2006年09月05日

その後の【THE PEN】 その7 *** カランダッシュ ***

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 カランダッシュの創立者が、アーノルド・シュバイツァーと聞いて、シュバイツァー博士か!と勘違いしてしまった。あちらは、アルバート・シュバイツァーじゃった。

 フィックスペンの開発がカランダッシュだったことは知らなかったなぁ。また当時のカランダッシュ社がヨーロッパ最大の総合文具メーカーだったとは! 作っているものはペリカン社と変わらず、歴史もペリカンよりは浅い・・・・何故?

 本文には【1939年から45年まで続いた第二次世界大戦中にカランダッシュは大いに発展し・・・】とある。なるほど! スイスであるがゆえに、戦火の影響を一切受けなかったのか。 それで逆転が可能だったのじゃろうな。

 最初に輸入筆記具カタログを眺めた時【カランダッシュはなんと面白くないペンを作る会社じゃ!】とあきれた記憶がある。何か世の中からずれている感じがした。

 ところが、それは金ペン堂で購入した【エペ クル ド パリ 純銀】の万年筆を使ってみて覆された。細いのに妙にバランスが良い。純銀のボディに合うように14金ペン先は銀色に鍍金されている。硬いペン先のはずなのにインクは流々と流れ出る。

 これはすばらしい! と、そのまま万年筆ケースに保管したままになっておる。書き味の良い万年筆には興味が持てないのでなぁ・・・

 筆記具としては書き味もバランスも良くて、拙者にとっては面白みにかけてしまう筆記具だが、宝飾品としてみれば格別。拙者が墓場まで持って行きたいと考えている万年筆の一本じゃ!ちなみに全部で5本。

 ボールペンのところで目が点になった。純銀(925)
モデルのはずが銀800と記載されている。この年代では925銀ではなく、800銀だったのか! これは欲しいなぁ!

 もう一本欲しいのがある。青色漆のボールペン。その後のヘロヘロのクリップではなく、ちゃんとエクリドール・クリップになっている。値段も75,000円とそれなりじゃが、このクリップと美しい青漆なら高くは無いなぁ・・・ボールペン・コレクターの虫が久しぶりに疼いてしまった。



過去の【The Pen】

 2006-08-29 その後の【THE PEN】その6  Cross  
 
2006-08-22 その後の【THE PEN】その5  Waterman  
 2006-08-15 その後の【THE PEN】その4  Pelikan 
 
2006-08-08 その後の【THE PEN】その3  Sheaffer
 
2006-08-01 その後の【THE PEN】その2  Montblanc 
 
2006-07-25 その後の【THE PEN】その1  Parker 

 
2006-07-18 昭和51年の【THE PEN】その8  Waterman 
 
2006-07-11 昭和51年の【THE PEN】その7  Sheaffer 
 
2006-07-04 昭和51年の【THE PEN】その6  Pelikan 
 
2006-06-27 昭和51年の【THE PEN】その5  Parker 
 
2006-06-20 昭和51年の【THE PEN】その4  Omas 
 
2006-06-13 昭和51年の【THE PEN】その3  Montblanc 
 
2006-06-06 昭和51年の【THE PEN】その2  Lamy 
 
2006-05-30 昭和51年の【THE PEN】その1  Cross 



Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(12) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
この記事へのコメント
エペは、クル・ド・パリで現行品の一歩前のものを持っていますが、不満もあります。
クロス/センチュリー2同様、キャップを後ろに挿したときにぐらぐらするというのがそれです、わずかですが気にしだしたら止まりません。

この時代のものは大丈夫なのかなぁ?
Posted by 二右衛門半 at 2006年09月10日 14:55
二右衛門半しゃん

面白い視点ですな。ボールペンにもピントの良さという評価の切り口があるわけか!
Posted by pelikan_1931 at 2006年09月10日 09:51
カラン・ダッシュの弱点は、リフィルの口金?の肩がなだらかなため、筆記時に先端を視認しにくいことだと思います。
リフィルだけで使うというのは、見えにくさを嫌ってのことでは?

先だけが細くて後ろが六角形の軸があると良いのかもしれませんが・・・そんなもの、買う気が起きないでしょうね。
Posted by 二右衛門半 at 2006年09月09日 19:44
二右衛門半しゃん

ウォーターマンが最も濃い黒だった時代もあるが、ほんの少しの間でしたな。あの粘るインクはちと苦しいかな・・・
Posted by pelikan_1931 at 2006年09月09日 16:36
みーにゃしゃん

カランダッシュのボールペンはレフィルのッ書き味が最高なのじゃ。本体無しで使っている人もいる。
Posted by pelikan_1931 at 2006年09月09日 16:35
現行のカラン・ダッシュのボールペンは、私も海外製を20社以上持っていますが、そのなかで一番だと感じています。
私の場合、Fを一番多く使っていますが、特にBはすばらしいです。

いろいろとよそのサイトを見ていますが、だいたい一致した見解ですね。

ウォーターマンが一番だと述べておられるサイトもありますが、ちょっと情報が古いのだと思います。
Posted by 二右衛門半 at 2006年09月09日 07:04
カランダッシュについてはあまり知らないのですが、こちらのブログで「カランダッシュのボールペン最高!」というフレーズをこう何度も目にするとだんだん気になるように。
他のものとどう違うのかしら〜!?と。

でもこの記事では、万年筆ですね!
私には未知の分野です。
Posted by みーにゃ at 2006年09月09日 02:34
monolith6しゃん

表面を滑らかにすれば光るので大丈夫じゃろう。
凸凹があっても、その凸凹の面に沿って滑らかになればな。
Posted by pelikan_1931 at 2006年09月07日 06:54
なるほど、そういう意味でしたか。
失礼しました。

カランダッシュ最近使ってなかったので、明日からの出張に持って行きたいと思います。
Posted by どーむ at 2006年09月07日 01:00
 銀の純度が800まで下がるとなると、例の銀磨きクロスで磨いても余り効果がないような気がしますがどうでしょうか。
Posted by monolith6 at 2006年09月06日 23:33
どーむしゃん

墓場まで持って行きたいのが5本で、その中の一本がエペ という意味じゃ。

この後、18金ペン先に変わってしまったが、14金時代のが好きじゃ。
Posted by pelikan_1931 at 2006年09月06日 05:28
エペ クル・ド・パリはどーむも持ってます。
仰るとおりとても書き味がいいので、私が万年筆道にハマる原因になったペンですよ。

5本も持ってるのはすごいっすねぇ、相変わらず。
Posted by どーむ at 2006年09月06日 01:19