2006年09月04日

ひと昔前のカタログ　【パーカー】　その４−４

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　今回紹介する【豪華カタログ】の最後の４枚は、最も親しみが持てる部分じゃ。左端の頁はParker 45 の安価なラインの方。Parker 45は当時の高級万年筆【パーカー】の廉価版として爆発的に売れたらしい。ところがこのバカ売れが【パーカー伝説】を葬り去り、結果として日本市場では【第三グループの中の一つのメーカー】という位置づけにしてしまった。

　当初はSheafferと並んで日本国内での評価はトップじゃった。その後もMontblancと並び称されていた。それがこのParker 45以降、下降気味。安価で大量生産、薄利多売物は企業に取っては魅力的じゃが、長い目で見たらブランド・イメージを損なってしまう。

　ともあれ、Parker 45は硬い書き味ながらかなり売れたようじゃ。残念ながらParker 21というのは使った事は無いが、書き味の想像は出来る。常用するほどの万年筆にはなりそうもない。

　ParkerのTボールはたくさん買った記憶がある。とにかく綺麗で可愛かった。無くしても気にならないほど安かったのも大人買いしていた理由じゃな。この紫色の軸は見た記憶が無い。拙者はハッピーカラーの黄色とオレンジを常用してたはずじゃ。あれらはいったい何処にいったのかなぁ・・・・

　ビッグレッドのボールペンというのは海外のオークションでしか見かけないが、国内でも売っていたのじゃな。ボールペンとしてはもっと高級感があるほうが好みじゃが、ソフトチップペンというのは良い。これの白、青、黄、緑、そしてビッグレッド・カラーのオレンジは欲しかったな。

　右端の頁に不思議な物を発見した。左側の【カートリッジ　替芯】じゃが、どう見てもボールペンのレフィルに見える。【black medium】というのもボールペンっぽい。しかしノック受けの部分の構造がボールペンとは違うので、替芯ホルダーなのかもしれない。このまま装着して使うペンシルなんかあったのだろうか？チャックはカートリッジ側に付いているのか、ペンシル側に付いているのか？疑問は尽きない。

　誰か本物を持っている人がいたら教えてくだされ。



これまでのパーカーのカタログ

　2006-08-28  ひと昔前のカタログ　【パーカー】　その４−３ 
　2006-08-21  ひと昔前のカタログ　【パーカー】　その４−２ 
　2006-08-14  ひと昔前のカタログ　【パーカー】　その４−１ 
　2006-08-07  ひと昔前のカタログ　【パーカー】　その３ 
　2006-07-31  ひと昔前のカタログ　【パーカー】　その２ 
　2006-07-24  ひと昔前のカタログ　【パーカー】　その１−３
　2006-07-17  ひと昔前のカタログ　【パーカー】　その１−２
　2006-07-10  ひと昔前のカタログ　【パーカー】　その１−１
　2006-06-26　昭和５１年の【ＴＨＥ　ＰＥＮ】　その５



Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(9)│ このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
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この記事へのコメント
初めまして。先日、近所の文具店で偶然このパーカーのペンシルを購入しました。実はこのペンシルの正体を知ろうと、インターネットをサーチしていまして貴殿のサイトを発見しました。
　このペンシルは実に不思議な筆記具です。まず芯径ですが、購入時に入っていたオリジナルの芯をノギスで測ったところ１．０ｍｍでした。ところが、ネット通販サイトでは０．９ｍｍと表記しています。パーカーの現在の輸入元に問い合わせると１．１８ｍｍと言われましたが、ノギスでの計測を伝えたところ自信がなさそうになり、資料を調べてみます！とのことです。
　実用上は使用できますが０．９ｍｍではありません。ペンテルのアイン０．９ｍｍをチャック部から入れるとストンと落ちます。オリジナルの芯は軽く押し込まないと入りません。ということは１．１８ｍｍでは絶対にありません。
　筆記具という工業製品の特定のモデルの規格が諸説あるなどはあり得ません。一度マイクロ・メーターで測ってみようと考えています。かつてパーカーでは１．０ｍｍ規格のペンシルを作っていたということでしょうか？前後しましたが、このペンシル・リフィルをボールペン・リフィルと交換するとボールペンになります。ですが、この「不思議」なペンシルとの邂逅も何かの縁。しばらくはペンシルで使います。早々　鴉天狗
Posted by 鴉天狗 at 2014年11月26日 17:06
> 互いに軸を共有し、中に入れるメカニズムだけを変えて

そうそう！　それなのにMPとBPの値段が同じで釈然としなかった記憶がある。
Posted by pelikan_1931 at 2006年09月07日 06:56
　続き

　何故なら、これ以降、ボールペンとペンシルは互いに軸を共有し、中に入れるメカニズムだけを変えてボールペン、ペンシルとして売り出していたからです。しかもこれ以降、ペンシルはプッシュ式のみ、芯径は０．５ミリとなってしまったので、この状況下なら、ボールペンに替えて０．９ミリのペンシルが欲しいという人がいても不思議はありません。
Posted by monolith6 at 2006年09月06日 23:50
　互換性がある可能性が高いですが、自分には確かなことは分かりません。ペンシル・カートリッジは、２インチ長の芯が７本入っているスタイルでした。手持ちに予備があれば、今度差し上げますのでお楽しみ下さい。

　ところでこのカートリッジは、７５やクラシックのライン・アップに専用設計の軸による０．９ミリ芯のペンシルがあった米国製時代には、余り存在意義が無かったものだろうと思います。７５では繰り出し式、クラシックではプッシュ式のペンシルがあったので、敢えてボールペンからペンシルにコンヴァートする必要を感じる人はいなかったのでは？　このカートリッジの存在意義が増したのは７５の生産ラインがフランスへと全て移ってからのことではないでしょうか。

　続く
Posted by monolith6 at 2006年09月06日 23:49
monolith6しゃん

いいないいな！　拙者Parker75のシャープペンのメカニズムを引き抜き、バネを入れてボールペンとして使った記憶がある。何の問題も無かった。

ひょっとしてこのメカニズムはParker 75のボールペンには使えないのかな？
Posted by pelikan_1931 at 2006年09月06日 06:58
　軸はボールペンを共有します。ペンシルとして設計された軸には使えず、専ら、ボールペンだったのをペンシルにコンヴァートするために作られたカートリッジです。但し、これが使えるのはプッシュ式のみで、ツイスト式のボールペンやネジ式キャップのものには使えません。

　なお、Ｓ氏の述べる０．５ミリ芯のカートリッジが、一度このようにしてしまうと元には戻せない類のカートリッジであるのに対し、0.9ミリ芯のカートリッジは、気分次第でボールペンやペンシル・カートリッジととっかえひっかえして使えるところに最大の特徴がありました。
Posted by monolith6 at 2006年09月06日 06:46
monolith6しゃん

0.92�个離離奪�式のカートリッジ式か！　見てみたいものじゃな。
ボディはボールペンと共用できるのかな？
Posted by pelikan_1931 at 2006年09月06日 05:26
　Ｓ氏に先を越されましたが、カートリッジ・ペンシルは私も持っています。ただ、Ｓ氏が指摘しておられるのは０．５ミリ芯の日本製のメカニズムですが、それ以前は私が持っている物のように、０．９ミリ芯のアメリカ製メカニズムでした。ミディアムとある芯の濃さは、多分ＨＢでしょう。プッシュ式のボールペンのリフィルの代わりに用い、ボールペンのキャップ頂上にある突起物を押すと、芯がカチ、カチと出てきます。

　1本のカートリッジには、確か20本近くの芯が入っていた筈ですが、大抵の人々は、この芯を使い切るとカートリッジを捨ててしまいました。本当はリフィルの口から芯を補充してやればずっと使い続ける事ができた筈だったのに・・・（←は parker75.com の Lih-Tah Wong 氏の受け売り）。という訳で今では結構珍しいです。
Posted by monolith6 at 2006年09月05日 22:28
世界のコレクターＳ氏より連絡じゃ！

【パーカーのペンシルカートリッジでそのまま装着するものがありました。 メカは日本製です。　0.5ｍｍでボールペンのリフィルと同じように
ユニットになっています。今ではかなり珍しい機構です。
茶色のプラスチックのもありました】

本当にカートリッジ式の芯機構だったのじゃな！
Posted by pelikan_1931 at 2006年09月04日 21:54
 
 
 
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