2006年10月26日

豊富な模様を誇った【Packard Combo】 グリーン・マーブル軸 おやぁ?

2006-10-26 01 一瞥して、先週のComboと同じじゃん!と思う人は非常に画像的記憶力が良い人じゃ。まさに同じメーカーの同じモデル。パッカードのComboは姿形が美しいので見つけたら必ず入手していた時代があったので、本数が多かった・・・というよりすさまじい数だった。ほとんどは出張に持参し、出張が終わった時に出張先の人に差し上げたので、残っているのは数本じゃ。小汚いComboを欲しがる人のほとんどはペンシル側に興味を持つ。

2006-10-26 02 最近では、これくらい握り部分の太いペンシルはほとんど無い。軸が太いのを好む人にとっては実に握りやすい。しかし首軸付近を持って刻むように書く人には向いていない。やはりデッサンなどのように寝かせて持って、高速で横線を描くような場合には非常に使いやすい。先日、古山画伯が【Comboシリーズをしばらく続けなよ】言っておった。どうやら相当興味があるらしい。やはりデッサン用途か?それとも万年筆側か? おそらくは両側を使うのであろうな。

2006-10-26 03 既に気付いておろうが、このペン先はMontblanc No.146のペン先と交換してある。Comboのペン先は鉄製がほとんどで、入手した時には既に朽ち果てている物が多い。従って使えるようにするには、金ペン先を移植するのが一番!ところがこれがかなり難しい。

 金ペン先はスチール製ペン先よりも薄いので、首軸に突っ込んでもスカスカになってしまう。そこで、色々な技を使う。多少大きめのペン芯を見つけ、少しずつペーパーで削りながらピッタリ入る状態を探る手法もその一つじゃ。

2006-10-26 04 そうやって苦労しながら装着したMontblanc No.146のペン先じゃが、ペンケースにしまって5年もたつと、左の画像のようになる。ペン先とペン芯が離れてしまっている。最初はピッタリと密着していたのに・・・・

 実は、これが本邦初公開の【調整もどり】の実例じゃ! まずは猫背に調整したペン先が元に戻っている。さらに多少反らせていたペン芯が猫背気味に戻っている。そう、一回の調整で大きな力でひん曲げても時間がたてば、元に戻ろうとする力が働いて多少もどってしまう。18金製のペン先は素材が柔らかいので、調整もどりは少ないが、力を掛けると変形しやすい。14金製のペン先は一度成形すると戻りの力が強いので、良い弾力を提供してくれるが、力ずくで調整した場合には調整もどりが発生しやすい。従って高いところからゴムマリを落すように、何度も調整もどりを微調整しながら【もどりの振れ】を少なくしていくのじゃ。

 今回のComboを改造したころには【調整もどりの存在】を知らなかったのでこういう調整になってしまった。今まで【調整もどり】を画像として紹介出来なくてもどかしい思いをしていたのだが、今回ふと見つけたこいつに大感激!ついに調整もどりを撮った!って感じですな。おそらくはこのBlog始まって以来のスクープ画像! 経緯を知らないと単なるヘタッピー改造画像なのじゃが・・・・


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Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
この記事へのコメント
みーにゃしゃん

そう、ものすごく高いComboじゃ・・・価値は無いが・・・
Posted by pelikan_1931 at 2006年10月28日 21:44
なんとなく「Combo」って響きにも、形にも惹かれてしまって興味しんしんです♪
男性的な堂堂とした姿も、機能的なのもいいですね〜☆

鉄のニブはそんなに劣化しやすいのですか。そこまで如実とは思っておらず、意外でした。

調整戻り!なるほど〜!
こう画像で示していただけると、ものわかりの悪い私でも理解できました♪

それにしても、ニブはモンブランだし、ペン芯にも手をかけてるし、ものすごく手のかかった「Combo」ですね!
是非、今度見せてくださいね♪
Posted by みーにゃ at 2006年10月27日 14:33