これも【ドイツのドイツ】を売り物にしたカタログ。表紙はPelikan #400復刻【正確にはPelikan 400NNの復刻かな?】じゃ。
表紙の裏には、またまたわけの分らない事が書かれていて楽しませてくれる。 【ハイカラットな金を用いた、大きく柔軟なペン先・・・】って、単なる14金ではありませんか!別に23金や24金ではないのにハイカラットとは・・・?M100の事を言ってるのかな?M100は18金ペン先じゃ。
ペリカン独自の吸入方式”コンバーター”って? コンバーター方式はペリカン独自ではないはずじゃが・・・不思議なことだらけのカタログじゃな!
左から3枚目の頁には【弾力性のあるクラシック型、14金ペン先をそなえどんな書きぐせも受け入れます・・・・】
そもそも復活の#400のペン先は硬く、インクフローで書き味を出すタイプ。それがどんな書きぐせも受け入れます・・・とは大きく出たなという感じですな。
今なら誇大広告と言われるかも・・・昔はおおらかで良い時代じゃったな。
右端は裏表紙じゃ。【ペリカンには、どんな筆跡にも合うペン先をそろえています。(右図)】と書いてあるが、図にはEF,F、Mしか掲載されていない。この時代は極端にペン先のバリエーションが減ったのかな?
インクの説明では5色あるが、3色しか図にない。おそらくはペン先も一部しか紹介してなかったのであろうな。
このカタログが印刷されたのは1975年の3月。すなわち、拙者が社会人1年生となる1975年4月の直前に配布されたようじゃ。当時の拙者がこのカタログから一本選べと言われたら、何を選ぶじゃろう?少なくとも#400は選ばなかったはず。当時は古臭い形状のものは大嫌いだったからな。
自分自身の趣味も大きく変わったものじゃ・・・・
Story Of Pelikan
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その2−1 その2−2 その2−3
その3
その4−1 その4−2