昭和51年当時のParkerのカタログ。驚いてしまったのは、Parker 180の金色、銀色軸だけで6種類のバリエーションがあったこと。ラピスラズリやマラカイトなどの漆シリーズを加えると、Parker 75と同程度のバリエーションを持っていたことになる。値段もほとんど同じ。Parker 180はかなりの自信を持って日本市場に投入されたようじゃ。 結果は惨敗・・・かな?
写真を良く見るとParker 75のペンシルはノック式ではなく、回転繰出式。昭和51年の段階ではまだ回転繰出式だったのじゃ! もっと以前にノック手記に変更になったと考えておった。3年ほど前、この回転繰出式のParker 75 ペンシルが大量にオークションに出回った時、そんなに残っていたのか!と驚愕したが、昭和51年段階ではまだ回転繰出式であったのなら納得がいく。
残念だったのがソフトチップペンが紹介されていること。実は最近、この首軸だけミントで3本入手して、レフィルを捜そうと考えていたのじゃが、昭和51年くらいに存在していたペンなら、既にレフィルは無いな・・・当然、輸入筆記具カタログにも部品は掲載されていない・・・
Parker 25がカタログに掲載されていてビックリ!国際空港のDFSのお土産で売るのがメインかと思っていた。この万年筆はステンレス製のガチガチのニブだが調整すると書き味が激変! またユーロボックスにあるかもしれん。一時、大量に在庫があった。ペンシルはポキポキ折れて大変だった記憶があるが、ボールペンと万年筆は格好よかった。英国Parkerの作品だったかな?
下記の過去記事の【その3】に掲載しているリージェンシー【レインボー】は物品税込みで5万円!定番の純銀軸【15,000円】の3倍以上したらしい。
価格表を見るといろんな事がわかって面白い!この時代には両用式のParker 61/65と吸入式のParker 51がカタログに掲載されている。おそらくは大量に在庫が残っていたため、価格表には掲載しておく必要があったのじゃろう。
Parkerが次の一手を模索しながら苦しんでいた時代。これからデュオフォールド・センテニアルが出るまでは混迷が続いたのではないかなぁ・・・
過去のParker 75、Parker 180 関連記事は以下参照
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