2006年06月27日

昭和51年の【THE PEN】 その5

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 昭和51年当時のParkerのカタログ。驚いてしまったのは、Parker 180の金色、銀色軸だけで6種類のバリエーションがあったこと。ラピスラズリやマラカイトなどの漆シリーズを加えると、Parker 75と同程度のバリエーションを持っていたことになる。値段もほとんど同じ。Parker 180はかなりの自信を持って日本市場に投入されたようじゃ。 結果は惨敗・・・かな?

 写真を良く見るとParker 75のペンシルはノック式ではなく、回転繰出式。昭和51年の段階ではまだ回転繰出式だったのじゃ! もっと以前にノック手記に変更になったと考えておった。3年ほど前、この回転繰出式のParker 75 ペンシルが大量にオークションに出回った時、そんなに残っていたのか!と驚愕したが、昭和51年段階ではまだ回転繰出式であったのなら納得がいく。

 残念だったのがソフトチップペンが紹介されていること。実は最近、この首軸だけミントで3本入手して、レフィルを捜そうと考えていたのじゃが、昭和51年くらいに存在していたペンなら、既にレフィルは無いな・・・当然、輸入筆記具カタログにも部品は掲載されていない・・・

 Parker 25がカタログに掲載されていてビックリ!国際空港のDFSのお土産で売るのがメインかと思っていた。この万年筆はステンレス製のガチガチのニブだが調整すると書き味が激変! またユーロボックスにあるかもしれん。一時、大量に在庫があった。ペンシルはポキポキ折れて大変だった記憶があるが、ボールペンと万年筆は格好よかった。英国Parkerの作品だったかな?

 下記の過去記事の【その3】に掲載しているリージェンシー【レインボー】は物品税込みで5万円!定番の純銀軸【15,000円】の3倍以上したらしい。

 価格表を見るといろんな事がわかって面白い!この時代には両用式のParker 61/65と吸入式のParker 51がカタログに掲載されている。おそらくは大量に在庫が残っていたため、価格表には掲載しておく必要があったのじゃろう。

 Parkerが次の一手を模索しながら苦しんでいた時代。これからデュオフォールド・センテニアルが出るまでは混迷が続いたのではないかなぁ・・・

 過去のParker 75、Parker 180 関連記事は以下参照

 その1  その2  その3  その4  その5  その6  その7



Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(10) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 周辺Goods 
この記事へのコメント
5
ご返答有り難うございます!
なるほど、一晩つけておくのですね。観た所ペン先は特に曲がったり開いたり、故障らしき箇所は
ないので、やってみます。
ご丁寧に有り難うございました。
Posted by uta at 2008年10月31日 13:31
UTA しゃん

Parker 75で間違いはない。

インクが出なくなったとのことじぇが、80度くらいのお湯に入れて、一晩おいておけばかけるようになるはずじゃよ。

カートリッジかコンバーターで使われたし。構造の簡単な萬年筆は、ペン先が開いていたり、曲がっていない限りはインクが溶ければ直る。

一滴ほど中性洗剤を入れるとさらによいとか・・・
Posted by pelikan_1931 at 2008年10月31日 07:14
いきなりの質問ですみません。父親に随分昔(多分15年くらい前に)譲ってもらった万年筆があって、でもインクが出なくなってしまったので修理に出したかったのですが、型番が分からなくてしつこく探してこのサイトにたどり着きました。
上記カタログの左写真、右から4本目の25というやつの万年筆です。色はグリーンでなくて紺です。
上記の記事の通り多分安物だたと思うのですが、出来れば直してやりたいと思っていて、よくわからないのですが、型番25 で良いのでしょうか?ちなみにキャップを締めると、隠れていた部分のフォルムが細くなってる、ちょっと変わったボディです。
どのような所に修理に出せば確実なのでしょうか?もしよろしければ教えて頂けると助かります。
宜しくお願い致します。
Posted by uta at 2008年10月31日 00:20
英国製のフェルトティップを売っているサイト無いかなぁ・・・
Posted by pelikan_1931 at 2006年06月30日 06:55
monolith6しゃん

貴重な情報ありがとしゃん。今度さっそく試してみます。
Posted by pelikan_1931 at 2006年06月30日 06:54
 フェルト・ティップは、英国ならば替え芯がまだ生産・販売(黒または青)されていますが、日本には入荷していないようで残念ですね。

 でも、ローラーボール用の替え芯ならば、そのまま使うことが可能ですよ。また、ボールペン用のアダプターを介せば、ボールペンやジェル・ボールも使うことができて、フェルト・ティップ用首軸ってのは、これ一つで4種類のリフィル(フェルト・ティップ/ローラー・ボール/ボールペン/ジェル・ボールペン)に対応する優れものです。
Posted by monolith6 at 2006年06月30日 01:36
二右衛門半しゃん

金鍍金の技術で複雑な模様を出そうというのがそもそも無理な上に、日本のじめじめした気候を考慮にいれてなかったようじゃなぁ・・・
ま、それに気付いてすぐにやめたから値が上がっているのじゃが。
Posted by pelikan_1931 at 2006年06月28日 22:15
フリッツしゃん

どうやら日本でも大量に売っていたようじゃな。最初に持ったときは万年筆に興味無かったので所在不明になった。ボールペンは大事にしたがな。
Posted by pelikan_1931 at 2006年06月28日 22:13
今さっき確認したところユーロボックスのサイトで25掲載されていましたよSpecial Discountのコーナー。
ちなみにこちらは黒軸ならもってますが、まだ使っていません。
普通に文具屋に在庫が転がっていました。

75のは持っていませんが、レインボー、あれは確かに観賞用ですねぇ。
すぐにぼろぼろと剥がれてくるのでなんともなりません、ポケットに挿すことはおろかペンケースにも入れられないのでは実用品にはし難いです。
mintではなく既にボロボロのを入手しましたがそれでも使いたくはないです、書き味は良いだけに残念ですが。
しかし、こちらの持っているペリカンM477-WとかBなどに比べればまだマシだと思います。
Posted by 二右衛門半 at 2006年06月27日 23:04
え、パーカー25って空港でしか買えなかったんですか? そういえばcentenaire26さんのページの最初にそんなことが書いてあったような・・・。 私が学生の頃、大学生協に何本も売れ残ってました。
Posted by フリッツ at 2006年06月27日 22:42