今回は拙者がSheafer タルガシリーズの中で、最もゴージャスなデザインと賞賛している【フレッド フォース 10】じゃ。このカタログにも見開きで万年筆とボールペンの2本のみ掲載という豪華な紹介の仕方。
これは日本でも発売されていた。拙者は日本橋三越のアクセサリー・コーナーでひと目見て気に入り、その場で購入した。その年の輸入筆記具カタログには掲載されていなかったので【この場で買わないで後悔するくらいなら・・・】と即決。定価の10万円で購入した。素材に銀が使われているわけではない。筆記具としてのコストパーフォマンスを考えればけっして優れた万年筆とは言えない。
ただし拙者の場合、最初からアクササリーとして【フレッド フォース 10】を購入した。一度もインクを入れた事は無いが、正装のパーティーには何度も連れて行った。
ペン先はマスターピースと同じく18金で、他のタルガとは違っている。CP1ですら14金ペン先じゃ。パリの宝石商である【フレッド】の店頭に展示するには18金以上のペン先である必要がある。フランスでは18金以上でないと金製品と認めないという法律?があるらしいからな。
タルガは非常に好きな万年筆で、プロトタイプ以外はほとんど手に持ったことはある。その中で恋に落ちたのは【フレッド フォース 10】一本のみ。特に天冠と尻軸先端の処理は秀逸。USAの宝石商がいじると成金趣味になりがちじゃが、さすがパリ!良い処理じゃ。
こいつは1年に一回だけペンケースから引っ張り出して眺めておる。キャップも開けない。タルガは首軸に傷が付き易いからキャップの開け閉めは厳禁!【要するに傷を気にしたら筆記できないわけじゃ・・・】
本日Blogで紹介するために、久しぶりにケースから取り出してみた。いつ見ても美しい。早くこれ以上に麗しい万年筆に出会いたいものじゃ。もちろんSheafferの製品としてな。
Shefferカタログの過去記事は以下を参照くだされ・・・
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