






このカタログには年代を特定する符牒は入っていない。掲載されている筆記具から想像するに、下にLinkをつけた昭和51年のTHE PENと同じころと思われる。
昭和51年といえば、1976年。 【100年の歴史を誇るウォーターマン】との記述があるが多少サバ読んでいるようじゃ。100周年記念のル・マン100が1983年の発売!まだ7年あったはずじゃな。
拙者がこのカタログで一番驚いたのは表紙の写真。カラーの合成技術がまだ確立していない時代ゆえ、直接撮影と思われるが、モデルは下向きで撮影したのか、上向きで撮影したのか、あるいは横向きで撮影したのか?
この純銀軸はかなり重い。横向きで両面テープで鼻に固定すれば鼻が下に垂れるはずじゃ。といって横向きにガラスに押し付けるとしても、もう少し鼻が万年筆にめり込みそう。
万年筆を透明アクリルブロックの上において、上から顔を押し付けたのか?それなら頬の肉が多少は垂れ下がる。眼の感じももう少し圧迫された感じになるじゃろう。
類推するに、多少アゴが割れたモデルをテーブルに寝かせ、多少首を反らせて、その上に万年筆を乗せたのであろう。このCF66GOは表面が凸凹なので滑り落ち難くはなっている。
カタログを上下逆さにするとそれらしい図になる。筋肉の具合、バランスにドキドキしているような眼の表情など全て説明が付く。
実際に同じ万年筆で実験してみた。拙者はアゴは割れていないが、数秒間であればアゴと鼻の先端でバランスを取る事は出来た。しかし、その間呼吸は出来ない。呼吸すると落ちてしまいそう。この女性も息を止めていることは明らか。撮影現場は笑いにあふれ大騒ぎがあったことは想像に難くない。かなり間抜けな状態で撮影していたはずじゃからな。
CF44GOやCF44Tには色彩的な破綻はないが、このCF66GOは残念な配色・・・。純銀ボディに金色クリップというのはワンポイントがあって良いと思うが、首軸の金具が金鍍金で、ペン先が銀色というのはいかがなものか。CF11のように首軸金属部分は銀色でペン先が金色という方が美しいと思う。キャップを後ろに挿した段階で、一番上のクリップと一番下のペン先が金色という構成が好ましい!両端にアクセントがある方が自然じゃ。パーカー75純銀軸も使用時には両端が金色というデザインになっておる。
【ヨーロッパで最も才気あるデザイナーたち】もフラッグシップたるCF66GOでは才能を出し切れなかったようじゃ。
ル・マン100登場前のWaterman 暗黒の時代だったのかもしれない。
【過去のWatermanカタログ】
2006-07-18 昭和51年の【THE PEN】 その8
2006-08-22 その後の【THE PEN】 その5 *** Waterman ***