左端の頁にはため息が出そう。書き味を試してみたい万年筆がほとんど無くなってきた拙者にとって、唯一興味津々なのが【パーカー ソフト チップ ペン】の書き味。どれほどの穂先があるのか?どこまで柔らかい書き味なのか・・・調べて見たい事だらけじゃ。
ローラーボールを装着して使ってみたが、やはり乾きが早い。【ソフト チップ ペン】用のキャップには乾燥防止のインナーキャップがついていると想像している。そうでないと乾燥にも弱いし、万年筆のキャップでは安定しない。
なんとかして手に入れたいものじゃ。どこかで見つけたら連絡をお願い!! よろしゅうに! この頁に出ているものどれでも良いからな。
次の頁のものは正式名称【クラシック】じゃが、オークションなどではParker 75のボールペンの亜流として紹介されている事もある。だまされないようにな。
インシグニアは【金張】で、インペリアルは【金鍍金】じゃ。どういう目的で分けたのじゃろう?鍍金の方が明らかに輝きは良い。じゃが金張の方が丈夫。しかし、やっぱり純銀やバーメイルが良いな。
この4枚のカタログには、Parker 51、Parker 61、Parker 75という三世代の代表モデルが紹介されている。Parker 61があまり成功せず、Parker 51を作り続ける必要があったのかな? Parker 61の独特の吸入機構も単なるコンバーター式に変わっているようじゃ。
Parker 51や61の小さなニブはブレが少ないせいか、インクフローさえ渋くなければ、どれも驚くほど書き味が良い。まったく引っ掛かりが無く、ヌメヌメと書ける。従って絶好調で筆記を進められるのじゃが・・・・書き味に飽きるのも早い。
人間の好みとは不思議なもので、単調な書き味が長時間続くと耐えられなくなってくる。どこを持ってどんな角度で書いても平坦で変化の無い書き味では飽きるのじゃ!
感情の昂ぶりとともに、万年筆の前の方を持ち、前かがみで書く! またゆったりと椅子にからだを反らせるようにして、万年筆を寝かせて書く! そのどちらの場合でも平坦な書き味では・・・文句は無いんだけど・・・つまらない。
多少難しい書き味でも、書き手の感情によって書き味が激変するほうが面白い。そういう意味ではParker 75の方がずっと面白い。拙者が今後Parker 51や61に惹かれる事は無いと断言できる。
それよりは、3枚目のカタログに書かれている【数々の類似品】の一つであるPalikan P1-Gの方が書き味の変化を楽しめて好きじゃな。
これまでのパーカーのカタログ
2006-08-21 ひと昔前のカタログ 【パーカー】 その4−2
2006-08-14 ひと昔前のカタログ 【パーカー】 その4−1
2006-08-07 ひと昔前のカタログ 【パーカー】 その3
2006-07-31 ひと昔前のカタログ 【パーカー】 その2
2006-07-24 ひと昔前のカタログ 【パーカー】 その1−3
2006-07-17 ひと昔前のカタログ 【パーカー】 その1−2
2006-07-10 ひと昔前のカタログ 【パーカー】 その1−1
2006-06-26 昭和51年の【THE PEN】 その5