あくまで噂じゃがな。
Posted by pelikan_1931 at 2006年06月08日 21:56
ペリカンがOEMで作っていたのは有名ですが、モンブランも他社のを作っていたとは知りませんでした。ディオールのほかにはどちらを作っていたのか、ご存知でしたら教えてください。
Posted by 256命 at 2006年06月08日 20:51
思い出した

MontblancのOEM(ペン先)はクリスチャン・ディオールじゃった。
Posted by pelikan_1931 at 2006年06月07日 06:48
二右衛門半しゃん

> いいえ、違います、その他海外メーカーのどれとも似ていませんでした

ということは、国産メーカーかも知れんな・・・
機会があったら見せてほしいものじゃ。
Posted by pelikan_1931 at 2006年06月07日 06:47
いいえ、違います、その他海外メーカーのどれとも似ていませんでした。

あ、それとアドホックではなくてアドバンクでした。
何でこんなアホな勘違いをするんだか。
Posted by 二右衛門半 at 2006年06月07日 06:11
二右衛門半しゃん

イヴ・サンローランの万年筆のMontblancのOEMだったような気がする。
ペン先はこのダンヒルと同じでは?
Posted by pelikan_1931 at 2006年06月06日 23:27
「スティショナリーと万年筆の話」にはラミー50と58が出ていました。
両方とも10,000円で2000と同じ。
昭和56年の出版です。
ちなみにこの本には同じ年におけるいろいろな筆記具が値段付きで掲載されており、興味深い記述があります。
だいたいですが、イヴサンローラーンが一番高い感じですね、意外ですが。
Posted by 二右衛門半 at 2006年06月06日 23:03
フリッツしゃん

言われてみれば似てますな・・・相当!
Posted by pelikan_1931 at 2006年06月06日 22:03
確かに! 万年筆を入手したのに、後からオリジナルのカタログが欲しくなることもしばしば。カタログの魅力は不思議ですね。LF80について管理人さんの評価が結構高いのは興味深いです。ただ私は、これとP社のデラックスのニブが瓜二つなのは、相当驚いた記憶があります。デラックスの書き味は素晴らしいと思いますが、こういう後出しジャンケンをやらせたら、日本メーカーの右に出る物はないと思います。
Posted by フリッツ at 2006年06月06日 21:46
考えてみれば、カタログと実物の両方を持って比較するのがコレクションの妙味かも知れんな。
Posted by pelikan_1931 at 2006年06月06日 20:56
HNを通りすがりから改めました。
ダンヒルの古いカタログは持っていますが、このページの真ん中や左上に掲載されているものしか出ていません。
価格表も別刷りで持っています。
でも、値段が同じですから同じ時代かもしれませんね。
ラミーやデュポンのカタログはないのでよくわかりませんが、梅田氏が監修した東京アドホック編の「スティショナリーと万年筆の話」に少し記載がありました。
同じ商品が散見されます。
Posted by 二右衛門半 at 2006年06月06日 20:27
フリッツしゃん

拙者もLF81は初めて見た。LF80のペン先は絶品!拙者はBニブ付を何本か持った。BBが一本あったと思う。

LF80はLamy Profilという名前で1974年に発売されている。LF2000は1966年じゃ。当然、いくつか改良点がありLF81が上じゃと思うがな。
Posted by pelikan_1931 at 2006年06月06日 19:49
ラミー81というモデルは知りませんでした。私は80と86を持ってましたが、ここには86が載ってないですね。もしかして輸入されてなかったという事でしょうか? 因みに86は80のスティールニブ(廉価)タイプで、天冠にLマークがありません。
Posted by フリッツ at 2006年06月06日 17:35