ひと昔前のカタログ 【ペリカン】 その1−3
【ペリカン】のカタログシリーズ第一弾の最後はアクセサリーとペン先のバリエーションじゃ。今回のカタログでは、この部分が最も面白い!では紹介しよう。
【インクの城といわれるペリカン工場で作られるペリカン4001はあなたの大切なペンを保護します】という表現がある。【インクの城】とは コレ とか コレ かな?
それにしてもペリカンのインクボトルが200円とは!カートリッジが6本で100円と比べるといかにもお得な感じがする。ペリカン社は自社でインクを製造していたから安かったのかな?たしかに今でも他社と比べると安いような気がする。ブルーブラックインクを【フェロガリックのインク】と書かれているが、フェロガリックって何の事?初めて聞くが・・・
ペリカンインク消しのプラスティック製双口ビンというのは初めて見た。小さなガラス入セットは何度か入手したが、これは初めてじゃ。いかにも安そうな感じが良いなぁ。
ペリカン皮ケースの設計を見て、ガックシ ・・・ _| ̄|○ これじゃ、大切な万年筆のキャップ先端や尻軸がジッパーで擦ってしまう。ペンケースの目的は、携帯と保護じゃが、見事に後者を裏切っている。やはり こういう設計 にしないと万年筆は守れない!
プラチナ・カーボンインクなどと比べると数段落ちるが、ファウントインディアというのも昔はずいぶんと使った。このインクはプラスティック製のスポイド付き容器に入っているものだけと思っていたが、壜入りがあったとはな・・・それにしても通常のインクが200円に対して550円とは恐れ入った。3倍近くもしたわけじゃな。一般の万年筆に使用できると書いてある。プラチナ・カーボンインクは安全じゃが、ファウントインディアは多少詰まった経験がある。インクこそ古い設計のものは危ない・・・ ま、そこが魅力で古いものを選んで使っていた万年筆青春時代もあったがな。
この頁は実はこのカタログのハイライト!こんなにキレイなイラストは初めて見た。非常に精密に再現された画像で本物を10本分解するよりも良くわかる。この構造がわかっていればPelikan 400のピストンを後ろにたたき出す時のピストンの位置を変えていたのにな・・・少なくとも10本はたたき出すときに、尻軸を突き破ったワィ。
【ペン先やペン前方部を密閉する気密シールがある・・】というのは左側のカートリッジ式の万年筆のことを行っているのかな?Pelikan 400シリーズには気密シールなんて無い。インナーキャップはあるが・・・
そして驚くべき数のペン先のバリエーション。日本市場向けにコレだけ揃えていたのに驚かされる。この中の【ST】というのを見かけたら即ゲット!じゃよ。STとはステノグラフの略らしい。速記用じゃ。柔らかくて超極細という夢のような書き味。当然ヌルヌルのはずは無いが、よくしなり細い書き跡は病みつきになる。一度だけ調整時に手にしたが、それ以来一度もお目にかかったことは無い。
Posted by pelikan_1931 at 07:00│
Comments(10)│
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kure-1911しゃん
育った次代が同じじゃな。
その昔、少年という雑誌に、深山や連山という爆撃機や雷電、隼の内部構造図が掲載されていましたが、それを思い出しました。
298しゃん
アトムのアニメの主題歌は
【ぼーぉくは無敵だぁ・・・鉄腕アトム・・・】で始まって
【ジェット推進10万馬力、ぼく〜は鉄腕アトム・・・】てなのが
ありました。歌が正しいとすればジェットエンジン。
ロケットエンジン(個体燃料)ならば、余計に燃料が必要だったでしょうねぇ。
アトムは宇宙や海の中も飛んでたのでロケット燃料かと・・ 笑
STというのはステノグラフの略称だったのですか!?
初めて知りました。
黒船さん
この時代のものではありませんが、ペリカン140のKFニブを持っています。
とはいっても、同クラスの普通のFニブを持っていないので比較はできませんが、パッと見た目では普通のFニブとの違いはモンブランのクーゲルほどわかりません。
以前ルーペで覗いたのですが何が特別なのか経験不足のせいかぜ〜んぜんわかりませんでした。
この時代の万年筆のキャップ内部ですが、金具が嵌ってプラスチック製のペン先保護のインナーキャップ?(というのでしょうか?インナーキャップの定義がわかりません)がつけられているようです。
気密シールってどんなものですか?よくわかりません。
ちなみにこの時代のペリカンには天冠の仕様が二種類あって透明な樹脂製の保護材?が嵌められているものとむき出しのものがあります。
おそらくむき出しの方が古いものだと思います。
【フェロガリックのインク】の意味を世界のコレクターS氏が教えてくれた。
ferro-gallic:成分に鉄分を含んだインクという意味。本来のブルーブラック仕様。
だそうじゃ。
298しゃん
鉄腕アトムは原子力が動力源でしたがジェット推進10万馬力でした。
ジェット燃料はどこに搭載してたのかな?
何より、足から火が見えたということは、燃料に点火して爆発させておるはず。ということは燃料を圧縮噴射する為のターボ機構と、空気取り入れ口が必要じゃ。
空気取り入れ口が何処にあったのか知りたいなぁ。
しかし原子力エンジンの小ロボットが歩き回るのは、環境問題を引き起こさないのじゃろうか?
現在のテクノロジーの延長線上、現在の法制度の中で鉄案アトムを実現するとしたらどんな形状になるのか議論してみたいものじゃ。
黒船しゃん
PelikanのクーゲルはMontblancとはまったく違う。
MontblancのKugelに近いのはシャイベンじゃな。
小さいころから、精密な構造図が好きなのでこれはたまりませんね〜♪
もっとも、小さいころは鉄腕アトムの構造図とかでしたけど(笑) 妙に作れそうな気にさせてくれました。
さすがにシャイベンは載ってませんね。ここで紹介されているクーゲルはMontblancとは違った書き味と聞きましたがいかがでしょうか。