



知識として知っている事でも、別のデータと組み合わせて見るとき、まったく新しい視点を提供してくれる場合がある。拙者に取って、今回のカタログがそういう驚きを提供してくれた。左から2つめの画像は、良く知っているエドソン氏の写真とWaterman社の歴史じゃ。
しかしエドソン氏の生年月日と歴史を対比してみて驚いた。万年筆を発明した時には既に46歳になっていた!保険契約書云々の逸話から考えて、エドソン氏が万年筆を発明したのはせいぜい30代前半までだと考えていた。過去の画期的な発明や発見は発明者の20代のころのものが多い時代だったから、エドソンが万年筆というかFeederを発明したのも20代から30代前半と思い込んでいた。
インクは狭い所を好み、空気は広いところを好むなんていう物理の法則を保険のセールスマンだったエドソン氏が知るわけも無かったろう。おそらくは経験則から見つけた発明。それにつけてもすばらしい。64歳で逝去したのが残念じゃ。もう少し長生きしていたらさらに画期的な機構を見つけていたかもしれない。
改めてペン芯をルーペで見てみると、確かにインクの通り道は狭く、空気の通り道は広くなっている。しかもインク漏れしないようにとの配慮もここそこに見受けられる。万年筆の歴史はペン芯進化の歴史と呼んだ方が良いかもしれない。
この時代のル・マン100にはハート穴が無くなっているなぁ・・・などと眺めていたら、なんと拙者と万年筆画家との攻防で有名な、アル・レカンも掲載されているではないか! 下の過去記事の赤字部分をクリックすれば経緯がわかるぞ。
ル・マン100と比べて、ル・マン200はペン芯のヒダが表に出ていない。従って裏から見ると手抜きペン芯のように見える。ペン先が小さい分、書き味も絶賛するほどではなかったように記憶している。まだGentlemanのほうが柔らかな弾力だったはずじゃ。
ル・マン100は、ハート穴からイリジウムまでの部分に特殊なバネでも入っているかのような弾力を提供してくれた。特にMがすばらしい!どうしてあのペン先を廃止したのかなぁ。短い割にはキッチリと首軸に固定され、ずれる事は皆無だった。初めて自分で買った万年筆であるが、試し書きした時の心躍る感触は今でも手が覚えている。比べたNo.146が70年代の18Cだったら迷っただろうが、80年代物だったので、ル・マン100を選ぶのに迷いは無かった。あのニブ先端のペコペコ感を思い出すたびにペンケースから引っ張り出したい衝動に駆られる。しかし既にM付きのル・マン100は一本も無い。全てLかSTのみ・・・・
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